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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1894
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  エスケイプ・フロム・トゥモロー 《ネタバレ》 
この作品はフィクションです。ウォルト・ディズニー社や実在する企業、団体、人物などとは一切関係ありません――。愛する家族とともにディズニーリゾートへとバカンスへとやって来た会社員、ジム。ところが、旅行最後の日に、彼は会社から掛かってきた一本の電話で解雇を通告されるのだった。妻に心配させまいとそのことを内緒にしたまま、ジムは楽しい夢の国で最後のバカンスを謳歌しようとホテルの部屋を出てくる。無邪気にはしゃぐ幼い息子や娘たちとともに、そんな夢の国へと直行するモノレールへと乗り込むのだが、やはりジムはこれからのことが気がかりで心は落ち着かない。そんな浮かない気分のジムの前に現れたのは、ピチピチした身体で周りに色気を振りまくセクシーな2人の若い女たちだった。辿り着いた夢の国で、子供もそっちのけにしてそんなセクシーな2人組を追いかけ始めるジム。さらには、車椅子に乗った横柄な中年男性や、自分のことを誘惑してくる妖艶な美女といった謎めいた人々が次々と彼の前に現れ、ジムは不穏で淫靡なもう一つの“夢の国”へと迷い込んでいく……。誰もが知る某超有名テーマパーク内で展開されるそんな不条理な世界を、運営会社の許可も得ずにゲリラ的に撮影した映像で綴ったシュルレアリスム劇。はっきり言わせてください!!恐ろしくしょーもなかったです、これ。まず言っておきたいのは、この映画の舞台がディズニーランドである必然性ってなんですか?ただ単に無許可でこのパーク内で撮影したってことをウリにしたかっただけで、このディズニーランドという舞台が一向にストーリーに利いてきませんやん。きっとそうやって撮った映像を何とか頑張って無理やり一つのストーリーに仕立て上げようとして完全に失敗したパターンでしょう。もう独り善がりもいいところ。それに全編白黒で描かれる映像だってただ単に奇を衒っただけの凡庸なもので、1ミリたりともセンスを感じませんでした。中盤あたりからは、この主人公のおっさんのゲロやらうんこするシーンやらが何度か差し挟まれて、汚いったらありゃしない。とにかく不愉快千万!こんなしょーもない映画で観客から金を巻き上げたこの監督は、犯罪者といってもいいくらい酷い。ディズニーさん、今からでも遅くないんでこんなしょーもないクソ映画で金儲けしたこのアホ監督には大弁護団を組んで訴訟を起こしてコテンパンにやっつけちゃってください!!
[DVD(字幕)] 2点(2015-08-28 21:34:32)
22.  エンダーのゲーム 《ネタバレ》 
「姉さんへ。僕はこれから敵の母星に程近い訓練基地に向かいます。そこで最終試験を受け、合格すれば、僕は侵攻艦隊を任されることになります。本当は嫌だけど、戦争は避けられないでしょう。姉さんの無事を祈っています。エンダーより」――。凶悪な異星生命体“フォーミック”の突然の襲撃により、滅亡の危機へと陥ってしまった未来の地球。人類は偉大な英雄の犠牲により、辛うじて敵を追い返すことに成功するのだった。だが、戦力を回復した敵の再襲撃が近いことは明白だった。人類は世界中から天才児を集め幼いころから英才教育を施し、彼らにすべての希望を託したのだった。その中の一人である聡明な少年エンダーは、訓練施設内で様々な葛藤を抱えながらも仲間たちと共に少しずつ成長してゆく。人類の未来を守るために……。数々の権威ある賞に輝くベストセラー小説を、ハリソン・フォード&ベン・キングスレー主演で映画化したごりごりのSF作品。徹底的に拘りぬいて創られたであろう、その美麗な映像は確かに見応えありました。冒頭の訓練施設内での、『フルメタルジャケット』のハートマン軍曹へのオマージュとも言える描写が象徴するように、SFの枠を借りながらも戦争がもたらす人間性の破壊とそれでも戦争を続けざるを得ない人間の宿命を寓意的に描き出す、その視線の鋭さには感服するものがあります。そして、この全編に横溢する半端じゃない緊張感にも圧倒されました。ただ…、あくまで個人的な好みなのだけど、僕はこういう登場人物誰一人として最後まで心の底から笑わず、ずっと眉間に皺を寄せて、延々とクソ真面目に任務を遂行するような超クソ真面目な作品って個人的に苦手なんですよね~。この子供たちっておならとかしないんですかね(笑)。それに、終盤辺りまで一向に敵と開戦しないものだから「あんたら何時まで訓練しとんねん!」と突っ込みそうになったら、最後に「実は…」という展開を見せるところも僕は「はぁ、マジで(怒)」って感じでした。そこのところを許容できるかどうかが、今作の評価の分かれ目でしょうね。でもまあ、通好みのハードSF作品として、「スタートレック」や「エヴァ」シリーズが好きな人は充分楽しめると思います。主人公エンダーを演じた少年の目力も凄かったですし。
