21. 荒野のガンマン
テンポの悪さが相も変わらないのに辟易ですが、御大デビュー作だったとは。話があっちこっちとっ散らかってないのが救いと言えば救いですが、高揚感も哀愁も無い展開で結末の陳腐さに失笑するところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-08-22 16:09:28) |
22. コヨーテ・アグリー
ジョン・グッドマン目当ての鑑賞。こういう作品でもキチンと芝居をしているのは流石ではありますが、痛々しい姿でした。 若かったらそれなりにかもしれませんが、もうね、全編に亘って口アングリ、明後日には忘れているだろう愚作です。以下、野暮な事をダラダラ書き散らかすのは自粛します。 [DVD(字幕)] 3点(2022-07-23 08:42:42) |
23. 恋しくて(1987)
「大混乱」ハワード・ドゥイッチ監督作ということで鑑賞。主人公はワッツでしたね。分かりきってる強がりが痛々しいと言うか甘酸っぱいと言うか。青春恋愛ものの良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-03-21 00:56:11) |
24. 恋の手ほどき(1958)
ミュージカルだったとは。しかもダンス無しの歌だけ。話もつまらない。夢うつつでどうにかこうにかの完走。お目当てルイ・ジュールダンのこれぞ映画俳優と言える着こなしに+3点。 [DVD(字幕)] 3点(2021-12-31 22:53:06) |
25. コーマ
手に汗握ったサスペンスの秀作。向こう見ずにも程があるスーザンにハラハラさせられ通しで、昏睡に陥るバッドエンドの予感にビクビクしていたので結末に大きなため息が出ました。陰謀の目的が金儲けのみなのか分かり辛いところに物足りなさがあります。お目当てリチャード・ウィドマークの枯れてしまった感のあるお姿が少し残念。美術関連スタッフの仕事ぶりに拍手、あの光景は夢に出てきそうで怖過ぎる。 [DVD(字幕)] 8点(2021-09-15 01:32:05) |
26. 古城の亡霊
《ネタバレ》 若き(26歳!)ジャック・ニコルソン出演の本作。観たいと思ってから40数年、prime 無料配信に出ているのに小躍りすると共にprime 恐るべし! ひれ伏します。 更に本サイトに登録されているというのに10000へぇ。 開始直後に登場したニコルソンのナポレオン軍中尉アンドレという後のキャリアからは考えられない役柄でのコスチュームに笑ってしまう。古城の謎に迫るホラーもので主演ボリス・カーロフ御大に劣らぬ存在感は流石ではあるものの、薄味な演技で物足りなさがありました。というか、脚本が辻褄があわないちぐはぐさで、荒れて見づらい映像も併せて全く興に乗れない怖くないホラーでした。 鑑賞後に分かった御大コーマン監督が古城(他作の使い回し)でのカーロフ(契約残り3日)のシーンを2日間で撮り終えて、あとは弟子達が代わる代わる9ヶ月かけて完成させたという、何ともはやな珍作です。 とは言っても中学時代に出会ってのめり込んだニコルソンの貴重な姿に観た甲斐は大いにありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-08-02 00:26:36) |
27. コロラド
グレン・フォードのサイコパスな判事役での狂気の瞬間芸が怖い、素晴らしい。対するウィリアム・ホールデンは印象薄く物足りない。毛色の変わった西部劇で憎ったらしい判事の最期を今か今かと待ち続けた結末はやっつけ仕事のようでガックリ。映画も体操競技も着地が大事です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-01 04:49:26) |
28. 極楽特急
