18.タイトルこそオドロオドロしいですが基本テイストはコミカル(ごく一部のみ猟奇的)。世界の珍しい風習がこれでもかとゾクゾク登場。しかも最初のエピソード(女性ファンが寄ってたかって服をむしり取る!)からいきなり、ヤラセ感全開。印象としては、ほぼ全編がヤラセの中、実はヤラセではないシーンもあるんだけど、さてどれでしょう、ぐらいの勢い。 いや、私とて、「ハンブルクの酔っ払い」の存在まで疑う訳ではないですけどね(映像の選定基準はどこにあったんだろうか?)。 世界の珍しい風習を網羅するなら、「インチキドキュメンタリーで一儲けを企む映画監督」ってのも入れてみたら、どうだったんだろうか。 それはともかく、ホント、次から次に謎映像が登場し、しかもそれらが、「●●繋がり」みたいな関連付けで次のエピソードを呼び起こすという趣向。まるで世界のあらゆる不思議を一筆書きで描こうとするかのような。 内容がどんなにヒドくても、この手腕は、見事です。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-13 08:16:43) |
17.《ネタバレ》 映し出される映像はヤラセも含めて巧み。題材も現代と比べると情報の少ない時代によく選んだもんだなと感心する。 60年代っぽい荒い画像で当時の珍しい映像が観れるのはなかなか風情がある。 問題はナレーション。ホラを吹くな!勝手なこと言うな! 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-10-14 12:04:57) |
16.この映画がやらせだらけなのは見てりゃ分かる。貧乏な一族が500頭もの豚を5年間飼育し続けることは不可能だし、むしろめっちゃ裕福じゃねえか!有名なウミガメのシーンだって、どうして死体や瀕死の個体がひっくり返ってるのかがわからない。ゲテモノレストランの材料が缶詰ばっかりなら、それを売ればいいじゃないか!そんなことに突っ込みを入れながら観るより、ヤコペッティの想像力を楽しむ方がいい。彼はこんな映像が人々の興味を引くのではないかと考えて撮影し、実際に世界中でヒットしたという事実が一番面白い。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-07-05 02:04:01) |
15.《ネタバレ》 ヤコペッティの世界残酷物語を久々に鑑賞。 モンド映画の原点といわれるだけある。 過激なシーンが多く崇高に感じる場面もある。 様々な人間や文化を交互に見ることで神の視点とはいわないまでも ユニークな視点で物事を見れるのは面白い。 また価値観とはいろいろであると感じさせられる。 インチキかもしれないけど当時の風俗を湾曲させて面白くやっているので その時代がユニークに表れてるみたいで面白い。 残酷さだけではなく人間のおかしな部分に着目した感じ。 素敵な人間もいるけど、鑑賞後の後味は救いようのないものだった。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:30:51) |
14.《ネタバレ》 いうほど残酷ではない。ダチョウのシーンが一番残酷だった。 【たこちゅう】さん [DVD(吹替)] 5点(2012-05-06 12:14:51) |
13.一時期よくあった衝撃映像集の走りでしょうかね。最近様々な問題が絡むのか、その手の番組はあまり見なくなってしまった。形を変えて生き残ってはいるようですが。 【TAKI】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-01-01 21:50:35) |
12.期待していた程ではなかったですね。 テーマ曲もそれほど良いとは思えなかったですし。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-15 19:53:08) |
11.”残酷”とはついているが特別に残酷な描写はほとんどない。ドキュメンタリー風にまことしやかに撮られてはいるが、相当嘘っぽい。例えば日本では、肉牛にビールを一日何リットルも飲ませ、その上飼育係が牛の体を丁寧にマッサージしていい肉をつくるといった描写が出てくる。確かに牛にビールを飲ませることもあるだろうが、日本の飼育係が全員編み笠をかぶって牛をマッサージしているという時点でこの映画のノリがわかる。映画全体を通じて自国の文化が至上のものであるという認識が非常に強く感じられ、どちらかというと劇中の奇習よりも、裏でずいぶんと棚に上げられている”自国”(イタリア)の文化に対する認識の方に興味が引かれた。この監督がイタリアの文化をこのタッチで撮ったら面白いシリーズものになったと思う。そのときは「タコペッティ」名義で出して欲しい。 【おしりはばとび】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-06-06 00:06:21) (笑:1票) |
