1.《ネタバレ》 「不良姐御伝」と同じく池玲子=猪鹿お蝶を主演にした続編だが、やはり監督が輝男なのでその趣はとことん異なる。だいたいストーリー上女優が裸になる必要性がない時でも 、皆様脱ぎまくる(麻薬を持ち運ぶ手段としてああいった方法を活用する、という時点でもうフリーダムである)。敵対関係があってそれぞれにらみ合っていた辰雄と徹、宏だがさんざこき使っていた女達が(もちろんスッポンポンで)襲いかかってくるのを見て取るや「みな協力しまひょ」と握手をする。私はこんな悪役彼らが大好きだ。よくわからない内に挿入される精神病院(ねじの飛びまくった女性達)+お約束の大泉滉。ラストの乱闘シーンで女性陣がばんばん脱ぎまくる中で悪役の一人が根岸明美に向かって叫ぶ、「お前は脱いだらあかんぞ!」という台詞は多分この映画を観ていた全ての観客の意見であったろう。(10人中9人は受け入れられないだろう)輝男が好きなあなたに送る、日本のピンキー・バイオレンス映画史に残る快作。