本作は鑑賞時のコンディションに左右されるかも。「しょうもない、アホくさ」なお話でもほろ酔い加減で観ると心地よさを感じる、ケイ・フランシス&ハーバート・マーシャルの艶のある存在感。素面であっても、損な役回りながら熱演するミリアム・ホプキンス、持ち味のおとぼけキャラぶりを発揮していたエドワード・エヴェレット・ホートン、colet company コマーシャルからパリのオフィスに飛ぶシーンを始めとしたテンポの良い演出といった見るべき点はある佳作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-05 01:10:31) |
29. 絞首台の決闘
《ネタバレ》 冒頭の銀行強盗と追跡逮捕劇に、強盗団 VS 保安官&街の人々の西部劇かと思いきや。1878年での判事・検事・弁護士・陪審員が揃った裁判模様と死刑執行の為の絞首台設営を犯人が目にしているのが驚き。保安官の味方は殉職保安官未亡人と婚約者の連れ子の少年だけで、娘(犯人元カノ)・婚約者・街の人々が犯人に肩入れして孤立してゆく意外な展開に目が離せません。ひょっとして無罪なのかと思った犯人が本性を剥き出しにする結末も結構手に汗握るものでした。辛くとも保安官として聖書に誓ったからには正義を貫くという胆力を見せる私的優男のイメージを覆されたフレッド・マクマレイと邪心を隠した優男を演じたロバート・ヴォーンが印象深い。短い尺でありながら見応え充分の異色西部劇にして良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-25 03:13:36) |
30. コンドル(1939)
オープニングクレジットのリチャード・バーセルメスに一時停止して確認。「散り行く花」「東への道」での貴公子出演に大歓喜。待ちわびた登場シーンがリタ・ヘイワースも一緒で血圧急上昇。過去の消えない過ちを背負って生き続けるという寡黙な役どころで渋みはあるのですが、心情の希薄さを感じる台詞回しはトーキーに向かず早くに引退という事が納得できるものでした。彼の因縁の相手を演ずるトーマス・ミッチェルが毎度の事ながら、主役以上の存在感で作品を味わい深いものにしています。ジーン・アーサーとリタ・ヘイワースは華を添える程度で居なくてもいいような浅い人物像でした。苦手なケイリー・グラントに初めて惚れ惚れした描かれる男たちの絆の深さに胸熱になった良作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-15 01:35:15) |
31. ゴスフォード・パーク
高貴なのは生まれた家柄で中身はゲスな貴族達と人の悪口しか話題の無いゲスな使用人達のくだらないハナシを延々と聞かされて、グッタリ。「いつまでやっとんじゃい!」降ってわいたような殺人事件も何のインパクトも感じず。豪華俳優陣でありながらの体たらくの責任は誰にあるのだろうか。再見してみたいとは露ほども思えない愚作。 [DVD(字幕)] 3点(2021-01-02 02:25:24) |
32. 孤児ダビド物語
デイヴィッド誕生からの成長物語。善人悪人様々な人との出会いでの喜怒哀楽模様がテンポ良く描かれていて飽きずに観ていられる。結末に至る迄の人の死に都合良さを感じるのが残念なところ。 [DVD(字幕)] 6点(2020-08-17 08:28:34) |
33. ゴールド・ディガース(1933)
バズビー・バークレイによるミュージカルシーンは「フットライト・パレード」に比べるとスケールが小さいものの、光るバイオリンの斬新な発想に只々感嘆。ドラマパートが絶品。恐慌不況下の中で懸命に生きるコーラスガール3人。ポリーとブラッドのロマンスを軸に、コーラスガールをゴールドディガーの寄生虫呼ばわりするローレンスとピーボディ、一泡吹かせようとするキャロルとトリクシー、それぞれが絡むコメディタッチの展開が絶妙。中でも美味しい所を持っていった感があるローレンスを演ずるウォーレン・ウィリアム(主役にクレジットされている)に身悶えさせられまくりでした。ラストのミュージカルのテーマの重さに感じた違和感に-0.1点。 [映画館(字幕)] 9点(2019-09-19 00:42:02) |
34. ゴールデン・ボーイ(1939)
