1.快適だからと浴室の中で生活を送っている男が、ある日ベネチアのホテルに拠点を変え、最後にまたパリへと戻ってくるまでを描いた奇妙な映画。あらすじだけでも十分ヘンなのに内容はもっとヘン、モノクロというところが余計にシュールっぽさを醸し出している。主人公を演じている男の無表情な顔が始終不気味で仕方なかったのだが、ベネチアを沈めようと階段からジャンプしたり、一人ダーツ大会で勝手に盛り上がっている姿は馬鹿馬鹿しくて笑えてくる。原作は1985年にフランスでベストセラーになった小説が元で、原作者自らが脚色を担当しているとのこと。この本ちょっと興味あるぞ。