10.ジャンヌ・モローの美しさとブラームス音楽で成り立っているような映画だ。ジャンヌの夫にしてみれば何が起こったのかもさっぱりだっただろうし、友人のマギーからみれば正気の沙汰とは思えなかっただろう。そして何と何とジャンヌ自身にしても不安を持ったままの旅出とは・・・。一夜にして燃え上がる愛とは何だろう。私にしてみれば例え夫を捨てることはできても娘を捨てることはできないと思うのだが・・・。 ところで主題曲としてあまりにも有名になったブラームスの弦楽六重奏曲第2楽章だけど、同じメロディーなのにある場面では甘く、また別の場面では不安を帯びて聞こえてくる。本当に映画にあった曲だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-06 22:16:31) |
9.《ネタバレ》 まるでモーパッサンの短編小説のヒロインの様な奔放な衝動に駆られる女が主人公ですが、演じるのがジャンヌ・モローですからこれはありです。ジャンヌ・モローはルイ・マルが撮るともっとも美しくなると再確認いたしました。ジャン・クロード・ブリアリと肌を交わしてからの彼女の表情・仕草の妖艶なことと言ったら、ちょっと頭がくらくらするほどでした。彼女が生きる田舎のブルジョア生活も、ブルジョア階級出身のマルだからとってもリアルに描いています。同時期のヌーヴェル・バーグ作品とは明らかに違う質感の作品です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-26 23:32:44) |
8.《ネタバレ》 ひとつの屋根の下、あんなに部屋があって、この恋人になる二人以外の男性はジャンヌモローが部屋に訪ねてこない時間をどうすごしたろう?すぐ寝たのだろうか?旦那も元愛人も気にならないのか?ジャンヌモローの部屋に行った男もいたろうに。などとちっらと考えた。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-08 00:49:05) |
7.ジャンヌ・モローでないと、この映画は説得力がない。瞳で、唇で、眉で、背中で、そして、うなじに説得力がある。こういう女性は、後にも先にも、ジャンヌ・モローしかいない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-17 22:10:31) |
6.これは正しくフランス映画!どこをどう取っても、どこから見ても明らかにフランス映画です。こんな美しく官能的で甘いムード溢れる映像美、フランス映画でしか味合うことは出来ません。そして、映画が映画であるためのお手本とでも言えるような映像を写すカメラワークの美しさにはただただため息があふれんばかりの本当に美しい映像の世界!大して面白い話だとは思いませんが、それでも映像だけでこれほど酔わせてしまうその力というものの大きさ、これこそフランス映画ならではだと思います。男と女二人だけの描写、ラブシーンのあの何とも甘いムード、光と影のコントラストの絶妙なまでな映像美、けしてCGでは表現することなど出来ない映像の美しさを見せ付けられているような気がして、二人が水辺のボートの中で抱き合ってるシーンの映し方、これが下手な監督、下手な映画、例えば今の邦画だと大抵の場合は男と女が抱き合う所などただ裸になって抱き合うだけで、それも何もかも見せてしまうものの、この映画ではそういうことはせずに暗い夜のあの映像の中で何が起きているのか?という想像させる力を見ている側に対して与える。これこそ映画の基本!この監督さんはその映画的、文法をよく解ってらっしゃる。それにしてもジャンヌ・モローの恐ろしいほどの美しさ、女性の男への愛とは、何か物凄い女の恐さと情熱みたいなものを感じられずにはいられないそんな映画て気がしたのと同時にフランス映画って、やはり恋愛ものを撮らせると世界で一番上手い。そんな気がこの映画を見ると感じる。 【青観】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2007-10-17 21:48:21) |
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5.映像と音楽に魅了された。いかにもフランスの恋愛映画という感じ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-03 16:23:44) |
4.《ネタバレ》 「恋は盲目」現象を見事に映像化した作品と言ってしまおう。裕福でも田舎暮らしには不満を持つブルジョワジー。週末にはパリで遊び、愛人まで作るがそれでも満たされない。そんな様子をジャンヌ・モローのわかりやすい表情が語る。そこに登場するブルジョワ嫌いの男。いきなり恋が芽生えるなんてことはない。しかし月の明りが美しく風が心地よい深夜にそれは突然やってくる。グラスとグラスがぶつかる音、ブラームスの音楽、水の流れる音、そして甘く囁かれるフランス語が静寂の中に溶け込む。アンリ・ドカエの撮った月夜の映像とのコラボレーションが美しい。そして恋する女はもはやブルジョワでも主婦でも母でもなくなる。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 16:22:02) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 フランス恋愛映画は向いていないのかな? 視線で・・・・人生の運命を決定できる・・・・・・・・? |
2.《ネタバレ》 完璧な恋愛映画。最初は少々ジャンヌに腹が立ったりもしてましたが、途中から怒るのをやめてしまった。フランスらしく、自分の欲求と感情に素直な女性らしさを皮肉もいやみもなくさっぱりと美しく描き出している。もちろんジャンヌ・モローの見とれるほどの美しさに負うところが大きいのも確か。冒頭からジャンヌが抱えている苛立ちは、決して夫に対するものではない。夫はすでに過去になっている。彼女はただ一つかけている何かを、形も分からないまま探してさまよっているのだろうと感じた。そして逢引の夜にその何かが見つかる。それは相手の男ではなく、男の行動。その行動によって彼女は自分をさらけ出す恥を取り去り、自分の心に初めて素直になれた。そして全てが満たされて完成されたのは100%純粋な自己愛。これはもう、恋愛とは女性のためだけにあるものだ、とはっきり言い切ってしまったようなものだ。参った。ラスト近くで、ジャンヌが鏡を見るシーンで、これはもうケチのつけようが無い映画だと確信した。ああいうシーンを入れられるかどうかが、名作と佳作の境目だと思う。 【ラーション】さん 10点(2004-03-10 01:30:22) (良:1票) |
1.クールで乾いた感じがするのに情熱を感じるジャンヌ・モローに脱帽。月の夜の逢い引き、ブラームスの弦楽6重奏をBGMにこんなに美しいラブ・シーンは他に類を見ないです。ただただため息ばかり。 【omut】さん 9点(2003-07-23 23:12:45) (良:1票) |