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合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 203
性別 女性
自己紹介 映画とケロロ軍曹をこよなく愛する埜波です。

長いブランクの後、コソーリと復活。
映画を見る気になれなかったところから、這い上がって参りました。
今後ともよろしくお願いします。

現在、ある「ウワサ」に、心躍らせている今日この頃・・・

あたしの点数はハートです。なもんで、
かなり世間の大勢とは違う点数つけてることが多い気もしますが、
まあこんなやつも必要かなと思ってます。
君は君、僕は僕、これ幸せなり。なんつって。
人の感想を自分が肩代わりできる訳ではないし、逆もまた然り。
どんなに酷評されようが、ある人が面白いと思ったら、それはその人にとっては傑作。
・・・なもんで、あたしは自分の心のままにレビュー致しております。

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81.  ハイランダー/悪魔の戦士 《ネタバレ》 
私の人生を変えてしまった映画です。中学生の時にTVでやってたのを見てえらく感激。なんとなーく石森章太郎チックな設定(当時感じたのを言葉にするとこんな感じ)に取り付かれたもんだ。人には理解されない宿命を背負い、自分は変わることなく愛する者に先立たれて行く哀しみ、それが人を遠ざけようとする言動になり、目つきの悪いランバート(失礼!)と恐ろしくマッチした。ヘザーの死なんて、スローな中に魂の叫びが聞こえるようなロック(当時はクイーンを知らなかった)と相まって涙が出た。大画面で、ドルビーであのシーンを見たかった。こんな映画で泣くなんてと馬鹿にする向きもあろうが事実だ。長じて中古ビデオ店をしらみつぶしに回り何軒目かでようやくゲットできた時狂喜乱舞・・・こんな大人にしてくれてありがとう、ランバート。今見ると松田優作のごとく「何じゃあこりゃあぁぁぁああ!!!!」と言いたくなるところもたくさんあるが(愛刀が紀元前の日本で作られたとか、水中セットのちゃちさとか、特に最初でやられるヤツの殺陣がしょぼすぎとか)、こういう映画に感激して、今の私を創り上げてしまった。もしこの映画に出会っていたのが中学生という多感な時期でなければ、ここまで感激できなかったかもしれないけれど、そういう時期にこういう映画に出会ったことを私は幸せだと思っている。もうこれは出し惜しみなく10点献上。
10点(2004-07-11 03:53:33)
82.  閉ざされた森
シリアスで緊迫感あるサスペンスだったのに、ラストで台無し。何じゃあのおちゃらけは。ま、トラボルタとジャクソンだからしゃあないっちゃーしゃあないかも。
5点(2004-07-11 03:49:02)
83.  ディープ・インパクト(1998)
はっきり言います。私は断然アルマゲ派です。こっちの方が「さあ、泣いてください!」と言うのを感じてしまいます。特に中盤の「親子心中」。アメリカ人は心中について「他の人を巻き添えにするなんて言語道断」(私も同感!本当に心中のニュースは腹が立ちます)って思っている人が多いはずなのに何故ああいう展開を持ってくるのか?これが究極の親子愛です、とでも言いたいんでしょうかね?こんな形で「死」を美化するのは私は許せない。
4点(2004-07-11 03:11:56)
84.  パルプ・フィクション
