1.スヌーピー・グッズが独り歩きしている昨今。作品の有無を意識する方も少なくなり、映画や原作マンガの存在がスッカリ忘れ去れていますが、チャーリー・ブラウンシリーズの初作を措いては語れない。なんとも個性的なピーナッツのキャラは印象深い上実にユニーク。…ただ、日本マンガにどっぷり浸かり過ぎると、外国マンガの温度差を如実に感じてしまう。日本の面白さとはちょっと違いますね。特に、幼少の頃はチャーリーとサリーの会話に着いて行けませんでした…。起承転結を無視して先の話に強引に進めてしまうセリフや、一見無意味なやり取り(みんな精神的に不安定なのか…?)。子供には理解しづらいシュローダーのシュールなピアノ演奏描写。あの、チャーリー・ブラウンが時々カメラ目線(カメラを意識して)で喋る不自然さは、アニメとは言えツッコミたくなります(笑)。しかし、なんと言っても主役(主人)を喰う程の名脇役“スヌーピー・ドック”と“ウッドストック”の貢献度は圧倒的に強い作品だったのは確か。そういう意味では、登場キャラのレーゾンデートルだけで充分作品性が成り立った映画(マンガ)と言えますね。