101. 北北西に進路を取れ
《ネタバレ》 全体像をつかめないようにして物語が進んでいくので、なんか落ち着かない感じでした。イブが実はスパイだったことには、「やられた!」の一言。ラシュモア山での格闘では「こんなんありえへんやん。」と思いかけましたが、多少のオーバーな演出も最後の終わり方ですっと納得しました。夢おちではないですが、最後の格闘は話半分に観たほうが良いってわけですね。P.S.かの有名な四人の大統領の彫刻って、サウスダコタ州にあったんですね。この映画を観て初めて知りました。あと、どうでもいいですが、ソウル・バスによる最初のタイトルデザイン、古畑任三郎のに似てるっぽいです。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-26 02:42:49) |
102. 勝利の朝
《ネタバレ》 我がまま自信過剰娘の独演劇。この時代から、実力者と一夜限りで寝て役を取ろうとすることがあったんですね。人間の穢い部分が表現されているので、観ていてむかむかするのですが、そこまでの気持ちにさせる程出演者の演技が素晴らしいのでしょう。 [DVD(字幕)] 4点(2007-09-23 04:15:05) |
103. フレンチ・コネクション
《ネタバレ》 カーチェイス(電車を追いかけるシーン)の迫力は見ものでした。あんなに飛ばして車にぶつかってもよく死なないな、と思いつつ、食らいついて見てしまいます。ただ内容的には、マルセイユとニューヨークとのシーンのやり取りが分かりにくかったですし、車中から麻薬を発見した後から最後の大捕物までの間があっさりし過ぎていて、「おや?」と思わざるを得ない部分もありました。音楽は味があって良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-23 03:02:12) |
104. ローマの休日
《ネタバレ》 某国王女の一日限りのお忍びの旅。登場人物に人情味があふれていて、ストーリーも面白い。誰と一緒に観ても楽しめる映画だなと思いました。グレゴリー・ペックが宮殿を名残惜しそうに去るラストシーンは、新聞記者としての未練というより男としての未練が表現されているのでしょうね。オードリー・ヘプバーンは本当に綺麗でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-17 01:09:48) |
105. チャップリンの黄金狂時代
《ネタバレ》 今でいう、コントのオンパレードといった感じです。最後のハッピーエンドも喜劇のお決まりのパターンといった感じです。有名な、靴を食べるシーンや山小屋が傾くシーンにはかなり笑いました。ただ、私にはサイレント映画は向いていないのか、最初の方はひたすら眠く感じてしまい、靴を食べるシーンの直前にはイライラしてしまいました。 高得点をつけている方々には恐縮ですが、5点です。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-15 23:41:40) |
106. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 この映画について、WIKIなどで解説がなされており、そこでは「ラストのシーンで船長がスターチャイルドに進化したのだ」云々と書いてありましたが、私はラストのシーンも含めて、むしろ神の意思の下での人間の輪廻転生を表現しているのではないかなと思いました。図らずも、この映画のテーマ曲は「ツァラストゥストラはかく語りき」、「神は死んだ」と言ったニーチェの著作が題名になっているクラシック音楽だったりします。いずれにせよ、意図について様々な解釈を呼び起こし、なおかつ秀逸な映像技術やハラハラするストーリーを純粋に楽しめるこの映画は、評価に値すると思います。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-09 01:11:12) |
107. 雨に唄えば
《ネタバレ》 サイレント映画からトーキー映画への変遷が分かり、ミュージカル的要素を楽しむことができ、さらに純粋にストーリーに心躍らすことができる、色んな意味でお得な映画だなと思いました。ジーン・ケリーが雨の中でSingin' in the Rainを唄うシーン、良いですね。私は1.5倍速と通常とで2回観たのですが、1.5倍速で観たときは(音楽は若干変になりますが、)ミュージカルの場面で皆の息がぴったりでしかもリズミカルで…、更に楽しむことができました。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-08 20:29:41) |
108. 真昼の決闘
《ネタバレ》 頑固おやじの主人公が無勝手に一人で敵と戦っているという感じで、あまり主人公に共感できず、「それで?」といった印象を受けました。ただ、数時間の出来事(朝の結婚式のシーンから正午の決闘シーンまで)を映画にしてしまうという発想は面白いなと思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2007-09-02 21:32:24) |
109. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 本当に心が温まる、感動できる映画。人格者で人気者の主人公ジョージは、叔父さんのミスによってどうしようもないピンチに陥ります。自殺すら考えたそんなとき天使が現れ、ドラえもんの「もしもボックス」的な感じで、「もし自分が存在しなかった場合の世界」を作り出します。自分が存在がいかに多くの人々の人生に影響を及ぼしているかを痛感させられたジョージは、元の世界に戻って、いまここに生きていることの喜びをかみしめるのでした。そして最後は奇跡が。。単なる勧善懲悪の映画では全くなく、人間の生きることの素晴らしさや家族・友人がいることの素晴らしさが存分に描かれていて感動しました。当時の技術の限界か、巧いとはいえないような編集のシーンもありますが、そんなもの関係ないほど内容が素晴らしく、感動したい方にはお勧めの映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-27 02:09:01) |
110. 深夜の告白(1944)
《ネタバレ》 最初主人公ネフの罪の告白で始まり、ネフの回顧によって事件が紐解かれていくサスペンスです。謎解き側のキーズやその上司?の推理がしっかりしており、考え方の飛躍もないので、思わず話に引き込まれてしまいました。ネフが一番信頼していたキーズに対し最後自らの罪を告白するシーンを見ると、ネフにも良心の呵責があることがわかりますし、それに対するキーズも、ネフをむやみに庇うことなく警察に身柄を引き渡す(その前に救急車を呼んでますが。)つもりです。「殺人」といった非常識的な行為以外での、このような彼らの常識的な振る舞いを見て、まさしく大人向けの映画だなと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-26 23:59:57) |
