1. ギャンブラー
《ネタバレ》 アルトマンの映画鑑賞にはコツがある。 群像劇の名手なので、サイドエピソードも主役級のドラマ性があるのだ。 だから、メインストーリーが曇りがちである。 だが、本作、群像劇ではなかった。 ギャンブラーなどと言うタイトルなので、マックィーンの「華麗なる賭け」のような内容と思いがちだが、 経営の話だった。 明治頃のアメリカの経営話は、怖いねぇ・・汗 暴力でケリをつけるお国柄だったんだね。 日本のヤクザ映画みたいなことを企業がやってたら、そりゃ、ビビりますって。 ラストは、ニューシネマらしい締めだった。 [DVD(字幕)] 7点(2024-04-10 01:19:53) |
2. 逆転のトライアングル
《ネタバレ》 この話は、イタリアの映画「流されて」に似ている。 舟と、漂流した島で、立場が逆転するというのは、この話が発明したモノではない。 まぁ最近の映画らしく、いい意味でまとまってて、無理も無駄もない。 よくできてる。 さぁ、今後の展開はどうなるのか? トイレ掃除のおばさんの天下は、終わったわけだ。 助かった後のことまで計算しなきゃならない時代なのかね、まったく。 人間を見る目が嫌らしくなっちまうが、仕方ないね。 今、上にいる人間が、襟をただしてくれればいいよね。 いつどうなるか分からないから・・ そんな教訓話。 [DVD(字幕)] 7点(2023-12-16 20:57:22) |
3. 北国の帝王
《ネタバレ》 この映画、ビデオで持ってたんだけど、カビてしまった・・(泣) いやぁアルドリッチの映画はイイよねぇ。 ほんと、ただ乗りと、それを阻止するだけの話なんだけど、 胸を張って、ただ乗りしてるリーマービンがカッコいい。 もはや伝説で、下層階級の人たちのヒーローなんだね。 もうね、新聞やテレビには出てこないレベルの話なんだよね。 アルドリッチって下積みが長かったか、生活が苦しくて、いろんな職業してたのか・・ 映画学校出には描けない男の話を創るのが、アルドリッチなんだねぇ。 ボーグナインがまた敵役として、よく似合う。 彼は、情け容赦なく、仕事を完遂する鬼にピッタシ。 こんな骨太の映画は、いまアメリカ映画には観られないね、残念。 むしろアジアから、こんな映画が出てくるんじゃないかという予感。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-21 22:35:45) |
4. gifted/ギフテッド
《ネタバレ》 非常にだれることのない、面白い佳作。 このDVDの予告編が映画のストーリーを見事に言ってのけてたので、 終始、安定した気分で観られた。 それも面白く観られた原因かも・・ 確か次のような解説が予告編であった。 「一番大切なのは人を愛する才能でした」とか・・ ネタバレもたまにはいいか(笑) [DVD(字幕)] 7点(2018-09-16 00:57:09) |
5. 疑惑の影(1943)
《ネタバレ》 ヒッチコックの得意なパターン。一緒にいる男性が実は?って演出は「断崖」でも見られた得意なサスペンス。でもこの映画、ヒッチコックが一番好きな映画という話もあるけど、「映画術」という本によれば、そういうわけではないとヒッチ自身が言ってる。ただ一緒に組んだ脚本家のワイルダーの才能にはすごく惚れ込んだと言ってる。確かにこの映画は女性が実に魅力たっぷりに描かれている。ホンがしっかりしてたんだろうね。彼氏の刑事が意外に出番がないのは、残念。ヒッチコックはこの主人公の女性は、生涯この哀れな犯人を愛しているだろうなんて言っている。観客の自分としては、刑事とうまくやるのかなぁなんて思ってたので、この発言は意外だった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2017-08-20 00:31:43) |
6. キングコング: 髑髏島の巨神
《ネタバレ》 CGがスゴイので観ました。キングコングが女性に弱いのは、全編共有のようで・・。サミュエルジャクソンみたいのが上司だったら、嫌だな~(笑) [DVD(字幕)] 7点(2017-07-25 01:06:38) |
7. 君が生きた証
《ネタバレ》 レビュワーの皆さん、ネタバレ投稿でも、途中からの展開の内容については触れませんね。ですから自分も、マナー上触れないことにします。歌を通して、亡くなった息子の気持ちを探るように歌うお父さんの気持ち、自分も考えさせられました。生きているうちに親に孝行せねば! [DVD(字幕)] 8点(2017-05-21 00:00:10) |
8. キャロル(2015)
