121. サイダーハウス・ルール
予想外にドロドロしたエピソード満載で驚いた。テーマ曲や風景等の表面はとても美しいけれど、やってることは昼ドラ。人生なんて綺麗事だけじゃないってのは納得できる。でも外側だけ綺麗に見せればいいってもんじゃないだろうに。率直に言って下衆な映画だけど、子供たちの可愛さに救われて4点。 4点(2004-02-26 00:36:54) |
122. ザ・ロック
数え切れないほどのツッコミどころやご都合主義。そんなものが全く気にならない快作(気にしてますが)。意図はただ一点。いかに観客を楽しませるか。小さい頃、ドキドキしながら映画を見ていた感覚を久しぶりに思い出した。例え目指す頂きが低くても、中途半端にならずに潔く登り終えることが最高にかっこいい。 9点(2004-02-25 02:45:33) |
123. ソードフィッシュ
《ネタバレ》 オープニングとスピード感がとてもいい。人物がとても浅く書かれているのが気になるけど、そういうタイプの監督じゃないのかなと納得できる。終盤の、ビルに突っ込んだ時にコーヒーカップを落とすシーンが反則気味の伏線かというのは、読みすぎか。 7点(2004-02-23 03:28:35) |
124. カジノ
オープンングのインパクト、かっこよさは秀逸。でも語り部を2人にしたのは凝り過ぎて失敗。話も途中から単なる痴話ゲンカになってたし、ラストには大きな失望。絵に描いたような竜頭蛇尾。 4点(2004-02-23 01:01:10) |
125. ライトスタッフ
男のプライド、夢、美学、優しさがあふれた映画。もうちょっと短かったらもっと良かったのに。 6点(2004-02-23 00:57:03) |
126. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 意外性ゼロの話な割にはテンポが異常にいい。バクスター氏は優しいのではなく、ただの見栄っ張りだと思う。とりあえずはハッピーエンドですが、不倫する女性は不幸な自分を悲劇のヒロインとして妄想して酔う悪癖がありそうなので、いずれフランが浮気して別れるだろうな、と思った。 8点(2004-02-22 01:17:27) |
127. 大統領の陰謀
地味。熱血記者と、尻込みする偉いさん、若い部下をかばう男前な上司。月並みです。でもかっこいい。男の世界。ラストのあっけなさは予算が尽きたのかな、と余計な勘繰りをしてしまいました。 7点(2004-02-22 01:10:38) |
128. ディナーラッシュ
音楽、オープニング、ラストはとても良かった。でも中盤が余りにもダレ過ぎててくじけそうになった。人間ドラマのように見えても客同士の会話なんて社交の域を出ないものだし。もうちょっと何とかならんかったかと。惜しい。 7点(2004-02-18 00:15:04) |
129. ラブ・アクチュアリー
そんなに目新しいことをやっているわけではないのに、なぜかとても新鮮な映画を見た気になった。恋愛モノらしく、女が思わせぶりに待ってて男が行動する、という基本は変わってないのにイヤミが無い。その原因の一つには、失礼ながら美人と呼べる女性がキーラ・ナイトレイしかいないところでしょう。そして一人で苦悩したり浮かれたりする場面や、面と向かったらぎこちなくなってしまう、誰もが持つ不器用な一面を自然に描いてる。共感の勝利だと思う。あと、ローワン・アトキンソンはおいしいとこ一人で持っていきすぎで、ずるいなと。 9点(2004-02-17 19:41:16)(良:2票) |
130. アニー・ホール
《ネタバレ》 冒頭ですでにやられてしまった。面白い。過去や妄想と話し、観客に語りかけ、本音を字幕で伝える。映画でやってみたいこと全部詰め込んだんじゃないだろうか。傷心のアルビーには、クモが出たってだけで夜中の3時に呼びつけるような女とは別れて正解だよ、と慰めてあげたい。 10点(2004-02-16 23:12:37) |
131. インテリア
《ネタバレ》 どこにでもある家庭内の問題を淡々と撮った感じ。ウディ・アレンは裏方に徹した方がいいんじゃないかと思う。夫が妻を最後まで拒絶する、という話が新鮮で、とても楽しかった。 8点(2004-02-16 23:07:18) |
132. 恋におちたシェイクスピア