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-02 00:49:12)
23.  永遠の僕たち 《ネタバレ》 
両親を事故で亡くしてしまったショックから精神的に不安定となり、学校も辞めて今や見ず知らずの人たちの葬式に勝手に参加することだけが生き甲斐の孤独な青年イーノック。重度の癌を患い余命数ヶ月であることをただ淡々と受け入れ、詩や渡り鳥の絵を描きながら残された日々を静かに過ごす少女アナベル。太平洋戦争中に遂行したカミカゼ特攻によって見事に玉砕し、いまやイーノックにだけ見える幽霊となってしまった日本人青年ヒロシ。社会のどこにも居場所を見つけられないそんな2人と1体の幽霊の、今にも壊れてしまいそうな危うげな日々をリリカルな映像と美しい音楽とで瑞々しく描き出す青春ラブストーリー。昔からこのガス・ヴァン・サントって監督、僕の中では毀誉褒貶がほんと激しくって、これまで駄作から秀作まで本当に色んな作品を撮ってくれる人。でも、この末期癌に苦しむ可憐な少女と鬱屈した日々を過ごす孤独な青年との刹那的な恋というともすれば極めて陳腐になりかねないテーマを、彼お得意のセンス溢れる美麗な映像や若者たちの心の闇に鋭く迫る深い視線等によって、観終わった後も切ない余韻がいつまでも心に残る青春ラブストーリーの逸品へと仕上がっておりました。いやー、けっこう良かったですよ、これ。もうこれでもかってくらいの美男美女が手を繋ぎ肩を組み肌を触れ合わせ何度も唇を重ね、そして誰も居ない夜の山小屋で…キャー!という観てるこっちが腹立ってくるくらいこっ恥ずかしい青春ドラマが延々と続くのだけど、もうここまで徹底的にやられたら反対に潔さすら感じて素直に良かった!俺もこんな青春送りたかったよ、こんにゃろー(笑)。そして、この作品の胆となるのは、やっぱりあの元特攻隊員の幽霊ヒロシの存在でしょうね。本作が、決して単なるベタなラブストーリーにとどまらない普遍性を得ているのは、やはり彼が「人間は死ねばそれで終わりなんかじゃないはず。きっと…」という誰もが願う想いを体現しているからだと思います。賛否両論あるだろうけど、そんな難しい役どころに日本の特攻隊員を持ってきたその発想が凄い!彼が本当に幽霊なのか、それともイーノックの妄想に過ぎないのかを最後までどちらとも取れるように描いたところも深みがあって良かったですね。うん、久し振りに「あぁ、良い映画観たな~、自分」と素直に思える映画に出合うことが出来ました。
[DVD(字幕)] 8点(2014-09-30 19:30:25)
24.  ABC・オブ・デス 《ネタバレ》 
世界各国から集められた26人の俊英監督が、与えられたアルファベット一文字から始まる言葉を選び、それをテーマに各自芸術の自由を駆使し“死”の物語を創り上げた。これはその集大成である――。と、いう訳で2時間強という枠の中に5分前後のお話が26個も収められたホラーオムニバス作品。てか、さすがに起承転結のある映画を5分という短さに纏めるのって無理があったって!みんな、短い持ち時間の中にとにかく自分の個性を残そうとするあまり、もうどれもこれも奇をてらっただけのエログロへと走っていてとにかく下品極まりない作品の連続でありました。血液、ゲロ、唾液、おしっこ、うんこ、おなら、精液、肉片、とにかくばっちい物が延々と飛び散る映像がひたすら続いてもううんざり…。こんなのABCオブエログロじゃん!辛うじて人に見せるレベルに達していたのは、屈強な男と小汚い犬とのボクシングをスローモーションを多用した乾いた映像とそれに見事にマッチしたカッコいい音楽で描いたDの「ドッグファイト」のみ。後はもう映画学校の生徒が卒業制作で創ったような酷い駄作のオンパレードでした。特に日本人監督が製作したいかにもサブカル的悪乗り作品なんて撮ってる現場は楽しかったかも知れんが(レズっ子女子高生が大好きな女教師のおならを嗅いでるうちに肛門へと入っちゃうんだよ、面白いっしょ、あはは~てアホか!)、もう観ているこっちは不愉快千万!でもまあ、こういう挑戦的な試みをちゃんと映画として成立させたところだけは評価出来るかなぁと4点付けようと思っていたのだけど、最後にどこの馬の骨の日本人が撮ったか知らんが、サブカル風味のくだらない映像で311や原発事故を茶化したような作品が出てきて、もう怒り狂いそうになっちゃいました!理不尽な津波に一瞬にして呑み込まれ怒りや哀しみの声を発することなく海の藻屑と消えざるをえなかった全ての人々や、原発事故で愛する故郷から離れざるをえなくなった全ての人たちを愚弄しているとしか思えず、不快感の塊になって映画を観終えました。もう、最後のZ作品だけでさらに-1点じゃ!!
