141. ハルク
《ネタバレ》 画面分割やカットの切り替えなどに工夫をこらしてはいたのですが、何せ題材が ハルクですから、どのように料理したところで、普通の人間→怒り爆発→怪物に 変身→暴れまくり、というIncredible Hulkを知っている人にはおなじみのパターン は変えようもなく、驚きも感動も持てなかったというのが率直なところ。 当時と比べれば遺伝子研究やバイオ技術などは格段に進歩しているので、 科学的な説得力は感じられました。 それにしても今回のハルクは随分と巨大化してパワーアップしますけど、 相変わらず急所の部分のズボンは破れないんですね 5点(2004-06-30 17:11:24) |
142. 暗殺者
《ネタバレ》 過去を引きずったベテラン殺し屋にナンバーワンの座を狙って若手が挑む。 そこにナンバーワンハッカーが絡むという設定は面白いし期待を抱かせた のですが、お世辞にもそういったレベルの高い人間の絡み合いには 見えなかった。バンデラスは息づかい荒過ぎ。そんなんで本当にトップ を狙えるの?ハッカーはまぬけでドジで欲に目がくらんだそこらに いるおばさんにしか見えない。スタローンも相変わらずのキャラ。 最後にドンデン返しを用意したのだろうけど、さらにドタバタ度が 増しただけだったのでは。 4点(2004-06-12 10:22:53) |
143. 避暑地の出来事
《ネタバレ》 かつて貞節や節度が重んじられていた時代のお話で、現代とは価値観があまりにも違い過ぎ、ストーリーも現代の尺度ではどうしても陳腐・退屈なものであるために、評価不能のところがある。当時、そんな社会的束縛の中で若者達は息苦しさを感じて、従来の価値観への反発を抱いていたのだと思うが、ルールが無くなってしまった無軌道とも言える現代ではむしろ束縛のあった社会になつかしさを覚えてしまう。映画では若い二人の方に重心が置かれているが、本来は親の方が中心のお話です。 6点(2004-05-12 18:54:57) |
144. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 最初にアメリカで見た時のリアルな恐竜のインパクトはかなりのものだった。車で帰る途中に信号待ちで止まっていた時に、道沿いの林の木が風でゆれただけで、恐竜が現れるような錯覚に囚われてしまってビビッたのを覚えています。大の大人がこれですから、小さな子供が見たらしばらくトラウマになってしまうのではないでしょうか。トイレに座ったおじさんが頭から恐竜に食われるシーンはちょっとやり過ぎの気がします。とにかく歴史に残る一作だと思います。本編に比べて、続編が薄っぺらな内容の駄作になってしまったのが残念。 7点(2004-05-11 11:16:13) |
145. フォーン・ブース
《ネタバレ》 今や過去の遺物となりつつある電話ボックスを題材に取り上げたところまでは良かったのだけど、正直ハラハラドキドキするよりもずっとイライラしどおしでした。やはりチンピラプロモーターの人生再生物語とサスペンス映画の両方を一緒に描こうとしたのが間違い。前者をテーマにするなら真犯人はピザ屋さんで十分(下積み者を虫けらのように扱った報いという動機)。でも監督はそれじゃあ観客呼べないと思ったのか、真犯人とやらが最後に出てきたけど、あんた誰?どこにいたの?二人も殺して(ピザ屋と最初の用心棒)こんな手の込んだ仕掛けをしてチンピラを懲らしめる動機は何?など意味不明なことばかり。そうなると、最初に殺した用心棒男とコリンの胸のレーザービームは弾道が違うだろうとか、ビルの窓からブースの一帯を全て見渡せるのかとか、警察に包囲されたビルからピザ屋を殺した後どうやって真犯人は逃げたのか、など細かな矛盾までもが湧いてきてしまうのでした。人生再生のテーマは棄ててサスペンスに徹して、ターゲットをもっと大物で憎憎しい男にして、気の利いた落ちを一つ加えると、ずっと面白い作品になったと思うのだけど残念です。 4点(2004-05-07 22:54:32)(良:3票) |
146. スリーパーズ
《ネタバレ》 少年期の虐待によるトラウマと友情を扱った作品ということで、「永遠の仔」と似た題材。それ故に軽い気持ちでは見ることができなかった。しかし、出来としては予想していたよりも良かった。施設での虐待シーンは見るに堪えないえげつないものを覚悟していたが、まあ良識の範囲。ラストシーンの同窓会もハッピーな雰囲気でほっとさせられ、後味は決して悪くなかった。この映画の問題点は、入所する前の少年達の生い立ち、施設のひどい状況、大人になってからのそれぞれの生き様と復習劇、という盛りだくさんの内容を2時間弱という限られた映画の中で描くことは無理ということ。少年時代の神父さんとの交流や、大人になった4人がどのようなトラウマを引きずって復讐に至ったかかなどの描写が不十分で食い足りない。従って、豪華キャストばかりが目に付いて、終盤の盛りあがりが感じられなかったのが残念。 6点(2004-04-26 23:25:39) |
