1. アフガン零年
同じ時代に生きていながらこんなにも違うものなのか。日本に生きる子供たちとのあまりの違いにまず、驚愕せざるを得なかった。この衝撃は「シティ・オブ・ゴッド」以来だ。しかしこんなにも違う世界に生きているのに、人を哀れむ心、勇気、欲望といった根本的なところは日本人と変わらない。出演は素人ばかりとのことだが、それがアフガンで生きるの人々のリアリティを一層引き立てていた。特に主演のマリナ・ゴルバハーリは素人とは思えない迫真の演技だ。いや、「演技」といってしまうのにも抵抗を感じてしまう。 物語は辛い結末を迎えるが、物乞いをしていたところを監督に見出されたマリナには是非幸せになって欲しいと願わずにはいられない。 8点(2004-11-28 00:55:53) |