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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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201.  ジョン・カーター 《ネタバレ》 
加速装置付きのブサイク犬は良かったです。ディズニーが製作すると噂される「スター・ウォーズ」の新作が心配になりました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-05 23:54:25)
202.  抱きたいカンケイ 《ネタバレ》 
まぁ、独身中年の自分としては、エマ(=ナタリー・ポートマン)が大威張りで披露していた「オトコと付き合わない理由」の方が説得力ありました。恋愛って始まる前後に最も盛り上がるもので、その期間の特殊なパターンを映画化している訳ですが、その後に幸せが長続きする保証は、少なくとも私には見えませんでした。エンディングで新しいルールを作ってました。その時はルンルンで楽しいのかも知れないけど、あれは綻びの原因になります。止めといた方がイイですよ、絶対。 な~んて、シニカルな感想が先行するので、ラブストーリーはあまり観ないようにしています(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-05 03:51:57)(笑:1票) (良:1票)
203.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
予備知識が無かったので、考えてもいない方向へ展開するお話に驚きました。文盲(これって差別語なのかな?)から強制収容所へ繋げる構成に引き込まれました。でも、この作品の凄いところは、テーマとなるべきこれらの社会問題をただの背景として扱っていることだと思います。描かれるのはあくまで男女の関係です。 彼女の文盲を知る彼は、法廷で彼女を弁護できた。そうしなかった理由は、彼女にとっての「恥」を暴露したくなかったからです。しかし、その判断は量刑が確定した後に長い尾を引きます。彼女の名誉と自由のどちらを優先すべきだったのか。答えが出ない後悔です。では、彼が朗読テープを送り続けた理由は何でしょう? 私は愛情などでは無いと思います。自身の判断に対する中途半端な贖罪です。なぜ中途半端かと云うと、文盲を暴露した方が良かったという確信も持てないからです。そして、「贖罪」が救うものは彼女では無く彼自身です。彼は自身が抱える後悔の念を軽くしたくて朗読テープを送っていた。その後ろめたさが、彼女からの手紙に返事を書けなかった理由だと思います。 出所前に二人が対面した際、彼女は朗読テープが「愛を読んだものではない」ことを、彼の態度から察しました。それが彼女の自殺のトリガーだったとしたら、彼の態度は最後まで中途半端でした。でも、私は彼を責めようとは思いません。理屈と感情の狭間で妥当な行動を選択できず、他者や自分を傷つける。そんな、人間の弱さを描いた作品だったと思います。 彼が成人した娘に全てを語ろうとするところで映画は終わります。娘も彼の中途半端の犠牲になった一人です。事実を「明らか」に出来ずに悔恨を引きずった関係がありましたが、「明らか」にすることで修復できる関係もある。微かですが、光明を見せるエンディングに救われた気分でした。 私は邦題にケチを付けることが多いのですが、この邦題も酷いと思いました。テーマとして語られる内容を逆方向へミスリードしています。あの朗読を「愛」と解釈したら、その後の展開に不可解が累積します。私に言わせれば、愛を読むフリをする人、です。デリケートな内容だけに、邦題から主人公の心情を誤解している人も多いのでは…。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-05 03:24:55)(良:1票)
204.  トゥームレイダー
この映画の褒められたところはキャスティングだけですね。ゲームから入った自分は、主人公の嵌りっぷり(顔立ちとゲームのままの薄着)にちょっと驚きましたが、お宝さがしのワクワクが感じられないストーリーには失望しました。アクション描写への偏重が安っぽっくて 馴れ合いの敵対関係も性に合いません。 余談。ジェームズ・ボンドになる前のダニエル・クレイグが出ていました。本作にも裸のシーンがありますが、「カジノ・ロワイヤル」より体がひと回り小さい。本作後に随分と鍛えたことが分かりました。ちなみに、ゲームの方はプレステからPS2→PS3と進んで難易度が高くなり、中年の手には負えなくなりました。
