21. ブラザーズ・グリム
普通の謎解き冒険活劇。普通にファンタジックでちょっと気持ち悪く、女王もスタンダードな美しさ、ユーモアとお伽噺をスパイスになかなか楽しい映画だと思う。でも、ギリアムが普通の映画を創ってどうする?まさか、誰が監督だか忘れてしまいそうな平凡な映画を観ることになるとは思ってもみなかった。オープニングとエンディング、監督想いのJ・プライスの存在意外は本当に普通。自身のテーマである死神(今回は冒頭の魔女)の皮を剥ぎ中身の人間を見せてみたり、現実派の兄と夢世界住人の弟を対立させてみたり、いやに「現実」を持ちだしている印象があった。ギリアム自身の葛藤の現れかもしれないが、やはりギリアムには「ドン・キホーテ」のあだ名に恥じぬよう、周りから嘲笑され蔑まれても誇りを失わず、果敢に夢の悪魔たちに立ち向かっていくいかれた騎士であって欲しい。まだあの独特のイマジネーションの泉は枯れていないと信じたい。ギリアム、戦え! [映画館(字幕)] 5点(2005-11-07 23:45:44) |
22. プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング
えーーっと、J・アンドリュースが歌って踊ってまだまだ現役、綺麗です。えーーっと、小さな女の子が喜びそうなお姫様テイスト満載です。えーーーっと…褒めるところは…そんなくらいか…一作目のほうが楽しかったなァ。リモコンで開くクローゼットやパジャマパーティはお子様モードが強すぎましたし、愛だの恋だのが大きく絡んで開放的なお姫様もベタベタした感じがしました。洋なしポップコーンもちょっと勇気がいるかもなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-03 01:09:50) |
23. ブリジット・ジョーンズの日記
原作未読ですが、いーくら「ありのままの君が好き」だって言ったって、ちょっとおちゃらけが過ぎますよ。32歳の悩める内面よりも、バニーガールの扮装で失敗したり、テレビ中継で失敗したり、料理で失敗したりとブリジットのコケっぷりばかりが目立っていましたね。面白いのは面白いですよ。でもその中に、焦ったり、悩んだりという身につまされるような女心は見えませんでした。レニーセルヴィガーがわりと好きなので、彼女じゃなかったら最後まで持たなかったかも。かくいう私も32歳。もうちょっと、頑張って……るんじゃないか? 5点(2004-02-12 19:25:46) |
24. ファーゴ
《ネタバレ》 上も下も右も左も真っ白の世界に、目印としてブシェミがつんと突き刺す棒杭の意味の無さ・・・。犯罪の動機も薄っぺらで、犯罪の依頼人も実行犯もどこか抜けている。おまけに事件を捜査をする警官は妊婦さん。どこまでも慌てることなく、犯人も難なく捕まえる。ほよよんとした風体を保ちながら。この映画は起伏の無い犯罪映画で、婦警さんのさらにほよよんとしたダンナが登場し、おっとりした空気を投げてきたりする。薄っぺらな犯罪におっとり空気、新しいのかもしれないが、良さが私には引っかかってこなかった。 5点(2004-02-09 21:15:20) |
25. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
《ネタバレ》 引っ張って引っ張って引っ張って引っ張って引っ張って、最後におよっ?何じゃらほい?でおしまい。うーわー、宣伝旨いなー。あれだけ話題になったのは宣伝のせいなのだということがわかる、そんな映画だった。でも引っ張られちゃったので4点。 4点(2004-03-24 19:12:39) |