1.《ネタバレ》 ファントマ映画は三作撮られたわけですが、観通してみて消えなかった最大の?は、結局ファントマって何者?この人何がしたかったの?ということに尽きます。 本作ではついに“地球を破壊する最終兵器”の開発に成功したと言う前触れですが、その割には世界の大富豪たちに「殺されたくなかったら“生存税”を払え」なんて突拍子もないこと言いだしたり、要は単なるユスリですよね。 本作はスコットランドの大富豪のお城に舞台を移して、お城の中で繰り広げられるミステリー謎解きという今までにない趣向ですが、ルイ・ド・フュネスが見せてくれるひとり芝居のグダグダさは相変わらずです。いつの間にか古城の地下がファントマの秘密基地に改造されていて、ラストに突然ミサイルが…、これが邦題『ミサイル作戦』の所以です。まったくどこが『作戦』なんだよ、ってぼやきたくもなります。 でもこのシリーズで最大の収穫は、若きミレーヌ・ドモンジョの美を堪能出来たことでしょう。同時期のドヌーブやバルドーにも決して負けてませんよ!