[ビデオ(字幕)] 3点(2013-05-05 02:46:24)
205.  スピード(1994)
見直す分には多少の粗も見えますが、初見時の満足度は相当に高かったです。ノンストップな中身とタイトルが見事に合致しています。本作のサンドラ・ブロックはとてもチャーミングでした。デニス・ホッパーの憎ったらしさも良い具合で、あと5・6発は殴られてから死んで欲しかったです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2013-04-30 02:29:12)
206.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 
元々はヴァンパイアが目覚めた1970年前後に制作されたドラマだったらしいですね。現代からは40年前になる設定をそのまま引き継いだ作り方になっているけど、それが別の意味で効果的だったと思います。「200年前のヴァンパイアが現代に現れた」が「240年前のヴァンパイアが40年前に現れた」に変わることで、ヴァンパイアだけでなく1972年の人達の言動も面白く見られます。例えば、映画のトーンに不似合いなカーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」が朗々と流れるあたりです。評価が定着した時代をちょっと上からの目線で描くことで、上手く笑いを誘っていました。魔女とヴァンパイアの闘いは芸能人の痴話喧嘩と同じくらいレベルが低くて、こちらも笑えました。ラストで狼女や幽霊が出て来て、随分と取っ散らかして終わってくれました。そこまでは良かったので残念です。もう少し丁寧に結末を付けて欲しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-25 18:14:17)(良:1票)
207.  ブレイド(1998) 《ネタバレ》 
おバカなシナリオだけど、アクションのキレだけで序盤はそこそこ面白く観られました。それにも飽きてきた頃に、ラスボスに対する興味が募ったのだけど、そちらは拍子抜けもいいところでした。ヴァンパイアの神とか言いながら、再生能力がちょこっと強化された程度じゃダメでしょう。全体的に色気の少ないことも弱点です。同じヴァンパイアの血が流れるハンターでも、脂っこいスナイプスより、私にはセリーン(@アンダーワールド)の方が格段に魅力的でございます。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-25 18:00:56)
208.  リンカーン 《ネタバレ》 
歴史の教科書でしか知らなかった人の横顔に触れた。そんな印象でした。 私は、リンカーンが率いる北軍が南北戦争に勝利して奴隷制度が無くなったと思っていたのだけど、そのあたりの認識が修正されました。これは鑑賞後にパンフレットで補完してもらった知識ですが、「奴隷解放宣言」自体は戦闘下の南軍にのみ適用される宣言だったらしい。つまり、北部の奴隷解放には触れておらず、南部も戦闘が終わったら元の状態に戻るということです。そのため、戦闘終結前に憲法で奴隷制度の廃絶を謳う必要があった。本作はその改憲議案を下院で可決させるためにリンカーンが取った行動をメインに描いています。 本作のストーリーはリンカーンを英雄扱いしていない。少なくとも彼が行ったことは聖人的なアクションとは言い難い。改憲議案の賛成票を得る為に、対立政党の議員に天下り先をチラつかせて買収したり、停戦交渉に訪れた南軍の特使を足止めしたり。また、家族内に不協和音があったことも描かれます。カメラはあくまで平坦に、スピルバーグらしくない大人しさで人物を捉え続けていました。そこから伝わって来るのは、生身の男のなりふり構っていられない必死さです。方位磁石の例え話が分かり易かった。指針はいつも進むべき方向を示してくれるが、その道程に立ちはだかる山河や湖沼までは表示しない。到達すべき目的地が明確なら、それらの障害は自力で排除するしかない。正に、そんなリンカーンを描いていたと思います。そして、決して聖人的な描き方ではないけれど、偉人だったと思わせるに十分な見せ方でもありました。 ダニエル・デイ=ルイスは上手かったです。仕草や喋り方がフィクションだとしても、成りきり度合いが深いので実物を見ている気になります。暗殺直前、やや猫背で夢遊病者のようにのそのそと歩み去る後姿が強く印象に残りました。 余談。こういう作品を観ると、私はいつも彼の国と自分の国を較べてしまいます。改憲云々の話では無く、リンカーンに相当するような人物が我国にはいたのだろうか、ということです。リンカーンの暗殺から3年後、日本は明治になりました。米国で民主主義と自由という概念にひとつの結論が出た頃、日本は富国強兵を近代化の指標として進み始めました。突飛ですが、日本は太平洋戦争でリンカーンの子孫に負けたんだなと思いました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-04-24 13:03:01)(良:1票)
