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1.  カフェ・ソサエティ 《ネタバレ》 
撮影がヴィットリオ・ストラーロ。 停電した部屋の中で、蝋燭の灯りに照らされるクリステン・スチュアートとジェシー・アイゼンバーグのツーショットなど真骨頂である。  伯父を選ぶ彼女の表情と台詞から一転、マンハッタンブリッジの夕景へとディゾルブされる場面転換の鮮やかさ。 それが橋のショットであるのは、単なるランドマークの提示以上の意味があるだろう。  同じく、それぞれの場所でふともの思いにふける元恋人たちを緩やかに溶け合わせるラストのオーヴァーラップの情感も素晴らしい。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-05-08 12:34:44)
2.  カリフォルニア・ダウン 《ネタバレ》 
仄暗い闇の中を漂うペンダント。その冒頭ショットの意味は主人公らの断片的な会話の中から次第に明かされ、 これは子供を守れなかった父親の復権のドラマであることが解ってくる。水難事故だというその過去のトラウマはイメージ的なショットのみで 詳しい経緯までは明らかにされないが、その時点で観客は映画のクライマックスにどういうシチュエーションが訪れるか、 ある程度予想がつくだろう。が、その娘を救うシーンがいまいちカタルシスに欠けるのはどういうわけか。  無闇に回想に頼らない語りは潔しだが、この場合はレニー・ハーリン『クリフハンガー』冒頭のようにある程度は具体的な描写を置くべきではなかったか。 同様の状況を反復するなかでトラウマを克服してこそ、再生のドラマの感動があったと思うが。  そもそも、のっけからドウェイン・ジョンソンの颯爽とした超人的活躍シーンが展開するわけで、 家族問題で心を閉ざしたとかいうキャラクターがピンとこない。  『ダイ・ハード』1作目のように、少し冴えない頼りなさげな主人公が衣装と身体をズタボロにしながら無謀なアクションを敢行し、今度こそ娘を守る。 欲をいうなら、そういう変化・変貌のドラマを見せて欲しかった。  この主人公ときたら(『宇宙戦争』のような)埃にも塗れない、汚れもしないのだもの。 その役割は、ブルーの瞳が印象的な娘と青年が担ってくれたが。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-09-18 00:26:51)
3.  ガンファイターの最後 《ネタバレ》 
撃つ者と撃たれる者が縦構図の中におさまり、 撃つ瞬間と撃たれる瞬間、双方のアクションが 同一画面の中に展開する。 ガンアクションの醍醐味溢れる秀逸なショットに痺れる。  落下スタントを織り交ぜた冒頭の暗い納屋での対決や、 リチャード・ウィドマークが部屋に飛び込みざま 手前に滑り込みながらドアの背後の若者を銃撃する、 レナ・ホーンの部屋での対決などだ。  物語自体は時代の反映もあってか陰鬱でアクションシーン自体も少ないが、 そうした瞬発力の高い銃撃ショットが強烈な印象を残す。  乱打、乱射を細分化したカッティングで見せる昨今のアクションフィルムとは 比較にならないシンプルなワンショットの何と活劇的なことか。  「列車の到着」で幕を開け、緩やかな列車の出発で幕を閉じる。 その夜の深い黒がよく映える。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2015-07-08 15:16:11)
4.  香も高きケンタッキー 《ネタバレ》 
背後から父親(ヘンリー・B・ウォルソール)の目隠しをする娘(ウィンストン・ミラー)。 手と手が触れ合い、静かな沈黙の時間が流れる。 その手の感触で、それが長く別れて暮らしていた娘であることを父は悟る。  別離と再会のドラマ自体もそうだが、触れ合う指先が喚起する情緒という細部の モチーフからしても、なるほどこれはスピルバーグ『戦火の馬』のルーツだ。  離れ離れとなっていたかつての主人であることに馬(フューチャー)が気づくのも、自分に触れる手の感触によってだ。 前足の蹄を鳴らして何とか気づいてもらおうとする彼女の身振りが何ともいじらしい。  牧場を、競馬場を、自動車で混み合う街路を、疾走する馬の猛々しく美しい躍動感が 望遠や縦移動によって余すところなく捉えられていているのは勿論、 再会した母馬と娘馬が躰を寄せ合って喜び合うショットでは、 その身体表現の素朴な豊かさによって、立派に主役を張っている。  発砲の瞬間、厩舎の影から流れ出る白煙。競馬場の歓声。殴り合いの喧嘩に、乱れ飛ぶ白い皿。 音を意識させる演出やユーモアの数々によって、映画は賑やかで楽しい。  タキシードを着たJ・ファレル・マクドナルドが茶目っ気一杯の仕草で記念写真に収まり、 騎手の息子と恋仲になった娘が仲睦まじくツーショットを決める大団円は幸せ一杯で 屈託が無く、実に気持ちいい。
