1.言うことを聞かない幼い娘達、家事に協力的でない夫、問題ばかり発生する仕事場。子供を持って働いている女性なら誰もが経験しているストレスの波状攻撃。そんな主人公を、預かっていた親友の娘の溺死という悲劇が襲う。これは世界が一変してしまう取り返しのつかない出来事を乗り越え、改めて私的世界地図(a map of the world)を描こうとする女性の再生のドラマ。自らの罪の意識を見つめ直せる場所が、冤罪で収監された刑務所であったという皮肉。最悪の人生だと思えた日常が、本当は幸福な毎日であったという皮肉。不幸の中でしか幸福を認識できない人間の愚かさを痛感します。役者は一流だし良い映画ですが、個人的にドラマが弱く感じたので、スミマセン、6点献上。