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Qfwfqさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 170
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介

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41.  シン・シティ
アメコミ風世界観は結構だが、映画館ではやっぱりアメシネが観たい。この作品は映画的な想像力とはほとんど無縁の場所に存在していると思った。これは映画というよりも「画」である。面白いことは面白い。話が進むごとにシンシティという街の全貌が見えてくるようなストーリー展開は結構好きだし豪華な出演陣が持ち前の魅力を出しているとも思った。だけど、何かが足りない。というよりも不純物が多いのかもしれない。それは逆に言うと監督の原作に対する思い入れの深さゆえか。でも、映画は算数ではないので足し算しても結果は必ずしもアップしない。逆に引き算したほうがアップしたりする。B級映画的世界をA級映画風にする必要があったのか。シンシティは、「これは、~な映画である」といった時の「~」が多すぎる。実際の所「これは映画である」と単純に言うことは難しい。
[映画館(字幕)] 6点(2005-11-02 00:23:28)
42.  チャーリーとチョコレート工場
面白い映画ではあったが、そこまでは・・・という感じもある。ビッグフィッシュもそうだったけど、なんか薄い。彩度は高いけど明度に欠けるというか。まあ、無邪気じゃないということかもしれない。一番痛かったのは、工場内の見学が保護者同伴になってしまったせいで、工場内に漂うべきだったと思う不穏な空気(極端に言えば、一度工場に入ったら二度と戻れない、みたいな空気)が、ただのバカ家族ショーを披露する舞台にしか感じられなかった点。というか、ファンタジーという要素から一番かけ離れているものは、実は家族なんじゃないかと思うのだが。
[映画館(字幕)] 6点(2005-10-18 23:28:38)(良:2票)
43.  エスケープ・フロム・L.A.
Rock=American Spirit≒映画、ってことなのか?カーペンターの映画を見てから、ストーリーとか映像のチープな部分について突っ込むのは止めようと思いました。それって映画とは別の話ですし。映画としての完成度とかもどうでもいいっす。あの波とかさぁ・・・ここまでやっちゃったら、こっち側も一緒に壊れるしかないじゃないですか!大衆消費文化の申し子、映画。このことを体で理解して作っているに違いないカーペンターの映画は、映画の歴史という巨大なビッグウェーブに対しても、ピーター・フォンダのようにハイテンションでどこか狂ってる。このバランス。
[映画館(字幕)] 10点(2005-10-03 00:27:58)(良:4票)
44.  ジェリー
ある「意図」を映画に放り込む、ということを先端まで突き詰めていくと結局こういう形になるんじゃないかと思う。それこそシネマスコープで撮ったということにも意味を感じてしまうぐらい。で、そこから「そういえば「エレファント」はスタンダードだったな」みたいな。こういう、どんな解釈も可能な、含みだらけ(実は何もないかもしれないという含みも入れて)の映画はあんまり好きじゃないが、この映画は、作った監督自体が可能性以上に不可能性をジェリーという同じ名前の人物に感じているみたいで、この作品に正面から付き合うには自分も「ジェリって」みるしかないな、という気分にさせる。感情移入じゃなくて自分を砂漠に置くという感じ。で、こういう感覚って映画館の中でないと生じにくいし、最初に書いたようにシネスコだからテレビだとめっちゃ画面が小さくなる。鑑賞という方法では多分死ぬほど退屈に違いない。真っ暗な映画館の中で、幾人かの観客と一緒にこの映画を共有する。そのことの重要性を想起させるだけでもこの映画は貴重な存在なのだが、この映画の配給会社(アメリカの)はつぶれたそうだ。で、日本でも実際に映画館で上映するにしてもどうせ大きいところではやんないから単館上映の小さな小屋で掛かるのがせいぜい(しかもレイトショー)。そりゃあ儲かんないだろうし、だからソフト化して回収できる分は、とか思ってるんだろうけど、これ、儲ける為の映画じゃないし。いやほんとに、環境映画のコーナーに置いてあげるべきだと思う。今度この映画が日本で上映されるのはガス・バン・サントが死んだ時かな・・・あーあ。まあ、「商売」としては完全に間違えた映画です。堪らなく良い映画だと思うんだけども。
