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1.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》 
武器商人についての話などお目にかからないので興味深く見た。 ここでのレビューも、テーマや人物像をめぐっての話が多くなっているけど、映像は端正でとても美しい。これが大前提。  ソビエト崩壊のあたりのエピソードも良かったが、アフリカ(リベリア)の描写は強烈。 カラシニコフは扱う上で特別な訓練や熟練の技術が必要がない……ので、拉致してきた少年兵たちに持たせることが容易。 景気づけに沿道の人々に機関銃を乱射したり部下を射殺したりする指導者層、無抵抗のキャンプに対して虐殺を行う独立軍、彼らが武器の代金に支払うのは地獄のような搾取で掘り出されたダイヤモンド。なかなか強烈。  弟や妻子のファミリーやインターポール捜査官とのエピソードがあることで、主人公が金のみで動く商人や冷血ピカレスクといったテンプレート化から免れていると思う。憧れの女性との幸福な生活を願い、合理的で決断力はあるが、殺人や暴力は望まない、冷静なビジネスマンという感じが、かえって異質性を浮き立たせている。ラストのどんでん返しも含めて、いい映画を見たと思えた。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-07-01 03:06:27)(良:1票)
2.  ドローン・オブ・ウォー 《ネタバレ》 
原題の「グッド・キル」のほうが良かったと思える。 一方的なドローンでの爆撃というか虐殺。 女に暴行を加える単純な悪党は不問で、身内の葬式に集う人々なぞを皆殺し……という、自然な道徳感情とは懸け離れた殺し。 キルマシーンとしての兵隊と、妻子ある一人の人間との間でのジレンマ。 good な殺人とは何ぞやという監督の問いかけてくる姿勢は一貫している。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-07-01 02:48:01)
3.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
自然や動物の風景がとにかく美しく、これはスクリーンで堪能したかったと思う。自然の美しさと荒々しさを通して、神の存在や生きることの罪と真実など、いろいろと感じさせられるものがある。ラストの展開で「えっ?」と「なるほど!」が出てきて、見終わったあとにじっくり考えさせられた。思い返すと、一見冗長に見える序盤のエピソードも伏線として機能していたりして、よく考えられた優れた作りだと思う。 単純なサバイバル物やネイチャー物と勘違いして見ると、いい意味で裏切られる。でも映像は神秘的なほど美しいので、単純に美しさにどっぷりつかりたい人にも勧めたい。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2014-08-10 19:33:41)
4.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
インド映画の特徴なのかな、モダンで社会派的な語り口のベースに、伝統説話のような型組が使われている。「花咲かじいさん」とか「こぶとりじいさん」みたい。 つまり、暴力と行動力を基盤とする兄、憧れと想い出を基盤とする弟、の対比。  ドライで現実的な兄は、マイペースで夢想家な弟が、幸運と粘りで手に入れた憧れのもの(スターのブロマイドや初恋の少女)」を、みんな現実的な金のために巻き上げてしまう。 最後にはどちらも大金を「得る」が、兄は物理的な札ビラと銃弾の雨の中、弟は小切手(チケット)と拍手の雨の中。  それでも、道徳説話と違っていて救いになるのは、兄が弟の在り方をついには認めたこと、つまり心通い合う部分がまだ残っていたことだろう。 スラムでの暮らしも、その後の悲惨にすぎる放浪も搾取も、仔猫のように闊達に、野良犬のようにしぶとく元気に、一緒に生き抜いてきた兄弟なのだから……。  悲惨なインドの現実社会と、だからこそ夢見られる「お伽噺」を、ストーリー面でも映像面でも、巧みに組み合わせた佳作でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-08 04:15:04)
5.  トロン:レガシー
映画は「見世物」と考えるなら、こういうものもあるのはいいかもしれない。 しかし、ストーリーは陳腐というかヒドイもんだし、美術面でも「あぁ、特撮コスプレか」という感じだしなぁ。見世物なら見世物で、もっと新鮮な驚きを追求してほしかった。 
[映画館(吹替)] 4点(2011-01-10 03:21:06)
6.  ガタカ 《ネタバレ》 
偽装の手法などについては、他のレビュアーさんも指摘の通り、ツッコミどころ満載と思うが、これはそういった“SF”主眼の映画ではないだろう。 人の「生」についてのすぐれて倫理的な問いをふくんだ映画だと思う。  印象的なのが、遺伝子設計されて生まれてきた弟と、自然出産の兄(主人公)との、遠泳競争シーン。遠くまで、はるか遠くまで、泳いでいけたほうが勝ち。 この受精の際の精子の競争の象徴シーンで、初めて勝ちを収めた時に主人公は転身を遂げる。そして後での兄弟対決のときにも同じシーンが繰り返される。  ひとは「優れていたから」ではなく、「どうしても生きたい(行きたい)」と思ったがゆえに、卵子へまでたどりつき、この世に生をうけたのではないだろうか? そんなことを暗示するシーンだと思う。  そして、「母なる」宇宙への道もまた、「優れているゆえに」ではなく、「どうしても行きたい(生きたい)」と心から思う者に開かれていて、いいはずだろう。  「宇宙飛行士になりたい」という主人公の切なる思いはラストで報われ、宇宙という海へと泳ぎ出していく(ロケット打ち上げも、遠い卵子を目指してゆく精子の旅の暗喩か)。 人は生きる。切なる願いを果たすために。  けれどその同じ時、主人公とコインの裏表の関係のような「適格者」ジェロームは、主人公と同じく「遠い旅」に出る。自死する。主人公の切なる願いを守るために。 でもそれは、誰に設計されたわけでもない、彼自身の心から生まれた願いだった。  人が生まれてくること、生きることについて、たくさん考えさせられた。素晴らしい作品だったとおもう。  
[DVD(吹替)] 8点(2011-01-10 03:13:39)(良:4票)
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