5.《ネタバレ》 『マックQ』の続編かと思いきや、主演が刑事でジョン・ウェインということ以外は共通点はなく、役名もジェームズ・ブラニガン(あとアイルランド系であるという設定はお約束です)。勤務地もシアトルからシカゴになっていますけど、二作とも当時の刑事もの映画で定番だったNYを舞台にしていないのは、ジョン・ウェインのNY嫌いが反映しているのかな? 『マックQ』の翌年の製作なのに、ジョン・ウェインはやけに老けて衰えた感じは濃厚でした。この映画は『ブラック・レイン』や『レッド・ブル』などの刑事バディ+異文化衝突パターンの元祖みたいなものです。ロンドンでブラニガンとはからずもコンビみたいな関係になるのがリチャード・アッテンボローで、チビの世襲貴族の警視と大男のシカゴ刑事の凸凹コンビはいい味出していました。軽いコメディタッチのストーリー・テリングも軽快で、ジョン・ウェインも刑事役二作目で肩の力が抜けてきた印象です。監督はというと、英国ノワールの快作『電撃脱獄・地獄のターゲット』のダグラス・ヒコックスじゃないですか、どおりでブラニガンを狙う殺し屋がモーゼル・ミリタリーを使ってたわけです、この監督はほんとモーゼル・マニアですね。刑事ものは悪役に魅力があるかが評価のポイントの一つだと思いますが、悪徳弁護士を演じたメル・ファーラーが実にいい味を出していました、さすが名優です。 ジョン・ウェインの人生はこの後5年足らずで、ほとんど遺作に近い本作で刑事役は終わりました。もし彼の刑事役挑戦が10年いや5年でも早かったら面白い刑事ドラマの連作が残せたかもしれません。この映画の様に一作ごとに勤務地や役名を変え、ジョン・ウェインのキャラがアイルランド系大男の刑事という設定にしていたら面白かったでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-29 23:22:09) |
4.《ネタバレ》 ボイラーメーカーという豪快なカクテルが、ある意味ジョン・ウェインらしいよね。で内容や展開も豪快で若干乱暴気味(苦笑)。まぁウェスタンなテイストをイギリスでやっちゃったという「攻め」な姿勢がナイスな一作でアリマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-10 21:11:29) |
3.ん~・・・、、、、、ウェインのウエスタンちっくな警官がホント似合うねー。アクションとかいいながら目立つアクションはほっとんどないけどこれまたウエスタンちっくなパブでの格闘。ウェインのウエスタン魂(?)がいたる所に散りばめられてますなぁ~。 |
2.今や「巨匠」監督のリチャード・アッテンボローが、ロンドンに乗り込んできた”ヤンキー刑事”ジョン・ウエインのお目付役で共演。でかい図体のウェインと小男アッテンボローの凸凹コンビぶりが、なかなかいい味だしてます。特に、ウェインがビールとウィスキーのちゃんぽんみたいな怪しげなカクテル(?)を愛飲しているのを、このスコットランドヤードの堅物警部がこっそりと試すあたりの微笑ましさが、実にいい感じ。パブでの乱闘も、ウエイン映画の「お約束」って調子で、作り手たちがこの神話的スターとの撮影を楽しんでいるさまが伝わってくる。米英のカルチャーギャップをメインに据えたあたり、まあありがちな展開ではあるものの、刑事ものの前作『マックQ』よりも、格段にチャーミングな作品に仕上がっております。 【やましんの巻】さん 7点(2003-12-08 18:30:17) |
1.「マンハッタン無宿」とも「フレンチコネクション2」とも言える作品でしょうか。アメリカ流とイギリス流の対照が面白いです。メル・ファーラーの弁護士がなかなか好いんですよね。何が好いかは観てのお楽しみ。しっかし、ロンドンまで行ってウェスタンをやらなくてもいいのにねえ。ま、ジョン・ウェインだから、やることの方を期待されちゃうのかな(笑)。 【オオカミ】さん 7点(2003-12-04 23:54:49) |