681. テキサスの四人
途中まで4人って誰と誰?って感じで観たり、話がどこに行くのか分からず、何かまとまってないなぁと思うのですが、最後になって、あぁなるほど、こういう事ね、と大団円になります。フランクシナトラとディーンマーチンの大物タレントのための映画ですが、そこはアルドリッチ、色々なとこで「男」を語ってくれますね。ちょっとフランクシナトラにサービスしてるのかな?とも思いましたが。あちこちでドタバタや笑えるところがあり、程よく楽しい娯楽映画に仕上がってます。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-18 06:06:20) |
682. 合衆国最後の日
《ネタバレ》 あんなラストの映画をよく創ろうと思ったね。信じられない。ベトナム戦争の影響を受けて、生まれたニューシネマという映画文化。この映画こそニューシネマと呼ぶのに相応しくないだろうか?何故この映画はニューシネマを紹介してある書籍などに載ってないのだろう?レビュワーの皆さんがここで書かれている様に、ホントこの映画はポリティカルサスペンス映画というのに相応しい。それに政府の意思決定段階をここまで人間くさく描いた作品はそんなにないのではないだろうか?特にラスト。大統領の最後の頼みにも、簡単に情にながされない、あのメガネの国防長官。大統領を描いたアメリカ映画は多いが、こんなのはじめて。大抵の映画は大統領万歳って感じのばっかりだもんね。最初はルメットの「未知への飛行」に似ていると思ったが、やはりアルドリッチ監督。一癖も二癖もある人物を配していて、面白い映画にしているよねぇ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-18 03:33:03) |
683. 特攻大作戦
戦場でドンパチやってスカッとさせる娯楽映画ですよね。人を殺して、スカッとさせるという感性がもう昔のものです。そう、昔の映画なのだから、そこを覚悟して観れば、これはこれで面白い。男くささが描けていれば、アルドリッチの映画は成功じゃないでしょうか。こういう設定で、戦争について考えたい人は「シルミド」がお奨めです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-17 21:02:57) |
684. クルージング
《ネタバレ》 うへ~、前半の溜まり場のシーンのエキストラは、どこで集めたんだろう?途中、警官が部屋に踏み込むシーンで、ベッドの上で縛られていた全裸のアルパチーノの姿は、名作「ゴッドファーザー」や彼の有名な役すべてのイメージを引っくり返すほどの情けなさ。失笑ものです。この映画、ニューシネマが好きなので観てみたが、ラストをあえてはっきり描写しないフリードーキン監督。結局、ミイラ取りがミイラになったって事? まぁ、バイセクシャルになったってことで、バージョンアップしたってことかな?気分が滅入るので、健康な男らしい映画、ウォルターヒルとかアルドリッチを観て、気を取り直そう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-03-15 16:43:52) |
685. サブウェイ・パニック
《ネタバレ》 やはり、ニューシネマは面白い!ウォルターマッソーはやはり大男だったんですね。「がんばれベアーズ」の彼しか知らないから、普通のおっさんと思っていましたけど、どっかカッコいい。この映画のラストの彼の表情は一品ですよ。あと、人質に混じっている警察が誰か分からない、と言う点で引っ張っていて、それが案外、あっさりやられるのもニューシネマならでは、の味でしょうか。後、思ったのが、100万ドルってこんなに少ないの?ってとこ。これくらいなら最初から白バイだけで運べばいいのに。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-08 00:57:18)(良:1票) |
686. 大いなる勇者
レッドフォードが若い!観てて「イントゥ・ザ・ワイルド」を思い出した。あれが911の後に出来た、今のアメリカを映し出しているのなら、この映画はいわゆるベトナム戦争の頃のニューシネマの一つだ。「大草原の小さな家」ってドラマがあったけど、(観てないけど)この映画の最後のほうに出てくる頼りないおっちゃんとその一家なんか実際はこんな感じだろうなと思って観た。しかし、この頃のシドニーポラックって良い仕事してるよねぇ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-01 01:41:49) |
687. ハメット
ハードボイルド好きです。DVDを返しにいく時、ちょっと気取っちゃう自分がいる。無敵じゃないところが良い。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-01 01:28:29) |
688. 黄昏に燃えて
