52.《ネタバレ》 仕事をササーッと、午前中に済ませた。
また行かないと、そろそろ終わると思って…”その映画”に向かう。
――食人族/4Kリマスター無修正版(2023年)
いや、中学の時以来だな…けど記憶にない。
ショッキングなシーンは(エロいシーンの話も含め)友人とは話し合ってたが、ストーリーが全然想い出せない。
想い出せば「コレ系」のショッキングな映画は沢山あったなぁ…と。
ヤコペッティの「世界残酷物語シリーズ」とかも、頭に浮かんでくる…ああ、青春の残酷さよ。
そぉーんな、こぉーんなもあって、いい機会なので…映画を観ようと渋谷に向かってみる。
んで、劇場に到着……此処も1年ぶりくらい?
館内の壁にはメジャーじゃないにせよ…面白そうな映画ポスターの応酬。
あ、これって「キングダム」じゃん。
昔、あのデビッド・リンチの「ツイン・ピークス」が大流行した後…その後釜って感じでWOWOWでやってたな…デンマークのサスペンスホラーだっけ?
コレって昔に観ていたけど…あまり覚えてない。
ただ、音楽とか初期設定が、異っ常ぉぉぉぉぉな雰囲気があって一種異様だったけど…これから観直してみようかなと思ったり。
ともあれ、時代ってのは流れてて、存在意義も価値観も、映画は流動してるな、と実感する。
そして――本作を鑑賞。
まぁ、想った以上に(4Kになった事もあり)フォルムが奇麗だな、と思った。
それと最初に「本作を想像していた」からか?そこまでハードル上げてなかったので、想った以上に胸に突き刺さってきた。
だが、隣りで笑ってるオッサンが正直キショイ!なんか「ワシ、よくこの映画の事を分かってるやろ?」って感じで、声出して笑ってるのが、壮絶にキショイんじゃアホぉ!
思えば、コレ系って…中学時代からグァルティエロ・ヤコペッティの「世界残酷物語のシリーズ」とか、少し離れて(別人製作だけど)「ジャンク/死と惨劇シリーズ」とか…色々とコレ系の映画って観てきた。
ただ、本格的に映画を好きになると、こんな感じの映画は観なくなってくるのが、俺の不思議。
ただ、想うのは……総じて80年代の悪夢だな、これら作品は。
存在意義は絶対にある!間違いなくある!「この世の境界を知る」とか、クリエイターをする者の立場からすると「やってはいけない果」を知る事ができる。
が、もしクリエイターを続けたいのなら…出来る限り「その果て」を通りたくないんだよな…マジで2度と。
けど、こんな作品…もう創れないんだろうな、きっと。
そう考えると、グリーン・インフェルノを創ったイーライ・ロスって根性あるわー。
終ったら夕方。
飯を食わなきゃだけど…お腹いっぱいだよ、ママン。
んで、そのまま帰宅。
思うのは…この映画って「この世に存在している」事実。
これは「良い映画・悪い映画」って話じゃない…存在する映画を認識したうえで、嫌なら近寄らなきゃいい。
けど「やってはいけない涯(はて)」と認識して…この映画の存在価値じゃなく、そこからが俺らのターンだ。
何か今日は暖かかったし少し疲れた。
なので、もう寝ます。
こんな夢だったら嫌だなーと、思いつつ。
おやすみ…ルッジェロ・デオダート
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