81. クルーエル・インテンションズ
正直ライアン・フィリップは苦手です…本当にボンボンのプレイボーイかのような演技は光ってましたけど。素と変わらないんじゃないとか思ってしまったので。でもリースと若くして結婚したんでこういう役ももう最後なんでしょうかね。二人は実際の夫婦と知った上で見てたので、何かこっちが照れてしまいました。サラ・ミシェル・ゲラーの小悪魔的な魅力はたいていの人が認めるところ??でよろしいですが、個人的にはセルマ・ブレアがいいですね。ああいう見た目のイメージとは違ってはじけていっちゃうところとか面白いです。彼女はシリアスな役も似合うと思いますが、こういう役もハマってます。リースとも「キューティ・ブロンド」で競演してましたね。個人的にはキャストの外見とかに目がいってしまい、ストーリーやキャストの心情に深入りできなかったのでこんな点数になっちゃいました… 5点(2004-02-13 03:24:27) |
82. スコア
やっぱノートンはギャップのある役を演じさせたら天下一品ですね。またもやあきれてしまいました。あの動き首こりそうですよね(笑)。彼の演技だけ見ればお腹いっぱいだったんで、特にストーリーはどうでもいいです。脚本はところどころ穴があるようでしたが、全体的に派手さもなくオチも含め平均的な作りだったんで、突っ込むだけムダかと…。個人的にはデニーロとノートンとの絡みだけに焦点を当ててほしかったので、マーロン・ブランドは徹底的に黒幕に徹して欲しかったなと思いました。 6点(2004-02-12 19:09:46) |
83. 偶然の旅行者
人生は旅ですか~。人生経験が豊富でない私はまだ井の中の蛙ってとこでしょうか。共感もできなかったし、そこまで面白いとも思いませんでした。でももしかしたら後からジワジワくるかもしれません。確かに何が起こるかわからないからこそ、自分の本心に問いかけてみて生きていくことは大事でしょう。彼の生き方は分かる気がします。逆に彼の妹はそれができなくなってしまってたってことですよね。なんか将来この妹さんみたいになりそうでこわい。自分の周りにいつまでも境界線を引いててはダメってことですか。もっと自分に正直に生きます、ハイ。戒められた気分ですね。あと、ワンコが名優ですよ。一時の清涼剤になりますね。 5点(2004-02-12 19:01:51) |
84. ハイロー・カントリー
最初はカウボーイの開放感あふれる世界観を期待していたんですが、何かドロドロした人間関係ばっかり描かれてて、何かスッキリしない映画でした。正直面白くないです!最後までリトルボーイがビリーがごっちゃになってしまってたため、なんでリトルボーイ(ホントはビリー)があんなに自分の感情を押し殺して兄貴の肩を持とうとしているのか分からなかった。あとであらすじを確認してみたら大きな間違いをしていることが分かって結果的には自分の中でつじつまは合ったけど…ウディ・ハレルソンは毎回豪快な役を演じてて好きなんですが、今回はビミョーだったですね。あの口に物が入ってるかのようなしゃべり方は相変わらずですね。パトリシア・アークエットが「トゥルー・ロマンス」のイメージが強烈なだけに、なんかおとなしすぎる演技が逆に肩透かしを受けたような、そんな印象でした… 3点(2004-02-11 18:43:24) |
85. 真夏の出来事
《ネタバレ》 主要な登場人物が4人しかいないので、とても人物関係がはっきりしていて見やすかったです。周りは海という孤島の別荘という環境設定は、あまりにもこれで密室での事件にしてしまうと非常に閉鎖的であるからでしょうか。これだけ広いとなんでも隠滅できてしまいますねぇ。しかしハーベイ・カイテルとキャメロン・ディアスが夫婦なんてどうもミスマッチ感が否めませんでした。判事という職業の役だったけど、どうもちぐはぐな印象。妻に責任をなすりつけるわけでもなく、自分が犯人なら…という仮定で勝手な行動をしていくので、何かストーリーに一貫性がないというか(うまく説明できません)。オチも変だし、伏線もバラバラという印象でした。 4点(2004-02-10 04:05:03) |
86. 冷たい月を抱く女