ストレスのせいか体のあちこちが痛むのでいいマッサージ師を探していたら、「多蘭亭」というところがおすすめだと聞き行ってみることにした。ヨーロッパの権威あるところのお墨付きもあるらしいし、何より行った人が身もだえするほど気持ちいいと言う。興味を引かれ行ってみた。現れたのはどうもかみ合わせが逆っぽい顎の出たマッサージ師。「俺は勘でツボを探り当てる!!」と豪語していた。センスはいいらしい。しかし、どうにも体がほぐれる手ごたえがない。押す力はすごいけどすごく適当に押してる。そう言えば行った人は彼が揉みながら話し掛けてくる言葉が楽しいとか言っていたようだ。確かに時折、あのフ○○ク野郎がうんたらかんたらとか話し掛けてくる。しかし何が面白いのか分からない私は、「何だよこのマッサージ師、ヘッタクソだなあ」と思いながらただ愛想笑いを浮かべるしかなかった。マッサージ代の1800円が夢の島に消えた・・まあ、例えてみればこんな感じだろうか。「ツボにはまる」とはよく言うが、逆にどんなに面白い言葉の雨あられでもそれがひとつもツボにはまらないとこれだけつまらなく感じられるのかと、むしろそちらの方に驚いた。どこが面白いのか教えてほしいと言っても、説明しても私には何のことやらさっぱりわからないし、私がつまらない理由を挙げたとしても(理由はたくさんあるが多くは書かない。ひとつ挙げれば、取り留めのない、しかもF×××の多い下品な内容をセンスのいい音楽と演出で見せている部分に生理的嫌悪感を覚える。下品なら下品な演出の方が好感持てる。傑作か駄作か以前に「嫌い」なんですこういうの。これでがっかりして「フロム~」で完璧に嫌いになった)この作品に高評価を与えている人には理解できないだろう。この無意味無内容の映画に無理矢理意味を求めるとしたら、ツボにはまるはまらないは価値観の対立と同じようなものであり、それによって映画を見る側の人格まで肯定したり否定できるようなものではない、ということだろうか。まあ、こんなことを考えている私も、フ○○キン暇人野郎なんだろうが。追記:キルビルでちょっとタラ見直した。私はああいう方が好き(ただし血の量除く)だけどあれはあれでヤダって人もいるし、好き嫌いがはっきり分かれる作品しか作れないんだろうかヤツは・・・
1点(2004-07-09 20:52:50)
85.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 
「パルプ」で馴染めなくて「フロム」で怒り狂った私としては、今回もきっと怒ると思ってたのよ。ところがどっこい・・・一体何が起こったんだ。初めて笑ったよ、タラ公の映画で!  「彼はロリコンだった。」  これでスイッチ入っちまった。何なんだよレッドアップル3mgって。今まで下品だと思ってダメだったけど今回は美学みたいなのを感じるからだろーか。テンポもいいしね(あたしゃタラ名物ダラダラ会話が苦手だ)。ヤッチマイマシタね、あんたは素晴らしき脳味噌足らんティーノだわい。9点でもいいが、青葉屋での血しぶきプラス目ン玉のおかげで当分眉間のしわが消えそうにない。しわの本数分減点だ。 しかし。しかーし!あたしがメインで言いたいのはそんなことじゃない。タラ嫌いのあたしがこれを見ようと思ったのは、かの宇宙刑事ギャバン、大葉健二御大が出演していたからであーる。久しぶりにギャバンと対面できるんだから、タラだろうがなんだろうが見るっきゃねえ! ・・・しかし。「さけぇ?まっぴるまからぁ?」・・・この時私の中でギャバンの雄姿は、やる気のない言葉と共に、あの世のシャイダーとは違う遠い所へ光の速さでダッシュしてしまった・・・女である私の胸のエンジンにも火をつけたヒーローは、今じゃただの大根に成り下がったのか??いや、当時から大根だったかもしれない。しかし過去を髣髴とさせるアクションシーンもなく、ギャバンはバカセリフをはく・・・「バカさ、バカさって何だ?(ギャバンの過去を)振り向かないことさ」ってことだったのか・・・愛を込めてためらわず言う。あばよギャバン。よろしく勇気。 ※一部の年代以外の方には分かりにくい内容お詫びいたします<(_ _)>