[DVD(字幕)] 3点(2014-07-03 21:29:24)
25.  エンド・オブ・ウォッチ 《ネタバレ》 
俺は警官だ、お前を逮捕する。法律は俺も嫌いだが、犯罪者は鉄の檻にぶち込む。殴られれば殴り返す。撃たれたら撃ち返す!だが、警官だって人間だ。血も流せば、悩み苦しみ、人を愛しもする。それでも俺たちは仲間のためなら身を投げ打ってでも助けに行く。バッジと銃を持つ運命、今日も俺は相棒とともに街へと繰り出す――。世界でも有数の治安の悪さを誇る大都会LAで、警官として多忙な日々を送るブライアンと彼の相棒マイクとの常に死と隣り合わせの危険な日常を、ドキュメントタッチの乾いた映像で描くポリスアクション。冒頭から、彼らの車載カメラと手にしたビデオカメラのブレブレ映像が続き、これはいわゆるPOV作品の警察バージョンなんだろうな~と思いながら観ていたのだけど、完全にそうでもなくて、場面転換に夜の街の空撮映像が差し挟まれていたり、現場へと踏み込んでいく場面で急に二人の後からその姿を追う神視点の映像に切り替わったりと、その二つの映像を使い分ける絶妙のバランス感覚に監督のセンスを感じました。おかげで彼らと凶悪な犯罪者たちとの鬼気迫るようなやり取りや、緊迫感溢れる銃撃戦など、まるで自分もその場に居合わせたような臨場感を味わうことが出来たっす。それにしてもアメリカの警察にだけは絶対に就職したくないですね~、片目にナイフをズバッとなんて目には死んでも遭いたくない(笑)。最後に描かれる、そんな危険な日常を少しでも和らげようといつものように軽薄でくだらない会話を交わす彼らの姿が、その後の哀しい展開を思うとなかなか切ない余韻を残してくれます。ただ、中盤の中だるみ感はもう少し何とかして欲しかったですかね。結婚式のシーンをもう少し削って、90分くらいに纏めてくれればもっと良かったかなとも思いました。いやー、それでもけっこう面白かったっす。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-06 21:26:33)(良:1票)
26.  エリジウム 《ネタバレ》 
人口爆発により社会秩序が著しく荒廃した未来の地球。一握りの富裕層は、宇宙空間に建造した巨大な宇宙ステーション〝エリジウム〟に移り住み、何不自由ない豊かな生活を謳歌していた。反対に地球に残された人々は、ロクな医療も受けられない、ゴミと瓦礫と犯罪がはびこる世界で虫けらのような生活を強いられていた。元犯罪常習者のマックスもそんなごみ溜めのような街で、鬱屈した思いを抱えながら巨大企業の工場で働いていたのだったが、ある日、不慮の事故により有害物質を全身に浴びてしまう。「残念ながら君の命は5日ともたないだろう…」と理不尽にも解雇されるマックス。怒りに燃える彼は、凶悪な犯罪者の力を借りてそんな会社の社長を誘拐する計画を立てるのだったが、図らずもそれは理不尽なこの世界を変えるきっかけとなってゆくのだった。「第9地区」という、社会の貧困や理不尽な格差や差別を真正面から描きながら、内容はあくまで良質のエンタメSF映画(ちょっぴりB級っぽい)という、かなり斬新な作品で鮮烈なデビューをかざったブロムカンプ監督。満を持して放つ新作は、巨大予算&有名俳優陣を存分に使って製作したSF超大作でした。冒頭から、見渡す限りバラックが建ち並ぶスラムで懸命に生きる人々の隣に普通に銃を持ったロボットが闊歩していたり飛行船が飛び交っていたりという、この監督らしい猥雑な世界観に否が応にもテンション上がっちゃいました。いやー、良いですね~、この乾いた感じ。社会の底辺で暮らす人々のエネルギッシュな描写や細部にまで拘り抜いたSF愛、そして一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちが織り成すスピーディーなストーリー展開、うん、充分面白かったっす!特に社長誘拐シーンでのスローモーションを多用した銃撃戦描写とかかなり格好良くて痺れちゃったよ~。ただ、さすがに気負いすぎたのか、後半から若干散漫な展開が続き、いまいちクライマックスが盛り上がらなかったところが残念でしたね(特にジョディ・フォスターの見せ場があんまりなかったとこが不満爆発!)。でもまあ、新鋭監督の次回作に期待を込めて7点っす。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-29 19:00:25)