《ネタバレ》 なかなか良質のサスペンスではないでしょうか。結構展開は読めたけど、登場人物があそこまで絞られてりゃ分かるでしょう。そういう意味で3人の密接な関係が描かれていてよかったと思います。驚くべきどんでん返しはないけど、連続レイプ魔がひょんなところから出てきたのは残念。最後まで引っ張るかと思いきや途中で終わってしまいましたね…ビル・プルマンは派手さはないけど、毎度堅実な演技をする役者さんというイメージがあります。この映画でも妻の病気と事件とで板挟みになっている夫という役柄を淡々と演じてます。なかなか味のある人だと思うんですが…ニコール・キッドマンもパニック系、エロティック系の役はハマってます。死体でグウィネスが出てきたのにはビックリ。彼女も下積みでこういうちょい役に出てたんですねぇ。 6点(2004-02-10 03:54:08) |
87. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 あのラストは見たくなかったな…でもそれはセルマにとってはずっと覚悟してきたことで、目が見えないということは死と同様だということだったんだろうね。劇中の線路を貨物列車が通り過ぎるシーンで、「過去も未来も見えてしまった。だからもう見なくてもいい」なんてフレーズがあったと思うけど、最後は彼女の意に反した結末ではあったにしろ、それでも彼女にとっては目が見えなくなる(=死)までの過程が苦痛だったわけで、最後はやっと解き放たれた気分だったのではないかな。しかし残された人たちの中で一番かわいそうなのはジェフでしょう…セルマに好意はあるものの、一定の距離以外には近づけず、もどかしいけど何もできない、そして何一つとして残るものがなかった。言い方は悪いけどセルマのわがままに最後まで振り回されてしまったという感じ?所々、聞こえる音からリズムを作って、空想でミュージカルを思い浮かべるシーンがあるけど、あれがなかったら重過ぎる。ただでさえビョークの歌声は哀れみを持ったものなのに。しかしビョークの見た目以上の才能の豊かさというか、ラストは震えるほど自分の世界に入ってたというか、いろんなものを放出してたね。ドキュメンタリータッチで随所に手ブレごめんのハンディカメラを使用していたのも印象的。印象には残ったけど、もう1度見ようとは思わないね。 6点(2004-02-09 13:46:52) |
88. パーフェクト・ワールド
気だるい感じのケビン・コスナーと少年のロードムービーのような雰囲気で、連れの囚人を殺してからの道中は少し退屈だった。でもお互い父親の愛情を知らない境遇を持つということで、子供も犯罪者といる恐怖感より父親といるような安心感が前面に出ている様子が印象的だった。こういった親子愛に重点を置いているのはよかったね。ラストは正直ああするしかなかったのかと思うけど、じれったい二人のやりとりがさらにその結びつきが強くなった証拠に思えた。しかしケビン・コスナーとクリント・イーストウッドの絡みが少なすぎたなぁ。FBIのバカはどうでもいいとして、女性の犯罪心理分析官との関係ももっと前面に出してほしかった。 6点(2004-02-09 13:45:38) |
89. エイリアン2
久々に見たけど、こんなもんかぁって感じ。いつまでたってもエイリアンが出てこないんだけど、出てきはじめたらとことん出てきたね。もちろんあの牙で噛まれるのもエグいんだけど、銃で撃ったら撃ったで酸性の体液を浴びて大火傷してしまうってのが恐ろしいね。しかしあんなところにずっといて一酸化炭素中毒にはならないんでしょうかね?57年も宇宙空間に漂っていたと冒頭にあったけど、あれ何か意味があったんでしょうか。さすがのシガニーも最後はお疲れだったようで、ラストはもっと早く登れよ!とか思ってしまったけどね。確かにラストは拍子抜けの倒し方だったけど、恐怖感や驚きの方が勝ってたのでこの点数です。 6点(2004-02-09 13:26:21) |
90. リプリー
《ネタバレ》 キャストだけで選んだけど、正直面白くなかった。リメイクだかなんだか知らんが一つの作品として見てもどうかな~と。結局彼は何しに行ったんだ?暗い地下室から抜け出せない人間だ、とか言いながらちゃっかり裏切りまくって証拠隠滅して日の当たる世界に出てきてるし!もっと自分を隠さず苦しみ抜く彼の姿を描いてほしかった。秘密とか言って隠し続けてうまいこと切り抜ける彼の姿を見て、何か拍子抜けした。やっぱリメイクってのはこんなもんなんだね。グウィネスの信頼から疑いに変わっていく演技は素晴らしかったけど、もっとケイト・ブランシェットがストーリーのキーパーソンとして登場してくるかと思っただけに、残念なところはあったね。 4点(2004-02-07 22:18:23) |
91. カラー・オブ・ハート