6点(2004-07-08 18:26:09)(笑:1票)
86.  ウィロー 《ネタバレ》 
ラストシーンの抱擁、当時はこれで笑えたけど、今じゃ差別になるんだろうな・・・(汗)でも ああいう彼らだからこそ何か一生懸命抱き合ってる感じでいいと思うんだけどなあ。
7点(2004-07-06 13:01:27)
87.  メリーに首ったけ
わたし的にタランティーノが×なのと同じような理由です。「見た目おしゃれ、中身下品」は私には笑えない。
1点(2004-07-06 12:27:14)
88.  エイリアン2
ホラー系はどうも苦手でこのシリーズも例外ではないんですが、唯一この「2」だけはまともに見れます(笑)キャメロン好きなせいもあるでしょうが、迫り来るエイリアンなんて吹っ飛ばせ、撃ちまくれ!ヒット作の続編の重圧の中、割り切って自分の色出したのが功を奏しましたね。後に続くキャメロンらしい女性像がリプリーにもしっかり反映されている。これって「今度は戦争だ」ってキャッチで宣伝されましたよね。確かに戦争なんです。戦争の原点とも言うべきもの。自分たちが生きるために、相手が死のうが全滅しようが必死に戦う。クイーンは子供が次々殺される怒りを露にし、リプリー達は人間が宿主にされやがて殺されることに怒る。命を生み出すクイーンがいたからこそ、戦争が持つ「哀」、それこそ「愛」から生まれるが故の哀しみってものがよく出てると思います。クライマックスのクイーンの執拗なほどの追跡がその極北。かといって全体は重たくせず、容赦なくバンバン撃ちまくるのがさっすがキャメロ~ン!ですが今になって改めて見るとセットの精巧さに驚きます。DVDなら全然今と見劣りしないどころか、二次元の世界で作られたCGより実際そこにあるセットの方が確かな存在感があるんですね。「確かにそこに存在する」というリアリティを、CGは勝ち得ることはできるんでしょうかね?
8点(2004-07-06 12:12:56)(良:1票)
89.  ネバーエンディング・ストーリー
子供の時は感動した。今となっては、覚えているのはテーマソングとファルコンが飛ぶ時の音楽だけ。だけど音楽を思い出すだけでもわくわくするなあ。なんでだろ。今TSU○A○Aで借りるのはちょっと恥ずかしい気がする。シベ超は平気どころかよっしゃあって感じだったのに。これまたなんでだろ。今になってみると、何でミヒャエル・エンデがこれに怒ったのか分かりますね~。ハリポタの後だと特に。
6点(2004-07-06 10:11:13)
90.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
こんなアホなケネス・ブラナー初めて見た。きっと"ノキシニータス・タカサノホア"の魔法をかけられたに違いない(右から読んでみよう!)。パパさんママさん、お子様に彼はシェークスピア劇出身の名優だということを教えてあげて下さい、初めて彼を見た子がアホ役者と誤解しないように。ハリーが声変わり真っ只中で時々変な声になってたな。スネ夫みたいやん(マジ)。見た目はのび太のくせに生意気だぞ!! まあ前半はミステリー色強くてかなり面白かったけど、蜘蛛の巣を脱出するとこからしらけましたねー。何でやねんって。そこからは「やっぱりこれって賢者の石の続編なのね」的なお話。一番面白かったのはやはり真のラストシーンですな。
5点(2004-07-06 09:56:05)
91.  エグゼクティブ・デシジョン 《ネタバレ》 
セガール出番半減。出ずっぱりだったら、ここの平均点半減。
6点(2004-07-05 14:23:45)(笑:1票)
92.  エアフォース・ワン
コン・エアーとこれの違いが分からない私は逝ってよしですか?