《ネタバレ》 これは美のギリギリの攻防を描いている映画だ。飾り物として妻になった美女のキャロルは、ちょっと問題のありそうな旦那から娘を取り上げられそうになったとき、テレーズと出会う。彼女たちの逢瀬には、欲望などではなく、美を守る同志としての絆を感じた。この現場を旦那は盗聴する。それは興味本位のものではなく、裁判資料としてのものであったとこが、この映画の救いだ。最後、キャロルが美を崩しそうなとき(あるいは死に近づいたとき)、テレーズがまた彼女の前に現れる。そこで映画は終わる。何という切なさ。弱いながらも毅然と品位を保とうと立ってるキャロルに、僕はジーナローランズの「グロリア」を思い出した。グロリアは男の創り出した、男のように強い女性のイメージだったのかもしれない。本当の女性は、キャロルのようにギリギリのところで美しさを投げ出すまいと踏ん張っているのかもしれない。品位を失わず生きる。簡単なようで熾烈な戦いだ。これは美を、文化を、平和を守ることにも通ずるものだと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-25 15:38:44)(良:1票) |
9. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 面白いんだけど、自分がこんな風な痛い男になってないか、チェックしながら観てしまった。ちょっと腹の立つところも・・。でも最後、売れるんだよね、この人。でもいつまで芸能界にいられるか、ってとこまでは描かない。痛い映画ではあるけど、愛する人の前で最後、アピールするとこなど格好いい男の話でもあった。デニーロは、現状に押しつぶされても、凹まないで、犯罪に走る人間をやらせたら、ピカイチだね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2016-09-23 10:46:05) |
10. キングスマン
《ネタバレ》 娯楽作として上出来。終始楽しめた!しかし娯楽作品も進化してんだね~。今回の悪は、ノアの箱舟に乗ろうとする一部のエリート層。エリート層がみな吹き飛ぶシーンは、ともあれ楽しんでしまった。その後の世界は?ってのも気になる。しかし、劇中、映画のようには行かない、行かないと言いながらも、これ、立派な映画でっせ(笑) [DVD(字幕)] 7点(2015-12-27 17:26:04) |
11. キャプテン・フィリップス
《ネタバレ》 もうこの監督の手ブレ映像のために創ったような映画。実は監督の意図は、この映画で船酔いをさせようという魂胆じゃ・・(笑)。ともかく面白かった。しかし、ここまで守ってくれる国っていいよねぇ。漁民四人の海賊に、駆逐艦や空母ほか最新設備の人材まで投入してもらうなんて・・。海外に出ると自分の国が分かるってこういうことなのかな。 [DVD(字幕)] 7点(2014-06-21 03:57:18)(笑:1票) |
12. 恐怖と欲望
《ネタバレ》 退屈させないだけでもスゴイ・・やはり天才は別格か! [DVD(字幕)] 5点(2014-02-09 06:06:46) |
13. 帰郷(1978)
《ネタバレ》 ジョンボイドとジェーンフォンダのラブロマンスが軸だが、ブルースダーン演じる将兵の設定がすごい。英雄になりたい気持ちが強かったのに、帰国した理由が自分で自分の足を撃ってしまったという理由で、この点でも高い自尊心が傷ついているのに、奥さんが同じ帰還兵で下半身が戦闘中の怪我で効かなくなっている男性と不倫してた、という事実が追いうちをかけて、彼を自暴自棄においやっている。ラストは自殺とははっきり言わないが、それでもおかしくないくらいの切なさ。この映画はジェーンフォンダ演じる女性の視点から全て語られており、そこから外れない。だから当時のアメリカ国内の空気をちゃんと映し出しているように思う。女性たちのベトナム戦争、そんな感じである。最後、死んだような虚ろな目で歩いている彼女が印象的だ。自分で自分に嘘をついて生きているといった感じか?それか不倫して罪の意識であのような表情になるのか?続編が出来てもいいくらい、中途半端な終わり方である。女性映画としては、周囲の目が厳しくても、本当の自分でいられる人と一緒になる、という話のほうが成功したのではないか?しかし、それを置いといても、この映画の反戦のメッセージは強い。彼女の女友だちの弟の描き方でそれが伝わる。この映画の影響か、空気注射で人は死ぬという話をあちこちで聞いた。テニスボールの空気入れも立派な凶器になるんだなぁと思ったものである。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-04-10 13:09:29) |
