521. きみに読む物語
妻が認知症になっても、記憶を取り戻させようとただひたすら、二人の物語を読んできかせる、実にロマンティックな愛の物語だと思う。湖一面のあひるにはびっくりしたけど、映画の雰囲気が実に良い。こういう映画は音楽が地味ながらそっと雰囲気作りをしている。 [DVD(字幕)] 6点(2012-08-16 18:15:54) |
522. グリース
年食った高校生の馬鹿騒ぎには多少ついて行けないところもあるが、ミュージカルシーンはすばらしい。歌と踊り、スポーツにカーチェイスとこれが青春で、はじけまくっている。オリヴィア・ニュートン=ジョンの歌はさすが、文句なし。ところであのカーチェイスはベンハーの戦車競走のまねか。 [映画館(字幕)] 6点(2012-08-07 08:11:51) |
523. サタデー・ナイト・フィーバー
ビージーズの歌は当時大ヒットしていたけど、トラヴォルタに関してはあまり知られてなかったと思う。第一ダンス自体が品のないもののように思われていたし、トラヴォルタという若者も腰をくねくねと動かす妙な奴という感覚だった。それが映画とともにずいぶん印象が変わったと思う。またフィーバーという流行語さえ生まれた。 映画も若者たちがただ踊る青春映画でなく、ハドソン川を隔てたマンハッタンとブルックリンの街の違いや当時の若者たちの社会を表して意外と良かったと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2012-08-06 23:08:42) |
524. ミッドナイトクロス
事件の謎を追う展開は良い。だけど真相がわかってからのジャックのパフォーマンスにはあきれる。これじゃ警察もあったものじゃない。それに殺し屋も最後はあっけないし、ラストの悲鳴は何じゃ馬鹿にしている。最後まで音響効果マンの腕の見せ所で勝負してほしかった。 [映画館(字幕)] 6点(2012-08-06 19:12:47) |
525. ビクター/ビクトリア
「サウンド・オブ・ミュージック」で初めて知ったJ・アンドリュースだが、映画出演する前はブロードウェイのスターだったし、「マイ・フェア・レディ」は大当たりを続けていた。低い音から超高音まで出せる幅広い声域とずば抜けた歌唱力は折り紙付きで、再び舞台のミュージカルに挑戦するということで大変期待して見た。 たしかにミュージカルとしては良いし、申し分ないと言っていいだろう。しかしどうも私好みではなかったし、オカマとかゲイといったものには嫌気がさす。男と女であっても、男と男であっても互いに相手を尊重するというのがテーマなのだろうが。 [映画館(字幕)] 6点(2012-07-31 21:33:36) |
526. じゃじゃ馬ならし(1967)
中盤まではとにかくおもしろい。カタリーナのじゃじゃ馬ぶりもすごいが、それを上回るペトルーチオは破天荒を通り超して何と表現してよいのだろう。とは言ってもカテリーナがどうしてあれほどまで変身したのかは合点がいかないし、後半から終盤の妙に説教臭くなるのが好きでない。 これが原作にちかいのだろうが、後年見たD・フェアバンクスとM・ピックフォードの映画を見たら、こっちの映画がかすんでしまった。 [映画館(字幕)] 6点(2012-07-27 23:03:04) |
527. 今宵、フィッツジェラルド劇場で
《ネタバレ》 30年以上続いたラジオ番組が劇場の取り壊しと共に姿を消す。聴衆へのお別れの言葉もなく、普段と変わらぬ放送で幕を閉じようとするが、出演中の老シンガーが亡くなったり、首切り人や謎の女も登場したり、ハプニングは続出。このあたりがおもしろいのかどうかよくわからないのだが、歌は結構良い。特にジェアリン・スティールは貫禄があってなかなか。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-24 08:20:33) |
528. ホワイト・ライズ
オリジナルより米国風なのは当然なことだが、ストーリーがわかりやすい。サスペンスよりもドラマ性が高くなっている。米国映画になれている人はむしろこっちの方が良いかも。ただその分安っぽくなっているようにも思う。モニカ・ベルッチが演じたリサをダイアン・クルーガーが演じるが、彼女の美しさは格別。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-22 03:53:49) |
529. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
ポール・ハンロンはさすが商売上手のゼネラル・マネージャーという感じだが、ワグナーがまともだったら犯罪も何も起こらなかったと思う。それとも、乗っ取る気で策略を巡らしていたのだろうか。いずれにしても動機不可解。 プールの水と水道の水は違うのか。私は何も知らなかったが、コロンボが鋭いのか。ラストは良い。 [地上波(吹替)] 6点(2012-07-11 17:22:04) |
530. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
おもしろいことはおもしろいけど、えっ、これで犯人逮捕?という感じ。後々のシリーズの巧妙さと違って、自白だけじゃ。でも演じている役者さんたちは良かった。ジャック・キャシディはもちろんだが、2番目の被害者となったラサンカ夫人のバーバラ・コルビーも良い。あの特徴ある顔は覚えやすい。36歳で亡くなったそうだが・・・。 [地上波(吹替)] 6点(2012-07-11 14:34:45) |
531. スター・トレック(1979)
