281. ウォーターワールド
ユニバーサル・スタジオの人気アトラクションを映画化した作品。(それは、ちょっと違うだろう。) 最近は、ディズニーも、「パイレーツ・・・」や「ホーンテッド・・」で、この路線を歩んでいる。アクションシーンを変えずに脚本を作ったため、ストーリー展開に無理があるのがヒットしなかった原因か。(違うって。) 6点(2004-03-07 21:20:42)(笑:1票) |
282. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM>
犯人の退役将軍、堂々としていて、先に手をまわす難敵。証拠もなかなか見つからない。証言も、将軍により、取り消される危険。コロンボ危うし、船に酔うし。最後まで、ハラハラさせられた作品です。発端が事件を目撃した、女性の通報というのが、ちょっと変わった作品。まあ、最後は決まります、約束どおり。 7点(2004-03-06 17:56:18) |
283. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
最後に思わず拍手したくなる作品。犯人が憎たらしいだけによけいです。アパートの管理人に写真を見せてもらうシーンは笑えます。しつこくて、強引なわりには、ああいうおばさんには弱いところが、コロンボの愛されるゆえんです。意外な決め手の中でも逸品のひとつ。美術学校の学生はあわれでした。 8点(2004-03-06 15:55:09) |
284. スティング
主役のご両人に10点、監督に10点、名脇役たちに10点、ロバート・ショウに10点、スティング大好きさんに10点、騙された私に10点、平均すると、...えーと...じゅ、10点(考えなくてもわかるだろう。) 10点(2004-03-05 00:54:19)(笑:1票) (良:1票) |
285. 刑事コロンボ/祝砲の挽歌<TVM>
このシリーズの魅力の一つは、犯人の職業や性格を利用したコロンボの追求がたくみであることが挙げられます。今回は、陸軍幼年学校の校長である大佐のいかにも軍人らしい行動と、短気でむきになる性格がポイントです。この人、演技がうまいですね。ほんとの高級軍人みたいで、食堂でのいらいらぶりも、ほんとに捜査の状況が気になっているように見えます。規律が厳しい軍人の学校の中での、コロンボのとぼけぶりが、よけい目立つ作品。まあ、最後はビシッと決めます。いつものように。 7点(2004-03-05 00:19:06) |
286. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM>
最後の決定的な決め手を何にするのか、途中から、ハラハラして観ていました。たしかに、完全犯罪に持っていけそうで、しかも、矛盾点も、決定打ではなさそうだし。シスターとの会話は、笑えます。7年も着ているコート、うちのかみさんでも、さすがに変えろと言うだろうなあ。できれば、言って欲しいなあ。一流の写真家ゆえのこだわりをうまく突いたラスト。強引な点も許せる範囲です。 7点(2004-02-28 22:12:59) |
287. リービング・ラスベガス
アル中と娼婦の愛の物語です。色々な愛の形はあるけれど、相手に惹れ心を満たすために求め合うことは同じです。愛の形式にとらわれずに観ると、共感できる部分が多く、熱いものがこみ上げてくるシーンがありました。仕事をくびになったアル中男は、酒で死のうと思いラスベガスに行きますが、そこで知り合った娼婦に惹かれていきます。彼女も初めて心を許せる相手にめぐり合って、二人にそれまで縁のなかった愛が訪れます。ニコラス・ケイジの名演が光る、大人のための、何ともやるせない気持ちになる作品です。社会から認められない者同士の悲しい愛が胸にしみます。 8点(2004-02-28 17:59:14) |
288. グリニッチ・ビレッジの青春