《ネタバレ》 不思議な映画でしたね。ところどころ街が色づき始める部分はきれいでしたね。特に恋人池なんか。どうなったらカラーになるか詳しい説明がなかったから、はじめは分かりにくかったけど、自分の中に新たな価値観が入り込んだからなのかな。ホント、人それぞれですぐに受け入れられる人もいれば、拒み続ける者もいる。そのあたりの柔軟性というものは変化を求める思いの強さに比例してたんだね。年齢とかは関係ないね。またその変化の要因がその世界ではご法度みたいな行為に見られたんだろうけど、やっぱ初めにやる人がいなければ後には続かないもの。何をするにもパイオニアってのは非難されるもんなんだね。なかなかメッセージ性を含んだ深い作りになってると思います。現代に戻る時普通に母親が今までのことを知ってたかのように見送ってたのは何で?って思いましたけど。 6点(2004-02-06 13:42:03)(良:1票) |
92. ラスト サムライ
《ネタバレ》 個人的に武士道精神というものは好きではないんだけど、激動の維新時代に西欧からの風に負けず、自分たちの道を貫き通した彼らの生き様というのは十分に見てとれたかな。まあアメリカ人が描いた世界観だから、映画にするにあたって人間ドラマに仕立て上げようというくささが見てとれて、観賞直後は大したことなかったかもと思ったけど、あとからジワジワきた。やっぱり冷徹に人を殺してきたことを悔いているトムの気持ちになったら武士道精神には共感できるよね~。癒しの世界に導かれたというか、日常では静をたしなみ、戦場では激しく動の部分を出す、そういうけじめというかわびさびの部分に深く惹かれていったのは何か分かる気がするなぁ。「サケ~、サケ~!」は切かなったよ。彼の視点から描いた作品であったから、武士道というものが新鮮で、美しいものに見られたね。一番印象に残ったのは、最後機関銃を連射した後に、政府軍の兵士たちが屍に向かい土下座をするシーン。日本人たるもの、表向きの姿が変わってもその精神はみんな一緒なんだなぁと思い、争いというものは常に無駄なものでしかないことを思い知らされたね。 7点(2004-02-05 23:17:35) |
93. 天使にラブ・ソングを2
やはり何度見てもいいですね。しかし出演者の才能はすごい。しびれます。このあたりの音楽センスを見定めた人選も素晴らしいと思うね。日常会話でも何かリズムがあるというか、BGMに合わせたかのように聞こえるラップ調の会話が何か心に残っている。ストーリー的にはデロリスにだけ焦点を当ててた1の方が好きだけど、曲の幅広さという点では2の方が好き。特に「Oh Happy Day」は高校時代文化祭で合唱した曲なだけに特に思い入れは強いね。うちらのソロパートの子は黒人の彼のような高音が出るはずもなく、音程を外しながらも必死で歌ってたのを思い出しました。 7点(2004-02-05 22:23:48) |
94. スリーパーズ
この映画で語られた1件で救われた人なんて1人もいなかったんじゃないかなぁ。復讐という自己満足によっていろんな人に迷惑をかけただけで終わってしまったような気がした。なんか重くてイタいですね。途中から有名な俳優さんばかり出てきてすげー!と思いながら見てたけど、使い方が下手くそというか、個々の役者さんの魅力を引き出せない役回りかなぁ、と思ってしまった。デニーロの感情を押し殺した演技や、はまり役ともいえるケヴィン・ベーコンなどさすがという部分は見てとれたけどね。 5点(2004-02-05 22:10:39) |
95. ボーイズ・ドント・クライ
《ネタバレ》 うわ、あのラストで一気に熱が冷めてしまった…あんな非人道的な行為で終わるのがフィクションだったらひどかったわけだけど、エンドロールでなんか実話っぽいテロップが出たのでやっぱそうなのかな。そうでなければこの怒りはぶつけようがない!!しかしヒラリー・スワンクという人は初めて知ったが、ああいう難しい役をこなせば評価されるのは当然だろう。個人的にはラナ役の女優さんの必死でもなく、そこまで気だるくもないナチュラルな演技は、中性的な主人公としっかりマッチしててこちらも素晴らしかったと思う。しかしどうしてもラストが…なので。 4点(2004-02-02 22:45:39) |
96. シービスケット
