1. ザ・シークレット・サービス
《ネタバレ》 なんとなくまあまあの内容を予想していたら予想以上にまあまあの内容で、「いや~ええもんみたなあ」と満足できました。マルコヴィッチが凄いというのは事前情報として知っていたのですが、それでも人物設定の面白さや変装しまくりでの変な風格には驚き、マルコヴィッチの現在の姿の写真作ってるところなんてマルコヴィッチで遊ぼう!コーナーみたいで思わず笑いが。しかしイーストウッドの役とマルコヴィッチの役の対比はシリアスで、意外に考えさせられました。アメリカの光と影。イーストウッドのラブロマンスが余計なようで、なかったらエンタメとしては重すぎになってたかもなと思わなくもなかったり。 クライマックスの、マルコヴィッチの暗殺未遂からの大統領退避の流れ、あそこは素早くて緊迫感が漲っていてとてもかっこよかったです。 いや~ええもんみたなあ。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-07-17 00:26:35) |
2. 許されざる者(1992)
《ネタバレ》 最近イーストウッドの出演作、監督作を観始めてその流れでこれも鑑賞。 些細な事(彼にはそうは言えないか?)から暴力が振るわれ、連鎖が起こり、否応なしに巻き込まれた人々が次々に死ぬなんて、画面も暗けりゃ話も暗い。脚本が凄いのか、一連の暴力沙汰への登場人物の巻き込まれ方と末路が生々しい。他の選択肢があるかもしれないけど現状や信念からそれはできない、みたいな。それぞれの過去への言及も含みがあっていい。どれが本当の事でどれが嘘なのか。おおよその見当はつくけれど、全てがはっきりとは断定できない。面白いキャラだがあっさり退場しちゃうイングリッシュ・ボブは象徴的。リチャード・ハリス、もっと見たかったなあ。 人はみな罪人、みな許されざる者。だけど一方で善や正義の顔も持つ。 なんだか自分がこの映画を全然咀嚼しきれてない感じが凄くするので、時を置いてまた観たいです。イーストウッド監督作、癖になってきました。 [DVD(吹替)] 8点(2014-07-14 23:35:23) |
3. アナと雪の女王
《ネタバレ》 3D版を鑑賞。人物や物の質感にはここまできたのかとそれだけでワクワクできました。3Dに合った演出もこなれてて心地よかったです。全体的に話が駆け足でちょっと荒っぽいかなあ。でも話の骨子はしっかりしてるし、子供も飽きずに観られるようならこれでいいのかも?後半ミュージカルシーンが控え目になってしまうのはちょっと残念でした。前半の畳み掛けるような音楽がとても良かったので。雪の女王様が雪山で歌うシーンは爽快な中に悲しみがあるのが好きです。まず自分を肯定する事。それはとても大切で、それもとっても難しい。でも更に・・・と話が進んでいく為にあの歌があるんですねえ・・・誰も悪くないのに苦しんでいる人達とその周囲の人達へのメッセージも込められているように思えました。そして雪だるまのオラフ!うざ可愛いかった!彼の行為も立派だなあ。荒っぽさはあるものの、素敵な映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2014-04-16 11:47:25)(良:1票) |
4. 怪物團
《ネタバレ》 リバイバル上映時にカルト映画だということで鑑賞。女に騙されてデレデレとバカ面になるハンスがとにかく情けなくて、「目を覚ませよ!お前の事を想ってる人がいるじゃないか!」と変に熱くなってしまった思い出深い作品です。バカ面さらしまくりな彼が騙された事にようやく気づきつぶやいて見せる表情と、彼を騙した女がパーティで仲間と認定されて見せる表情の憎悪剥き出し、とても怖かったですねえ。この二つの表情が個人的に本作のハイライトでした。人間とは恐ろしい生き物なんじゃ、と救いの無い所にヒロインの健気さが投げかける光。助かった。騙される男のしょうもない姿と憎悪を見せ付けられたままで終わらなくて良かったです。ハンス、彼女を大事にしろよ。 [映画館(字幕)] 7点(2014-02-28 22:55:00) |
5. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 IMAX3D字幕版で鑑賞。冒頭の長回しからなんじゃあこりゃあと大ショック。映像のみならず効果音や音楽、俳優の演技もきっちり。そんな中、個人的に衝撃的だったのはストーリーでした。まさかこんなに寓意に満ちた話に仕上げてあるとは思っておらず、感動。サンドラ・ブロックの胎児のポーズやジョージ・クルーニーによるサプライズの一つである奇想天外な帰還シーンの彼の言葉に象徴されるように、この映画、ベタやクサさを恐れない潔さが貫かれているところが良かったです。ラストのサンドラ・ブロックの一連の動きからのドーンと出てくるタイトル!参りました。9点に僕好みの映画だった事を考慮して10点とさせて頂きます。あとパンフレット掲載のインタビューのジョージ・クルーニーがまた男前。参りました。どこまで男前なんだこの人・・・ [映画館(字幕)] 10点(2013-12-28 21:54:34)(良:1票) |
6. 血の祝祭日
《ネタバレ》 動かないカメラとほんわかと間延びした会話がエド・ウッドの映画を想起。この手の映画好きにはたまりません。しかしエド・ウッドの映画よりはテンポが良いですね。もろに低予算な作りなれど、豊富な殺しと人体破壊の残虐さ、殺人鬼役の俳優の不気味さが気持ち悪くて心地よし。渋めの外見とは裏腹にボンクラ気味キャラの刑事も本作のヘンテコムード醸成に寄与。終盤は突然ブラックなアメリカンジョーク連発と最後まで見所が多かったです。刑事さん、帰っちゃ駄目だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 12:41:52) |
7. バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲
《ネタバレ》 バットマン映画と思ったら延々痴話喧嘩をやってるゲイ映画でした。恐るべしジョエル・シューマカー監督。ゲイ映画なのは良いとしても、バットマンまた配役代わってるしシュワちゃん役にはまってるのに今一目立たないし散々です。前作好きだったので残念度アップ! [DVD(字幕)] 3点(2013-08-26 19:42:43) |
8. バード(1988)
《ネタバレ》 ある程度前知識がないと厳しい可能性が高く、知っていても楽しめるとは限らない作りだと思います。わかる奴らにわかればそれでいいという頑固オヤジスタイルの映画ですね。長いし。バードやビバップを知る事のできる伝記映画ではなく、知っている人達が楽しむファンムービーの様に感じました。観ている内に、劇中レッド・ロドニー達がバードと南部を巡る様に、バードと心の旅を共にしているような気持ちになりました。これはロードムービーなのかな。数多く観られるライブシーンはいずれも素晴らしかったです。ウィテカーすごい! [DVD(字幕)] 7点(2013-08-24 19:59:12) |
9. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 これはひどいという評判を知っていたにも関わらずオープニングから肝を冷やしました。その後もダラダラとした墓場のスベリ芸大会に震撼しっぱなし。これが絶対強者か。でも憎めない。おっぱい素敵だし。おっぱいはいいよやっぱり。主要人物である捕まっちゃう男のキャラと台詞からはエド・ウッドの心の叫びが聞こえるような気がします。おっぱいとエドの魅力に敬意を払って名誉の点数を献上。 [DVD(字幕)] 0点(2013-07-30 00:03:33) |