301. マイ・フェア・レディ
《ネタバレ》 ・イライザの親父が好き。塚、若い頃「運が良けりゃ」に出会って、これこそ自分の生き方と思い込んだのが、それこそ運の尽き。いまだにいい年して非正規社員なわけなんだけどw ・3時間フルに楽しもうと思ったらかなりハードルの高い作品かもしれないね,確かに。 例えば 「ei」の音をどうしても「ai」としか発音できないところ(レインをライン、スペインをスパイン)とか、何をイライザが苦しんで乗り越えたかピンと来ない人がいるかもしれない。(I will go to hospital today. を I will go to hospital to die. 【死ににいく】としか発音できないオーストラリア人に一度是非この映画の感想を聞きたい。ま、もとはと言えば流刑囚の国、当たり前と言っちゃ当たり前なんだけどw) ・ヒギンズ教授の固くなさ、偽悪的なところ、何でも言っちゃうところ、案外マザコンのところ(最後の方の「マザー!」には、激ワラ) ヘップバーンの華麗さ もちろん、主役二人の魅力が大きいんだけど、他にも魅力的な脇役が大勢いたのも楽しめた。最初に言った親父、すごく紳士的なんだけど実は傍観者的なピカリング大佐、案外フランクなヒギンズの母親、実は一番常識的で、一番迷惑してるヒギンズ邸の使用人達。 ・10点満点かとも思ったけど、さすがに地声から歌声に代わるところは少し醒めるんでマイナス一点。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-01-08 08:01:45) |
302. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 主人公が破産するとか、大勢の人が20ドルずつ持って癒しを求めにやってくるとか。 (どこに車止めるねん?どうやって金集める?トイレは?幽霊が野球やってたらTV局が来ない?) といったような、ものすごくくだらない突込みをいれたくなる現実部分がなかったら、 ほんといいんだけど。 (いや、映画の中の世界そのものをファンタジー世界って捉えればいいんだけどさ、野球場作ったおかげでローンが払えなくなって破産して農場取られそうになるって流れだけ妙に現実的だから) ファンタジー部分だけ捉えれば、文句のつけようのない10点満点。自分も祖父に対して、取り返しのつかない言動をしてしまったことがあるので、すごく感じるものがあった。 ただ、くどいけどファンタジー部分と現実部分の折り合いをもう少し上手につけて欲しかった。 あのラストじゃ、それこそ全現実世界がファンタジー世界に飲み込まれたとでも考えない限り、おさまりつかないような。(それならそれで別にいいんだけど) [レーザーディスク(字幕)] 7点(2010-01-05 15:59:38) |
303. プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング
《ネタバレ》 実は最近「幸せのレシピ」を見たばかりなので、パレードで指をくわえた少女が出てきた時は、「ゾーイちゃん(アビゲイル・ブレスリン)」ってすごく嬉しかったです。 あと、洒落た会話とか、ハサウェイの綺麗さとかは前作どおりなんですけど、ちょっと台本が…… ぬるかった前回よりもさらに劣化した感じで まず、前作好きな人間にとって、いきなり冒頭で「恋をしたことがない」なんて言われた日にゃ、マイケル カワイソス それから、結末にしても、あくまで愛か女王かどちらかの選択っていう流れできたのに、いきなり「貴女の娘さん、妹さんのことを考えて法律変えて」って言われてもね、(娘や妹はそんな良い暮らししてませんってw)、 ちょっといかにもアメリカ人らしい伝統とかに全く敬意を払わない脚本はどうかと思われ。 ただ、自分にはそんなことは些細に思われるほどハサウェイの魅力全開の映画であることは間違いありません。 (今まで字幕か吹き替えかって言う論争に好き好きって立場とってきたけれど、今回の映画観て、下手な翻訳にあったら吹き替えで見てたらどうもならんなと思いました。「何故そんな秘密を知ってるの」って問いに対する返答が原語では「Maids know everything」なのに字幕や吹き替えが「女中に聞いた」じゃ、すごくつまんないなと) [DVD(字幕)] 7点(2010-01-03 14:13:22) |
304. マンマ・ミーア!
