1. ボーン・レガシー
作品そのものは上映開始当日に見たけどレビュワーの皆さんの反応が見たくて 投稿が落ち着いてきた今頃になってレビュー。 先ずタイトル的にボーンと名乗りながら全くボーンではないこの作品。 どうしても前3部作を演じたマット・デイモンと比較されせざるを得ない宿命を持った作品なのだが ジェレミーレナーの演技そのもの特にアクションに関しては及第点以上の評価が上げられると思う。 問題はやはり演出の稚拙さ。 そこここに前シリーズの匂いを感じさせる様なシーンが垣間見れるが、ファン以外の人間から見れば正直置いてきぼりな演出に閉口。 もちろんファンじゃない人間がシリーズ作品を見るのか?と言われればそれ迄だが どうみても前シリーズの虎の威を借る狐みたいなオマージュ演出は無くていい。 作品を売り出す側としては完全新作という冒険はしたくなかったのは分かるけど これじゃ2番煎じと言われても仕方ないと。 でもまぁ見どころあるシーンは僅かながらもあった。 物語前半の無人攻撃機プレデターのレーダー探知を回避すべく 足に埋め込まれた識別チップをディスクで挟んで探知無効化するなど面白い。 またジェレミーレナー本人が数十台保有してるというバイク好きという事もあって 本人自らスタントマン無しで挑んだバイクチェイスも存分に楽しめた。 今後のシリーズに再び登場してくると思われるエドワードノートン演じるリックバイヤーもいい味出してるので今度はどんな作戦で彼を追い詰めていく事になるのか ファンなればこそのツボな演出は押えているので今後の2作に期待といった所か。 [映画館(字幕)] 7点(2012-11-03 20:40:11) |
2. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 1作目を見た時、正直けなしたんだけど本作を見て 3部作を総合的に評価するとこの点数が妥当である。 それほど今作のTHE ACTION!!は素晴らしいの一言に尽きる。 何しろ余りにも目まぐるしい映像のRUSHでありながら 少しも嘘が感じられず嫌味がなく 音・映像・演出・脚本と非常に練られた構成で・・・もはや唸る以外言葉が出ない。 確かにボーンのトレッドストーンに志願した経緯や ナゼあそこまで束の間の恋で結ばれたマリーを想い 自分をキルマシーンに仕立て上げた黒幕を追い続けるのか?と 穿った疑問も当然の如く噴出してくるが『そんなの関係ネェーー!!』 とばかりに雪崩の様に押しまくる☆COOL&STYLISH☆な映像に 弱りきった心臓をワシ掴みにされ完全に☆KNOCKOUT☆だ!! ・・と言う訳で本作は間違いなく新世紀の☆STANDARDACTION☆を確立した 記憶に残る作品として10点を献上したい所だが、 なにげにラストのニッキーのほくそ笑む姿に激しく同意しつつ あり得ない次作にチョッピリ期待して9点献上としたい!! ・・・そんなコメントを考えつつ劇中のボーンの如く 劇場を足早に去って行った俺。 [映画館(字幕)] 9点(2007-11-10 22:51:51) |
3. ホステージ
B・ウィリス=DIE HARDという図式が どうしても外せないのはB・ウィリス本人が一番分かってる筈なのに こういった刑事サスペンスものに次々と出てしまうのだから 余程バカなのか自信があるのかのどちらかだ。 本作も例に洩れず忘れようと思っても観客の思考は 常にDIE HARD的アクションをB・ウィリスに期待してしまう。 特に冒頭のボサボサグジャグジャのヤンキーな交渉人姿をエピソードとして 観客の脳裏に焼き付けておきながら現赴任先(左遷先か?)の僻地の署長姿を まさに唐突にDIE HARDそのものの出で立ちにクラスチェンジ(?)しているのだ。 これを見せ付けられた時点で観客は『よ~し!来たぞぉ~!!』と DIE HARDモードに突入していると言うのに『あれ!?あれれ!?』 