[映画館(字幕)] 10点(2005-08-31 13:30:28)
45.  ブレードランナー
「フランケンシュタイン」から始まる人造人間対人間というテーゼに対する一つの解答を試みようとした意欲的な作品としてだけでなく、うどん屋のエピソードから始まる魅力的な近未来世界を創り出した作品としても、つまりメッセージ性とエンターテインメントを両立させた稀有の映画といっていい。でも、ハリソン・フォードがどうも好きになれないのが残念。最後に白髪の人造人間が残すセリフが印象的だった。<追記>実にこのレビューから一年以上経ったつい先日、ディックの原作を読んでみました。はっきり言って原作の出来は別格です。この映画は何一つ勝ってないようにすら思いました。しかもディックは1968年の時点ですでにこの作品が映画になりえるということを考えていたそうです。リドリー・スコットの意匠は見事なんですが、ディックの前ではヒキガエルです。
[映画館(字幕)] 5点(2005-08-29 15:51:06)(良:1票)
46.  ソウ
アイディアは面白いと思う。糸鋸というアイテムが個人的には好き。そして謎解き案内人の二人は観客の興味を減退させない、良い語り部だったように思う。この手の不条理サスペンスはまず第一に謎解きの快感を映画の人物とともに共感していく過程をどう描くか、というのがあると思うがそれは時間の制限というオプションも相まって結構成功していると思う。しかし、第二の点。ここがヒド過ぎた。つまり犯人である殺人鬼をどう描くか。アメリカという、殺人者のバリエーションが世界でもっとも多様であると思われる国で作られた映画にもかかわらず、その人物の造形があまりにも貧弱で、見る側を平気で置いてけぼりにするような突き抜けた想像力も持ち合わせていない。緩慢な死に対する大衆の圧倒的な無視だなんてあまりにも・・・。医者の蒼白の顔色ともう一人の男の最後の悲鳴が煽るのは10分もすれば忘れる表層的な恐怖に過ぎない。シチュエーションの異常さを装いつつも、そのアイディアに人物が勝てなかった残念な作品。
[DVD(字幕)] 4点(2005-08-20 03:12:23)(良:1票)
47.  メメント
主人公の最終的に(つまり最初に)とった行動は、映画を作る等といった創作という部分に深く関わってくる。失われた記憶を探すという行為が、同時に虚構という概念の本質を断続的に照らすという離れ業をこなすこの映画は、最近のアメリカ映画に多く見られるアイディア一発オチ吃驚系の映画とは明らかに一線を画している。映画館を出て10分も経てば、箱の中で2時間大勢の人と共有した時間はほとんどが失われ、確認するためにパンフレットを買い、あるいは「みんシネ」を覗く。が、またすぐに忘れる。この反復の循環があるからこそ創作物は創作物たりえているのだと思う。そしてその創作物は、我々が忘れないようにと体のあらゆる部分に残したわずかな刺青によってゆっくりと進化している。でも実際の所それが進化かどうかはわからない。というのも、その刺青の記述が正しいかどうかは分からないわけで。話が脱線してしまったが結局の所「メメント」は、その映像手法や稚拙な演出はとりあえず置いておいて、語りの方法を引っくり返しかねない問題作だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-16 02:29:56)(良:1票)
48.  2001年宇宙の旅