シェイクスピアについてあまり知らなかったのですが、それなりに楽しめました。しかし、主演男優は他にいなかったのでしょうか。勢いだけで大雑把な感じ。もうちょっと繊細なイメージが欲しかったです。実際のシェークスピアは素顔があまり知られてない謎の多い人物ということをもっと利用して、独自のシェークスピア像を作ればいいのに、と。あれでは恋する男を表すための人形でしかない。 6点(2004-02-16 23:04:31) |
133. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 こんなに見てて不快になる映画は初めてだ。この監督は、見てる人間を不愉快にさせてほくそ笑む悪趣味の持ち主としか思えない。見てる途中、ヒロインに対する強烈な不快感と怒りが湧き起こり、なぜだろうと考えてみたところ、この女が自分主演のドラマの中でのみ生きている精神病患者なのだな、と納得。だから親切な友人の行為にも、自分が理想とする筋書きと違ったら拒絶してるし。妄想癖に虚言癖、困ったら他人に頼り(男は足代わりに利用する)、ここ一番ではオロオロ泣くだけで何もせず、自業自得でどうしょうもなくなったら脳内ミュージカルに逃避。よくここまでクズみたいな人間を創作できたものだと感心した。ビョークの顔からしてすでにイラつくタイプの不細工だし。何より最大の穴は、あんな自己中のロクデナシ女に周りの人々が無償の親切をし続けるところが現実的にありえない。0点にしようかと思ったけど、カトリーヌ姐さんと鉄橋のミュージカルシーンは良かったので3点で。ラストまでずっと「何だコイツ」と引き続け、ラストで「さっさと死ね」と思った私は冷たい人間なのだろうか。 3点(2004-02-15 14:38:53)(良:3票) |
134. スコルピオンの恋まじない
いつもケンカばかりしてる2人が・・・という一億回くらい繰り返されてるようなパターン。読めるオチ、催眠術というベタベタなネタ。それでもちっとも飽きずに楽しく見られた。ありあわせの食材で抜群にうまい料理を作ってしまう名料理人のような監督だな、と思いました。 7点(2004-02-15 01:01:37) |
135. ウディ・アレンの重罪と軽罪
報われない努力と失望、後悔、罪悪感等、マイナスな、でも現実的な感情が溢れ出てくる。それでも後味の悪さはあまり無かった。それがなぜかは分からないけど。 8点(2004-02-15 00:53:46) |
136. ゴスフォード・パーク
ミステリー好きの人が期待して見たら、かなり裏切られます。群像劇は好きな方なのですが、これは登場人物も多いし関係もややこしい。きつかった。人に使われる側の本音と建前、使う側の貴族の滑稽さ、人間関係の機微などはこれでもかと言うほど見られました。 6点(2004-02-14 14:03:48) |
137. ビューティフル・マインド
物語にイマイチ乗れなかった。結局何が言いたかったのだろう。ノンフィクションの原作付きとはいえ、そこから監督なりの考えが一本出てくるものだろう。大事なのは愛だ、とか言いたかったのかな。冗長でテンポも悪いし、なぜこれがアカデミー作品賞なのか分からない。 4点(2004-02-14 01:04:15) |
138. 大脱走
男気溢れる傑作。めちゃくちゃかっこいい。長さもそんなに気にならなかった。ヘンドリーとコリンの男の友情にジンと来ました。たった一点つっこむとしたら、収容所の兵隊たちが、目をそらすための大騒ぎにひっかかり過ぎじゃないかと。どうでもいいんですけど。 10点(2004-02-13 02:14:46) |
139. パットン大戦車軍団
戦闘シーンが売り物の単なる戦争映画かな、と途中まで思ってて、見るのやめようかとしてたところ、人間関係での失敗エピソードあたりから急激に面白くなった。一生を捧げて戦争に求愛し続けた不器用なおっさんの不器用な生き方。関わるのはイヤだし見習いたくもないけれど、なぜか後姿の寂しさには共感してしまいました。 9点(2004-02-12 17:52:40) |
140. アマデウス ディレクターズカット
史実モノは苦手だなーと思いつつも、見始めたら時間を忘れた。そしてモーツァルトが大好きになった。昔は、モーツァルトが共同墓地に葬られたのは才能が評価されなかったのだろう、と思っていたのですが、どうやら社会性や処世術の無さが問題だったようで。サリエリはモーツァルトを意識しすぎるあまり自分を見失ってしまったようだけど、彼は彼、私は私と割り切ることができていたら、モーツァルトには無い人望という財産が自分にはある、と気づけたかもしれない。勿体無い。 10点(2004-02-12 17:45:13) |