1. キャリー(1976)
70年代の空気に充ち満ちている。時折映されるむっちりとした男女のスクールデイズはなかなか楽しい。だからこそ、そこに馴染まない細くて青白いキャリーの佇まいがスタートから悲しく映る。あのお母さんが放出する狂気や、真っ赤に染まって目を剝くキャリーの醸し出す異質な恐ろしさにはちょっと胃が痛くなった。登場人物みんなの心理描写が気になって鑑賞後いろいろ考えてしまい、後引く怖さにも気付いてしまって、やーんまいったな。 [DVD(字幕)] 8点(2012-10-14 02:21:56)(良:1票) |
2. 銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
どことなくひねくれた「ギャラクエ」ってところでしょう。あそこまで冴えた作品じゃないんだけれども、そこもまたいいアクセントになってます。オープニングの「魚をくれてありがとう!(ですっけ?)」の歌が豪華で非常にユーモア溢れてて大好き。中に人間の入ったクリーチャーがもごもご動いてる風景も可愛らしい。でも、こんなエンターテイメント作品はやっぱりアメリカ風味が好みらしくて、哲学的な答えを求めるあたりでちょっとだれちゃいました。それにあまり「ヒッチハイクガイド」活用されてなかったような気がするなァ。あのアニメーションポップでステキだったのに。ま、紅茶紅茶とうるさいだらしない主人公も含め、こんなスカーンと行かないところがイギリス風味なんでしょう。しかしイルカはどこへ行ったやら…。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-18 22:26:08) |
3. キル・ビル Vol.1(日本版)
見まい見まいと思っていたが、見ちまった。そんなの最初からわかっていたが、自分には合わない。見ていて思ったのは、タランティーノの親日心情の中に、愛着はあっても尊敬は無いんだろうな、と・・・。 ちなみに、私のハンドルネームの「GOGO」はこの映画からとったのではありません。まったくの偶然なんです。ちぇっ・・・。【追記】元HNGOGOのはらひめ [映画館(字幕)] 5点(2005-05-26 01:36:37)(笑:1票) |
4. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 2時間を超す長丁場、全然飽きずに画面を見つめた。ディカプリオは30歳近くなってきて、すごく良い味が出てきたと思う。胡散臭い嘘ばかりついて人生をやりくりする、その実人の愛に飢えている人物を、少し重たさや悲しさを加えて演じていて、今までの若さ溢れるイメージが変わった。今までも格好良い人とは思っていたけれど、俳優として今後が楽しみな人になった。他の役者も芸達者揃いで安心して観ていられる。だがしかし、だ。この物語、今こうやって色々思い出しながらレビューを書いているけれど、おや?なかなか面白かったわりには強く印象に残るシーンなどが無い。感動をする類のストーリーではないにせよ、これは致命傷のような気がする。「これ、いつかまた観たい」という気持ちが湧かない。サラサラとスタイリッシュな詐欺師の話、サラサラとしすぎだったのかも…。 7点(2004-06-27 18:28:50)(良:1票) |
5. ギャラクシー・クエスト
《ネタバレ》 面白かった!!B級の皮をかぶったA級作品。サーミアン人のいちいちおかしな行動は可笑し過ぎて足で拍手しながら観たし、後半の攻防戦は文字通り手に汗握った(たまに笑いながら)。豪華俳優陣の真面目なおバカもステキ。アラン・リックマンは後半トカゲ頭から白髪はみ出させながら熱演でした。宇宙人の見てくれもオタクキャラの活躍も、細かなところまで本当に楽しめます。で、シガニー・ウィーバーのボディとこの映画のCG、どっちがお金掛かってるんでしょう? 8点(2004-05-16 10:31:49) |
6. ギフト(2000)
《ネタバレ》 ライミとブランシェットということで期待が大きすぎました。サスペンスとしては、それほど珍しい内容には感じられなかったです。真犯人も途中で予測が付いてしまいました。ブランシェットが予知能力者という設定は、彼女の持つイノセントな雰囲気とぴったりでした。キアヌ・リーブスよりもずっと活躍していたリビシ(よくやった!エライ!)も、お得意のちょっとマッドな役柄 ではまっていて、彼のさらなる活躍を期待できる演技です。で、色々な方が書かれてますが、あのパンチラは必要あったのかなあ…私には妙に浮いて見えました。 5点(2004-05-10 19:50:51) |
7. キルトに綴る愛
《ネタバレ》 深い思い出をキルティングという地味な行為で刻みつける女性達は、静かだけれど年齢を重ねたぶん熱い甘い思い出を持っていました。ひとつひとつのエピソードが、彼女たちの心のひだを丁寧に追っていて、派手さはないけれど興味深かったです。同じ女の視点で観ると、このしっとりした物語はなかなか考えさせてくれました。でも主人公ウィノナはとても可愛いのですが、この女性達の回想に比べると、ウィノナのエピソードやラストへの話の流れは単調に感じました。ウィノナは結局元サヤに収まって結婚するようでしたが、私のこの作品を見た感想は「結婚はほんのスタートに過ぎない」。確かにそうですけどね。 7点(2004-05-02 18:07:06) |
8. ギター弾きの恋
頑張って最後まで見たアレン映画。この映画で初めてサマンサ・モートンに出くわしたが、「んん?ミア・ファーローか?」と最初思ってしまった。表情のみでで喜怒哀楽を出すこの女の子を、アレンは良く見つけキャスティングしたなあ。そして、女優ミアをどこかで追っているのかな、と思った。途中インタビューの入るドキュメンタリー式のつくりで、サマンサは突然パッと画面から消え去る。別れのドラマはないのか!とビックリしたが、アレンらしいと言えばアレンらしい。ショーン・ペンは、口ばっかりの弱っち男が板についていて好演。役者さんはいいんだけれど、やっぱりこの映画はあまり私には合わなかった。 5点(2004-02-23 09:49:40)(良:1票) |
9. 危険な関係(1988)
アカデミー賞で話題になっていたのを覚えているけど、大して感じ入るものなど無かった。豪華俳優さんのコスチュームプレイですが、私には理解できない当時の貴族の、なんだかゴチャゴチャした男女関係。恋愛とは呼びたくない。恋って魂でするもんだぜ。衣装に3点。 3点(2004-02-02 17:05:25)(良:1票) |