高校時代に何かの授業でこの映画の前半の人類の夜明けを見せられた時、言葉では説明できない得体の知れない恐怖が襲ってきたのを良く覚えている。数年後、軽い気持ちでビデオで借りて全編を見た。鼻で笑うことによってまったく理解の出来なかった心境を取り繕うのが精一杯だった自分に、新たな映画の見方が必要としていることを悟らせた。その半年後、新文芸座の巨大スクリーンで観たときに待っていたのは映画館に居ながらにして宇宙空間を共有出来た開放感と、人類の起源やその回帰を瑞々しい程に表現した「ツァラトゥストラかく語りき」の音楽であり、要するにキューブリック抜きでは自分の映画史(そんなに大げさなものじゃないけれど)は語れないのである。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-16 02:00:52)
49.  初恋のきた道
「アジアンビューティー」ことチャン・ツィイーです。ヨーロッパが嫉妬する黒髪です。その彼女を世界に知らしめた出世作がこれ。チャン・イーモウがまるで彼女を「発見」したかのように、カメラは彼女を追っていきます。多少のバランスの崩れは無視。ファインダーに捉えられた未来のアジアンビューティーは完全無欠の田舎娘を演じきり、目がくらむほどの極彩色の風景に溶け込んでました。俗っぽい審美眼は置いとくとして、純愛映画に欠かせない、古き良き時代の設計は完璧だったと思います。ただ、映画としてはつまらんですね。まったく映画に無駄がないから。チャン・ツィイーの魅力もノスタルジックな田舎も全部計算されてる感じがします。だから想像のつく魅力でしかないんです。ゴダールの映画におけるアンナ・カリーナを見るとドキッとする瞬間が何度もありますが、これは計算できるものではないと思います。最近観たものだと「子猫をお願い」のペ・ドゥナにもそういう瞬間がありました。この映画はチャン・ツィイーを愛玩化することで、カメラの先にある意外性を排除している気がします。ただ一ヶ所だけ、料理を作っているシーンではチャン・イーモウの愛玩から解放されているように思いました。「紅いコーリャン」のコン・リーも、やっぱり料理を作るシーンがいいんです。蒸したギョーザを手で触るシーンがこの映画の白眉ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-04-21 07:45:12)
50.  サンダーボルト(1974)
巨大な兵器を人に向けるのではなく、銀行の分厚い壁を破るためにぶっ放すというストイックさにやられた。アクション映画なのにカット数が異常に少ない。一発のカットだけで緊張感なり叙情を生み出せる力量を感じる。とにかく男の友情に対する描き込みが分厚い。それに対し対照的すぎる思春期の中学生ばりの画一的な女性観。とにかく欲求がストレートである。そしてクリント・イーストウッドのカッコよさ。ジェフ・ブリッジスも映画内で言っていたが牧師とはたいしたもんだ。祈祷とカーチェイスを同時に味わうという超映画的な悦楽がここにはある。ともするとこの映画からはホモセクシャルの香りを嗅ぎ取る人もいるだろうが、そう捉えるとこの映画は酷くつまらないものになってしまう。これは欠損の映画だ。何の欠損でもいい。金の欠損でもあるし、身体の欠損でもあるし、関係の欠損でもある。巨大機関銃を壁にぶっ放すという行為ですら欠損である。この映画をひたすら称えたいのは、アクションという強度を求めるジャンルの中からあえてこのような「弱さ」を提示したからである。「サンダーボルト」に西部劇の精神の継承を見た気がした。これが本当に長編1作目?ラストの高級車での二人の会話と、物語を見事に象徴するタバコの使い方にひたすら感動していただきたい。映画は女と銃と車があればできると偉人は言ったが、タバコも忘れてはならないね
[DVD(字幕)] 9点(2005-04-18 07:48:15)
51.  ミスティック・リバー
映画を見ていると自分が何を考えているのか分からなくなる時がある。「ドッグヴィル」ではあれほど高揚し自ら道徳の破壊を二コール・キッドマンに託したにもかかわらず、この映画におけるショーン・ペンの罪を川底へ沈めようとする姿勢には苛立ちを覚える。「スリーパーズ」でのラストのパーティーで、復讐の後のたった一瞬の安息に胸を下ろし「これでよかったんだ」と思いつつ、「ミスティックリバー」におけるパレードでの人間模様の重層にただ戸惑う。この映画には見えやすい形としての厳然な罰がない。もし私がこの映画の脚本をやったとすれば、ジミーに対し厳然たる罰を与えてしまうだろう。そうすれば人物達の悲劇が見せかけ上では、等価になる。しかしそれは映画を完結させるための逃避であり、多くの映画はそこで作品への誠実さを失う事になる。