《ネタバレ》 前半は人間関係の意識づけと歴史的背景がメーンで退屈だった。あんまり後半への伏線はなかったしね。しかし!競走シーンに入るとその生の息遣いが聞こえてくるかのような雰囲気が味わえ、一気にのめりこむことができた。競馬をやる人間にとって成り上がりの雑草魂というのは応援したくなる一要素になる。日本でもオグリキャップや古くはハイセイコーなどが地方競馬から一気にスターダムにのし上がって競馬ブームに火がついたように、その過程を人生に自分を照らし合わせてその走りを励みにするファンが多い。この映画はシービスケットだけでなく、ジョッキーやトレーナー、馬主のいずれもが挫折を味わっているし、観客の中にも恐慌で全てを失った人もいるだろう。真に共感することは当事者じゃないのでできないかもしれないけど、なぜ、馬がただ疾走する姿、その場面が人々を癒すことができるのかということについては理解することができると思う。エリートを雑草がなぎ倒すってのはどの世界においても気持ちいいものじゃない!? 細かいことを言うようだけど、マスコミが馬の周りで騒いだり、はたまた蹄鉄をスタンプ替わりにしたり、大砲を間近で鳴らすなんて許されませんよ。少しの物音でもビビッちゃう敏感な馬が大多数。ビスケットはタフな精神力というか図太い馬だったのでわざと怒らせるために調教されてたね。こんなエピソードがあったとは驚いた。このために気性難の馬を用意したってのも。結局手に負えなくなってポニーとかを一緒に厩舎に置くわけだけど(すごくほほえましかった)。個人的は米トップジョッキーのゲイリー・スティーヴンスがまともに役者として出てたのでかなりすごいと思ったね。ただし前半が退屈すぎた割に、あまりにも連勝してから急に人で一杯になった競馬場のシーンが出てきて「何でこんなに急な展開なの?」と思ってしまったのでその点は減点かな。 6点(2004-02-02 15:10:51) |
97. ドラキュラ(1992)
《ネタバレ》 ドラキュラ伯爵の七変化、恋の魔法と呪い、時代を超えた愛など、一人舞台、とくと拝見いたしました。猿になってみたり、ドラクエのボスみたいになってみたり、気体になってみたり、そのストーカーぶりと行動力には驚きました。最後ミーナがドラキュラにとどめをさしたのは、光が差してきたからかなぁ。眠い目をこすりながら見てたのでよく分かりませんでした。最後はドラキュラとアンソニー・ホプキンスがごっちゃになってしまってた。 4点(2004-02-01 13:20:08) |
98. ハンニバル(2001)
すごく緊張感が張り詰めていたと思う。やっぱりハンニバル役はホプキンスだよな。「羊~」で最後続きがあるような終わり方だったので、調べてみると続編がこの作品だと知ってすぐに見ました。「羊~」よりさらに相関関係もふくらんで、世界もいろんなところに飛び火。そして一番思ったのはレクターの芸術性というか神秘性というかね、それを凄惨な殺人につなげるところが前作より冷酷な点だと思う。バッツィ刑事をダンテの詩になぞらえて殺すところとか「死」という重い場面なのに荘厳にさえ思えた。 6点(2004-02-01 13:19:18) |
99. ボーン・コレクター
アンジェリーナ・ジョリーに関してだけど、この配役は「彼女だからこそ」というのがなかったと思う。はじめの線路の時点でどうかと思った。魅力を引き出せない役回りかな~と。コスプレさせたかっただけなんでしょうか。 流れ的には、犯人の残した証拠品にあるメッセージという視点から謎解きをしていくところに重きが置かれていたので面白かった。でも視聴者が一緒になって謎を解いていけるシーンはほとんどなく、デンゼル・ワシントンの頭の中でつむぎだされた結論に、「あっそ」とうなずくことしかできなかった。だから突然随所にいろんなシーンが出てきて困った。ラストのように。 デンゼル・ワシントンがベッドで指示を出したり、考えたりするシーンが多く、開放感に欠けた、という感じもあるけどそれはしゃあないか。連続殺人だから緊迫感はあったけどね。 また、何で鑑識素人のアンジーをデンゼルは見初めたのか、下心?アンジーの父親の話は後から知ったはずなのに。まぁ脚本に深入りするのはやめとこ。 4点(2004-02-01 13:19:05) |
100. キューティ・ブロンド
見る前はただのおちゃらけコメディーかと思ってたら原題が「Legally~」…後で気づきました。日本のファンにはリースのかわいらしさだけを前面に押し出して、あとでストーリーを見てもらって結構シリアスな場面も皮肉もあるいい映画だったなと思わせるようにこんな邦題をつけたのかも。ストーリーは何とも破天荒だけど、パワーをもらえることは確か。幸薄い人がはい上がる映画より、バカっぽくて今までぬるま湯に浸かってたお嬢様が、本気で世間にもまれて成功をつかむ本作みたいな映画のほうが好き。全体的な雰囲気も華やかな方がいいでしょ。リースはかわいらしかったけど、なんかアゴが気になっちゃった(苦笑)。 7点(2004-02-01 13:18:55) |