1. ケミカル51
イギリスを舞台にしたアクション特有の粗悪さというか乱雑さが主演の2人(サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル)に合っていて映画としてのまとまり良かったと思う。サミュエル・L・ジャクソンを中心とした「悪ノリ」が随所に散りばめられていてブラックな爽快感をかもし出している。 6点(2003-10-14 15:45:13) |
2. 新・刑事コロンボ/殺人講義<TVM>
コロンボは好きなんだけど、はっきりと記憶があるのは今作しかない。それほど特別な内容でもないんだけど。 5点(2003-10-06 12:42:02) |
3. スティーブン・キング/ランゴリアーズ<TVM>
テレビ映画らしい映像の陳腐さは目についたけど、スティーブン・キングらしい思想の深いストーリーは興味深かった。キングはホラー作家っぽいイメージが強いが、恐怖を全面に押し出さない哲学的なストーリーのものに秀作が多い。 5点(2003-10-06 12:39:17) |
4. アニマトリックス
想像以上にそれぞれのアニメーションのクオリティが高く、思わず見入ってしまうほどだった。一つ一つのショートストーリーが「マトリックス」の外伝的な構成になっておりとても興味深かった。中にはそのまま映像化して欲しいものもあって全体的な満足感は高い。 7点(2003-10-06 12:26:06) |
5. S.W.A.T.
犯罪と犯罪映画の反映によって「SWAT」という名称は広く認知されている現在にあって、彼らを表立って描いた映画が今までこれといってなかったのは考えてみれば意外である。そんな中で作られた今作であるが、アクションエンターテイメントととしてとても面白かった。ストーリーはストレートで単純といえばそれまでだけど、アクション映画の王道といった感じで迫力も緊迫感もあったと思う。コリン・ファレルとサミュエル・L・ジャクソンの演技は彼らの能力からすれば普通であったが、「バイオ・ハザード」と同じような役で体を張ったミシェル・ロドリゲスはとても女優としての魅力が溢れてきたと思った。 8点(2003-10-02 21:52:26) |
6. サラマンダー
もう少しライトなノリのB級モンスター映画っぽさを期待していたんだけど、思ったよりもテンションが低くて暗かった。まあすでに人類のほとんどが全滅してしまっていてはテンションも上がりようがないけど。微妙にシリアスに仕上げてしまっているので細部の荒さが目立った。良いのか悪いのか、マシュー・マコノヒーがいかついスキンヘッド男に風変わりしている様には驚いた。 4点(2003-09-29 20:59:54) |
7. 閉ざされた森
細かいところを見ればいささか突っ込みたくなるところはいくつかあるのだけれど、二転三転の上の最後の展開が読みきれなかった分満足度は高かった。ベテラン監督らしく全編通して観客を引き付ける工夫が所々に施されていたので集中して見ることもできた。特にクライマックスからラストにかけてのたたみかけは非常に巧かったと思う。ジョン・トラヴォルタの彼らしい演技に嬉しさと安心感を感じた。 7点(2003-09-24 18:22:19) |
8. クイズ・ショウ
テレビ業界のもはや常識とも言えそうな欺瞞の存在をめぐる顛末がきめ細かに描けていた。テレビにおける「やらせ」が罪かそうでないかはとても微妙なことだと思う。その間で振り回される主人公たちの生き方がとてもリアルで真に迫っていた。物語自体が事実であるだけにより一層の説得力があった。メインキャスト3人の演技もそれぞれ良かったけど、ロバート・レッドフォードの監督としての力量には脱帽。 8点(2003-09-19 16:08:47) |
9. ラスト・キャッスル
《ネタバレ》 もっとコケてることも考えられてけど、予想以上に楽しめる映画だった。映像の撮り方も巧く、テンポも良かったので時間の長さを感じることなく見ることができた。やはり何よりもロバート・レッドフォードのスター性が大きいと思う。ラストが安易だったのは残念。 7点(2003-09-11 17:54:46) |
10. 怪物の花嫁
ティム・バートンの「エド・ウッド」を観てから一度は観てみたかった映画。個人的には世間的に言われるほどどうしようもなく陳腐なものには思わなかった。意外とすんなりと見れたし、やはりエド・ウッドという珍妙な監督の熱意が伝わってくる。 6点(2003-09-09 13:15:56)(良:1票) |
11. シンデレラ(1950)
ずっと観ていたと思っていたけど、意外に観ていなかった。見ていかったのに、「ビビデバビデブー」のシーンはどこか見覚えがあって不思議な感じがした。 6点(2003-08-27 22:39:37) |
12. 白雪姫(1937)
クラッシックディズニーの代表作と言える作品。この映画からすべてのディズニー映画が始まったと言って過言ではないと思う。ディズニーの歴史と偉大さを感じることができる。 7点(2003-08-27 22:37:28) |