147. ラスト サムライ
《ネタバレ》 日本人からも高く評価されているということで期待して見ましたけど、やっぱり「外国人のための武士道講座」的な色彩は強かったです。それぞれの役者さんたちは熱演しているし、戦闘シーンもこれまでにない迫力なんですけど、ストーリーが活劇調というか。ラストも途中で想像できてしまったし。しかし、日本人監督にはタブーであった、明治天皇をはっきりと描いているところはアメリカ映画ならではでしょうか。 6点(2004-02-01 16:13:02) |
148. セルピコ
《ネタバレ》 自分の正義感を押さえられず、勝ち目の無い組織浄化の戦いにつきすすんでいって、恋人には次々と去られ、仲間に裏切られて重症を追い、最後に警察の腐敗を世間に暴露して改革は行われたけれども、結局セルピコ本人は警察をやめ、アメリカを去ることになる。なぜ全てを失ってまで潔癖さにこだわるのか。それは世渡り上手でこずるい人達には到底わからないだろう。なんか自分の人生とダブってしまって切ない。しかしアメリカを去ったセルピコは全く後悔しなかったのだろうか、愛する人と平凡だけど平和な家庭を築く道を選ばなかったことを。 7点(2003-12-20 11:53:46) |
149. おもいでの夏
《ネタバレ》 男の子3人組もその相手の女の子2人もあまりにもありふれているというか、魅力がないし、ストーリー自体もよくありがちな年上女性と未経験男の子のお話で、内容自体はそれほどでもないのですが、なんといっても切なすぎる音楽が良いです。自分も10代の頃こんな経験したかったですね。 6点(2003-12-09 00:14:51) |
150. ブレックファスト・クラブ
《ネタバレ》 うーん、ちょっと私にはこの作品の良さがわかりずらかったですね。皆さん評価が高いので、私が老け込んでしまったということなんでしょう。でも高校生の時に見ても、感動したかどうかちょっと自信がありません。そもそも先生は反省の色を全く見せない(しかもそれほど同情の余地もない)生徒のために土曜日に9時間もつきあわされては、生徒以上にキレてしまうんじゃないでしょうかね。なんかお互い時間の無駄のような気がする。見終わっても訴えたいものは?という感じ。日本語字幕は大分はしょっているみたいで、彼らの真意を十分に理解するのは難しいのかも。オフブロードウェーあたりの創作劇の趣。5人のうちの3人がセントエルモにも出ているので、何かセントエルモがこれの続編のような気がしてきます。評価困難の6点。 6点(2003-12-02 12:27:15) |
151. 暗くなるまで待って
《ネタバレ》 「冷蔵庫の明かり」のネタだけは気に入っていますけど、ラストでオードリーがきゃあきゃあ悲鳴を上げつづけるのには正直頭が痛くなって来ました。もう少し工夫ができなかったものなのか。そもそもか弱い女性(しかもこの映画の場合は盲目というハンデもつけて)や無力な子供を主人公にするだけでサスペンスやホラーを盛り上げようとする大半の作品の安易さには常に不満を感じます。本当のサスペンスならば、シュワルツネッガーのような男でも髪の毛が恐怖で逆立つようなものでなくてはならないはずだと思うのですが。 5点(2003-11-30 11:02:30) |
152. セント・エルモス・ファイアー
《ネタバレ》 古き良き時代の青春映画という感じで、無難な内容ではあったけど、卒業まだ間も無いという設定だからか、それぞれが抱える問題もあまり深刻さが伝わってこず、社会人物としては重みが今一つだった。実社会での本当の苦労はまだまだこれからだと思うけど。ちなみに、テレビで放送された「愛と言う名の下に」がこれのパクリだという批判があるようですが、私は二つは全く別物でそれぞれ良い作品だと思います。確かに、仲良し7人組(男4人に女3人)、溜まり場になるバーがある(St.Elmo's Barとレガッタ)、最後に一人が去って行く、などパクリの部分はあるけども、内容は独立した話だと思います。 6点(2003-11-30 10:41:16) |
153. ビューティフル・ガールズ
《ネタバレ》 「セントエルモズファイア」、「愛と言う名の下に」、「白線流しSP版」などと同類の学校卒業して社会に出た同窓男女の後日談&リユニオン物ですが、仲良し7人組みというわけではないので、内容的にはなんとなくまとまりがつかない感じがします。日本とアメリカでは社会システムも違うので、向こうの高校を卒業してでもいないと登場人物に感情移入するのが今一つ難しいと思いました(皆が集まって口ずさむ曲がスィート・キャロラインというのはやっぱり日本人には思い至りませんよね)。それでも、青春時代を過ぎて人生の中で最後の決断の時を向かえた人達のそれぞれの苦悩する姿が良く描かれていると思います。それにしても邦題が原題そのままというのはこの映画に関してはいただけません。これじゃあ、プレーメイトのプロモーションビデオかなんかと勘違いしてしまいます。 7点(2003-11-30 10:35:36)(良:1票) |
154. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 やや荒唐無稽なお話ではありますが、ほんとうに野球の好きな人達が作り上げた映画という感じで、見終わった後なんとも言えない切なさを感じてしまいました。ラストシーンを、彼の作った野球場に向かうことを連想させる車の光の帯を映すだけにしたところが心憎い。 7点(2003-11-29 19:58:27) |
155. いちご白書
《ネタバレ》 学園紛争ものにしては、ちょっと甘っちょろい感じもするのですが、キム・ダービーの可愛さに免じて合格点。それとやっぱりサークルゲームがいいです。ちなみにかつてこの映画を私の大学の文化祭のイベントで上演したのですが、上演が大学が許可した時間を過ぎてしまったということで、途中で大学側が一方的に電源を落してしまったことで大騒ぎになったことがありました。映画の内容が内容だったために抗議する側に一層火を注いでしまって騒ぎが広がったようです。今となってはなつかしい話ですが。 6点(2003-11-27 23:26:26) |
156. …YOU…
《ネタバレ》 赤いりんごが人から人へと渡されて行くイントロのシーンが印象的。挿入曲「Getting straight」のアメリカ国歌をモチーフにした反体制的な歌詞がまだ若かった私の心に心地よく響いたものです。 6点(2003-11-27 22:56:20) |
157. いつも心に太陽を
《ネタバレ》 劣等生クラスを熱血先生が生徒との葛藤を通して更正させるという古典的なストーリーなのですが、やっぱりLuluの歌をバックにしたラストシーンでは胸が熱くなりました。暴力教室では劣等生の親分役をやっていたポワチエが、月日がたって今度は教師側をやることになるのはめぐり合わせなのでしょうか。 8点(2003-11-25 17:17:03)(良:1票) |
158. タイムクラッシュ・超時空カタストロフ<TVM>
《ネタバレ》 テレビの洋画劇場で放送されるまで全く知らなかった作品なので、B級のタイムトラベルものだと思ってそれほど期待せずに見たけれど、娯楽作品としてなら結構楽しめました。未来の人間が過去の惨事の現場をタイムマシンを使って生体験するツアーを企画するという設定はあまりにも強引だとも思ったけども、事故の現場の生のニュース映像を誰もが期待するのと同じだという説明に意外と納得するものがありました。しかし息子や恋人が死んだからといって、数時間前の世界に戻って、自分の好きなように変えてしまったら、もう歴史はめちゃくちゃになってしまう。そういう意味で所詮タイムとラベル物はB級以上にはなりえないかもしれない。ちなみに主人公をつけねらう黒ずくめのおばさんは、マトリックスのパクリですかね。こちらの方は大分トウがたっているけども。 6点(2003-11-24 11:41:45) |
159. ブルーサンダー
《ネタバレ》 初めて目にした超ハイテクヘリはあまりにもインパクトがあり、その後ヘリコプターを見るたびにこの映画を思い出しました。無駄のないスピーディーな物語の展開はサスペンス映画の中でも秀逸だと思います。難をいうならば、軍の陰謀があまりにも荒唐無稽で現実味がない(そもそもなんでそんな計画を軍が立てたのか未だに納得できない)という点です。 7点(2003-11-24 11:38:42) |
160. ナタリーの朝
《ネタバレ》 物心ついてから映画館で見た映画で最初に感動した作品でした。容姿に自信の無い主人公の女性役をパティー・デュークが好演していました(彼女は不美人ではないので、ちょっと役の上では違和感はあるのですが)。来もしない想像上の恋人をフェリー乗り場で待つシーンや自分を取り戻したナタリーが、「自分は自分でしかない。それを今まで気がつかなかった」と言いながら、スズキのバイクでブルックリン橋を渡って実家に戻って行くラストシーンが印象に残っています。ヘンリー・マンシーニの音楽もすばらしかったにもかかわらず、映画も音楽もほとんど評判にならなかったのが少し不満でした。ストーリーに新鮮味、奇抜さが無かったからなのでしょうか。ところで、この映画にアル・パチーノが出ていたと言うことですが、どこのシーンなのでしょうか。当時のパンフの出演者リストには全く載っていませんので、ほんのちょい役だとは思いますが。 8点(2003-11-22 17:39:30) |