《ネタバレ》 子供じみていてかつ難解なストーリーかと思いきや、後半多少なりとも盛り上がる。功労賞は、カーク船長でもなくスポックでもデッカーでもなく、アイリーア。あの坊主頭の美しき大尉(中尉?) 前半でも美しさは際だっていたが、後半アンドロイドになって表情一つ変えない魔性の魅力に惹かれた。それと雲をつかむようなストーリーが、ボイジャー6号とわかったときは急におもしろくなった。 1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号、その前のアポロ計画とともに私の青年時代の宇宙へ拡がる夢だった。もちろん6号というのは架空だが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2012-07-03 16:48:17)(良:1票) |
532. コンタクト
子どもの頃からの夢を追い続けるエリー・アロウェイに好感が持てるし、それを演じるジョディ・フォスターがすばらしい。それにひきかえ、恋人役のパーマー・ジョスがどうも好きになれない。いったい何者か、何をどう考えているか、わかるようでさっばりつかめなかった。やっていることも反則技のように見える。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-30 21:47:25) |
533. 類猿人ターザン(1932)
最初のうちは、アフリカの原住民とジェーンたちの映像が合成されていたり、背景もセットのように思われ好きでなかった。それに何もしないカバに向けて発砲したり、従者の黒人をむち打ったりするのも。 中盤ターザンが登場してからはよい。特にライオンとの闘いには驚いたし、チンパンジーや象もびっくりするほどターザンに従う。またターザンとジェーンのふれあいも結構良い。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-29 05:53:10) |
534. プリティ・ベビー
スーザン・サランドンの脱ぎっぷりに驚いていたところ、負けじとばかりにサンドラ・ブロックもきれいさっぱり脱ぐ。役の上でも実年齢でも12歳という少女に対して、こういうことをさせる、する、できるというのは驚くほかない。写真屋ベロックは単なるロリだったのか、結末があっけない。 [映画館(字幕)] 6点(2012-06-28 21:26:37) |
535. 王子と踊子
「マリリン7日間の恋」を見て、その舞台となったこの映画を鑑賞。7日間の恋ではマリリンがローレンス・オリヴィエからさんざんクレームを付けられていた印象があったので、「王子と踊り子」にはほとんど期待していなかったのだが、予想に反してなかなかおもしろい。この映画は喜劇であると同時に舞台劇、会話のやり取りに妙があり、戯曲作家テレンス・ラティガンに敬服。しかしまだ自分自身も十分把握しきれていないので点数は低めだが、何度か見直せば点が上がるかもしれない。 この映画のマリリンは絶好調にさえ見える。コリン・クラークとの愛が進行していたからかもしれないが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-05 08:29:56) |
536. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM>
他の刑事コロンボと違って若い! それもそのはず第1作、後の老練な手法と違ってずいぶん強引で直線的。対する犯人のレイ・フレミング博士が完璧なほど落ち着き払っている。そうなると弱点は・・・となるのはやむを得ない所か。思いこみという心理作戦を逆手にとるのは鮮やか。 [DVD(吹替)] 6点(2012-05-20 11:50:25) |
537. スタア誕生(1937)
《ネタバレ》 先にガーランドの「スタア誕生」を見ていただけに、こちらの方はどうもあっさりしすぎに思える。新進の女優と落ち目のスターの物語だから、エスターが女優として登り詰めるまではこれでよいと思う。だが二人が結婚してからの栄光と悲哀は、もっと色濃く出しても良かったのでは・・・。 夫の葬儀のときでさえ、ヴィッキー・レスターとしてフラッシュを浴びていた彼女が、ラストでファンに向け「ノーマン・メイン夫人です」と自分を紹介するのには、思わず涙が出た。 ストーリーとしては良くできており、原案賞を得たのも頷けるし、これがガーランドリメイク版を生むことになった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-11 08:46:48) |
538. シカゴ(2002)
歌と踊りは大変素晴らしい。本職のダンサーや歌手に混じって、経験を積んだキャサリン・ゼタ=ジョーンズと訓練を受けたレネー・ゼルウィガーが健闘、アカデミー賞を受賞したかノミネートだけに終わったかは経験の差か。 金さえあれば黒も白になるというストーリーは好きではないが、米国社会に対する皮肉を込めたものと捉えれば悪くはない。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-06 10:09:07) |
539. ムーラン・ルージュ(2001)
滑稽でもあり、愛の物語でもある何ともへんてこなストーリーに派手な映像と有名な歌の数々、見事とも言えるアンバランス。それをユアンとニコールらが歌うのだが、これが上手か下手かが問題。この方面の音楽に長けていない私には判断ができない。私が聴いていてもよかったなと思ったのは、ロクサーヌのタンゴ、高橋大輔のスケートで流れる曲。いろいろ善し悪しはあるけど、まあまあ楽しめる映画だろう。 ロートレックの「赤い風車」の方が私は断然好きだが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-05 22:09:38) |
540. 悲しみよこんにちは
原作はもっとハッとする所があるように思うんだけど、映画は生かし切れていないように思う。セシルの髪型だけは超有名になったみたいだが・・・。 映画ではニーヴンの父親がいかにもだらしがない。原作もそうだったかなと思う始末。 原文の微妙なあやを語りなしで表すのは、とてもむずかしいように思える。 [映画館(字幕)] 6点(2012-04-26 23:59:22) |