《ネタバレ》 マザースキー監督自身の体験を基にした、ほろにがい青春ドラマです。ニューヨークのグリニッチ・ビレッジには、俳優、作家、画家を目指す若者が集まっていた。いずれも個性豊かで才能もあるが、当然、成功への道は決してたやすいものではない。芽が出ないまま、埋もれてしまう者がほとんどなのだろう。誰でも、若い頃、一度は、夢を追いかけようと真剣に考えたことがあるはずだ。成功したのだろうか。いま、後悔はないのか。最後は、主人公だけがオーディションに受かり、ハリウッドへ旅立っていく。未来への期待を全身に表現し、輝いている表情がまぶしい。 9点(2004-02-27 00:49:09)(良:1票) |
289. 刑事コロンボ/野望の果て<TVM>
犯人が自分が狙われているように何とか見せかけようとする仕掛けとコロンボの追求の駆け引きが見所です。歯医者との会話が笑えます。イタリア系とかマフィアの話が出てくるのは、当時ゴッドファーザーがはやっていたからかもしれません。電話の矛盾が決め手になりますが、多少、時代を感じます。犯人の夫人の演技もなかなかです。 7点(2004-02-22 23:32:40) |
290. シェーン
《ネタバレ》 ある種の、男の美学を表現しています。ガンの達人でありながら、抜いたのは、ジョーイに撃ち方を教えた時と最後の決闘だけで、飲み屋で侮辱されても、最初は引き下がり、無用な争いは避けます。奥さんと微妙な関係になると、それ以上発展しないように自ら去っていきますが、その前に、一人で決闘に臨みます。そして、なにより、少年の心に強烈なヒーローとしての印象を刻んでいきます。映画史に残る名ラストシーンの西部劇の傑作です。 9点(2004-02-21 20:01:11) |
291. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
この作品に敬意を表して、ワインを飲みながら鑑賞しました(2度目)。グラスの持ち方、デカンタの役割など、ワインの知識も多少勉強になりました。一つのものを極めた者の、こだわりを逆手に取ったしかけが、ポイントですね。犯人が、最後に、秘書に結婚を迫られたことについて「刑務所は結婚より自由かもしれない」という言葉に、酔いもまわり、思わずうなずいてしまって、あわてて振り返って、かみさんがいなかったので、またうなずいてしまった。 7点(2004-02-21 15:05:21)(笑:1票) (良:1票) |
292. トッツィー
才能はあっても売れない役者が、起死回生の一発勝負に出て、成功したものの引くに引けなくなりといった、ドタバタコメディー。笑わせて、しんみりさせて、監督自身の名演もあって、なかなかの出来です。女だと思ったひとが男だったら、だまされたとか嘘をつかれたといった次元の問題ではなく、前は存在していた人間がいなくなるような感覚なんでしょうね。人にたいする思いや印象を作っていく土台が性別で、会話やつきあいにより評価が積み重なっていくのに、土台が急になくなるようなものなのでしょう。たしかに、突然、妻がかつらを取り「私は男」と言ったら...。とりあえず、家を出よう。 7点(2004-02-20 21:36:46) |
293. ゴースト/ニューヨークの幻
涙もろい私は、家族と一緒に泣ける映画を観るのが苦手だ。その場面になるとみんな私の顔をちらちら見るからだ。そんなわけで、泣けると評判のこの映画は一人で観ようと思い、こっそりレンタルした。休日の午後、部屋にこもって観始めたまでは良かったが、そのうち、時々妻と娘が入ってきて話かけるわ猫が走り回るわ、ラブシーンの時娘が来ないかハラハラするわで、涙を流す間もなくエンドロール。こんな状態で観たことに泣けてしまった。 8点(2004-02-19 00:06:20) |
294. ミザリー
原作では閉塞感とじわじわ追い詰められる恐怖が、映画では逃れられないあせりと視覚に訴える痛さが感じられ、どちらもキング・ワールドが堪能できる。人気作家と狂信的ファンという設定だけでもうこれは成功しています。人里離れたところで二人きりとしたところでもう完璧。ここで、女流作家と男性ファンとしなかったところは、さすがキング。か弱い女性としつこい野獣みたいな男性になったら、もう「キングコング」の世界だろうな。まあ、これはこれで、面白いかもしれないが。 8点(2004-02-18 00:49:02) |
295. ブルース・ブラザース
