1761. 巴里のアメリカ人
《ネタバレ》 タイトルに反して、パリの風景が全然出てこないのにがっかり。内容からしても、パリであるべき必然性がありません。ラストの延々と続くダンスは、いかにもアメリカ人好みの物量作戦で、そこまで徹底するとかえって爽快。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-17 05:03:13) |
1762. 天はすべて許し給う
《ネタバレ》 出だしはちょっともたもたした感じなのですが、主人公がベクトルを固め、子どもたちが絡んできて物語が動き出してからは、安心して見られました。娘役の人が意外にいい存在感を放っていたと思います(よく見ると、言っていることは超勝手ですが・・・)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-16 03:16:39) |
1763. 彼女を見ればわかること
1つ1つの挿話が、断片にしかなっておらず、ドラマや展開というものがない。つまり、観察力はあっても、構築力に欠けるということ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-16 03:03:49) |
1764. 心のともしび
メロドラマには点が甘い私でも、これは受け付けられませんでした。登場人物が、あらかじめ定められた筋書の上を進んでいるだけであって、ドラマもなければ心理の綾もありません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-02-15 21:03:20) |
1765. Mr.デスティニー
《ネタバレ》 悪くはないんですが、ほとんどが初期設定から予想できる範囲内のことで・・・少なくとも、異世界での(本来の)妻との関係は、もっと深めてほしかった気がします。でないと、結論に説得力が出てきません。あと、尺も少し長すぎですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-14 02:18:12) |
1766. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 やっぱり、タランティーノの場合は、登場人物がアホだったり低俗だったり間が抜けていたりするからこそセンスが光ってくるのであって、このようなみんながそれなりの目標を持ってそれに向かって進むような真面目な世界では、その光も霞んでくるのではないだろうか。いろいろな枠を破ろうとして、かえって枠の存在を際立たせる状態になっている気がする。それでも、ラストの大スクリーンでのど迫力の哄笑など、忘れがたい場面はいくつかあったので+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-10 23:09:09) |
1767. 突撃隊
何かもっと激しい人間性のぶつかり合いを期待させる設定なのに、妙に狭い中でチマチマと展開している感が拭えず、入りきれませんでした。それと、原題は詩的でいい感じなのに、この邦題は・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-28 22:38:10) |
1768. リクルート
《ネタバレ》 前半はそれっぽい迫力があって、CIAの内幕をいろいろ曝してくれるのかと期待させるのですが、後半は裏返しの連続の方に趣向が移ってしまい、結局、中途半端な印象に終わってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-26 03:37:29) |
1769. ホテル・ニューハンプシャー
変な人、変な時、変な場面が地味に積み重ねられる幕の内弁当。最初に見たときは、何でここでもっと盛り上げないんだろうと思う箇所がいくつもあったが、今見てみると、逆にそこがいい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-16 23:24:37) |
1770. セブン・イヤーズ・イン・チベット
《ネタバレ》 ストーリーはいろいろ詰め込んだ割には描写は平坦で、チベットの土地柄や社会背景や風景に寄りかかっただけという気もするが、チベットが何であって、そこに中国がどう関わったのかということを、端的に示した心意気は買いたい。また、ブラッド・ピットはいい演技ができているとは言い難いが、彼が主演であることによって見たという人も多いと思われるし、こういった作品ではそういう要素も案外重要。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 02:23:16) |
1771. スクリーム(1996)
これってほとんど「出オチ」に近いんじゃないでしょうか?ドリューの場面とそれ以降とで、演技、演出、スリル感など、すべてが違いすぎます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-13 02:41:04) |
1772. ローラーガールズ・ダイアリー
《ネタバレ》 終わった後に勝者と敗者を両方とも堂々と讃えていること、そしてそのシーンに違和感が何もないこと。これだけで、この作品はスポーツ映画、青春映画として成功している。それにしても、エレン・ペイジの静かなる存在感は凄い。どのシーンでもぴたりとその場にフィットしている。編集の粗さを補って余りあるほど。(余談1)最初にエレンがStryperのTシャツを着ているのに気づいたときは大喜びしたんだが、まさかあそこまでキーアイテムになるとは・・・。(余談2)あの敵のラスボスが、ジュリエット・ルイスだったとは!クレジットを見るまで分からなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-09 01:04:27)(良:1票) |
