1061. モンタナの風に抱かれて
雰囲気しかなくって中身はほとんど何もないんですけど、その雰囲気だけで3時間近くもひたすら押してしまえるある種の執念は、もしかしたら凄いのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-31 02:49:49) |
1062. チャップリンの殺人狂時代
《ネタバレ》 終盤入口くらいまで、同じような女性引っかけシーンの繰り返しで、これはやっぱりつまらないかなと思っていたのです。しかし、温室でのたたみかけるような笑いを経て、ホテル前での逮捕を覚悟した別れのシーンは突出しており、ここだけで作品の印象が一気に変わっています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-15 02:23:50) |
1063. マッケンナの黄金
《ネタバレ》 何か見ているときから違和感があったのですが、これはウエスタンの皮を被ったアドベンチャーで、すでに書かれているとおり、インディ・ジョーンズやハムナプトラの源流だったわけですね。大平原と馬の疾走にひたすらこだわった映像は一見の価値ありですが、そればかり続くと単調になってきます。あと、あのラスト、「せっかく登ったのをわざわざ降りて、来た道をそのまま戻る」は予想外で逆に衝撃的だったのですが、ああしないとオチがつかなかったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-10 01:56:20) |
1064. レオニー
せっかくこの貴重な題材に着目し、また巧者の役者陣を揃えていながら、結局まとめきれなかったという感じ。日本人組は、英語の台詞を覚えるので手一杯だったのか、一部を除いて演技らしい演技ができていない。また、エミリー・モーティマーも、主人公の何を表現するのかというテーマが与えられなかったため、本領を発揮しているとは言い難い。名手ヤン・A・P・カチュマレクの音楽に相当助けられていると思う。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 00:41:19) |
1065. ラブ & ドラッグ
《ネタバレ》 ズウィックがいきなりこんな正統派ラブロマンスだという時点で、何か普通の作品とは違うのか?というある種の期待がよぎってしまうわけですが、特に違いはありませんでした。アン・ハサウェイにパーキンソンの役をやらせるというのも、もう少しそれを生かした何かがあると思ったのですが(ただ、脱ぎっぷりの良さにはびっくり)。導入部がちょっとまわりくどいのと、その後も、二人してうじうじ考えているだけで、ドラマとしての動きがさほどないんですよね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-04-13 23:11:21)(良:1票) |
1066. X-MEN:ファイナル ディシジョン
最後の大決戦の迫力はまあまあだったけど、大味といえば大味だし、個々の戦闘の締め方は結構雑。結局、キャラクターの詰め込みすぎに尽きるのではないでしょうか。それなりに魅力的でありながら、途中からどこ行ったキャラがいくつもあるし、処理しきれなかった感が満載です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-04-07 00:30:59) |
1067. グレン・ミラー物語
《ネタバレ》 ジャズの名曲の数々と演奏シーンの格好良さでそれなりにまとまってはいるが、それ以外の表現要素は実はそんなにないのではないか。ドラマを感じるのは、奥様がへそくりを拠出するところと、「ムーンライト・セレナーデ」ができるところくらいで、それもえらくあっさりと済まされてしまっている。つまり、制作側としては、主人公の軌跡をたどっていくだけで精一杯だった、ということ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-12 02:59:05) |
1068. カレンダー・ガールズ
全体としては無難に無難にまとめてしまっていて、せっかくの設定にもかかわらず衝突や逸脱のドラマが感じられなかった。中心の2人はともかく、それ以外の人たちにもう少し存在感のある描写がほしかったところ。ただし、肝心のヌード写真をきちんと美しく撮っている点だけは評価したい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-22 22:34:38) |
1069. RENT/レント
各楽曲はどれもそこそこ格好良いのに、何で面白くないんだろうと思いながら見ていたのですが、まず第1に、振付とか、歌いながらの芝居や表現とかが全然できていない。つまり、「ただそれっぽく歌っているだけ」なのです。第2に、歌唱力が大したことない。というより、歌いながら次の芝居の段取りを考えているような感じで、魂が入っていない。それが気になりだしてからは、そればかり気になってしまいました。サントラで音だけを聴いていたら、もっと評価は上がるかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-07 01:18:15) |
1070. 幸せのポートレート