R&B、ソウル、R&Rの音楽から警察、軍隊を動員してのカーチェイスや銃撃戦まで、アメリカの文化と社会生活がぎっしり詰まったオールスターキャストの映画です。主役の2人は、サングラスをかけ顔は無表情でも、体ごとコミカルに動き回るどたばたアクションは笑えます。この、根明で怒りっぽく短絡的かつ前向きなアメリカ人の性格はうらやましい限りです。たしかに、ちょっと麻薬的な魅力を感じる作品ですが、これなら中毒になってもいいと言う人が多いのでは。 8点(2004-02-15 01:15:17) |
296. 刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM>
ラストに明かされる仕掛けには、思わずニヤリとしてしまいます。途中、もしかしてと思ったのですが、警察がそんなことやらないだろうと、ちょっとマジに考えてしまって。被害者のだんなを訪ねたときコートのボタンとめてたけど、とめないほうがいいですね。それと、まだ、吹き替えは、「家内」と「女房」とも言ってますね。 7点(2004-02-11 12:34:02) |
297. エイリアン2
エイリアンの数は、1では一匹だったが、2ではうじゃうじゃ増えて、シガニー・ウェーバーもすっかり「顔」となった。このままシリーズ化されていったら、エイリアンはどんどん増えて主役が老けていくので、行き着く先は「101」状態かと心配したが、そこはハリウッド。ガンダム化を踏まえた布石も打つことを忘れていない。 8点(2004-02-11 10:48:26) |
298. エデンの東(1955)
ジェームズ・ディーンの名作です。いまさらコメントすることもないので、ちょっと脱線しますが、監督のエリア・カザンの特別名誉賞受賞の時に感じたことを一言。カザン監督は第71回アカデミー賞でこの賞を受賞した。プレゼンターは、スコセッシ監督とデ・ニーロで、二人の紹介でカザン監督が登場すると、会場の、立ち上がって拍手する者と腕を組んですわったままの者に分かれた状況がテレビに映し出された。彼らは、カザン監督の赤狩りに協力した過去の行為と芸術への評価について、自分がどう思っているかを明確に示していたのだ。私にとっては感動的な場面であった。感情を押さえた大人の対応ではあるが、明確な意思表示。アカデミー賞の権威とアメリカの民主主義の成熟を見せ付けられた瞬間だった。 9点(2004-02-10 13:07:34)(良:1票) |
299. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
《ネタバレ》 これは何が魅力かというと、第二の殺人の被害者であるラサンカ夫人役でバーバラ・コルビーを起用したことでしょう。この濃いキャラはものすごく暑苦しくてうっとおしいのだが、それが犯人役のジャック・キャシディーの違う意味での濃いキャラ、悪役としての堂々としたワルの魅力とがっぷり四つに絡み合って、作品の中で強烈な印象を放っている。目撃者ラサンカ夫人の口をふさぐため、犯人キャシディーが親密さを取り繕う必要からいやいやキスをするシーンなどは、吉本喜劇も顔負けの爆笑シーン。いやあ、この組み合わせは最高でした。このキャスティングは多分監督が決めたのでしょう。監督はスティーブン・スピルバーグというらしい。この監督の他の作品もぜひ見てみたいものだ。 [地上波(吹替)] 7点(2004-02-10 00:17:45) |
300. 普通の人々
《ネタバレ》 心理描写が細やかで、心の葛藤と感情が伝わってきました。この作品のオスカーには納得しました。兄の死によって心に傷を負った弟は精神科医とのかかわりで、苦労しながら心の安定を取り戻していきます。息子の変化を見た父親は、これまで、自分は本心を考えることを避け、偽りの気持ちでいたことに気づきます。誰でも、自分の置かれた状況や周りの人間によって精神的な影響を受け、それが精神構成の要素になっているのですが、過度な負担や刺激は、本来の自分を見失わせる要因にもなるのかもしれません。弟と父親は、拘束されていたものから解き放たれていきますが、同時にそれは離婚につながっていくことになります。レッドフォード監督の演出が光る名作です。 8点(2004-02-08 10:09:20) |