他人事じゃないぞと思って観てました。ヘレンの孤独はすさまじい。何故、実家に帰らないの?と言いたい。最後、普通の部屋で死ぬ事ができたのは、彼女らしい最期でした。フランソワは結局、のたれ死にでしょう。列車でどこに行っても同じことですよ。むしろヘレンがいなくなってからのこれからは、酒しかないじゃない。下手に過去に栄光をもつと、こうなっちゃうのかな・・こういう役、ニコルソン、実にはまりますね。 雑巾みたいな、ダメな男のニューシネマは「真夜中のカーボーイ」のダスティンホフマン、「スケアクロウ」のアルパチーノ、ニコルソンならこの映画ですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-22 00:08:08) |
689. 白い肌の異常な夜
《ネタバレ》 「恐怖のメロディ」と同様、もてすぎる男性も大変だ。でも、この映画、女にだらしくない、そんなにハンサムでない(ジャックブラックやジョンベルーシーみたいな)男性だったら、どんな展開になったろう?そんな事も考えた。でも、あの園長のお兄さんは殺されたんでしょうか?この園長や黒人の女性に手を出したようなシーンが挿入されてたし、園長がこの男を殺そうと簡単に思いついたのも気になったので、この学園のどこかに死体があるんじゃないかな、と思って観ていたが、そういう場面はなかったですね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 15:11:11)(良:1票) |
690. ランブリング・ローズ
《ネタバレ》 う~ん、まぁまぁかな。もし、これがローズの手術をめぐって、女性対男性の話になってたら、傑作「ガープの世界」みたいな奥深い映画になったかもしれないのになぁ。ローズのような女性がいました、ってところで終わっちゃいましたね。残念です。まぁ、周囲をかためるキャラが面白かった。特にあのお母さん。孤児で、難聴で、大学で勉強までしている、このお母さんのキャラは、おぉ傑作かも!と期待させてくれたんですけどね。こういうお母さんキャラを側に配置しました、ってとこですかね。皆さん言うようにあの少年。「青い体験」を思い出しました。でもあの映画に出てきたクソガキより、こっちの作品の少年の方がずっと品があったね。「刑事ジョンブック」のあの少年がもうこんなに成長したか、と思うと俺も年取るわけだ、と思ってしまいます。「女性はセックスではなく、愛を求めているのよ」というセリフは大事なとこだろうなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-18 03:56:58) |
691. 消されたヘッドライン
《ネタバレ》 こんなに面白いとは思ってなかった。邦題がセンスないので、もっとつまらないかと思ったが、いやいやどうして。新聞記者の話は多いが、これはその中でも面白い方だと思う。ラッセルクロウのデスクの乱雑ぶりは嬉しい。ラッセルの「ビューティフルマインド」を思い出した。それにしてもあの太り方。「シンデレラマン」のラッセルはどこに行ったんだ!それにしても、やはりアメリカ映画は陰謀モノが上手い。ただ、皆さん言われている通り、あのどんでん返しはなくても良かった。それまでが十分面白かったのに。扱っている素材はものすごくいいと思う。民間軍事会社とは、日本じゃまったく分からない業界。もっと突っ込んで欲しかった。一新聞記者がそんなコワイ業界にメスをいれる、そういう映画が観たかった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-15 12:00:05)(良:1票) |
692. さすらいのカウボーイ
内容はそんなに詰め込んではないのだが、ゆっくり見せる骨太ストーリー。クリントイーストウッドの監督作品に似ているところがある。カメラをズームさせるところやストップさせるところなどが話のリズムを邪魔するところがあり、そういう演出にはまだ新人監督らしさを感じさせた。でも面白かったですよ。金さえあれば、どんどん上手くなっていったかもしれない監督だと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-08 02:13:07) |
693. 愛は静けさの中に
自分が好きだった人と、ヒロインが同じ髪型(「フラッシュダンス」のジェニファービールスと同じでね)だったので、特殊な気持ちが湧き出てきた。もう離さない!!離れたくない!というラストは映画の中の出来事とは思えず嬉しかった。 [DVD(字幕)] 8点(2010-02-07 20:43:22) |
694. ランニング
《ネタバレ》 この映画を観て良かった。無様でも逃げない生き様を見せることで、幸せをつかむ事だってあるのだ。こういうメッセージを送る映画がもっとあっていいと思う。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-02-04 05:44:27) |
695. フィラデルフィア物語