《ネタバレ》 この主人公は、気が強いとか神経質とかいうよりも、言動はむしろ人格障害とかヒステリー状態に近いんですよね。なので、話の前提の部分で説得力がありません。みんなの心理が動き出してぶつかり合う翌朝のところは多少面白いのですが、それ以外の部分は凡庸で、さりげなく豪華なキャストが生かされていません。ただ、クレア・デーンズを素直に魅力的と感じられたのは久しぶりかも。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-28 03:28:44) |
1071. そして、ひと粒のひかり
《ネタバレ》 肝心の麻薬運びの描写は途中からフェイドアウトしてしまって、ロードムービー風になったり、その後は変に雰囲気が落ち着いたり。せっかくこの素材を選んだのであれば、もっとディテールも含めて踏み込んでほしいところでした。母性の目覚めによって主人公がいろいろ考え直すという筋書も、解決として安直。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-05 00:50:05) |
1072. 顔のない天使
わざとらしい事件や波乱を起こさず、粛々と進めているところには好感が持てるが、それでも優等生的に小さく収まってしまったという印象は否めない。全体的な俳優陣の演技力低さ(キャラクターに合っていないギブソンを含む)が、やはり足を引っ張っているのではないかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-15 01:27:57) |
1073. バーバレラ
《ネタバレ》 あまりにも無謀なオープニング+導入部に唖然。そのまま何も考えずに突っ走っていたらとんでもないことになっていたのですが、途中からは中途半端に真面目なつくりになって、勢いが落ちてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-14 22:10:23) |
1074. 砂丘
このサイケデリックな開放感とダラダラ感が、いかにも70年。全体のバランスなどまったく考えていない構成がよろしい。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 23:03:44) |
1075. ファミリー・ツリー
言わんとすることは分からないでもないし、絵として優れたショットも見受けられるのですが、全体の進行が頭で考えて作った感に満ちており、何かが動き出すという感覚が感じられないのです。そういえばこの人は、サイドウェイやアバウト・シュミットでもそんな感じだったなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 02:58:51) |
1076. イエロー・ハンカチーフ
《ネタバレ》 あれだけ独立した世界として完結している原作を、一体どうやってリメイクするのかと思っていたのだが、意外に、変えられる部分は変えていて、頑張って作っていると感じた。導入部の静謐な雰囲気はなかなかのもの。ただやっぱり、あの耐え忍ぶヒロインの凛とした誇りは、倍賞千恵子でないと難しいかな・・・。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2012-10-27 00:00:28) |
1077. みんな元気(2009)
《ネタバレ》 終始、画面や背景が明るすぎるのが気になりました。これでは登場人物は何の悩みも葛藤もないことになってしまいます。ラストに向けての展開もそのまま一直線という感じで、何とも予定調和的。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-04 01:35:33) |
1078. コーチ・カーター
《ネタバレ》 バスケットのシーンは、ほかのバスケ映画、いやほかのスポーツ映画全般を通じてもトップクラスなほど迫力が溢れているのですが、それ以外のところがほとんどすべて予定調和的で、学園スポーツものの定番パターンを順々になぞっていっただけなのが痛い。つまり、この作品で光っている部分の源は、映画の力ではなく、バスケットの力なのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-01 00:27:16) |
1079. フローズン・リバー
じっと息をひそめているような独特の雰囲気は悪くないのですが、全体の描写や登場人物がとっている行動がすごく観念的というか、「こう動かしたいからこう動かす」に見えてしまうのです。登場人物の背景や日常が見えないのです。全体的にカメラがやたら近すぎるのも残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-26 00:53:57) |
1080. ロッキー2
演出の方向性は1に酷似しており、新鮮味はあまりないのだが、後日譚として1に続いても違和感のない出来には仕上がっている。主人公をあくまでもぱっとしないゴロツキの延長から大きく外していないのが良い。3以降はただのヒーローになっちゃったもんな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-15 19:54:54) |