41. プレデター
子どもの頃観たときはもの凄い面白かったと記憶してたんだが、 何もかも知っていて観ると、さすがにインパクトが薄いと感じる。 逆にいうと、子ども時代に観たのに、まだまだ色々と記憶に残っているということは 実はもの凄いインパクトがあったんだろう。 「2」を観ると色々と謎だった「1」での行動がなんとなく理解できるような気がする。 相手と同じようなレベルまで自分の武装レベルを下げて戦う姿にはハンターであり戦士としてのポリシーを感じさせるし、 最後の自滅もひょっとしたら「侍」みたいな精神の持ち主なんだろう。 まあ、瀕死の相手の頭を狙い撃ちしたり、ラストの不気味な笑いを抜きにすれば。 6点(2004-12-19 01:36:13) |
42. フォレスト・ガンプ/一期一会
始めの頃は何とも思わなかったけど、後半に行くにしたがいどんどんと引き込まれていく。 見終わった後は本当に素晴らしい映画だと感じた。 「運命」と「愛」という難しい二つのテーマを溶け込ませた本当の傑作。 「運命」には、定めという性格がある、その一方で、風にのってたださまようという性格もある。 その二つの性格をもったものが「運命」ではあるが、結局は自分の運命は自分で見つけ、決めることが必要というメッセージを受けとめた。 確かに人生はチョコレート箱のようなものだろう、個人的にはビックリ箱のように思っているが。 映画の中の人生だけでなく、自分の人生もどう転ぶかは誰も分からない。 他人からは平凡の人生に見えても、他人には分からない大きな山がいくつもあるし、日々の営みには色々な出来事がある。 だから本当に人生は面白いし、後悔しないように必死に生きようとするのだろう。 「愛」について何も知らないとジェニーに始めの頃、フォレストは言われていたが、「愛」について誰よりも知っている男がフォレストだろう。 ジェニーへの想いが彼を支え続けた。そしてジェニーも彼によって何度も支えられていたと感じた。 この映画には「画」の撮り方に随所に素晴らしい面が見受けれれたが、その効果が「君もいたよ」という短いセリフに現われた。 「あの美しい景色を自分は君を想いながら眺めていた。そして一緒に見ていたように感じていた。」という想いが伝わる短いながらも最高のセリフだと思う。 人生に行き詰まった時があったら、もう一度見てみたい。そんな映画に巡り合えた気がした。 10点(2004-11-23 22:23:05) |
43. フランケンウィニー(1984)
日比谷にて「ナイトメアービフォアクリスマス」のデジタルリマスター版を見た際に、まずヴィンセント、次に本作、そしてナイトメアーという順番で上映された。 バートン流の「フランケンシュタイン」のニューバージョンで「シザーハンズ」の原点ですね。 でもイヌが可愛くてしかたなかったので、ご近所の人達の困惑感がオーバー過ぎて、全くの嫌みにしか感じられない。 再びイヌを生き返らせるところは中々良かった。 子どもの夢を大人が一度はつぶしてしまったとしても、大人でも子どものような世界に入る込むことは可能だと言っているような気がした。 おばちゃんが現実の人間っぽくなくて、アニメ的なのがちょっと怖い。 4点(2004-10-24 23:16:51) |
44. プレタポルテ
ちょっとまとまり感が悪いような気がした。 これは、恐らくマスコミ等のファッションに振り回されるファッション業界を完全に皮肉っているのであって、ファッションそのものを否定しているわけではないからだろう。 これだけ多くのデザイナーが協力して作られているわけだから。 しかし、ラストのショーを見る限りファッションそのものにも何らかの問いかけをしているのも事実。 方向性を見失いがちなファッションの在り方を「裸」という原点に戻ったことで何が大切なのかを考えざるを得なかった。 この映画の中で一番美しいショーはあの裸だったからなあ。 「何を着るかではなくてどう着るか」ファッションは深い。 本物のデザイナーにまぎれて、ラガーフェルドやガリアーノ、昔のマックイーンに似ている人が出てるのが面白い。 5点(2004-07-25 02:48:32) |
45. ブルース・オールマイティ
かなり笑えて、なかなか心温まる作品でした。 上映中は観客の笑いに溢れ、かなりいい雰囲気で映画を楽しむことができました。ただ笑えるだけでなく伝えたいテーマもちゃんとあるし、見終わった後に色々と考えることもできるのも良かった。 アメリカでコメディ映画としては抜群の大ヒットをしただけのことはあったなあ。 8点(2004-06-25 22:35:08) |
46. プレイス・イン・ザ・ハート
当時の時代やアメリカの問題を表した作品なので今我々が観ると、ピンと来ないモノも多く描かれているような気がする。 女性の自立、自由、平等、友情、支えあい、人種差別等のテーマを地味ながらがもうまくちりばめて描けていたと思われる。 一番強く言いたいことは主人公を含め三人の女性を通して、女性の強さと振り回される男たちを描きたかったのではないか。 主人公の姉の旦那と不倫していた女性は、不倫を止めて彼を忘れるために新たな地へ旅立つ強さを、 主人公の姉は、旦那と別れる決意をして、その決意により逆に愛を取り戻すという強さを そして主人公は、旦那との思い出の地を守るために、また家族と離れ離れにはならないようにどんなことがあってもあきらめない芯の強い女性を演じきった。 殴ったこともない子どもをたたいた際の自分の心の痛み、泣きながらも綿花を摘む姿、母親の懸命に頑張る姿を見て育つ子ども達の姿が印象的だった。 ラストのミサのシーンは願望みたいなものなんだろうか。 6点(2004-06-09 21:16:59) |
47. ブレイブハート
愛する人と平和に静かに暮らす自由を求めて戦った男たちの情熱を感じる。 友情や裏切り、それぞれの立場の複雑な想いが描かれており、特にブルース親子の二人の立場の関係がストーリーをより面白くしている。 ラストも「自由」のために殉死したウォレスの意思が引き継がれていく想いを感じ、何のために戦い、何のために死んだかがより明確になった。 9点(2004-04-30 16:18:11) |
48. ファーゴ
評価はやけに高いけど、何回観てもピンとこない映画です。 メイシーの楽観的で何も考えてない浅はかな振る舞いにより引き起こされる悲劇と人生の転落劇。二組の夫婦を描くことにより人間の愚かさと幸せをテーマにしているとは思うけど。足りない部分を補うのが人間や夫婦ということなのかな。 ブシェミがどこ行っても、「とにかく変な顔だった」と一言で片付けられてしまうのは面白いが。 7点(2004-04-11 02:04:42)(笑:1票) |