1773. バベル
《ネタバレ》 4つのストーリーに共通するのは、言葉や想いがもう少しで伝わりそうなのに伝わらないことに対するもどかしさ、苛立たしさ。そして、一つの出来事を巡ってどこかで互いにごく薄くは関連していながら、そんなことを露知らずに我々は生きていること。そのことを念頭に置いて見れば、これほど分かりやすい作品もない。その中で、落ち着いた描写でじわじわと「ちょっとずつ進んでいく」雰囲気が実に心地よい。ただし、脚本としては、冒頭はやはり説明抜きで銃撃の場面から始まり、そこから遡るべきだったと思うし、東京のセクションは銃がモロッコへ渡ることでつながるのだから、「渡るまで」のものとして構成し、最後は銃を渡すシーンで閉じられるべきだったと思う。あと、ほとんどが横になって呻いているだけの演技なのにこれほどの強烈な存在感を示すケイト・ブランシェットという人は、しみじみ凄いと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-08 01:54:22) |
1774. マイアミ・バイス
やたら暗くてじめじめしていて、潜入捜査官ならではの緊迫感や行動力というものがほとんど感じられませんでした。主人公の2人が、なりゆきのままに動いているだけの存在になってしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-07 04:14:46)(良:1票) |
1775. コンタクト
《ネタバレ》 最初に見たときは、やたら序盤がダラダラしているなあという印象だったのですが、改めて見直したらそうでもありませんでした。それよりも、いろいろな場面に力をこめて作っている制作者の気合を感じます。ジョディ・フォスターは、この主人公のようにちょっと考えすぎの感じがする人物を演じさせたら見事にはまりますね。マシュー・マコノヒーの宗教者というのも、意外に役に合っていますし、話に奥行を与える程良いアクセントになっています。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-07 01:57:18) |
1776. セレナ
《ネタバレ》 何よりも、大量のエキストラの動員、各楽曲のほぼフルコーラスでの使用など、ライブシーンをきちんと再現しようという大きな努力があるのがよい。主人公はステージ上でこそ最も輝いていたわけで、そのイメージをありのままに映し出そうという誠実で真摯な姿勢は、必ず見る側の共感を呼ぶのです。ステージ部分に比べて私生活の部分は、描写が通り一遍で人間性の探究にまでは至っていないという気はしますが、基本のところがしっかりと押さえられているので、作品としての印象は良いです。対象に対する愛情を感じます。最後は一足飛びに記録映像が入ってきてちょっと驚きますが、あのシーンはスタッフたちも悲しさのあまり作ることができなかったんでしょうね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-06 22:12:28) |
1777. 好きと言えなくて
《ネタバレ》 初期設定からほとんど想像できるとおりの内容。無難ではあるし不快ではないのですが、この内容だけだったら1時間の単発ドラマでもできてしまいます。男はカメラマンだったら、ファインダーを通して見比べたときでも気づかないのか?とか、会話の中でどこか違和感を持つ場はなかったのか?とか、もっといろいろ掘り下げてほしいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-06 02:24:39) |
1778. 花嫁のパパ(1991)
《ネタバレ》 あまりにも凡庸な出だしに期待が大きく下がったのですが、その後は、「花婿が嫌な奴で喧嘩が起きる」とか、「式の準備をめぐって対立発生」とか、「誓いの言葉の前に一悶着」とか、ありがちなパターンをことごとく外して、ひたすら式や宴席を堂々と讃美することに徹しているのが、かえって新鮮でした。着地も単純あっさり風味で好印象です。これであのしつこいナレーションを8割ぐらいカットしてくれたら、はるかに良くなったのですが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-05 20:16:33) |
1779. それでも恋するバルセロナ
《ネタバレ》 ペネロペ・クルスにあれだけの出番でオスカーをあげてしまうのは、かえって彼女に失礼なのではないだろうか。作品の素材は悪くないので、邪魔なナレーションを7割くらいカットしたらちゃんとした内容になったと思う。ラストの2人の浮かない顔のアップは良い締め方だったので2点、ペネロペとヨハンソンをキスさせてしまった根性に+2点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-04 00:36:37) |
1780. 小説家を見つけたら
《ネタバレ》 どうみても、バスケットにウェイトを割きすぎではないのか?主人公は、隠遁した作家の生活を覆すほどの文学に対するセンスなり情熱があったはずであって、そうでないと話の前提が成り立たない。その辺にもっと時間を割いてほしいところでした。アンナ・パキンも、ストーリー上さして機能していないのがもったいなさすぎる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-02 01:48:05) |