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1.  Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004) 《ネタバレ》 
ストーリーのみならず各場面もオリジナル版とよく似ていたが、印象の面で大きな違いを感じた。リメイク版を後から見たことを考慮しても、印象がどことなく希薄に感じられたのである。 確かにビジュアルな面ではジェニファー・ロペス、リチャード・ギアのインパクトは強い。しかし、観る者が何を求めるかによって違ってくるだろう。私がオリジナル版で感動したのは、ダンスを追求するがゆえ他人への思いやりや優しさを忘れていた岸川舞(草刈民代)と、平穏な日々の物足りなさから多少の浮気心でダンス教室に現れた杉山正平(役所広司)が、その出会いによって互いに自分に欠けていたものを発見してゆく人間ドラマである。 ところが、リメイク版ではジェニファー・ロペス演じるダンサーが、なぜパートナーと決別してなぜ場末のダンス教室の教師をしているのか説明が不十分であり、微妙な心の変化は今ひとつ伝わってこない。この説明は、物語の始まりであるダンス教室の窓から虚ろに外を眺めるダンス教師、その理由の説明でもある。物語全体のまとまりはもちろん、説得力にも影響する重要な部分ではないだろうか。 他の配役についても同じことが言える。リメイク版の渡辺えり子役、竹中直人役、共に良い味を出していたが、背景の説明が不十分な為、人間ドラマとしては多少希薄になっている。 もう一つ、手法で違いを感じたのはコミカルな場面である。例えば、オリジナル版の竹中直人は極め付けに気持悪いダンスを踊り、会社でもダンス風の歩き方をしてる。それに比べ、リメイク版ではそれほどデフォルメせずに、リアルな描写をしている。探偵と婦人が探偵事務所前で出会う場面もオリジナル版は滑稽なのに対して、リメイク版では普通の演出になっている。演出自体どちらが良いとはいえないのだが、映画全体から見ると意味が違ってくる。ベタな笑いは手法を間違うと安っぽくなってしまうが、オリジナル版では、人間ドラマを際立たせるコントラストとすることで成功していると思う。冒険をせずに無難に作るとリメイク版のようにリアルな描写となるのではないだろうか。 ちょっと変な例えだが、両者を味噌汁に例えると、オリジナル版に負けまいと高級な味噌や食材を調達してレシピどおりに作ったのがリメイク版で、飲んでみると出汁が効いているのはオリジナル版だったというところではないだろうか。
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-12 16:17:18)
2.  シックス・センス
なんと繊細な映画だろう。 愛する息子を理解することができない母、愛する母に秘密を打ち明けられない息子(ハーレイ)、双方の苦悩がひしひしと伝わってくる。美しい街並みを背景に、静かな展開が精神科医の過去にやり残した仕事への未練と親子の抱える悩みとを無理なく融合させる。そして、衝撃のラスト。特に印象に残った場面が2つある。1つは、少女の葬儀でその母親が少女の食事に洗剤(?)を入れていたことが発覚する場面。父親と葬儀に参加いていた人々の視線、無言で動揺する母親の冷酷な表情、身の毛もよだつほど恐ろしかった。もう1つは、車の中でコール(ハーレイ)が母に秘密を打ち明け、理解しあう場面。「お墓参りに行ったとき、ママはお婆ちゃんにに聞いたでしょ」「その答は毎日だって」「ママは何て質問したの?」くどくどとした説明は無く、短いセリフの中に死者であるお婆ちゃんと話しをしたことを明確にする。ハーレイの演技も良いが、さらに素晴らしいのは母親役の女優(トニー・コレット)の演技。懐疑、納得、感動へと変化していく表情はみごとである。何回見ても、この場面は涙なくして見ることはできない。確かに衝撃的な結末が話題になった映画だが、綿密に計算された展開や各俳優の演技力があってこその傑作である。だから、何回見ても楽しめる。2回、3回見るうちに、初回には気付かなかった細部までも綿密に計算されていたことが分かり、また一味違った楽しみ方もできる。最後に、もう一度言いたい。この映画は繊細な映画である。デリカシーを感じてこそ、この映画の良さが分かるのだと思う。
10点(2004-01-09 17:43:34)(良:4票)
3.  ジョー・ブラックをよろしく
こういう映画は、初めて見た。ストーリーは「死神が出てきてこんにちは」って、あまりにもバカバカしいのに、何だろう、この充実感は! よく観察すると、俳優一人一人の燻し銀のような演技で成り立っていることを最初に感じる。唯一、派手な映像テクニックを使っているのは交通事故の場面。これが、物凄いインパクトとなって話に引き込まれる。そして、セリフとセリフの間にある余白に、重要な意味を持たせているのに気付く。テレビだったら放送事故になるかもしれないくらいな、このテンポの遅さがたまらない。「行間を読ませる」というのは、正にこのことか。場面一つ一つに小さな山場があり、それをを丁寧、かつ綿密に作り上げている。だから、終わってみて約3時間が長く感じなかった。「う~ん、いいものを見たな」と思わせる、素晴らしい映画。きっと、監督は一般受けすると思って作ったのではないだろう。本当に表現したい作品を作ったのだと思う。この芸術性に拍手を送りたい。
10点(2004-01-04 03:03:51)(良:1票)
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