27.  エスター 《ネタバレ》 
三度目の妊娠で子供を死産してしまったショックから、アルコール依存症となってしまったケイト。だが、愛する二人の子供たちと夫の支えによりなんとか立ち直れた彼女は、生きて産まれることが出来なかった子供へと罪滅ぼしするかの如く、孤児院からエスターという名の9歳の女の子を引き取ることに。家族も増え、更なる幸せへと向かうかと思われたケイトだったが、徐々にそんなエスターの奇行が目立ち始めるのだった。彼女のことをイジメていた女の子が滑り台から転落し、怪しんでいた孤児院のシスターが謎の死を遂げ、そして耳に障害のあるケイトの娘マックスにまで…。謎の少女エスターに追い詰められ、どんどんと崩壊していくケイトの幸せな生活をねちっこく描いた異色のスリラー作品。いやー、胸糞悪かったっすね~。観ながら、こんな理不尽なことが許されていいのか!と叫びだしそうになっちゃったし。でも、そんな胸糞悪い感じもけっこう嫌いじゃない僕としては、この全編を覆う常に何かいや~なことが起こりそうな雰囲気、なかなか楽しめました。とにかくエスター怖すぎっす!単純なサイコキラーとしてだけじゃなく、ちゃんと女の子らしい心理描写も随所に差し挟んでくるところとかも、いや~な感じをますます増幅させてましたね。それにエスターの描く、蛍光色を多用したグロテスクな絵の描写とかにもけっこうセンスを感じました。うん、なかなか面白かったっす(後味めっちゃ悪いですけどね笑)。あと、自他共に認めるロリコンの僕ですが父親を誘惑しようとするエスターの妖艶なドレス姿には何故か全然グッときませんでした。その後に明かされる、エスターの驚愕の真実を知って、僕のロリコンレーダーはやっぱり間違っていなかったんだと納得(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-13 00:22:24)(笑:1票)
28.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 
不慮の事故により大統領夫人を死なせてしまった元シークレットサービス、マイク。それが原因でデスクワークへと左遷されてしまった彼だったが、1年後のある日、ホワイトハウスへと向かう不審な航空機を目撃する。それは祖国統一とアメリカ壊滅を目論む北朝鮮系テロリストの凶悪な計画の始まりに過ぎなかった。アメリカ中枢が瞬く間に蹂躙され占領されていくなか、旧友でもある大統領を救うため、マイクはたった一人で壊滅寸前のホワイトハウスへと乗り込んでゆく。いかにもアントワン・フークワらしい重厚で男臭いアクション・エンタメ作品。まあ、ストーリー展開がもろ「ダイ・ハード(ホワイトハウス・バージョン)」ですけど、冒頭からアメリカ本土へと乗り込んできたテロリストたちが次々と一般市民をも巻き込んで容赦なく攻撃してくるという怒涛の展開にはけっこう惹き込まれました。相変わらず男臭~いジェラルド・バトラー、そんなんで大統領務まるんかいなってくらい良いトコのお坊ちゃんのように品の良いアーロン・エッカート、テレビで国民へと演説するともはやワビサビさえ感じられるモーガン・フリーマンとかも、まあベタですけどなかなか良かったです。確かに、冒頭の大統領専用車のフロントガラスにぶつかってきたのはなんやったんや!とか、韓国の警備甘過ぎやし!とか、大統領あんなに喋らん言うてたのにいつの間にケルベロス・コード喋っとんねん!とか、いろいろと突っ込みどころは満載ですけど、フークワ作品って昔から個人的にけっこう嫌いじゃないんでちょっと甘めに7点っす! よーし、次はエメリッヒのさらにお馬鹿な方(勝手な先入観っ笑)を観るぞー。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-26 23:18:40)
29.  エンド・オブ・ザ・ワールド(2012) 《ネタバレ》 