《ネタバレ》 面白かった。いや、良かった。最後のヒロインの気持ちが解き放たれる瞬間、今までの退屈な話が急に意味あるものに見えてきた。最後まで観ると、ケーリーグラントが実にいい男だってことが分かる。こういうのをドラマでじっくり描くと、韓流ドラマのようになるんだろうな、と思った。舞台の映画化というけど、舞台でもこんなにセリフが単調なのだろうか?これは映画じゃないとラストのハッピーエンドに感動できないんじゃないのかな。いや、それにしてもいい映画だった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-02 14:54:04) |
696. 捜索者
最初、絵に描いた様な幸せな家庭(大草原の小さな家みたいな家庭)が、インディアンに襲撃を受けて、毅然とした母親とか殺されてしまう。残酷な演出だよね。こういう話って、現代に置き換えて、たくさん創られている。「悪」がこの映画のインディアンの代わりに、ならず者だったり。アメリカって建国してまだ二百数年しか経ってないので、こういう映画で描かれているようなことを、ちょっと前に経験したんだ。あんな荒野の一軒屋って無防備もいいとこだ。アメリカ人が銃を離さないのもこの時代の恐さがDNAに刷り込まれているからかもしれない。この映画の目玉であるジョンウェインはカッコよかった。 (2度目鑑賞) 西部劇は何も決闘シーンの映画ばかりではない。 インディアンとの熾烈な争いも西部劇のポイントである。 これは後者。 ジョンウエインが演技している貴重な映画。何せそこにいるだけで映画になる俳優だから、こういうのは貴重になる。 ちょっと捻たカーボーイを演じている。 しかし、唯一の肉親の妹を助け出して、一言「家に帰ろう」と優しい声でいう。 これが、今まで嫌な奴だった分、ドカンと効く。 結婚式での喧嘩の場面も「静かなる男」同様、好きですね~、フォード監督♪ [DVD(字幕)] 6点(2010-02-02 12:29:33) |
697. バージニア・ウルフなんかこわくない
《ネタバレ》 戯曲の映画化はセリフの応酬がずっと続く映画がよくあるので、前半は持ちこたえた。でもずっとののしりあっているので、これは本当に名画なのかい?と思い、このレビューを見て、高得点なので、きっとラストがいいのだろうと思い、後半我慢して観た。ラストまで見た感想は、なるほどいろんな夫婦がいるものだなあ、と思った。いろんな「幸せ」な家庭の築き方があるのだ。考えてみれば、夫婦といえど、赤の他人だもんね。そこには一緒に暮らしていく上でのルール見たいのも出来てくるだろう。最後、「子どもを殺さなきゃいけなかったの?」というセリフを言うリズが愛らしく見えた。この教授のつくるストーリーを愛していたのだ。とても素敵な夫婦に見えた。一方、若い夫婦の旦那はしょーもな! [DVD(字幕)] 6点(2010-02-01 14:23:53) |
698. ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー
《ネタバレ》 やはり子どもの頃に観て、最初に面白いと感じた映画のタイプは、その後の映画人生を左右するものだなと思った。自分はアメリカンニューシネマで映画にはまり、その後、他のジャンルの名作と言われるものをたくさん観たが、素直に面白いと思えるのはこういう映画だ。この頃、「激走!5000キロ」とか「トランザム7000」とかアメリカ大陸を疾走する映画がたくさんあったが、これもその中のひとつ。この映画を観ようと思ったのは、自分の映画センスを磨く意味でも、アメリカンニューシネマを味わいつくそうと思ったからだ。それにしてもスーザンジョージは「わらの犬」とは違う、馬鹿な(それでいて結構したたかな)女性をちゃんと演じきっていた。もっと出演作品があってもいいと思ったくらいだ。日本に配給されたのが少なかったのかな? [DVD(字幕)] 7点(2010-02-01 04:04:01)(良:1票) |
699. レスラー
良かった。男の顔は履歴書というが、ミッキーロークはいい顔している。「ナインハーフ」の頃のたらし屋の顔ではない。ストリッパー役の女優(マリサ・トメイ)はきれいなのに、あんな役までやらされて、それでも演じちゃう。ああいうストリッパーって日本よりも敷居が低いのかな?客とはちゃんと一線ひくし。まあ、なにせ凄い。最後の「みんながオレの家族だ!」というセリフ、いい事言うと思ったが、ちょっと寂しい感じもした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-28 20:34:55) |
700. 荒野のガンマン
自分、ほとんどペキンパー初心者です。まだペキンパーのつぼを理解してません。なので勉強のため、初期のこの作品を観ました。主役が怪我のため、銃がうまく使えないという設定は面白い。(素手では強いけど)皆に命令する割には強くないじゃん!って思いました。これからどの作品を観ようかと楽しみです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-25 02:40:49) |