という違和感と虚脱感に徐々に侵されてそのギャップに拒否反応を示し 作品をどんなにホラーやクライム、はたまたサイコで脚色し演出しようとも 負のイメージしか生まれてこない。 むしろテーマを盛り込みすぎて風呂敷を広げ過ぎてしまった感があり どのような収拾をつけ幕引きを迎えるのかという 嫌悪感からの興味が増すばかりだった。 今更ストレートなネゴシエートサスペンスを見せたのでは近年、 客に飽きられてる感もあり敢えて承知の上でこの様なテンコ盛りの脚本と 演出方法に着地してしまったのであろうが過分に食傷を来たした。 現実に親娘共演を果たしたB・ウィリス (母デミ・ムーア似の長女ルーマー・ウィリスが娘役で初共演) 本人も製作に携わっていながら心中では察していたのではないか? そんな印象を強く受けた作品だ。 [DVD(吹替)] 4点(2007-07-09 23:24:28) |
4. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
うちの会社にも居るんだよねこういう上司。 声ばかりでかくてやたら威張って人の風下に立つことを最も嫌うタイプ。 だけどこういう尊大な奴って以外とピンチに強いんだよね。 打たれ強いっていうのかな、やたらと機転が利いてぐいぐい引っ張る。 だから上司の上司たる所以なのかなと思う・・・けどやっぱ嫌い、こういう奴。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-15 23:13:43) |
5. 炎のメモリアル
物凄くマジメに作られているのには好感が持てる。 物語はジャックの消防士としての姿を回想と現在を交えつつ 一人の男の人生観を描いているのだが・・・。 冒頭の落下事故からサスペンスフルな展開を期待しつつ (させられつつ)102分を鑑賞させられた挙句 『あれっ!?これで終わり?そりゃないだろ~。』 というもどかしさを覚える事は疑いない事実。 よくひき合いに出されるバックドラフトとは 似て異なる作品である事を覚悟せねばなるまい。 この映画で判った事は、消防士という職業が アメリカの社会的地位に於いて非常に高く 半ば英雄扱いされる様な尊いものである事だ。 我が国にそのような職業があるのかと考えた時 即答できない無知さに自分を恥じつつ それ以上に感動せずにはいられない作品であると信じたい。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-07 23:34:08) |
6. ボルケーノ
ディザスター(災害)パニックムービーとしては意外と好評価できる。 特にこの作品の特出すべき点は奇抜で斬新な発想だ。 ロスの中心に火山噴火・溶岩流出なんて突飛過ぎて些か非現実的だが シミュレート的な作品と割り切れば受け入れられる。 同じ火山災害ムービーとして【ダンテズピーク】なんて作品もあったが、 あれとは雲泥の差とまではいかないがトンビとカラスぐらい開きがある。 トミー・リー・ジョーンズは【逃亡者】といい、こういう指揮官役が見事にハマる。 あのコワモテの面構えが正に仕事の鬼的な印象を植付け 作品のリアリティを増幅させている。 邦画にもこれくらいの発想の奇抜さがあればいいのだが・・・期待するだけ無駄か。 [地上波(吹替)] 6点(2005-09-25 22:38:13) |
7. ボーン・アイデンティティー
緊張感の引っ張り方は上手いんだけど落とし所が下手。 ストーリーは記憶喪失のありがちなパターンだし 行きずりのパートナーが都合よく仲間になったりとか・・・。 一番問題なのが何の為に逃げているのかよく判らない。 大体あれだけの凄腕のヒットマンがターゲットを狙う時 近くにたまたまその子供がいたぐらいでためらうものか? そんな精神的にダメな奴じゃ商売にならんだろう普通。 今作は続編が出ているとの情報得たので『おおっ、結構面白いのかな?』 と思い観てみたんだが・・・う~んやっぱB級? [DVD(字幕)] 4点(2005-01-24 12:30:50) |