13. コンフェッション(2002)
ジョージ・クルーニー初監督、チャーリー・カウフマン脚本ということでかなり期待して観に行ったけど、いまひとつ盛り上がらなかった。もっと小気味いいストーリーと展開を期待していたが、テンポが悪く、ストーリー自体もまどろっこしいわりにありきたりだった。画面構成などジョージ・クルーニーの監督としての技量には非凡なものを感じたけど、小作というよりも実験作という感が拭えなかった。 4点(2003-08-20 12:57:17) |
14. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
タイトルの通り、ディズニーランドの「カリブの海賊」をそのまま映画化したという表現が一番ぴったりとくると思う。同アトラクションが好きな人には否応なく楽しめるし、もちろんハリウッドの娯楽大作らしいエンターテイメント性には満足するほかない。加えて、ジョニー・デップの当然のごとくの曲者ぶり、アカデミー賞俳優ジェフリー・ラッシュの怪演に圧倒される。グロテスクな骸骨化した海賊たちもどこかおかしい、まさに娯楽大作の名にふさわしい映画だった。 7点(2003-08-16 01:53:03) |
15. ボーン・アイデンティティー
正直言ってクライマックスからオチにかけてはあまりにありふれていて陳腐とも言えるものだった。スパイ映画とするならばやはりラストに驚きと盛り上がりがないのは、痛い。しかし、この映画には全編に渡って質の高いエンターテイメント性とサスペンスフルな雰囲気が漂っている。ヨーロッパの空気感がそうさせているのかもしれないが、全体的にセンスが良くて観ているものを飽きさせない力があったと思う。マット・デイモンも頑張っていたが、ヒロインのフランカ・ポテンテ非常に魅力的で良かった。もう少し彼女の役どころを重要にしても良かったと思う。 7点(2003-08-11 21:55:55)(良:1票) |
16. ターミネーター3
《ネタバレ》 ジェームズ・キャメロンがノータッチという時点でやはり期待はしていなかったけど、見終わった後の率直な感想はやっぱ「不満」だった。「T1」「T2」にあった夜の舞台に映える金属的な統一感がなかったのが大きな違和感として残った。もちろん前作までの雰囲気と完成度はJ・キャメロン監督の力量であると思うのでそれを求めても仕方ないのかもしれないけど、それならばもっと違う良質な雰囲気を出してほしかったと思う。アクションにしても全体的に盛り上がりと新鮮味がなく、話題の強敵TXも前作のT-1000ほどのインパクトがなかったのが残念だ。なによりも結局終末戦争は止めることができなかったというラストには大いに失望した。ストーリーの理屈は分かるけど、あのラストでは前作までの意味がなくなってしまう。製作発表があった時点で「作る必要があるのか?」と不安だった「T3」であるが、名作である「T1」「T2]の価値を下げるくらいならやはり作るべきではなかった。 2点(2003-08-01 18:06:37) |
17. トリプルX
「007」等でもはや見飽きた感もあるスパイ映画だけど、この映画は同ジャンルながら主役の設定を悪のヒーローにすることで他の映画と一線を画し、全編通して飽きのこないエキサイティングな作品に仕上げることに成功している。まさにハマリ役と言えるヴィン・ディーゼルの悪役面が実にいい。この映画の一番の見せ所であろうスタントシーンの数々も迫力とエンターテイメント性に満ちていて大満足だった。 7点(2003-07-17 04:24:38) |
18. スカーフェイス
若きアル・パチーノのギラギラした存在感は現在の圧倒的な存在感へと昇華される予感を感じさせる。映画自体はこてこてのバイオレンスで個人的にはそれほど好きにはなれない内容だったけど、熱く哀れな男を演じるパチーノを見るだけで価値は大いにある。「ブロウ」ととてもよく似ている映画だけど、「ブロウ」の方がラストのドラマ性が強い分良い映画に思えた。 7点(2003-07-16 03:16:33) |
19. ミクロの決死圏
体内描写の美術やその他の小道具・大道具が良い意味で実に時代を感じさせて味わい深い。映像的にもストーリー的にもほとんど違和感なく映画に引き込んでくる。この映画が40年近く前に作られたというのだから驚きは大きい。もちろん今観ても存分に楽しめるけど、最新の技術でリメイクされたものも観てみたいと思った。 8点(2003-07-07 03:58:42)(良:1票) |
20. ブレードランナー
絶賛の辞が多いので気が引けますが、僕は「凄く面白い!」とまではいきませんでした。「最終版」をいきなり見てしまったのが悪かったのか、全体的に支離滅裂な感じがしました。機会があれば「公開版」か「完全版」で見直したいと思います。ただ、近未来の毒々しさを映し出した映像美は見事というほかなく、それだけでも見応えは十分ありました。 5点(2003-07-05 03:58:54) |