5点(2004-07-05 13:30:37)(笑:2票)
93.  コン・エアー
DEAR ニック、素晴らしいアクションと好人物振りを見せてくれた。20年後には「エアフォース・ワン」のリメイクをやろうと思うから、その時には私が君を主演に推薦するよ。LOVE,ハリソン  April 1,20XX
5点(2004-07-05 13:28:51)
94.  死霊の盆踊り
ああ、ついにこの日がやってきた。ワーストランキングに初登場1位で鮮烈に現れた「死霊の盆踊り」。ここから「死霊スレイヤー」の聖杯探求は始まった。ツ○ヤどころか近所のレンタル店を当たっても手がかりすら見つからず途方にくれた私の前に一匹の蜘蛛が現れ、レンタル上がりの中古ビデオ通販への道をその糸で導いてくれた。そして、今日---黒猫の男が聖杯を持って、私の目の前に現れた・・・さあ・・・聖杯との対面だ。 しかし何ということか。杯がザルで出来たこの聖杯は、0点はあの「シベ超」で当分打ち止めにしようという私の決意など簡単にろ過してしまった。 山梨、オチ梨、意味梨の内容を語るのも野暮な気もするのでここでは語るまい。ここでは見ている自分自身の心境、状態を正直に語ろうと思う。 B級映画、バカ映画、クソ映画、トンデモ映画、ダメな映画を形容する言葉は数あれど、そのどれもこの映画には当てはまらない、いや、これを一言でどう言えばいいのか的確な言葉が見つからない、さらに一言で片付けてしまっていいのかという気さえして、映画の出来よりも自分の言語感覚のなさを心底悔やんでいた。そして映画そのものと見ている自分自身の脱力感が奇妙なハーモニーを奏で、エクスタシーすら感じてしまう91分。私の意識はすでに現実世界を超越し彼岸へと達し、この情けないほど馬鹿馬鹿しく、最早多くのレンタル店から撤去されまともに振り返られることも少ないこの映画の、冥土での幸せを祈らずにはいられなかった。 ああ、これはまさに聖杯だ、ザルだろうが何だろうが。この高揚感を誰かに話したい。でもおおっぴらにこの映画を好きだと語るのははばかられる・・・まるで隣の奥さんが見知らぬジェントルマンと仲良く歩いている時に目が合ってしまった時のように。いけないものを見てしまったのか?しかしそれ以上に、このザルでできた聖杯に7800ものタイ米をはたいてしまった自分自身こそ、誰より罪深い人間なのかも知れない。そして私が死んだら、あのカンペおやじに導かれ満月の墓場で己の肉体という恥をさらし、ウッド以上の物好きによってフィルムに残されてしまうのだろうか。それまでの心の慰めとして、抱えてしまった罪と秘密の重さを、ここで、「死霊の盆踊りフリーメーソン」で共有することにしよう。  また私はひとつ、十字架を背負ってしまったのだ。ダンボールで出来た十字架を。
0点(2004-07-05 12:46:41)(笑:3票) (良:2票)
95.  アメリカン・サイコ
空虚。ストーリーなんてないようなもの。でもかなり意図的。「ドーシア」の予約を取った後カメラが思いっきり引いてベールを映してるけど、生活観のない広い部屋の中にぽつんといるベールがすごく空虚に見えたりする。表面的なスマートさと乏しい実体の乖離、これこそが描きたかったことだから割と許せるかな。もう、うざったいくらい見た目は念入りに仕上げるけれど・・・モノローグでは「自信を持てる自分自身がない」とか言っていたけれど、押付けがましい親切とか音楽についての演説じみたウンチクとか、自分より他人の感情を理解できないっていう方が近いようにも思う。空虚な時代に生きている空虚な人間の物語。でも我らが(笑)ベールのおかげで内省的な部分が加わったのが良かったかな。作中ジェネシスの曲かかった時はすごく懐かしくて感動した(笑)
7点(2004-07-04 17:46:23)
96.  フェア・ゲーム(1995)
シンディ・クロフォードは今どうしてるんだろうね?スーパーモデル出身の彼女はミスター・ユニバース出身の現州知事と同じような感じだっただろうが、内容ははっきりいって「シンディ・ザ・グレート」にもなりえていない、彼女は結局「女シュワ」にはなれなかった。
3点(2004-07-03 06:30:00)(良:1票)
97.  マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人
ロジャー&ミーがあって、その次のボウリング・フォー・コロンバインを見て映画っぽくないなーと思った人もいると思いますが、その原点こそがこれです。銃の正しい使い方を教えるマスコットキャラなんてのは彼らしい皮肉が利いてて、しかも最後はちょっぴり物悲しくもなったりして。「隠れNYバスツアー」「人体実験用チキン」もツボで大笑いでした。日本人にはなじみのないギングリッチ議員の女性問題ネタを見ると分かりますが、時事ネタを大衆バラエティとして料理してしまうムーアの手腕は評価できます。言うなれば彼一流のジョークであり、コロンバインも(未見ですが)華氏911も、彼が選ぶジョークのネタがあまりにどぎついだけです。でも1点です。なぜなら、これは映画ではなくアメリカのケーブルTV用に作られたバラエティ番組であり、かろうじて映画といえるのはアメリカ選挙制度の矛盾を突いた「フィカスの木」のお話くらいで(これはムーア自身が短編映画と言っているので)、それ以外は映画として点数をつけることはいたしません。10点÷12(全放映回数)=0.833333・・・、四捨五入して1点。念のため言いますが、TVバラエティとしては断然面白いです。
1点(2004-07-02 11:51:55)
98.  クール・ランニング
ちくしょーーー!!ジャマイカの能天気野郎どもに泣かされた!!!