「ミスティック・リバー」はそういう見せかけの倫理の奴隷になることなく、運命のおもむくままに25年間変わらない場所でうごめいていた悲劇の胎動を、それこそ厳然とした態度で我々に見せつけた。そこに平等や等価はあるはずがないのだ。と書きつつも心の中では何も消化されていない。多分私はこの映画を全く理解していないのだろう。10点というのはイーストウッドの映画術に対してあげたものである。ここに書いたレビューだって所詮はイーストウッドという本格の周りをただうろついているに過ぎず、この映画に対しては否定も肯定もできない。ただ、一つ言えるのは終盤のシーン――ジミーとその妻が支配者云々を語り抱き合う――は前半のデイヴが犯した罪にたいして妻と語り合ったシーンと「弱さ」という点で酷似しているということ。そう考えるとこの映画は正義とか、アメリカの傲慢さという話とは全く無関係だと思うのだが・・・
[DVD(字幕)] 10点(2005-04-15 16:33:45)(良:4票)
52.  或る夜の出来事
登場人物は皆思い込みが激しい。彼らはキャプラのあやつり人形となりアンジャッシュのコント(例えが悪くて恐縮ですが・・・)のようにカン違いの渦を広げていく。見ているこっちはじれったいが面白くて仕方がない。すれ違うときこそ彼らはそのキャラクターを発揮するからだ。くっつきそうになれば当然ジャマが入る。これは完全な古典だ。古典は古い、当たり前だ。だが、古典は揺るがない。気がつくと見ているこっちがキャプラにあやつられていた。「素晴らしき哉、人生!」は正直見ていて疲れた。大団円のラストは必然としても、映画が内側から「そうでなければならない!」と、エネルギーを発散し過ぎているようで目が当てられなかったから。「或る夜の出来事」にはそんな力みが一切ない。これぞキャプラの様式美。バスの合唱シーンは最高ですな。
9点(2005-03-15 22:22:56)(良:1票)
53.  パルプ・フィクション
個人的にはもっとも愛着のある映画だから客観的評価は不可能。一体何度見たことか。徹底したチープさもここまでくればある意味芸術。サミュエルLジャクソンが、「Hmm, tasty burger!」って言ってむしゃぶりつくバーガーは、マジでうまそうだ。おそらく生粋のjunk food junkieであろうタランティーノだからこそジャンクフードをうまそうに食べる角度とか構図を撮れるんだろうなあ。ユマ・サーマンとジョン・トラボルタがデートしたレストランでの食事もホント高カロリー低栄養って感じで、「ナマ焼け」って何だよ(笑)とは思うんだけど、この辺もアメリカ人の偏食度合いがよく出ている(ような気がする)。食べ物だけでも十分に語れるこの映画は、どうでもいいことやタイトルのようにチープな話の集合となっている。「どうでもいいこと」を見る目は人それぞれ全く違うけどタランティーノからはそこに愛を感じさせるぐらいだから、タランティーノの映画を語るとつい顔がほころぶし声もうわずってしまう。しかも冒頭のエゼキエルがどうとかっていう話、千葉真一の映画がアメリカで配給されたときに配給側が勝手につけた序文の引用なんだって!?降参です。ちなみにこの映画はビデオで見たほうがいいかもしれない。スクリーンで見たとき妙に照れくさかったんで。
10点(2004-12-10 13:02:05)(良:1票)
54.  イージー・ライダー
自分はバイクにはあまり興味は無いが、この映画には大いに興味がある。というのもこの映画は全編通してうさん臭さが漂いまくっているからである。それにもかかわらずここで描かれるアメリカの暗部はマイケル・ムーアが暴くアメリカの暗部以上に、グロテスクに体内に入り込んでくる。田舎の町の喫茶店でのシーンなんかは、あれはどういう人たちかわからないが、明らかデニス・ホッパー一行を現実にも憎んでいたのではないかと思うぐらいの表情だった。そしてなんだかわからないうちに、衝撃的な結末へと向かう。空撮をボーっと観ながら、この映画がうさん臭いのではないことがわかった。むしろこの映画はうさん臭さを表現することに成功したのだと。
9点(2004-09-24 02:28:41)
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