6.《ネタバレ》 クリストファー・リーとピーター・カッシング主演と言うだけでなぜかホラーとしての格が二段階くらい上がったような気がします。
ゾンビ特急、とは言っても近年流行りのゾンビが列車内にワラワラ、というものではなく、200万年前の類人猿の化石がなぜか解凍されて、その中に潜んでた宇宙人がひっそりと行動を開始する、というものなので、正確にはゾンビと言えるかは微妙です。
時代設定が20世紀初頭なので、おそらく、怪物版オリエント急行を作りたかったのかな?という感じですが、どちらかといえば水野晴郎の乗っていないシベリア超特急という感じ(笑)
物語が動き出すのが、コサック部隊が乗り込んできたあたりからなので、そこまではずいぶんゆっくりペース。被害者も白目剥いて穴という穴からの出血死なので、ゴア描写的にはどうってことないです。まあ、制作年考えたら妥当なのですが。
ですが、終盤、その被害者がワラワラ蘇ってくるシーンでの、暗闇に映る白目剥いた顔はなかなか不気味で、小さい子供が見たらトラウマになるんじゃないか?というような演出、暗がりに浮かぶ怪物の顔や、主演2人の風格、そしてやたら格調高いスコアなど、なかなかいい点もたくさんあるので、今回は6点ということで。