どこまでもいこうのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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どこまでもいこう

[ドコマデモイコウ]
1999年上映時間:75分
平均点:6.75 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
ドラマ青春もの学園もの
新規登録(2003-12-08)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2020-03-07)【イニシャルK】さん
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監督塩田明彦
キャスト鈴木雄作(男優)花田アキラ
水野真吾(男優)氷川光一
鈴木優也(男優)野村俊
芳賀優里亜(女優)木村珠代
脚本塩田明彦
作曲ポール・アンカ「史上最大の作戦」テーマ曲
撮影鈴木一博
配給ユーロスペース
美術磯見俊裕
衣装松本知恵
録音東京テレビセンター(光学リレコ)
照明鈴木一博
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1
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12.《ネタバレ》  この作品はとにかくリアル。ノスタルジックな一面と、サスペンスな一面を併せ持っているのですが、振り返ってみれば小・中学生のときってそうだったかも。リアルに関して言うならば、映画であればクローズアップされるべきエピソードがどれもスルーされるという徹底ぶり。
 例えば新聞に載った写真に盗まれたバックが映りこんでいたり、友人が母親と無理心中をしたりと、何気に衝撃的な事件が起こるにも関わらず、劇中ではそれら一連の出来事はあくまで「出来事」として処理されていくのです。
 この映画を通して最も感じたことは本当にリアルすぎる時間の流れです。今日の衝撃的な出来事も、3日経てば過去の出来事となってしまうんです。
 例えば、お金をぱちったバックが写真に写りこんでいるのを見たときに戦慄がはしるわけです。しかし、その事実には当事者以外、結局誰も気付きません。実際、現実もそんなもんですしね。そして、そんなことは無かったかのように、また日常を楽しむんです。野村君が亡くなってしまったときもそう。それはもう衝撃的な事件です。野村君と仲良くなっていたアキラはずっと下を向いているんです。でもその数日後、女の子からビスコをもらい、喜ぶアキラ君。どんなに衝撃的な出来事も、時の流れの中に風化していく、そんなことをわずかなシーンが示唆しているように感じるのです。
 ひとつだけ難を言うならば、写真が新聞に載るとか、友人が無理心中をするとか、ありそうで実はそうそう無いことなんですよね。どうせリアルを追求するのであれば、もっとありそうで、それでいて衝撃的なエピソードを盛り込んでくれれば、忘れられない作品になったかもです。
たきたてさん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-24 06:50:03)(良:1票)
11.《ネタバレ》 いつも一緒に悪さをしていた仲良し二人が、クラス変えで別れてから次第にズレが生じてくる。
転校生による新たな刺激と変化、微妙に変化する友人との関係、同級生の死、異性への意識と距離感。
悪ガキでなくても、ここに出てくるようなものと似たような経験は誰もが何かあるはずで、それがノスタルジーとなって同年代の頃を思い出させる。
ストーリーに大きな柱はないので盛り上がりがなく淡々としているが、小学校高学年の日常がとてもリアルで、少年の変化と成長が巧みに描かれている。

塩田明彦監督はこの作品でしばしば沈黙の時間を用いて間をたっぷりとっている。
それがリアルで効果的に働いている場面もあるが、逆にリアルさを損なっている場面もある。
例えば、この年代同士ならほとんど沈黙の時間は生まれないはずで、そこでの沈黙はリアルさを欠きテンポも悪くなって余計な演出だった。
飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-05 01:40:43)(良:1票)
10.《ネタバレ》 この映画が描いているのは、変化だ。それは登場人物たちの心情の変化だったり、関係性の変化だったりする。年長けるにつれ生じる変化を人は簡単に成長と呼ぶ。けれど変化は必ずしも前進とは限らない。それでも人は常に変化していかなくてはならない。『どこまでもいこう』が見つめているのは、たとえば『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』のような永久不変とは対極の不安定な小学生たちの現実の姿だ。変化していくあたりまえのかなしみをあたりまえにその背に負う彼らを、塩田明彦監督は驚くほど自覚的に描いている。小学校高学年という年齢は子どもならではの全能感を失う時代だ。主人公アキラと光一の、トム・ソーヤとハックルベリーのように世界が2人だけのものだった時間は唐突に終わりを告げる。そんな彼らのなすすべなくうつろいゆく繊細な変化を、カメラは的確に捉えていく。そしてその変化の過程で、アキラの中でそれまで目立たなかった野村くんというクラスメイトの存在がフォーカスをあてたようにくっきりと浮き上がってくる描写がひときわすばらしい。おとなしくてそれまで気づかれなかったという身も蓋もない現実的な理由からアキラの前にその姿を現し、そして痛ましくとても現実的な事件により姿を消す野村くんは、けれどアキラの目線から見れば、風の又三郎であったかもしれない。私たちがそうであるように、彼らもまた、風のようにやってきては風のように去っていくそんな時間の流れの中にいる。野村くんが描く絵、その中の彼とアキラの姿、それは、野村くんにとってのトム・ソーヤとハックルベリーの幸福な時間を意味している。しかし永遠に時を止めた桃源郷のような絵とはうらはらに、世界は、時間は、刻々とうつろい、変化し、過ぎ去ったものを取り戻すことは出来ない。それが、あたりまえなこの世界のあたりまえな過酷さだ。私たちも彼らも等しくその中を生きている。ラストで塩田監督が見せるのは「男子ってバカだよね」と悪びれていた女子が2人きりの時に見せるやさしい変化と、その変化に喜びを隠しきれないアキラの変化だ。そうやって喜びも悲しみもいっさいがっさいを背負い、彼らも、そして彼らの延長線上にある私たちも、生きている限り変化し続けていくのだろう。鳴り響くマーチが、そんな愛すべきバカな男子と女子のささやかな行進、その足音のように、しみじみとそして力強く胸に響き渡る。 どこまでもいこう、と。
