161. パンチドランク・ラブ
どうせ突き放すなら、もっと完膚なきままに不条理に徹してほしかった。 アダム・サンドラーと家具屋のオヤジの切れっぷりには笑えたが。 4点(2004-07-05 17:27:15) |
162. 恋は邪魔者
60年代の近未来的雰囲気がすごく好き。 60年代オンパレードのレニーの部屋を一目見て住みたいと思った。 ユアンの仕掛けだらけの部屋も捨てがたい。 美術も役者も、わかりやすく60年代してて すごく良かったけど、話の展開だけがクドかった。 前半まではレニーとユアンの駆け引きが面白かったのに。 6点(2004-06-01 22:02:55) |
163. 摩天楼を夢みて
見終わった後思わずニヤついてしまった。ここで終わったら面白いだろうなってときに本当に終わったからだ。人と金を惜しみなく使うハリウッド映画も嫌いじゃないけど、この作品はただ役者の演技のみで魅せる心意気が伝わってきて気持ちがいい。良質の舞台を映画の中で見た感じだ。アル・パチーノがいかにも好みそうな作品。役者とセールスマン。仕事は全然違うけど、自分を演じる点ではお互い似ている仕事だと思った。邦題で損をしているのがもったいない。自分が題を付けるならば「ミッチー&マレー」見ればわかる。 8点(2004-06-01 16:31:25) |
164. シモーヌ
この映画の最大の問題はシモーヌが自分の好みではなかったことだ。 いかにもアメリカ人が好みそうな顔立ちではあるけどね。 アルパチーノが劇中でハリウッドの映画業界やわがままな俳優を批判しているけど いまいち説得力がない。自分だって劇中でウィノナとチューしたり、他にもラブシーンがやたらと多くおいしいから。そういえば、アルパチーノは「リチャードを探して」でもウィノナとチューしてた。DVD特典の未公開映像が面白かった。本編よりも笑ってしまった。ブラックすぎてなぜ未公開なのかうなづけるシーンもあった。 6点(2004-06-01 16:19:29) |
165. 卒業(1967)
この作品は、もともと「S&G」と「斬新な映像」のコラボを意図した実験的な作品だったのでは?だからストーリーに関しては力をいれてなかった。しかし、ホフマンの演技とラストシーンが予想以上に良くできたために「感動大作」として過大評価を得てしまったのだろう。そう考えればなにもかも筋が通る。 5点(2004-04-19 16:20:35)(良:1票) |
166. アマデウス ディレクターズカット
やつれた表情とは対照的に目だけは異様にぎらついたエイブラハムの表情はまさにオスカーを得るにふさわしい。冒頭の神父と老人との対話のシーンでこの映画が持つ、ただならぬ力を垣間見た気がした。この映画を見ながら天才と凡庸について考えさせられた。モーツアルトの自分の作品に対する絶対的な自信。これが天才たる所以なのかも知れない。 7点(2004-03-18 17:11:31) |
167. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 作品として完成度は高いと思う。しかし何か根本的なところで違和感が残った。冤罪をでっちあげることによって死刑制度が見直されてもいいのだろうか?確かに無罪の者が死刑になりうることを証明したがこれはある意味“ルール違反”だと思う。オーバーに言うと、死刑制度の是否は別にして、法そのものに対する冒涜行為だと思う。しかも命をかけてるのだからなおさらだ。 それに死刑に反対ならば自分の命こそまず尊重してほしい。自己犠牲にしてもこれでは本末転倒な感がある。ゲイルがなぜ死刑廃止運動に熱心に参加しているのか、またなぜ自ら冤罪を受けようと覚悟したのか、このあたり心理描写がもっとほしかった。 4点(2004-03-16 08:29:43)(笑:1票) (良:3票) |