209.  TIME/タイム 《ネタバレ》 
馴染んだ諺があるように、通貨と時間が同価値という設定は肌感覚として理解しやすいですね。時間が無くなって訪れる死は、例えば高額な手術が受けらない病死と同義でしょう。つまり、SF仕立てにしてあるけれど、富裕と貧困の話だったと思う。そう考えると、設定こそ面白いものの、突っ込み不足という印象が残りました。特殊な技能を持つ訳でも無い男女が、義賊的に富裕層から時間を盗んで貧困層にばら撒くだけで傾く社会システム。ご都合が良すぎますね。中盤、主人公が何をしたいのかが分からず、ダラダラした印象を持ったこともマイナスポイントです。 不老不死が前提で無くとも、時間(=命の長さ)の売買が出来るくらいに科学が進めば、市場でトレード対象になると思う。その時、なにが起こるかと云うと、確かに金持ちの長生きと貧乏人の早死にでしょう。そこをスタート地点にして展開する物語としては、結末に面白味も意外性もありませんでした。あまり使いたくない言葉ですが「勿体ない」です。 アマンダさん、本作で初めて色気を感じました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-17 01:59:26)
210.  世界最速のインディアン 《ネタバレ》 
実話を基にフィクションで味付けしたようです。善人しか出てこない(笑)。爺さんがスピードに挑むだけで十分な映画的見応えがありますが、その挑戦が生を受けた意義や人生を意味づける営みに昇華されていて心地良いです。ユタ州の塩の平原で、同じくスピードに挑む者たちが主人公を讃えます。同じ地平に立つ者だけが分かる偉大さや勇気があるのだと思いました。 鑑賞中に「いい歳した大人が…」と云うたしなめの言葉が浮かびました。本作を観ていると、それは凡庸を肯定したツマラナイ言葉とも思えます(もちろんルールを外れて他人に迷惑をかけることは除く)。やりたいことがあるなら、真摯に、貪欲に、我儘に。年齢は関係無いのだと思います。世間体や常識に捉われているいい歳した大人たちに示唆と勇気をくれる映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-09 21:12:00)(良:1票)
211.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
シリーズ第一作、正統なスパイアクションという印象で上手く仕上がっていると思います。トム・クルーズがジョン・ヴォイトを目の前に、彼が裏切り者だと気づくシーンの演出が出色でした。 余談ですが、公開から十数年が経過して、劇中のIT技術が古色蒼然と映ることに驚きます。十数年前の他の作品では感じない違和感なので、スパイものは「情報」を扱うジャンルの映画で、その「最先端」を描こうという姿勢が改めて意識されます。そして、「最先端」はすぐに古くなる。産業技術で勢いのある分野の発展を振り返っているような気分になりました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2013-04-09 20:23:21)
212.  メテオ(1979) 《ネタバレ》 
大昔に劇場で観て以来の再見でしたが、マジメに評するならとてもバランスが悪い映画だと思います。小粒の隕石落下による災害描写と米ソの核ロケットが同じ目的を持って飛ぶあたりが見せどころなのでしょうが、クライマックスは主人公たちの地下からの脱出劇になっていて、視点が分散します。考証の弱さと特撮のショボさも否めない。特撮は当時としても大したことは無かったです。加えて、人間ドラマの部分もバカにされているようなレベルです。世界各地の災害映像を見ながらソ連の通訳を口説くショーン・コネリーは、ジェームズ・ボンドの癖が抜けていません。最後は一件落着的な見せ方だけど、マンハッタンを直撃した隕石被害は地下鉄構内から脱出できたから喜べるレベルじゃないはずなんだけどね。それらしい題材をそれらしく寄せ集めた似非SF映画でした。そうそう、地球へ向かう大隕石が「スー、ハァー」と呼吸をしています。このベイダーのモノマネは必笑です。
[映画館(字幕)] 2点(2013-04-01 01:34:33)
213.  ガタカ 《ネタバレ》 