10.まったく対照的な文化を続けて観せるのは面白いです。犬を食べる台湾と犬を人間のように埋葬するアメリカのコントラスト。後者の映像では生きている犬がその墓におしっこをひっかけたりして、「犬からすれば人間が何をやっているのかわからないでしょう」って、すごい皮肉だなあ。人の営みの不思議さ、滑稽さを見せつけます。 ただ、映画としては普通につまらないです。酔っ払いやフラダンスのシーンなど、なんらかの効果を狙ってのことなんでしょうが、それ以前に退屈です。おまけに、全体的に胡散臭すぎる。ドキュメンタリーっぽく撮るならそれはそれでいいけど、あまりそれが上手いとは思えません。しかも少数民族やアジア人をバカにした描写が多すぎ。嘘ならなんでもOKなんでしょうか(「東京温泉」って何だ?)。差別意識ばりばりの胡散臭いものを出し物にする、昔の見世物小屋みたいな映画です。 作中で嘲笑されている芸術家イヴ・クラインは、お気の毒に本作の鑑賞中に心臓発作で亡くなったそうです。ヤコペッティには、撮る対象への侮蔑、差別意識があります。この人に「人間は愚かだ」式の説教をされたくありません。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-05-02 13:47:52) (良:1票) |
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9.以前に見つけた「不滅の映画音楽」というCD。「風と共に去りぬ」「第三の男」「ゴッド・ファーザー」「スティング」などの名画に混ざって、なぜかこの「世界残酷物語」のモアが収録されていました。「これが不滅の映画(名画)!?」と驚いたのですが、少し考えて答えは出ました。確かにこれは不滅の名画です。“モンド映画”の。題名は凄まじいものですが、内容はそれほどすごく残酷ではありません。残酷さなら他のフィクションのホラー映画のほうが勝っています。ただ、“悲惨”という意味では、ちょっと凄いかも知れません。実際、この中に収録されているものの大部分はヤラセでしょうけど、ヤコペッティはただそう云うものを見せるだけではなく、「なんともやりきれない」という題名を付けることで「俺たち人間のやってることってのは本ッ当にバカだねぇ。俺たちって、何なんだろうねぇ」と皮肉っているようにも思えます。まあ、ヤコペッティ氏が本当にそんなこと考えていたかどうかは判りませんが(笑)。ただ際物と切り捨てるには惜しいようなものではあるとおもいます。 |
8.《ネタバレ》 この映画もヤコペッティも「映画界の恥部」だなんだといわれて、まともに語られないなんて・・・もったいない、非常にもったいない!!確かに、放射能汚染で地中に暮らすようになった鳥とか、今見ると笑ってしまうような場面も多いけど、原題の二つの意味を知ってから見ると、ヤラセ臭かった「雛の孵らない卵」やラストの「アボリジニの飛行機崇拝」が俄然悲惨なものに見えてきます。それらの悲惨さの上に名曲「モア」が被されば、もう言葉も出ないほどの美しさを醸しだしてきます。それに、人間の文化風俗がいかにヤラセとキワモノに満ちたものなのかと思いましたね。本編にはでないけど、日本人も一昔前までチョンマゲをしていたし、アフリカのある部族は唇に穴をあけ、そこにおおきな板を入れていたりしてる。当人が普段当たり前に思っている多くの事は、第三者から見れば、信じられない事だらけなのかもしれない。そんな普段気づかないけどよく考えたら当たり前の事を喝破したヤコペッティ。なんてカッコイイ奴なんだ。 【シェリー・ジェリー】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-01-15 13:34:27) (良:1票) |
7.★見た理由:テーマ曲の「モア」が好きだったから。 ★流血シーンが苦手な私にとって、イタリアの血まみれ祭は見るのが辛かったが、キツいシーンはここだけ。お薦めは「女だけの水難救助退会」。世界のいろいろな生活習慣が紹介されているので、社会科の教材としてお薦めです。(嘘) 【flyhigh】さん 5点(2004-11-30 17:15:36) (笑:1票) |
