肉体の悪魔(1947)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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肉体の悪魔(1947)

[ニクタイノアクマ]
Devil in the Flesh
(Le Diable au Corps)
1947年上映時間:116分
平均点:6.00 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-11-06)
ドラマラブストーリーモノクロ映画ロマンス小説の映画化
新規登録(2003-11-22)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん
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監督クロード・オータン=ララ
キャストミシュリーヌ・プレール(女優)マルト
ジェラール・フィリップ(男優)フランソワ
ジャン・ドビュクール(男優)フランソワの父
ジャック・タチ(男優)(ノンクレジット)
シルヴィー(女優)
ガブリエル・フォンタン(女優)
原作レイモン・ラディゲ「肉体の悪魔」
脚本ピエール・ボスト
ジャン・オーランシュ
配給東宝東和
美術マックス・ドゥ-イ(プロダクションデザイン)
衣装クロード・オータン=ララ
その他クロード・オータン=ララ(英語翻案)
モーリス・グリフ(英語翻案)
ハーマン・G・ウェインバーグ(英語翻案)
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1
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12.高校生とオバサン、にはとても見えない二人のよろめきドラマに興に乗れません。オバサンの浅はかさが痛々しく白けてしまいました。今年ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭が行われていますが、オバサン役のミシュリーヌ・プレールが100歳で存命であるというのにドラマチックなものを感じます。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-17 19:57:05)
11.《ネタバレ》 美の貴公子、ジェラール・フィリップが残念ながら高校生には見えないのと、彼らの心が変わった心理描写がいまいち描写されていない点やストーリー自体がよくよく考えればドロドロのメロドラマなので正直、あまり乗れませんでした。
ただ、冒頭の、鏡を見つめながら回想に入っていくシーンや、2人が一夜を共にする一連のシーンや生命を表した暖炉の火、妊娠を直接言うのではなくあくまで含みを持たせて「まだ重くない」と表現するなど、演出面ではなかなか凝っていた場面が多くあり、そう言う意味では観ていて面白かったです。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 6点(2021-12-17 03:24:48)
10.《ネタバレ》 大きな物語は見たとおりなのだが、物語の核心部分、つまり二人の気持ちの移ろいといったものがほとんど描かれていない。スター俳優を使ったハリウッド映画のようにこの瞬間に惚れましたって顔のアップでその心理を表現するでもなく、かといって心の葛藤を背景や小物で暗喩的に表現するでもなく、ひたすら物語によって物語を充足する。それでも足りないもんだからところどころで唐突感を覚えたり置いていかれたりする。不評の主演二人は個人的にははまっていたように思う。病んでゆく女と二人、思い出の酒場にて心理的見せ場が盛り上がってゆくが、感傷的なそのシーンよりも、欲望のままに過ごした退廃的な二人の生活シーンにもっと凝ってほしかった。
R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-24 15:13:06)
9.レイモン・ラディゲ16~18歳の時の作品『肉体の悪魔』。彼はその後『ドルジェル伯の舞踏会』なる驚くべき作品に到達し、人生を猛スピードで駆け抜けた挙句に豆腐の角に頭をぶつけて死亡。まさに夭折の天才。一方、若き日の三島由紀夫は「オレも相応の作品を作らねばならぬ」という強迫観念に駆り立てられ、やはり16歳で『花ざかりの森』なるワケワカラン作品(失礼)を生み、さらにラディゲに真っ向挑戦した『盗賊』なる偉大な失敗作を世に問うた後、独自の世界へと飛翔、さらに肉体改造によって、肉体の悪魔ならぬ悪魔の肉体となり、ターミネーター、コマンドーで一躍スターとなってカリフォルニア州知事へ。と、それはともかく。そもそも、ラディゲなり、スタンダールなり、こういう、解剖学的な心理小説とも言うべきものを、なにゆえ、「映画」というやつは、あえて“映画化”してしまうのか。文学だからこそ到達できた世界に、なぜ映画が、映像というむしろこの世界とは相容れぬ武器を手に、関わろうとするのか。こういったところから、私の「そもそも、映画って、何?」という疑問、ジレンマが、始まるわけで。しかしまた同時に、この作品にはすでにその解答、とまでは言わぬまでも、そのヒントが顕れているようにも思われます。なぜなら現に、この作品を、原作を離れて、映画として、楽しんだのだから。映画はあくまで心理への切り込みよりも映像による“劇”として展開、その分、やや軽いノリという印象もあるのですが、恋愛サスペンスとして観ても十分楽しめるオモシロさも。結局のところ、小説と映画の関係を、「材料は同じでもカレーと肉じゃがは全然違う」という立場で捉えるか、「カレーも肉じゃがも、材料をたどれば同じもの」という立場で捉えるか、という問題なんでしょうね(と、意味不明の納得の仕方で唐突に終わる)。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-02 16:13:49)
8.《ネタバレ》 原作は読んだ事ないですけど、なんとなくロミオとジェリエットを思い出しました。主人公のフランソワ君の遠くを見つめるようなぼぅっとした表情がいいですね。下の方が言う様に、もう少し少年ぽい感じが出て二人の立場の違いみたいものが色濃く出ているとさらによかったかもしれません。冒頭、鏡を見つめながら回想へと入っていくシーン、教会の鐘の音と相まってなんとも幻想的な雰囲気を出してます。そこからほぼ全編と続くこの回想の幻想的な雰囲気は、決して嫌いじゃありません。
あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-15 22:05:36)
7.主人公2人にさっぱり魅力を感じないというのは、ラブロマンスとしては致命的なんではないだろうか。2人のやりとりも、会いに行ったり邪魔されたりを繰り返しているだけのような感じで、発展性を感じません。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-02-10 02:05:06)
6.まず、ヒロインに魅力を感じない。
年下の少年を惑わす魅力が感じられない。