BOWWOWさん [DVD(邦画)] 8点(2009-09-11 16:46:18)(良:1票)
9.子どもたちが駆けていくシーンがとても印象に残った。子どもたちの自然な演技に加え、樹木が風に吹かれてざわめき立つシーンや、画面の外を意識させるような演出が、少し技巧的な感じはするものの、映画を魅力的なものにしているのだろうと思う。
クルシマさん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-06 18:27:16)
8.《ネタバレ》 画面ではまだ何も起こっていないが、何かを待っている時間の緊張がしばしば描かれる。たとえば冒頭のヤクルト奪取のとことか、公園での逃走。悪い報告をする前の先生のためらいも含めていい。こういう待機の時間の緊張がいい映画だ。これがあって走るシーンが生きてくる。花火も似たようなものだな、点火からしゅるしゅるまでの間。爆弾紙飛行機も。女の子たちがときどき一輪車で軽やかに通過するのが、緊張して待機したり走ったりしている男の子たちといい対照。拾った金を川岸で山分けしている写真が、マスコミによって「ミズスマシがいた」というホノボノ記事になるのがおかしかった。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-04 12:15:52)(良:2票)
7.どこか懐かしい少年時代の些細な出来事が描かれているはずなのに、まるで人生の悲喜交々、喜怒哀楽のほとんどがこの時期に集中しているかのように、そしておそらくソレは本当にそうなんだと思わずにはいられない超現実感がある。だから「史上最大の作戦のマーチ」がまるでこの映画のためにあるかのようにはまる。悪ガキ転校生の登場の際の怪しげな音楽が主人公にとっての最悪な事件を予感させ、その予感は親友の「裏切り」という大事件をもって的中する。大人からみれば「裏切り」でもなんでもないものでも主人公にとっては「裏切り」以外のなにものでもない。でも親友だからぎこちなく仲直りする。大好きだからとか必要だからではなく親友だから。精巧なプラモデルに「凄い」と言う。クラスメイトだからでも友達になりたいからでも、ましてや憐れみからでもなく「凄い」から「凄い」と言う。毒されていないから戸惑い、傷つき、悲しむ。そうやって大人へと成長する。リアルすぎるのが唯一の欠点。
R&Aさん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-04-09 12:48:22)(良:1票)
6.《ネタバレ》 本作では舞台を団地の生活圏に限定したのではなく、小学生の彼らにとっては、ここが全宇宙なんだと思う。大人には精々団地の一角にしか見えない場所でも、彼らにとっては「史上最大の作戦のマーチ」が似合う冒険の舞台。毎日が新鮮なことの連続なのです。特に私には、プラモ名人の子のエピソードが衝撃的だった。初めて入る友達の家の緊張感、自分が持っていないものを持ってることへの羨ましさや敬意、そして新たな友人を知る新鮮な感覚。だから「あの子はあの母親に殺されてしまったんだ」ということがリアルに胸に迫ってきて悲しかった。普通は劇中で人が死んでも屁とも思わないんですけど、私も主人公達と一緒にあの子の部屋の中で目を見張り、はしゃいでいたからかもしれません、6点献上。
sayzinさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-01 00:06:58)(良:2票)
5.少年時代を思い出しました。ただ映画としては淡々としすぎていて少々物足りないかな。
NINさん 6点(2005-02-18 12:31:22)
4.小学生に置き換えているが、ジャパニーズハードボイルドムービーの傑作。
孤島の鬼さん 10点(2004-02-29 19:10:09)(良:1票)
3.小学校5年生という多感な時期に起こる環境の変化を通して、主人公の成長を描いた良作。この時期特有の、ちょっとした悪さの楽しさ、移ろいやすい友情、女子へのときめき、いらだちなどを、余分な台詞やカットを極力排した演出をすることで、それらがより心の深いところに響いてくる。舞台を広げすぎずに、ほぼニュータウンと学校の情景だけにしたのも、成功の要因だと思う。監督が後に撮る「害虫」にも、かなり繋がる部分があると感じた。
なおてぃーさん 6点(2004-02-18 00:42:46)
2.小学生の男の子のお話し。一定のトーンで淡々とした印象を受けました。ちょっとした事件の連続(普通は大事件なんてめったに起きない)の日常を描いたんでしょうが、映画に非日常を求める私としては、やや物足りなかったです。それにしても、黄泉がえりの時とは全然違う演出ですね~。
もちもちばさん 5点(2003-12-10 23:27:59)
1.うむ!愛すべき「男子ムービー」ですね。クラス替え、写生大会、掃除の時間の悪ふざけ、ちょっと危ない火遊び、そして気になる女の子・・・そういった小学生の日常が時にはユーモラスに、時にはシリアスに描かれていて、とっても懐かしい気持ちになりました。細かい台詞で物語を展開させるのではなく、子供たちの繊細で豊かな表情や、学校内外の生活を情感細やかに描いたのが功を奏していると思います。
ぐるぐるさん 7点(2003-12-10 19:29:18)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.75点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
518.33%
6650.00%
7216.67%
8216.67%
900.00%
1018.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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