6.事実とフェイクをまぜるやり方って確かにありますよね。ジョアン・フォンクベルタなんてそうですし。ボクは結構笑えたなぁ。コメディですよ。滑稽な文化対比がすごく面白い。これは、こういう題名してるから気色の悪いセンスゼロの映画と思われるかもしけないけど、まぁ確かにグロイところもいつくかあるけど、基本的にそういうのを見せるだけが目的の映画ではないと思いますね。たぶん、人間て何だろう?人間の営みとは何だろう?みたいなことをヤコペッティなりの見せ方で提示してるんだと思いますね。その必然として「残酷」があるわけですね。 【あろえりーな】さん 6点(2004-05-15 00:29:22) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 まず、犬を飼ってる私には残酷な出だしでした・・。ある番組で人工呼吸のあのシーンがおもしろネタとして紹介されてたんで、(メインに映る女の子が、人工呼吸の際ある部分に目線がいってるとか 笑)そんなに題名ほど残酷さはないのかな?とたかをくくってましたが、 見事にしてやられました。ただ世界各国の、普段の生活の一部を映しているだけといえばそうなんですが。。特に残酷だったのが中国でのシーン、危篤状態に陥っているおじいちゃん・おばあちゃんがある部屋に連れていかれ、親族たちは豪華な料理を用意して、お葬式の準備をして、笑いながら死ぬのを待ち続けるとこです。 これはかなりショックでした・・残酷なヤコペッティ、おじいちゃん おばあちゃんと、その笑いながらごはんを食べている人達を パッパッと映像を交互に映していくんですよね。。暗い音楽、明るい音楽にのせて。この映画の中で最も後に残った映像でした。 ときたま映る明るい映像とバックにかかってるビヤダルポルカのような明るい音楽が、残酷さを余計に残酷に見せてました・・ ちなみに、この映画、近くのレンタル屋さんではいくら探してもなくて、勇気をもって店員さんに聞いたんですが、誰も知らず・・(しかも「そんな映画見るの?」みたいな変な顔をされた 汗) 3件まわって自力で見つけました。 【akoako】さん 5点(2004-05-07 01:35:05) |
4.タイトル通り残酷な映像のオンパレード。こりゃヒドイ。日本では本当に牛にビールを飲ませてるの?ドキュメンタリーの『ビートルズアンソロジー』の中で、ハンブルクを紹介する場面があるけど、そのシーンって『世界残酷物語』からそのまま拝借してない? |
3.ヤコペッティですか。もう、随分前ですがビデオで見たことがありますよ。そう、コワいもの見たさに。人間の文化・慣習の滑稽さ、残酷さをドキュメンタリータッチでとらえていたメッセージ性のある作品だったとは思うんですが、どうにも思い出せない。この映像を見た時は大変ショックで、続編も借りたはずなんですが…。地球の裏側で多発している衝撃的な映像を見せ付けられる昨今、脳裡からかき消されてしまったのかもしれません。阪神淡路大震災という悪夢のような出来事も体験してしまったし…。ただ、あの美しい主題曲「モア」だけはしっかりと記憶していますね。 【光りやまねこ】さん 6点(2003-12-03 15:58:36) |
2.際物でしょうねえ。ヤコペッティの名前はこの作品で知りました。公開当時は話題になりましたよね。未開の部族の儀式とかを映していた印象があります。子供の頃読んだ本にあった、首長族とか唇に板をはめる習慣とか、そういうものを想い出します。 【オオカミ】さん 6点(2003-12-02 03:23:29) |
1.《ネタバレ》 ヤコペッティ…この名にピクリと反応した方は可成りの物好きか相当な映画通かのどちらかでしょうw。彼が一躍世界にその名を知らしめるキッカケとなったのが本作です。似非ドキュメンタリーというジャンルはそれまでにも無くはなかったのですが、如何せん知名度も低く、彼によって”見世物映画”としてのステイタスを確立した、と言っても過言では無いと思います。尤もソレが良いコトなのかどうかは甚だ疑問ですが…。内容的には「世界ではこ~んなに残酷なコトが云々」という感じで延々ヤラセ場面が続きハッキリ云って噴飯物です。しかも2003年現在、刻々と報道される最近のニュース記事の方が遥かに残酷なのでインパクトも相当に割り引かれるかと思われます。「へぇ~当時の”衝撃映像”ってこんなんだったのか…」位の軽い気持ちで鑑賞なさるのが吉でしょう。但しリズ・オルトラーニの音楽と主題曲の「モア」は素晴らしい出来なので一聴に値するのでは。 【へちょちょ】さん 6点(2003-10-27 05:38:01) |