《ネタバレ》 評価すること自体迷いました。かねてから全く自分の趣味に合わない映画をわざわざ見て酷評するのってあまりいい趣味じゃないからと考えてましたから。 ただ、何故この筋立ての映画が社会的にものすごく高評価を受けるのか不思議で、不思議で。 自分がこの映画をどうしても受け入れられない原因は、次の二つの台詞に尽きます。 「積極で楽しい人 ついなりゆきで…」「やさしくて寛容な彼に思わず…」 別に人に比べて特に堅苦しい考えを持ってるつもりはありませんが、その結果として父親のわからない娘を産んだ母親を、歌って踊ってw全肯定って…… これが、洋画でしかも有名な曲が取り入れられてるから、ものすごく高評価になってるんであって、例えば似たような粗筋で邦画で携帯小説原作だったら評価どうなりますかね?ボロカスに叩かれそうな気がします。 最初0点をつけましたが、あえてニュートラルということで5点を [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-01-01 11:17:08) |
305. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 自分にとってダメダメな脚本の映画というのは、どれくらい主演女優が好きかどうかのバロメーターでw。 いくら〇〇さんでも、これだけはって放り出すなら実は大して好きではない、ぶつぶつ文句を言いながら見るんだったら、まあまあ好き。 そして、映画を見てる最中はただもう夢中で見て、終わってから振りかえって考えて「あれっ?」とようやく脚本の駄目さかげんに気づく場合、その女優がものすごく好き。 というわけで、ゾーイの意味不明な言動やら、全く性格がつかめないレストランのオーナーやら、後で振り返るとちょっとと感じるけども、見てる最中はもうゼタ・ジョーンズにうっとりで。どんだけ自分がファンかよくわかった。 もちろん、ニックとゾーイも申し分なく。 キャスティングが素晴らしければ、台本をかなりカバーできるのではないかと、思わせる映画だった。 セルDVD買ってよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-30 17:42:13) |
306. ラスト サムライ
《ネタバレ》 かなり突っ込まれてる方が多いようなんですが、そもそもこの映画を日本を描いたものとして見るから引っかかったり、不快になったりするんですよ。 この映画は日本を描いたものではありません。ハリウッド映画によく登場する「ジャパン国」という国を描いたものです。以前から位置がよくわからないという疑問がありましたが、この映画を見てどうもオーストラリアの東方に位置するらしいということがわかったのは収穫でした。(ちなみに芸者がアクロバットをしたり、原っぱで作戦を練ってパールハーバーを攻撃したのも当然この国ですし、ロサンゼルスで「二つで充分ですよ」といってるのもこの国からの移民です。) ただ、反乱軍の首領が首都に屋敷を構え、堂々と会議に出席したりとか、この国の過去の有様に関してはまだまだ疑問も残るので、今後もハリウッドの映画を通じて学んでいきたいと思います。 [地上波(吹替)] 3点(2009-12-27 12:18:32)(笑:1票) (良:1票) |
307. 秘密の花園(1993)
《ネタバレ》 原作ファンにはたまらない作品ですね。本当に忠実に手堅くまとめてくれた感じで好感を持ちました。(難を言うならメアリーが最初から可愛いことくらいかなw) 原作を読んだときから感じたことなんですが、イギリス人のガーディニング信仰ってすごいですね。全く自分には無縁だけに、かえって面白く感じます。 あと、メドロックさんが自分にとってはどうしても教頭先生で、そのうち猫かなにかに化けるかしらんとちょっと怖かったですw 同じ原作者の小公女とかも、こんな感じに映像化してくれれば素晴らしいんですが。(最近ものすごいドラマ化wを見たんでひとしおに感じました。)もちろん、その時はミンチン先生はマギー・スミスさんで。 [DVD(吹替)] 7点(2009-12-27 11:34:12) |
308. 鷲は舞いおりた
《ネタバレ》 原作を熟読して、脳内補完して見るなら10点だけれども、あくまで映画単独で考えるなら、なにかダイジェストみたいな感じで少し物足りないですね。 尺の都合があったのはわかるけど、グレイやラドル大佐の描写も、もっと踏み込んだものにして欲しかった。特にラドル大佐、あれではデュバルの無駄遣いですよ。 戦闘シーンに物足りなさを感じる人もいるかもしれないけど、最初の戦闘経験の無い大佐との戦い、後の装甲車まで持ち出された圧倒的に優位な敵との戦い、両方ともリアルなものを感じました。 あと、サザーランドが自分が持ってるデブリン(情熱を内に秘めた皮肉屋のアイルランド人)のイメージにピッタリでした。あえて、大胆に言わせてもらえばドナルド・サザーランドという俳優は、この役をやるために生まれてきたかも知れないといったら過言でしょうか?(普通、過言でしょうねw) [DVD(字幕)] 7点(2009-12-18 15:08:12) |
309. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 洋画の歴史物ってあまりはずしたことはなかったんですけど、これは駄目でした。 まず、皆さんのレビュー読んでると、そのまま歴史と受け止めてる方が多いんですが、随分改変が多いですよ。塚、テレビドラマの断りじゃないけど、「この映画に出てくる登場人物、出来事は全くの架空の物であり、類似していたとしてもそれは全くの偶然である」くらいの注意書きが欲しいくらい。w まず主人公のバリアンですが、エルサレム生まれの貴族であって、フランスとも鍛冶屋とも全く関係ありません。エルサレム陥落後も彼の一族はキプロスの貴族として栄えました。 またシビラとの結婚話があったのは彼の兄であり、駄目になったのは国王の意思でした。 それとエルサレムは講和じゃなくて、降伏開城であり、退去が許されたのはあくまで、サラーフッディーンの慈悲です。 西洋史に疎い日本人だったら別に気にもしませんが、欧米の人はどう思ったでしょうね。 で、そんなに無理してまで改変して何かを訴えようとしたんでしょうが、無理がひびいて、おかしなところだらけで、もうメロメロです。 いくら辺境とはいっても、中世のキリスト教国で非嫡出児の家督相続とかありえないし、それまで鍛冶屋として生きてきた人間が、剣の腕がいいのはまだ個人的な資質として説明できるとしても、戦略的な才能をいきなり示し、素人を率いてイスラムの大軍と互角以上に勝負する、もう訳わかりません。 王女との結婚にしても、無理やり彼が断ったことにしたために、彼の行動を思慮の浅い ものに感じさせてしまってます。 別に映画なんだから、必ず歴史どおりにする必要は全然無いんだけど、変えたなら変えたで、説得力のある現実よりおもしろいものにしてもらわないと。 あと、全般にほとんど敵視に近い宗教軽視もすごく違和感を感じました。 別に製作者が宗教を軽んじるのはかまわないんだけど、自分が軽くみてるからといって、中世のイスラム教徒や十字軍の騎士にまで軽んじさせるのは、最初からリアリティを放棄してるとしか思えません。 人間の価値観は、環境や教育で形作られるんだから、その時代の価値観とかけ離れた価値観の人間を創造しようとしたら、それなりの描写の積み重ねが必要かと。 このての宗教軽視って日本の歴史学者だけかと思ったら、キリスト教国の人間にもいるんですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-16 11:21:02) |
310. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
《ネタバレ》 大悪党より小悪党、中悪党の方がイライラさせることがあるんですね。 だから、あのおばさんが森の中でさらわれて行った時は、ほんとにスカッとしました。 また、ストーリー的にもすぐ殻にこもりがちのハリーがだんだん成長して仲間を作っていけるのは好きでした。 ただ、ますます原作未読の人間には、辛くなってきましたね。 あと、チョウ・チャンのキャスティングにはどうしても納得できませんでした。 [DVD(吹替)] 7点(2009-12-14 11:45:47)(良:1票) |
311. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
《ネタバレ》 この世界は好きなんだけど、やっぱり原作未読ではここらあたりが限界でしょうか。 見てて、何故と思うことが多くなってしまいました。 もちろん、原作を読めばいいだけの話なんですが、あくまで映画単独として評価した場合、少し点数が辛めになります。 あと、チャン・ツィイーとかレッドクリフの女優さんとか中国人の女優さんで綺麗だと思う女優さんは一杯いるのに、時々洋画の中で、美人とか可愛いとかの設定で出てくる中国人の女優さんに全く魅力を感じないことがあります。少し日本人とは感じ方が違うのかも知れませんね。ただ理性ではそう理解できても、どうしてもハーマイオニーの方がぜってぇー可愛いのに何故、という疑問が生理的につきまとうのはどうしようもありませんでしたので、その分もマイナス要因になりました。 [DVD(吹替)] 6点(2009-12-14 11:29:02) |
312. レオン(1994)
《ネタバレ》 This is from MATILDA. [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-09 12:51:13) |
313. 80日間世界一周
《ネタバレ》 この映画を今の感覚で批判したら駄目でしょうね。 映画でみる海外の風景や闘牛などの異国の風習は、今から比べ物にならないほど興味深く面白かったんでしょう。 19世紀のイギリスの人びと、街角の描写も好きです。 ただ、原作ファンとしては、 80日間という大枠だけではなく、個々の汽船や汽車の乗り継ぎの時間制限をもっとはっきり描くことでの緊迫感。 主人公フォッグの性格の面白さ フォッグとアウダ姫の恋愛 こういった点に焦点を当てたリメイク希望ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-05 12:37:15) |
314. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
《ネタバレ》 娯楽映画のつもりで作られてる割には、変に話を複雑化しすぎて全然面白くありません。 それでもスパロウをあの世に連れ戻しに行くあたりとか、この世に戻る奮闘のあたりはまだなんとかいけたんですが。 そのあとがもう。 思いつきのようにどんどん積み重なっていく設定(しかも生かされないで終わるもの多数)、裏切った、裏切られたの複雑な人間関係。(実は、もう一回、「誰が、どういう動機で、誰と組んで、どうなったか 」をメモでもとりながら観ようかなとも思ったですけど、そうまでしてみる映画でもないかなと。5年程たってこの不快感が消えたらするかもしれませんが) とにかく観客を楽しませるよりは、内輪受けに走ってるような、娯楽映画として大失敗作だと思われます。 [DVD(字幕)] 3点(2009-11-30 11:06:08)(良:1票) |
315. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
《ネタバレ》 目的の為には手段を選ばない大人同士の騙しあいは、面白かったです。 しかし、もともとの伝説か何かは知らないけれど、わざわざ自分の心臓をどっかの島に隠しておくって相当無理がある設定だと思います。 後半はすっかり怪獣映画になってドン引きしました。 あと、これと第3作の脚本書いた人って、いくら歴史に無知なアメリカ人とはいえ、相当酷いですね。 パイレーツオブ「カリビアン」で「東」インド会社ってwwwwwwww。 しかも、大艦隊率いてwwwwwwwwwwwwwwwwwww [DVD(吹替)] 5点(2009-11-30 10:51:47) |
316. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
《ネタバレ》 伏線がきちんと回収されたのは好感が持てました。 きちんと考えられた破綻のない良く出来た話だと思います。 ただ、ラストの総督や提督が海賊に対してなあなあになるのはちょっと。 [DVD(吹替)] 6点(2009-11-30 10:42:14) |
317. スピーシーズ/種の起源
《ネタバレ》 ナターシャ・ヘンストリッジが完璧ですね。さすが映画史上もっとも美しいエイリアンと表現されるだけのことはあります。 ストーリーもエロがエロのためのエロじゃなくて、きちんと設定に組み込まれてるのが面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-23 10:34:28) |
318. パリは燃えているか
《ネタバレ》 ぬるいの一言につきます。(ま、戦争映画を期待してみた方もまちがってるけど) ドイツ人の将軍やスウェーデン大使が、美しいパリ(笑)を守るためにがんばるという中華思想にはいささか引きました。(東京やドレスデンのことを考え合わせると特にね) 戦略的に考えれば、少なくとも橋くらいは落とすべきでは。 あんなやる気のない司令官の下で戦わさせられたドイツ軍の一般将兵カワイソス。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-11-15 07:37:50) |
319. トゥルーナイト
《ネタバレ》 キャスト的にはすごく良かったと思います。 まず、ショーン・コネリーのアーサー王。偉大な王が、少年ぽい純情さを示すのがとても良くて。 それから、ジュリア・オーモンド。綺麗だし、なにより自分的にはああいうスタイルの女優さんは出た瞬間、来たああああああああって感じなんで。w ただ、ストーリーが、ラストがどうしても納得できないというか、もっとはっきり言うと嫌いです。 もとの伝説がどうであれ、あれじゃアーサー王が可哀想杉です。 例え、どんなに惹かれあっていても、だからといって、自分が尊敬する大切な人の信頼を裏切り、ぼろぼろに傷つけることを正当化できるでしょうか? アーサー王の前で抱き合う二人の姿に嫌悪しか感じませんでした。 せめて、「妃をたのむ」なんて台詞が無くて、王の死後ランスロットがキャメロットを一人立ち去るというようなラストにしてくれたら、もう少しよい感想を持てたのですが。 [DVD(吹替)] 5点(2009-11-14 16:22:07) |
320. タクシードライバー(1976)
音楽がとても好きです。一旦耳についたら離れません。タクシーの車窓に映る街の夜景も素敵です。あと、何と言ってもシビル・シェパード演ずるヒロインが綺麗で、その点だけは、主人公に問題なく共感できます。 ただ、ストーリーが………。 主人公に共感できないというのではなくて、実は真逆。同じような要素が自分の中にあるから、不愉快で不安定にさせられるんです。 例えば、街角で自分の価値基準に反する人びとを蔑んだ目で眺める。あるいは、テレビで凶悪な犯罪者のことを知り、その人が死刑になることを望んだり、死刑にならないことを憤ったり。こういった「正義感」がどれだけ独りよがりで粗雑か気づかせてくれる映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-28 16:28:05) |