14. 君のためなら千回でも
夕飯食った後に観たのですが、この2時間で一気に人間的に成長して、時間がかなり経ったような気になり、家族の者に「夕飯まだだっけ?」と聞いてしまいました。時間を気にせず観られました。良い映画だと思います。ニュースでよく聞く、アフガニスタン。前に「カンダハール」という映画でちらっとこの国の状況を知りましたが、今回のこっちの映画の方がもっとアフガニスタンのことが分かった気がします。山ばっかりというわけでもないんだね、ちゃんと「文化」的な生活もあるんだねと思いました。でもアメリカ映画ですから、多少ドライブはかかっているのかな、と。治安の良い日本に住んでると、あの孤児院の先生が一番「そうだろうなぁ」と合点が行くのですが、この国に深く関係している人の話を聞くと、「金はなくても生きていける」国らしく、本当はもっとのんびりしているのかもしれません。戦争ばっかりの国なのですが、日本の忘れたものをもっているのかもしれません。でも、そんな事は知らなくても、これはこれで、感動しました。因みに先ほどの話は、その後に「雪がなくては生きていけない」と続きます。水がないと、衛生的にも致命的だそうです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-28 21:31:22) |
15. キャリー(1976)
有名な映画だが、ついに観た。キャリーかわいそ過ぎ。せっかく女の子らしい感情が出てきて、きれいになったのに、ありゃないでしょ。ナンシーアレンの演じる女生徒は性格悪すぎ。紐を引っ張って、豚の血浴びせる時、舌をペロリとするところなんか。個人的にこういうので一番嫌いなのは、赤い帽子かぶったナンシーの女友達。血を浴びた彼女を涙を流さんばかりに大笑いしているシーン(しかもスローモーション)は、どういう死に方するのか見てみたいと思ってしまった。いじめはダメです。マンガの「AKIRA」「童夢」を思い出した。色んな方面に影響与えた作品のようですね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-28 23:28:12)(良:1票) |
16. キングの報酬
《ネタバレ》 途中までは情報を会話で説明することが多い為、しんどいのだが、終わってみるとこの映画もルメットの映画だった。この感じ「ネットワーク」でもそうだった。ルメットは舞台モノとかは面白いのが多いのだが、社会派で勝負する時は説明が多い。「セルピコ」「評決」などストレートにドカンとメッセージが来る映画もあるが、演出が冴えない時は会話での説明を良く使う。でも最後に必ず、彼の言いたいことが用意されているので、面白い。出来れば、ルメットの作品を全部、観てみたいのだが、自分の住んでいるところには、そんなレンタルビデオ屋がない。悔しいなあ。どこか安価なDVDでルメット全集を作ってくれるといいんだが。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-10-19 05:34:59) |
17. キャノンボール2
字幕なしで観たので、会話がほとんど聞き取れず、役者がヘラヘラ笑っているのをボーっと観ているだけでした。レースのシーンを期待して、疾走感を味わう為に観たため、ちょっとがっかりです。字幕なしでも、キャノンボーラーたちの粋なところは伝わってきましたが・・・ [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-05-22 15:09:56) |
18. キャノンボール/新しき挑戦者たち
これくらいバカバカしいほうが楽しい。「激走!5000キロ」のネタがかなりあった。デイトナは出てたし、走りながらトラックに乗り込んだり、パトカーでレースに参加したり。「激突!」のパクリもあったし。創るほうが楽しんでたような。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-05-14 00:03:11) |
19. キャノンボール
まあ、これはお祭りだからね。楽しかった。でも車にカメラを載せて、飛ばしているシーンが観たかった。カウンタックの疾走感を味わいたかったなあ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-05-06 08:24:24) |
20. 君がいた夏
ちょっと「寂しい」青春映画。この「寂しい」ところが青春時代に観たら、はまるんだろうなあ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-09-04 23:15:25) |