111. 生きるべきか死ぬべきか
《ネタバレ》 ハラハラしつつ、面白い。ワルシャワで働く劇場の役者達が戦時中の偶然のトラブルに巻きこまれるが、そのピンチも皆の演技で乗り切る、という内容自体が面白かったです。さらに、映画はテンポよく進んでいきますし、話中の会話にはいくつか伏線(クスリと笑いたくなる伏線)が張られていたりします。主人公達はゲシュタポを相手に奮闘しますし、プロパガンダ的な感じも若干はありますが、それも気にならない程面白いと感じます。喜劇の中でも最も好きな映画の一つです。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-26 02:35:10) |
112. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 ジャック(デ・ニーロ)とデューク(チャールズ・グローディン)のやり取りが絶妙でした。最初はお互い敵同士といった感じだった二人が、旅を続けていく中で次第に心を通わせていく…。途中からは、デュークが普通に逃げられるような状態なのにもかかわらず、自らジャックの車に乗ったりしています。普通の映画ならば「脚本が甘い」とか「突っ込みどころだ」とか言われそうな場面も、この映画では別なのです。むしろ、多少の不自然さが逆に面白いのです。そして、最後のシーンもぐっときます。ジャックが仕事を達成したにもかかわらずデュークを解放する…、その行動に対してデュークがジャックに隠していた逃走資金を渡す。ジャックが去り際に振り返るともうデュークの姿はない…。最高のシーンですね。私たちを惹きつけて止まず面白い、そして男の友情が描かれててかなりアツくくる映画だなと感じました。私が落ち込んだときはいつもこの映画を観ています。 [DVD(字幕)] 10点(2007-08-26 02:23:58) |
113. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 音や派手な演出で驚かすことなく、じわじわと恐怖感を引き出していく様はさすがでした。レベッカの姿が一度も出てこず、しかしながらその怨霊がダンバースに乗り移ったようだったのが一番印象的でした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-18 21:21:18) |
114. 怒りの葡萄
《ネタバレ》 貧しい農民一家が強く生きていく、また、仮出所した主人公がいわゆるブルジョア階級の人間達との差を実感し、ストを行っていた男と出会うことで新たな生き方を見つけていく、人間と社会(しかも恐慌時のアメリカ)にスポットを当てた映画です。粗野な主人公が今の社会の問題を直視し、それを直していきたいと感じるようになっていく様を観ているのには心動かされます。ヘンリー・フォンダの若かりし頃を見るのは初めてだったのですが、これも見どころかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2007-08-16 21:59:23) |
115. マルタの鷹(1941)
《ネタバレ》 ハンフリー・ボガードの格好良さが良いです。また、メアリー・アスター扮する謎の美女オーショネイとのやり取りから、「最後はオーショネイをかばって、ボガード扮するスペードが罪を被るのかな。」とか、「スペードは本当は感情に流される人なのでは。」と思わせるところが出てきますが、最後のシーンで冷静に美女を警察に突き出します。感情に流されているかのように見せて、実は全てにおいてクールであるというスペードのハードボイルドさに痺れます。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-16 21:48:05) |
116. カサブランカ
警察署長が最後にとる行動がイカしてた。 全編に漂う男女の関係についてだけでなく、男の繋がりをも 感じ取ることができた一瞬でした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 01:06:18) |
117. ディア・ハンター
《ネタバレ》 ロシアン・ルーレットの賭け事で簡単に人々が死んでいく様が印象的。こんなにもあっさりと人の生き死にが決まっていくのか…と、戦争が生み出す人間の狂気がまざまざと表現されていると感じました。ただ、ロシアン・ルーレットの賭けのルールがうまく表現されていなかったのと、アメリカとサイゴンとの場面の入れ替わりが唐突だったのがマイナスかなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-06 04:31:26) |
118. 十戒(1956)
《ネタバレ》 今から50年以上前の作品なのに、CG(海が割れる場面や石板に十戒が刻まれる場面のCG)の出来が良く驚きました。内容はバリバリの宗教映画で、「キリスト教の神は他のどんな宗教の神にも優るのだ」といった考えが前面に出たもの。宗教に詳しい人は別の観点から楽しく観ることができるのではないでしょうか? [DVD(字幕)] 5点(2007-05-05 23:40:53)(笑:1票) |
119. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 バクスターが、自分の地位を全てかなぐり捨てて最後に「人間」になるシーンが観ていて気持ちよかったです。全体的には、大人の映画といった感じですね。あと、シャーリー・マクレーンが可愛くて最高。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-27 03:46:45) |
120. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 最後までマクマーフィが人間らしく生きることの大切さを周りに伝えようとする姿に感動。特に、病院から逃走できるにもかかわらず、自殺を図った患者を助けに自らを犠牲にするシーンにはぐっときました。その一方で、最後に病院によって精神をおかしくされ、インディアンの人の決断で顔に枕を押し付けられ安楽死(?)するところは切なくなりました。それにしても、例えば先の最後の場面の前に、おそらく病院が手術をしたであろうと想像させるマクマーフィの頭の傷がさりげなくワンカット挿入されたりと、シーンの構成が緻密だなあと感じました。感動の作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2007-04-27 03:37:54) |