そしてストーリー。
どこかありがちで、型にはまっている。
面白いとは思えないが、ラブロマンスとしては王道的なもので、安心感はあるにはある。
そこを素直に楽しむことができるか、ありがちといった感想を持ってしまうか。
そこが本作を楽しむことができるか否かの分かれ目であろう。

主演の貴公子ジェラール・フィリップだが、25歳にしては随分と若く見える。
そして痩せすぎ。
もう少し晩年のフィリップの方が魅力があるかもしれない。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-01-28 22:20:59)
5.有名な作品の割りにあまり良さが感じられず、印象も薄かった。歳のせいか?
ジェラール・フィリップ が25歳と若い。でも17,8歳には見えない。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-12-05 18:36:15)
4.《ネタバレ》 夭折の天才、レイモン・ラディゲによる不朽の名作の映像化である。よってあまり期待せずに観たのだが、そのせいかこれが意外にも良かったので驚いた。しかし原作のウリが精緻を極める心理描写で、映像で再現すべく果敢にもチャレンジしていたフシがあるが、やはり限界があるということもよくわかった。ジェラール・フィリップはとても美しく演技も上手いのだが、いかんせん16歳というには微妙である。それでも駄々をこねたりするシーンで、一瞬子供のように見えるのは、流石と言うべきか、やはり問題なのか。私としては、もう少し陰気で怜悧なガキの方が良かったと思う。それでも作品のメインテーマである、戦時中という特殊な状況とか、若さゆえの過ちといった部分は、映像やストーリーのあちこちに巧妙に織り込まれている。レストランで「ワインにコルク臭がする」と、ソムリエにクレームをつけるシーンが微笑ましい。しかし16歳のガキが目の前でこんなこと言い出したら、フツーはワインの瓶でぶん殴るだろうな。まあ恋愛映画という括りで捉えれば、主役の二人もいいし、メロウな雰囲気を充分堪能できる。原作のファンでも、観ておいて損はないであろう。
わいえすさん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-13 03:28:06)
3.《ネタバレ》 観終わってから映画館の解説紙を見て、フランソワの人物設定が17,8歳であることに驚いた。更に読み続けると、この映画のポイントは“17,8の学生と人妻との禁断の愛”というところにあるらしく、解説文のあちこちに“マルトはフランソワの若い肌に身を寄せた”とか、“若気の至りで~”の様な言葉が見受けられる。この映画は、主役二人の歳の差に気づくことが出来るかどうかが評価の分かれ目だと思う。
自分の場合はというと、レストランのシーンでも、どう見ても同年代のカップルにしか見えず、歳の差をもっと際立たせないと自分には理解し難いストーリーだった。
最後、終戦で世の中が明るくなってきて、棺を持つ人までもがうれしそうな顔をしている中、1人だけ悲しみに包まれているフランソワがちょっと辛い。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2006-12-16 21:04:03)
2.トリュフォーが「カイエ・デュ・シネマ」で本作を酷評した具体的内容は寡聞にして知らない。が、個人的には充分に名作たる風格を備えていると思う。キャスティングにあたり、オータン=ララは作者ラディゲを投影させた主人公に当時25歳の貴公子ジェラール・フィリップを選んだ。早熟の天才レイモン・ラディゲが原作を執筆した当時の年齢は18歳(!)と言われており、明らかに老け過ぎている。が、ソレは飽くまで外見上の問題だ。先述した通り、ラディゲは天才、間違いなく正真正銘の天才である。あのコクトーが生涯彼の影響を受け続けた、と告白した程の!リアリズムを重視してそんじょそこらのニキビ面の高校生に演じさせようとしても到底演じきれるハズがない。私がオータン=ララだったとしても当時最高の美男俳優を以てしか映画化できなかったであろう。加えてマルト役のミシュリーヌ・プレールに必要なのは”年下の青年を誘惑する美貌やお色気”などでは断じてなかった。例え若気の至りと分かっていても男性が思わず守りたくなる儚さを滲ませた気品ある女性である。キャスティングは完璧だったのだ。…当時としては。しかし、如何に稀代の美男子フィリップを以てしても原作の驚異的な(20歳頃に読み、世に天才はいるのだ!と絶望的に打ちのめされた)インパクトには及ばなかった。もうコレは監督や俳優をあれこれ非難するレベルではない。夭逝の天才の手に成る原作が余りにも高踏に過ぎたのであろう。仏映画最高のスタッフ&キャストで臨んだ本作でも無理だったのだ。最早この原作を映画が凌駕する可能性は未来永劫ないと個人的には思う。心理描写にCGやSFXは一切通用しないのだから…。
へちょちょさん 8点(2003-12-22 23:23:57)(良:1票)
1.とにかく、ジェラール・フィリップの素晴らしさに感動しました。彼の演じるフランソワ君は、なんと言えばいいんでしょうかね、とにかく完璧ですね。「若さ」という甘酸っぱい時期を見事に演じてくれています。ちょっと17歳には無理があるルックスですが、それは演技ですね。はにかんだ表情が17歳になっちゃうんですよ、あっというまに青臭いガキになっちゃうんです。もう参っちゃいますよ。それでいて、瞬間的に男が見え隠れするんですね。上手いですね。ため息がでますよ。しかしながら、ストーリーがちょっとありがちかな?あと、フランソワ君が熱烈に惹かれていく過程が欲しかった。というか一目ぼれならもっとマルトを美しくしてくれ、と思った。あと、大戦終了とのからみはちょっとね。それでも、うん、良かった。
feroさん 7点(2003-12-02 18:12:46)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
418.33%
5433.33%
6325.00%
7216.67%
8216.67%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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