ザ・ビート~青春の鼓動のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ザ・ビート~青春の鼓動

[ザ・ビート・セイシュンノコドウ]
The Beat
1988年上映時間:98分
平均点:9.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマ青春もの学園もの
新規登録(2004-02-11)【Harpo=ひろしХироши】さん
タイトル情報更新(2004-12-24)【Harpo=ひろしХироши】さん
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監督ポール・モネス
キャストデヴィッド・ジェイコブソン(男優)レックス・ヴォールハス・オーマイン
ウィリアム・マクナマラ(男優)ビリー・ケイン
ジョン・サヴェージ(男優)フランク・エルズワース
カーラ・グローヴァー(女優)ケイト・ケイン
脚本ポール・モネス
音楽カーター・バーウェル
製作ニック・ウェクスラー〔製作〕
製作総指揮ローレンス・カザノフ
あらすじ
ニューヨークのスラム街にあるオズモ・ハイスクール。生徒たちは、やり場のないエネルギーをひたすら喧嘩やドラッグで発散している。学校も荒廃しているが、国語教師フランク・エルズワースだけは生徒たちと対等に奮闘している。そんなある日やって来た、自称・詩人という冴えない転校生。彼の名は、レックス・ヴォールハス・オーマイン。たちまち「トロ公」と揶揄され始めるが、そんな彼を、ビリー・ケインと妹のケイト・ケインは興味深く見つめる。レックスは、荒廃した生徒たちの間に、確実に何かを目覚めさせて行く。
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1.《ネタバレ》  これより2年後に公開された、あの『いまを生きる』を先取りしているかのような、高校が舞台の「詩」が大きなポイントとなるドラマ。開巻と同時に、いかにも危険なスラム街という感じの、車道や壁の寒色が目に焼き付いてくるような街並み。登場する高校生たちは、男女とも喧嘩っ早くドラッグに手を出し、バスケットボールのスリー・オン・スリーのようなゲームやボクシングに興じていますが、その服装や顔付きと言い、街並みとは対照的にどこか洗練されている感じさえして、不思議な画になっています。

 彼らが通うオスモ・ハイスクールは、日本のいわゆる課題校以上に暗く、乱雑な雰囲気ですが、教師たちは一様に「ひからびた」顔付き。そこへ転校して来るレックスは、往年のフランス男優ジェラール・フィリップのような面影を持つ、風采の上がらない生徒。登場するや、早くも「トロ公」とからかわれ始めるも、日本のような陰惨さはなく、周りもそういう奴と割り切っているようで、これも妙に彼らの洗練さを窺わせています。レックスは、一風変わっていながらも、次第に仲間たちにも受け入れられるようになり、そんな彼の影響か、エルズワース先生の国語の授業でも、詩のテストでの彼ら成績は、みるみる向上して行きます。

 クライマックスは、即興詩人のレックスに徐々に触発されたビリーとケイトの兄妹が、学校の文化祭 (タレント・ショウ) で自作詩の見事な朗読をするところ。「ビーッ・ザ・ビーッ (Beat the beat) 、バ!バ!」というチャンツに乗って、対立していた街の不良グループ同士までもが1つになって行く辺りは、『いまを生きる』に比べれば確かに荒削りなプロットかも知れませんが、率直に気持ちの良いものです。ラストで、忽然と姿を消したレックスを探して、かつて彼と来た海岸に来る一団を照らす、目に鮮やかな夕陽と、聳え立つビル群。オープニングとの見事な対比は、素晴らしいと思います。「今、私は誰?」「誰になりたい?」詩の世界では、みんな自由に誰にでもなれる、という手ほどきを残して、風のように消えたレックス。これぐらいの粗さは、却って想像力を心地よく刺激してくれると思います。日本では劇場未公開、ビデオ発売のみ (DVD発売なし)、ケーブルテレビで放映されただけの、知られざる佳作です。
Harpo=ひろしХирошиさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2004-02-26 11:40:06)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 9.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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