ウィリアム・ホールデン21歳時のデビュー作。製作者による降板危機をバーバラ・スタンウィックの口添えで回避されたというエピソードが納得の硬直した台詞回しに白けてしまった。バイオリンとボクシング、アドルフ・マンジューとホールデン。二人がそれぞれの狭間で揺れ動くストーリーは、脇役の父親、ギャング共々深みが全く無く盛り上がらなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2019-09-02 15:04:50) |
35. 五本の指
《ネタバレ》 スパイ・サスペンス映画の最高傑作。殺害・格闘シーンは無く、金庫の国家機密書類をカメラで撮影する手口で至極アッサリしているにもかかわらず、実話ものというのも相まって、全編が痺れる緊張感に満ち満ちる。特筆すべきは主人公ディエロの人物像。欲望にしがみつく手(5本の指)というタイトルそのままの「これから絞首刑になる人間にロープの太さを教えたところで何になる?」が示すドイツへの愛でもイギリスへの憎しみでもない、貧しい出自の彼の憧れである紳士の地位と高嶺の花 Anna を買う金の為だけの売国行為。淀みのない話しぶりと落ち着きはらった物腰で窮地をすり抜ける姿に、「こんなはずでは」と思った矢先のどんでん返しにディエロ同様絶句する。poor Diello を体現するラストシーンはジェームズ・メイソン名場面集の暫定1位であり脳裏に焼き付く絶品演技に胸が締め付けられる。 [DVD(字幕)] 9点(2018-09-30 00:59:00) |
36. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
暑苦しいイメージがあるジェフ・ブリッジスが醸し出す虚無的な雰囲気に惹きつけられる。一方ミシェル・ファイファーは蓮っ葉のイメージそのままで物語に酔えない要因に。兄弟の姿から、自活の為に好きでもない仕事をこなして「今日も稼いだ」と疲れ果てる虚しさと好きな仕事が出来る有難味をイヤと言うほど思い知らされる。 [DVD(字幕)] 5点(2018-08-15 01:16:41) |
37. 絞殺魔
《ネタバレ》 犯人の人物像、動機、逮捕までの過程に興味津々だったのですが。中盤であっさりと犯人が判明してからは垂直落下のようにトーンダウン。実話なので仕方ないとは言え超能力者やら二重人格やら脱力感が半端ない。被害者や遺族の無念さが押し寄せてきた自供模様に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-02 21:28:57) |
38. コンタクト
《ネタバレ》 ジョディ・フォスターとジョン・ハートのファーストコンタクトのみ印象に残る。北海道に予備の施設があるという都合の良い展開に馬鹿馬鹿しくなるも、ヴェガ星人とのご対面見たさに我慢して鑑賞、した甲斐がなかった。ダラダラと時間をかけて描かれた、父娘、コンタクトの意図、国防、クリントン大統領、神さん、ハデン、全てが思わせぶりなだけ。テーマの高尚さも思わせぶり。徒労感がひどい作品。 [DVD(字幕)] 3点(2018-04-25 14:15:59) |
39. 黒蘭の女
使用人達が意外にも生き生きしているのと、黄熱病大流行の史実が印象的。毒婦というより小生意気な娘に見えたジュリー。ベティ・デイヴィスなので身構えて観ていましたが、他愛のない悪役ぶりにずっこける。中途半端な盛り上がりの物語が歯痒い。 [DVD(字幕)] 4点(2018-03-22 00:27:25) |
40. コレリ大尉のマンドリン
《ネタバレ》 ウットリさせられたケファロニア島の風景に。史実を知った事に。イアンニス医師が語る「恋の燃え滓が愛」「愛しているなら言われる前に薪を集め、寒いと思ったらショールをかけてやり、畑から帰るときには花を一輪摘んでやる」に。3点。ジョン・ハートがどの時点で死ぬのだろうかドキドキした事に2点。他は明日になったら忘れているだろう凡作。 [DVD(字幕)] 5点(2018-03-03 20:08:45) |