1.《ネタバレ》 バレンタインデーの日にゲイ映画を観て泣いた自分って一体。まあそれはさておき、この映画凄い。ゲイの劇作家が愛人(もちろん男)に殺された実話を描いた作品なのだが、泣いたよ・・全く。性別が違う事なんて、最後には全く気にならなかった。これ壮絶で残酷な愛の物語です。若かりしゲイリーの演技は見事。役作りのために6キロ増やした彼は、妙に格好良くて可愛い。男を誘う目線、上手いな~(笑)奔放で成功を手にしていくゲイリーとは裏腹に、彼に嫉妬して精神を病んでいく、愛人のアルフレッド・モリーナの演技がまた凄い。一目でゲイとわかる雰囲気を見事に出している。(別におかま口調な訳ではない)こいつ本当にゲイなんじゃないか?と思うほどの怪演ぶり。あまりの凄さに、最初は苦笑しながら観ていたのに、だんだん2人の演技に引き込まれ最後は涙。与え合う愛を望むケネスと、奔放で与え合うとは無縁の形で愛をとらえるジョーとの歩んだ2人の結末は、もの凄く対照的。やられた。怪作だけど、傑作です。でもやっぱり、これバレンタインデーに観る映画では無かったな(笑)。