小惑星が突入してくることが分かり、人類滅亡を3週間後に控えた地球。絶望的な世界で、静かに死を迎えようとする人、享楽的な馬鹿騒ぎに浮かれる人、自暴自棄から暴動を起こす人たち…。そんななか、妻に去られた冴えない男ドッジは天真爛漫で常に前向きな女性ペニーと出会う。迫りくる暴動から命からがら逃げ出した二人は、それぞれの目的のために捨てられたプードルと一緒に旅に出ることに。ドッジは昔の最愛の恋人へと再会するため、ペニーは大事な家族の元へと帰るため。最初はぎこちなかった彼らだったが、世界の終末で共に様々な出来事を経験するうちに、いつしか二人の仲は縮まってゆく。特異な状況下で描かれる、ストーリー自体はいたってシンプルなロードムービー。世界の終末を描きながら、この最後まで徹底的に軽~い明る~い雰囲気を貫き通したセンスは新しいと感じました。徹底的に暗~い重た~い鬱的アプローチで同じテーマを描いた、ラースフォントリアーの「メランコリア」躁バージョンといった感じですね。この2本を続けて観ればちょうどいい精神状態が保てると思います(笑)。人類滅亡が間近に迫っているのに普段通り仕事をするメイドや、「俺は必ず生き延びてやるぜ」と仲間と共に地下室へと立てこもるペニーの元カレ、そして悲劇であるのに悲愴感を微塵も感じさせない美しいラストなど、物語を彩る多彩なエピソードの数々も印象に残りました。後半から世界の終末という設定が巧く機能していないような気もするけど、それでも斬新な設定を瑞々しいセンスで描き出した、将来性を感じさせる監督のデビュー作。うん、なかなか良かったっす!
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-11 11:01:48)
30.  L.A. ギャング ストーリー 《ネタバレ》 
1949年、人々の欲望渦巻く大都会LA。暗黒街では、残虐な元ボクサー・コーガンが圧倒的な力でギャングたちを支配していた。警察、判事、保安官らが次々と買収されていくなか、業を煮やした警察署長がある一人の警官に極秘任務を命じる。毒をもって毒を制す!決して悪を許さない熱い男オマラの元に集まった仲間たちは、コーガンの組織をぶっ潰すために孤高の戦いを開始したのだった。絶対に買収されない、まさに〝アンタッチャブル〟な男たちの姿を描いたこてこてのノワール作品。――って、だからこれってもう「アンタッチャブル」じゃん(笑)。さすがにオリジナリティなさ過ぎだって、これ。それにあまりにも行き当たりばったりな作戦の数々が何故か次々成功するのを、ただ運が良いだけで済ませちゃうのもなんだかなー。でもまあ、さくさく進む分かりやすいストーリー展開に男汁120%のダンディな役者陣が織り成すこってり濃厚な映像世界とかはけっこう楽しめました。ということで、不満は多々あれど、ぼちぼち面白かったかな。風呂上りに、ビールと枝豆片手に肩肘張らずに観るには最適な映画だと思いまーす。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-14 09:06:18)(良:2票)
31.  ATM 《ネタバレ》 
様々な罠が仕掛けられた謎の立方体に始まり、薄汚れた地下のバスルーム、地中の棺おけ、車のトランク、エレベーター、果てはスキーリフトやコインランドリーにまで色んな人間を閉じ込めてきた〝ソリッド・シュチュエーション・スリラー〟が、今度は銀行ATMにまたまた閉じ込めちゃいました。現金引き出し命懸け!というキャッチコピーそのまま、というかそれだけな映画です。それにしても、なんなんでしょう、この全編を覆うやっつけ感、テキトー感は。普通、ATMには警報機や職員との通信機が必ず付いてるものだけど「そんなモンがあったら映画として成立しないから最初っからなかったことにしとこうぜ!」とか、このままさっさと逃げちゃったら確実に助かるだろうけど「そしたら映画としてここで終わっちゃうからこのままATMにまた戻っちまうことにすりゃ良いんだよ!」という、エド・ウッドもびっくりな適当な映画製作姿勢には腹立ちを通り越して脱力感さえ湧いてきます。何より、密室劇でありながら、この密室感のなさといったら…。久し振りに、人生というかけがえのないものの中の90分という大切な時間をどぶに捨ててしまったと胸を張って言える糞つまらない映画と出会ってしまいました。
