1.《ネタバレ》 とりあえず、「チャーフィには監督の素質は無い。」ということは分かった。
物語は少林派と武當派の対立を軸にそれぞれの派閥に属する友人二人のすれ違いや誤解、友情を描き、争いによって師匠・女友人を死なせてしまった主人公二人が復讐を誓い合うというもの。
武術指導は劉家班なだけにチャーフィの躍動感溢れるクンフーアクションは見ごたえがあり。
だが、終盤、陰謀による友人同士の悲劇的な対立。
そして、今までそれぞれの派閥の仕来りに縛られてきた二人が結束し、事件の黒幕に立ち向かい復讐は成就するか…という、普段ならば大盛り上がりすべきところで黒幕の妹役が登場し、「お兄さん!もうやめて!!」を連呼。
しばらく「いやだ!」と聞く耳を持たなかった兄だが、しばらくしてなんの伏線もなく「よし、分かった。」と納得。
ん?おい待て。と思っている矢先、少林派と武當派のお偉いさんが出てきて
お偉いさん「私たちも仲直りしよう。」
主人公二人「オワァ~~ッ!!」
二人とも飛び跳ねTHE ENDマーク…………待て待て待て待て待て待て待て待て~~~~っ!!
それで良いのか?死んでいった師匠や友人の無念は?
長年反目しあってきた二つの派閥がそう簡単に和解して良いものなのか?
盛り上げるだけ盛り上げておいてその終わり方はなんだ?
とんでもなく肩透かしを食らったぞ。
という事で偉大なクンフーアクター、チャーフィの監督デビュー作に5点。