1. 帰ってきたヒトラー
《ネタバレ》 イギリスのEU離脱、自国第一主義であるトランプ政権が誕生するなどの現状や、内なるヒトラーは多くの人の心に潜在し、内なる声の積み重ねと社会状況が癒着する事で、第2のヒトラーが生まれる可能性もあるという考えも理解できる。 しかしどうしてもこの映画に乗り切れない。 それが細部を欠き、対象から距離を置いたステレオタイプで楽観的な悲観主義から来るのか、ただ単に自分が捻くれているからなのかは分からない。 ただ現代に蘇ったヒトラーに対して、様々な距離感から様々な感情、言動を投げかけるリアルな市民の姿がそんな自分の溜飲を下げる。 そして、一人真剣にヒトラーに詰め寄る認知症の老婆に心は動かされる。 [DVD(字幕)] 5点(2017-03-11 16:42:07) |
2. メランコリア
《ネタバレ》 人類が滅ぶとなったとき絶望する人もいるが、喜ぶ人がいても何も不思議な事ではないし、今までそういった人々に焦点を当てた映画は見たことはなかったので自分には新鮮だった。 [DVD(字幕)] 4点(2015-10-29 14:04:52) |
3. シャーロック・ホームズ(2009)
シャーロックホームズがスマートすぎて泥臭さ必死さが感じられず、ピンチがピンチに見えずに、盛り上がりに欠けた印象でした。たぶんそれが自分の中でいまいち面白くなかった理由です。 [DVD(字幕)] 4点(2011-02-22 18:19:11) |
4. シンプル・プラン
《ネタバレ》 金が絡むと人間の本性が見えてくるって表現は実に的を射てますね。 一つの出来事がきっかけで、今まで見て見ぬ振りしていた問題や隠していた不満、思いがすべて表に出てくる。最後には全てが崩れ、後には妙な爽快感と後悔が残る。自分の体験にもあるなぁ~と思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 18:13:04) |
5. コーラス
音痴という理由で楽譜台にされてしまった彼とモンダンの行く末に少し不安が残りました。マチューのような先生は生徒に光を与えるが、他方では影も与えやすい存在。この校長は少し行き過ぎかもしれませんが、ある程度生徒と距離が離れたところにいるような人も必要。だからきっとこんな先生ばかりでもうまくはいかないんでしょうね。 でもいなくてはならない、いて欲しい先生だと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 01:26:32)(良:1票) |
6. ネクロマンティック1【完全版】
音楽がやけに耳に残りました。 [ビデオ(字幕)] 1点(2009-11-03 18:57:46) |
7. ナイロビの蜂
働き蜂は女王蜂の為に働く。きっと自分もある人にとっては働き蜂であり、ある人にとっては女王蜂であり、その関係性からは社会の中で生きていく上では、絶対に抜け出せないような気がした。 そういった意味ではこの映画に出てきた女王蜂のような人たちを、手放しで批判は出来ないと思った。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 01:06:12) |
8. パトリオット
どこかで見たことがあるような話の内容でしたが、こういう映画はなかなか作ろうと思って作れるものではない気がしました。大味な映画の感じがしますが音楽、戦闘シーン、キャラの立て方、カタルシスを得られる話の展開、どれもが細かく計算し尽くされている印象を受け、アメリカ産娯楽大作映画の底力を感じました。名人芸を見ているかのような話の安定感は理屈抜きで面白かったです。いつかメル・ギブソンVS アーノルド・シュワルツネッガーVSシルヴェスター・スタローンVSスティーヴン・セガールのガチンコ対決が見てみたいです。いったい誰が最強なのか? [DVD(字幕)] 5点(2008-04-03 22:26:00) |
9. パラダイス・ナウ
《ネタバレ》 百人いれば百通りの正義があり、その人の身にならなければその正義が間違っているとは安易にいえる事ではない。ただ彼らの肉親、母親は心の底では今日も息子の帰りを待っていた。それだけは、はっきりと言えるような気がしました。そして自分の中の正義を貫き通したサイードでさえ坊主になったとたんに表情をなくしたように見え、ハーレドと二人でいた時が一番幸せそうに見えたのは気のせいでしょうか。今の日本で生きていて、ましてや神への信仰心のうすい自分には想像も理解も出来ない状況の話でしたが現在の世界情勢の一端を漠然と知れたというだけでも意味がある事でした。普段テレビで報道されているニュースの奥側を少しだけ見れたような気がしました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-01 20:26:35) |
10. ナイト・オン・ザ・プラネット
《ネタバレ》 人種も年齢も性別も違う。見かけによらない人もいれば、見かけ通りの人、懺悔をすると言いながらタバコをポイ捨てする人、目にしたものが自分にとって全ての人、目が見えなくても色々なものが見えてる人、人の不幸を相対的に比べて優劣をつける人。などなどホントに色んな人がいてそれぞれの人生を生きている。共通点は、地球で生活している事と、同じような時間にタクシーに乗った事と、タバコが大好きな事(吸ってない人もいますがすごく印象に残ったので..)ぐらい。そんなの当たり前で今更な事なのですが改めて実感し直しました。見終わった後に誰かとそれぞれのお気に入りのパートについて語り合いたくなりました。自分のお気に入りはニューヨークの話でした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-13 23:10:17) |
11. グッバイ、レーニン!
《ネタバレ》 今まではベルリンの壁や東西統一についての知識といえば壁の上に乗って統一を喜んで壁を壊している人達の映像ぐらいしか知らず、その出来事によって起こる問題も統一に対する人それぞれの思いも知りませんでした。そんな一見、悲劇になってもおかしくない状況や出来事をただのそれにしなかった事も家族の絆を引き立たせる為の一つの出来事に留めた所も素晴らしかったです。また自分が確認できただけでも「甘い生活」「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」へのオマージュらしきものも感じられ、そういったものを探しながら観るのも一つの楽しみ方の気がしました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-11 21:56:52) |
12. バリー・リンドン
《ネタバレ》 音楽と映像の美しさは素晴らしいものがあり、それが美しくなればなるほど対照的に浮き出る人間ドラマの醜さや汚さ。定期的に映す遠目からの宮殿の姿で観客に自分はこの世界に住む人間ではないと思わせ、客観的な視点を保たせる。しかし、ラストに「美しい者も醜い者も今は同じ全てあの世」と出す事で結局はみんな同じ穴のムジナなんだよと突きつける。一見残酷のようにも見えますが、人間の醜悪さを形上は美しい映像や音楽で映しているあたりに、人間の酸いも甘いも知っているキューブリックだからこそ撮れる他者とは違う捻じ曲がった形の人類愛を感じとることも出来ました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-23 09:07:04) |
13. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 長かった...久しぶりです。こんなに上映時間以上に長く感じたのは。これが芸術というものなのでしょうか?すいません。凡人の僕には「えろっっっ」としか感じられませんでした。ラストの超絶展開には思わず笑ってしまいました。結局最後まで、この映画の放つ香りは僕に届かずじまい..そんな僕の鼻は、今花粉症真っ盛りです...。 [映画館(字幕)] 2点(2007-03-04 03:20:17) |