9点(2004-07-02 10:28:02)
99.  ラスト サムライ
高得点をつけたい要素と低評価にせざるをを得ない要素が混在していて決めかねており、仮の点数として現時点での平均点に近い7点を暫定評価とする。 吉野の里の情景が気になって仕方なかった。山の中を馬にまたがり疾走する侍たちはどうしても中世騎士ものとかぶるし、村の中はひどいもので取ってつけたような鳥居、見下ろした全景がLOTRのローハン城下街と変わらないように見えた。鉄道敷設のシーンも衣装が違えば西部劇と変わらない。アイテムは日本的だがどうしても日本のようで日本でない、日本テーマパークのように思えて仕方なく、そこに日本の心を感じることはできなかった。真剣に作っているゆえにむしろ違和感を禁じえず、その異様な風景は、共に理解し戦うようになってもなお越えられない壁が何か存在する、監督がどんなに日本通だとしてもやはりアメリカ人なのであり、外から日本を眺めている時間の方が長い人間の限界をも示しているとは言えまいか。サムライの美学と言う表面的なテーマ以上に、理解しているつもりであっても自分自身のことではない以上100%理解することはできない、それゆえに対等な立場で心を通わせあうことがどれほど難しく、そして重要か。二時間半の長尺もその思いを後押しする。違う世界に住む人間が心を通わせるには普通よりも長い時間が必要なことを。やはりこれは日本を描いた映画というより、中世の騎士道と同じで、失われた美学に題材を求めたファンタジーであり、ノスタルジーにも似た感傷にこそ感動を覚える種類の映画ではないだろうか。それにしても奈良県の人はこの映画をどう見たんだろう。気になる。
7点(2004-07-02 07:52:20)
100.  ボウリング・フォー・コロンバイン
「華氏911」公開直後、ムーアが「次回作はブレア首相をネタにする」と言った直後ブレア首相本人が激怒し、「あれはジョークだったんだ」とムーアが詫びを入れた。関係ないようだが、ムーア作品をどのような眼で鑑賞するのが一番いいか、それを暗に示す出来事だったと思う。「ボウリング・フォー・コロンバイン」も、そういう目線で見ればこの作品の価値と言うのが理解できる。 ムーアは銃社会をあくまでもジョークにしているに過ぎないのだ。マリリン・マンソンの説得力あるインタビューもあるが、マンソンも含めた様々な人へのインタビューはおかしな細工をすることなく淡々と流される。だがその中で、映画内で私が一番傑作だと思っている「マンガで見るアメリカの歴史」のたがが外れたような勢いのよさが強烈だった。それこそがムーアの持つ、時事問題をギャグで料理してしまうムーアの真骨頂であり核心とも言える部分だ。しかしそれ以外は実に淡々としているものだ。ムーアが自覚しているかしていないかはさておき、こういう形でしか誰もが避けようとする社会の抱える問題を真剣に議論させることが出来ないアメリカをくっきり浮き彫りにしている。なぜならジョークというのは、真に受けてしまう人にとっては自分自身の抱える「傷」に対し過敏に反応させてしまうものだからだ。アメリカ社会の「傷」に唐辛子を塗りこんだムーアだからこそ、この夏公開される「華氏911」の社会の過敏な反応があったのではないか?正しいか間違っているかではなく、社会の傷をえぐるピエロとしてのムーアの存在が高評価に値する。
8点(2004-07-02 07:40:20)
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