[映画館(字幕)] 9点(2015-06-03 01:10:43)
5.  剃刀の刃(1946)
タイロン・パワーがインドの山上で啓示を受ける。 物語的に肝心であるべき箇所で描写を怠り、 その悟りを口頭説明で済ませてしまうことで映画への興が醒めてしまう。  全般的に過剰気味の台詞と対話芝居の重視、そして徹底したパンフォーカスの カメラはきわめて舞台的な演出だ。 その上で施された映画的演出の一つが、アーサー・C・ミラーによる 縦横無尽のカメラワークだろう。  パーティ会場やレストラン、パブなど多彩なエキストラが多数入り乱れる 躍動的なモブシーンを後景に、主要人物が画面手前で会話をしている。 と、背後の群衆の中から不意にアン・バクスターやらクリフトン・ウェッブらが 画面手前に入ってきて話者が連鎖的に入れ替わっていく。 その嫌味なくらい統制のとれた人物の出し入れのタイミングとフレーミングが圧巻だ。  パン・フォーカスのシャープで密度の高い縦構図と、そこにさらに奥行きを加える 流麗な移動画面。 その背後の群衆の中から何時どのように主要人物を中心化させるのか、 手前の複数の人物をどう出し入れし、どう移動させて構図を決めていくのか。 そしてどこで俳優の表情芝居にクロースアップするのか。  物語映画でありながら、その説話展開以上に画面展開の緊張で見せていく映画である。  そのキッチリしすぎた段取り感がやはり仇ではあるが。    
[DVD(字幕)] 7点(2014-08-26 22:49:07)
6.  顔のないスパイ
本来なら星条旗の露出は、中盤の木々のざわめきや物干しにかかった衣類のはためき、情報屋のアジトである304号室の廊下の窓外で揺れる影などと共に何よりも具体の揺れとして画面に呼び込まれるべきはずだが、その頻出はメリハリを欠く上に何らかの象徴的な意味付けを感じさせて少々煩わしい。  逆に議員暗殺現場の路地の照り返しや、回想シーンの中で倒れている妻と娘に駆け寄るリチャード・ギアのロングショット、格闘シーンに入り込む割れた鏡など、所々に差し挟まれたさりげない部分の方が目を引く。  プラント内の監視室のシーン。リチャード・ギアより先に観客にトラップに気づかせてしまうようなモニター画面の映し方も小器用ではないし、主役二人の暗殺アクションの数々は短いカッティングが逆に俊敏性を欠いて物足りない一方、スティーヴン・モイヤーが乾電池二つを呑みこむ1ショットの異様が突出してしまう辺りの不均衡もこの映画の歪な魅力でもある。  尤も、小器用な映画などに面白味はない。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-12 00:34:03)
7.  過去を逃れて
特に夜間場面におけるモノクローム撮影術の見事さは、『キャット・ピープル』のジャック・ターナー&ニコラス・ムスルカのコンビならではのもの。人物のシルエット、シェードランプやカーテンの揺れが十分に使いこなされ官能的ムードに満ちた屋内撮影はノワール様式の充実ぶりを示す。一方で、黒塗り車の光沢が醸しだす夜の街路の妖しさやアカプルコ~タホ湖近辺の自然景観など、屋外ロケの充実も作品世界をより豊かにしている。ロバート・ミッチャムの一貫して動じない物腰とポーカーフェイスの魅力、ジェーン・グリアのミステリアスな美貌。さらに不敵なカーク・ダグラスも絡んだ駆引きのサスペンスと展開の圧倒的スピード感によって、最後までドラマの緊張が途切れない。さらに注目すべきは、夜の山小屋でのスピーディな殴り合いの迫力。作中ほぼ唯一の身体アクションの場面だが、これほどのスピード感に満ちた拳闘アクションはなかなか見られない。
[DVD(字幕)] 9点(2009-08-21 21:12:55)
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