遺伝子情報が個人の特定だけでは無く、個人の資質に決定的な評価を下す近未来社会。その評価は、劇中でも語られるように「差別」として機能する。その「差別」に抗い夢を実現しようとする主人公の前に、殺人捜査のストレスが「差別」を代弁してのしかかる。サスペンスとして見応えのある一本でした。 ただ、本作は下半身不随の遺伝子情報提供者を外して語れないと思います。夢の陰陽を見せる意味で必要な設定だったことは分かります。彼のような不運が無くとも、叶わない夢の方が多いのが現実の世の中ですから。だからこそ、率直に彼には死んで欲しくなかった。人は夢から希望をもらうと同時に絶望ももらいます。ルートを閉ざされた夢はもろ刃の剣となってその人を苛みます。でも、ひとつの夢が唯一絶対ではないはずです。ベタなストーリーになったとしても、彼には主人公のサポートを通して新たな生き甲斐を見つけて欲しかったです。身近にハンディを負った友人を持つ者の感想です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-01 00:34:05)(良:2票)
214.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 
「ジェシー・ジェームズの暗殺」を観た時にも感じたことだけど、あちらではアンチヒーローでも、その前提が無いニッポン人には退屈な作品でした。主人公に凶悪という雰囲気は無く、少なくとも近辺にいる者たちに対しては誠実な男であった。でも、人気者になるほどの説得力は感じられない。私がカッコイイと思ったのは、女性を口説くときの強引さ。映画を見ているようでしたよ。あの誘いに仕事を放り出して付いてゆく女性には、それでいいのかと思いましたけど。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-01 00:26:56)
215.  ドラキュラ(1992) 《ネタバレ》 
ドラキュラを吸血鬼の代名詞では無く、固有名詞として扱った意欲作だと思いますが、観念的な描写が多くてしっくりこない見応えが残りました。 ドラキュラが神に背き復讐を誓う冒頭のシーンが腑に落ちない。奥さんがキリスト教徒ならば自殺を許さないことは充分に理解しているはずなのに、「天国で結ばれることを…」という遺書を残しているところに誤謬を感じます。そして、ドラキュラが逆上したのは教会から「天国で結ばれない」と言われたから。信仰を捨てた報いが不死の呪いと考えることは容易ですが、彼が信仰を捨てた理由はキリスト教徒として逆ギレで、吸血鬼誕生の動機部分に弱さが残ります。「ロミオ&ジュリエット」的な古典の安易な引用に思えました。 また、ウィノナ・ライダーの友人をロンドンで最初のターゲットにしたことに、何か理由があったのでしょうか? この辺りが物語を見えにくくしています。ナレーションが解説する追いかけっこもトーンダウンの原因でしょう。個人的には「ドラキュラ3人娘」がエッチで魅力的でした。彼女たちの活躍、というか暗躍をもっと見たかったです。 絵作りは重厚でゴシックホラーの再生と呼んで良いのでしょうが、頭でっかちな割に納得できる部分が少なく、面白さが伴わない印象でした。
[ビデオ(字幕)] 4点(2013-02-23 12:48:38)
216.  ダイ・ハード3 《ネタバレ》 
NYの刑事と言いつつ、初めてNYを舞台に活躍するマクレーン刑事。優秀ではあっても、方法論や協調性に難ありという性格が初めて日常の仕事環境で確認できて笑ってしまいます。常識のある人や上司からは疎まれるタイプです。 「1」ほどではないけど、「2」よりは良く出来ていると思いました。監督が「1」のジョン・マクティアナンに戻り、マクレーンの設定が元に戻った気がします。これ、微妙な差ですが、このシリーズの肝だと思います。巻き込まれた事件に対して「個性的」という以外は刑事の範疇に留めながら、彼しか対応する人がいなかったことで追いこんで行く脚本。「2」が単なるスーパーマンに見えた私には、面白さが戻った印象でした。でも、他の方のレビューを読んでいると、感じ方はそれぞれのようです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2013-02-21 14:31:25)(良:1票)
217.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 