[DVD(字幕)] 2点(2013-11-11 23:13:46)
32.  エージェント・マロリー 《ネタバレ》 
主にスパイ活動を行う民間企業にエージェントとして雇われている、凄腕の女性スパイ・マロリー。バルセロナで人質奪還という任務を無事に果たし、優雅なバカンスへと旅立とうとしていた彼女は、上司から簡単な任務だからと強引にとある仕事を引き受けることに。だが、それは彼女を破滅へと陥れる危険な罠だった…。そんな窮地へと追い込まれた現在の彼女と、そんな状況に陥るまでの過去の彼女をテンポよく交互に描く前半部分は、ノリの良い音楽や豪華俳優陣の華やかさもあって、けっこう楽しんで観れました。だけど、ストーリーが現在へと収斂されてからの後半部分は見事なまでにグズグズに。それに、マロリー役の女優さん(?)、ちょっぴりお顔が大きいせいか、いまいちスタイリッシュな女性スパイというイメージに合ってないような…。でもまあ、典型的なソダーバーグらしいおしゃれで薄っぺらいアクション映画ということで、適度な暇潰しにはなると思います。 三日も経てば、完全に記憶から消え去りそうだけどねー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-13 18:50:00)
33.  エレベーター(2011) 《ネタバレ》 
とある高層ビルのエレベーターに乗り合わせた様々な人たちが、とある事情により49階で閉じ込められてしまい、とある事情により二時間後に爆発する爆弾と一緒であることを知り、そしてとある事情により密室での息詰まるような人間ドラマが展開されてゆく。という、よくあるシチュエーションスリラー。こういう作品って安価に作られるし(セット代かかんないしね)、気軽にハラハラドキドキしたいという需要もけっこうあるから、昔からほんとに沢山作られてきたのだけど、そういう作品ってほとんど場面の画が変わらないから観客の興味を持続させるために練られた脚本力と誰も見たことがないような斬新なアイデアが不可欠なのだけど、この作品にはそのどちらも弱い気が…。このラストだと、あの可哀相なおばあちゃんの無念が結局晴らされていないからとっても消化不良感強し。これなら、あの会長を太った設定にして、最後、自分の強欲の象徴のような太った身体のせいで爆死したのは実はあの会長でしたってオチにしたほうがすっきりして良かったと思うのだけど。それでも、後半の腕チョンバシーンとおばあちゃんの死体解体シーンの「ひえぇぇ…」なグロさはなかなか見応えありました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-30 22:45:37)(良:1票)
34.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
超高級食材である松坂牛ばかり集めて作られた、こってこての脂身たっぷりの〝肉しか入ってないすき焼き〟のような映画。「見た目もゴージャスだし、最初のうちは旨いし、確かにお腹もいっぱいになるのだけど、やっぱり春菊も食べたいし白菜も食べたいし豆腐だってうどんだって椎茸だって欲しいっつーの」という前作を観た人たちの多くが感じたであろう不満に応えるかのごとく、今作では春菊的存在であるマギーが満を持して投入!でも……、やっぱり周りの濃い~~肉汁にあっという間に染められて、ほとんど彼女の存在感ゼロ。ほんじゃまか石塚とか三瓶とか内山くんみたいな特殊な食癖な人にはうけるんだろうけど、僕みたいなもともと食の細い人間にとっては「やっぱ肉ばっかのすき焼きは美味しくねーって!」。
[DVD(字幕)] 4点(2013-08-17 21:06:54)
35.  エイリアン 《ネタバレ》 
初めて観たのは小学生のころ。暗ーい生活観溢れる宇宙船内で繰り広げられる、船員たちと侵入してきた謎の生命体とのスリリングな攻防は本当に衝撃的だった。もう腹を食い破って出てくるエイリアンの幼体のグロテスクさといったら今でも他に類をみないほど。そして次第に大きくなるエイリアン。深い暗闇に身を潜め、決して全形を現さないその不気味さに何度もおしっこちびりそうになりました。H・R・ギーガーの描いたおおよそ凡人には考え付けないであろう、そのグロテスクでシュールな世界観とエイリアンの造形は、本当に素晴らしい。そしてそんな世界観を見事に映画化してみせたリドリー・スコットの才能に素直に拍手。
