4.《ネタバレ》 ちょっとトラウマな感じの残るカルト映画だった。
女教師マドモアゼルの腐りかけた美貌が放つ熟れた色気と、
彼女の不条理かつ理不尽なまでの悪徳がこの作品の魅力だ。
閉鎖的な村ではその悪徳は独自の展開をたどる。
ってか動物が可愛そう。
彼女の悪徳と追尾するかのように少年の内にある性のざわめきが描かれてるみたいで面白い。
それからチェーンソーを持ったイタリア男(少年の父)が肉体美をもってセクシーに描かれる。
このイタリア男の笑い方には何か暗い余韻が感じられる。
イタリア男と女教師の辿る末路の差は、まるで男と女の違いが示されてるみたいだ。
差別、暴力、嫉妬、エロス、人間の醜い部分が森の影でむき出しになるが、
それとは逆にモノクロ映像は時に詩的なまでに美しく幻想的で、それがこの作品を芸術の域にまで高めている。
悪女や女教師に強い関心のある人ならおススメかも。