タイムトラベル的な要素があるけど、SFではなくファンタジーです。全体がマイルドに、温かくまとめられています。その雰囲気に包まれ、とても楽しい時間を過ごしました。 パリが最も輝いていた(と主人公が思っている)時代の芸術家たちがゾロゾロと出てきます。美術的知識が乏しい私でさえ、名前くらいは知っている人ばかり。そして、みなさんとても個性的。彼らのアクの強さが可愛いく思えるのは過去の人として評価が定着しているからでしょう。本作は、そんな芸術家たちが集った街としてパリを捉えています。時間を越えてそこを訪れる主人公と、パリの空気感の中に息づく芸術家たちとの交流が愉快で刺激的。「芸術の都」の美術品めぐりではなく芸術家めぐり。その構成が秀逸です。 懐古に対する皮肉もチクリと効かせます。芸術は常に現在進行形の葛藤の中から生まれて来たということです。でも、そんなお題目がテーマということでは無く、単純にパリを魅力的に見せたい映画だったという印象が残りました。冒頭のパリのスナップが情緒に満ちています。特に演出されなくても絵になるところに、改めて感心した次第です。 NY以外は認めない人だと思っていたウデイ・アレンは、その反動なのか、このところは〝世界いい街発見〞で楽しんでいるようです。日本も撮って欲しいです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-21 13:05:26)(良:2票)
218.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 
途中から、バケモノが幽体なのか実体なのかも分からなくなり、しっちゃかめっちゃかになって来たなぁと笑っていたら、オチはありました。気になったので見返してみたけど、やっぱり突っ込みどころは多いです。第六感ってタイトルの某作のような周到な映像的仕込みは無いに等しい。ストーリーに決着を付ける為だけのオチだったと思う。でも、そこにケチを付けるつもりは毛頭なくって、妙に納得してしまった。カーペンターさんはこの手の大御所だけあって、細かいことを気にせずマイペースで仕事をしているのだと思います。彼がやりたいのは、個々のシュチュエーションを怖く、グロく、キレイに撮る事なのでしょう。その意味ではとても安定した映画になっています。楽しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-16 19:37:22)
219.  キラー・インサイド・ミー 《ネタバレ》 
主人公は障害があれば殺人で解決します。腕に止った蚊を叩く行為と大差無い。そのハードルがとても低いから、殺すことが最良の選択になるようです。頭が良いから隠蔽も周到だけど、罪悪感が希薄だから必死に隠すという訳でも無い。中学生がベッドの下にエロ本を隠している程度のヒミツです。 彼の性向が最も特徴的に見えたのはジェシカ・アルバに対する態度でした。彼女を殺しておきながら、それを後悔する。でも正確に言うと「後悔」では無く、彼女を懐かしんでいるようでした。惜しいことをした。あれは大好きだったおもちゃを失くした感覚だと思う。単純な形容になりますが、自分勝手ってことですね。 この種の「変人もの」はその変人具合をユーモアとして楽しむ映画が多いのですが、大好きなジェシカ・アルバをタコ殴りにした時点でそんな気分は無くなりました。サスペンスとしては見応えがありますが、変人指数は低めだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-02-16 14:51:41)(良:1票)
220.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
損得なしに何かに打ち込めることは若者の特権で、その熱意と経験の浅さのギャップがドラマになります。いわゆる青春映画です。本作は、打ち込んだ興味の対象を人生の突破口にしたことでさらに一歩踏み込んだ作品でした。 ロケットを高く遠くへ飛ばすという単純な目的の根元にあるのは、未知への憧れです。それが、閉塞した環境で地中を掘り進む仕事と対照的に描かれる。主人公は逡巡した末に、ロケットを取ります。ロケットが飛ぶ先には空があり、さらにその先には宇宙があります。漠然とした対象であっても、そこに抱く憧れが希望にカタチを変える。その化学変化に尊さを覚えます。好きなことを人生に反映させられるほど、幸せなことはないでしょう。憧れは追及されるために存在します。 ガンコ親父との関係も感動を誘いますが、というか、本来はそこが見せどころだと思いますが、元天文少年の私には宇宙を目指すことだけでお腹いっぱいでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-06 13:20:50)
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