[DVD(字幕)] 9点(2013-05-08 17:26:26)(良:1票)
36.  エイリアン3 《ネタバレ》 
確かに独特の映像世界を持った監督の長編デビュー作としては(まぁ瑕疵はあるとしても)そこそこの佳品として認めるのだけど、やっぱり新たな世界を作り上げるために前作で物語のキーパーソンだったニュートを安易に死んだことにしてしまったのは、どうしても個人的に納得できない。それは、傑作だった前作を否定してしまうことになるんじゃないですか?だから最後まで乗り切れなかった。残念(『ターミネーター3』ほど冒涜的じゃないけれど)。
[DVD(字幕)] 4点(2013-04-21 18:32:22)
37.  エリン・ブロコビッチ 《ネタバレ》 
世間の退屈な大人たちに「まぁ、なんて下品なんでしょう」と蔑まれながら、それでもそんな退屈な社会に果敢に挑戦するジュリア・ロバーツがまさにはまり役!「生まれてきたんだから楽しんで生きなきゃ損」と言わんばかりの彼女のエネルギッシュな生き方に、観ているこっちまで元気付けさせてくれる。痛快なエンタメ作品でありながら、ちょっぴり社会派なところもある佳品。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 16:46:26)
38.  エイリアン2 《ネタバレ》 
やっぱりジェームズ・キャメロンは天才であると再確認できる初期の傑作!あの一作目の考え抜かれた秀逸な世界観を継承しつつも、それを巧みな技術と圧倒的な力量でものの見事にキャメロン的アクション超大作へと昇華させてしまった。SF戦争映画でありながら、個々のキャラクター描写も丁寧で、なかでも途中から現れる両親を失った少女ニュートと、娘を失ったリプリーが二人で逃走するうちに親子のような絆が生まれ始めるところなんかホント秀逸。そして、最後、そんな2人に立ち塞がるのは、これもただ自分の子供たちを守ろうという崇高な本能に忠実に生きるクイーン・エイリアン。クライマックスで繰り広げられる、彼女たちの互いの生存を賭けた母性と本能の壮絶な戦いに否が応でもテンションがあがるって、これー。何度観ても面白いし、実際何度も観たくなる傑作っす!!
[DVD(字幕)] 9点(2012-11-21 19:14:52)
39.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 
あの、奇才ザック・スナイダーが原点回帰して撮ったかのような、もう映画なんだからこの独自の世界観に酔いしれてください(分かる人だけ笑)と言わんばかりの〝少女の妄想力〟全開映画。良いですね、この徹底的に我が道をいく監督の姿勢、僕は好きです。残酷な義父に母と妹を殺され、挙句の果てに精神病院に入れられた主人公ベイビードール。そして、その病院は常駐する医者も訪ねてくる議員も料理場のコックも、みんな揃いも揃って酷い悪人or変態ばかり。仲間となった少女たちと共に、ベイビードールは得意のダンスと、そして中2病爆発な妄想力とを武器に、そんな世界から脱出しようと図るのだった!もしかしたらこれは大傑作になるぞっとワクワクしながら観てたのだけど、残念なのは最後の試練、さすがに息切れしたのか、予算の都合なのか、ここもちゃんとしっかり妄想で描いて欲しかった。惜しい。でも、やっぱり僕はこの監督のセンスが大好きなので甘めに9点!
[DVD(字幕)] 9点(2012-09-06 20:00:19)
40.  エレファント 《ネタバレ》 
青春という時代に、誰もが抱く危うい狂気の世界を独特の映像美で静かに描いた、いかにもガス・ヴァン・サントらしい映画。ずっとこの監督とは感性が合わないなぁと思っていたのだけど、これはちょっと良いかもと思った。美しくも狂気にまみれた秀逸なアート作品。カンヌ映画祭でのパルムドールというのも納得。
[DVD(字幕)] 8点(2012-06-08 21:56:12)
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