1. ゴジラ FINAL WARS
期待しないで臨んだのですが。これはいいんでない?やっと平成ゴジラの扉が開いたみたい。この路線を引っ張りつつ、一方で初代ゴジラ崇拝路線を煮詰める。初代は超リアリズムに走れば良いと思う。製作者サイドは、超娯楽 ばーさす 超現実の2極路線で。相変わらず北村一輝は迫力あります。題名も「ゴジラ対北村一輝」で良かったのでは。あっ、役名は違うか。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-25 19:50:34) |
2. ラストエンペラー
中国史勉強のきっかけにもなり、一人の人間の生き様の勉強にもなる映画。庭師になったあの人を淋しく感じない。中国の歴史の重みと欧米の作り手の軽快さがうまく絡みあっていた。ストーリーと坂本龍一の音楽に同じうねりを感じた。 8点(2003-10-01 10:21:36) |
3. 鬼が来た!
日本人を殺すか殺さないかで皆で滑稽なくらい大変悩み迷う農民達。それに比べて、計画とも言える宴会で意図も簡単に殺戮を繰り返す日本軍。この比較を痛切に感じました。最後ナタを持って捕虜となった日本兵を切りまくるのは、戦争というものの残虐性に気がついた主人公の逆襲。目には目を鬼には鬼を。鬼のいる所に鬼は生まれ、また育っていく。昔風のくすんだ白黒画面がリアルさを出していました。 7点(2003-01-05 14:11:54) |
4. 活きる
中国の歴史に翻弄されつつ、たくましく生きていく夫婦の物語。『覇王別姫』や『ラストエンペラー』に比べると訴えかけるものが弱い感じです。主人公が戦争に駆り出され帰って来るまではよかったのですけれど、それからの息子・娘に降りかかる不幸はいただけない。不幸を描きたいための唐突な事故は、つくり過ぎが見えすぎて感情移入できませんでした。無駄なものを感じさせないあの頃の中国の生活は、見ていて心落ち着くものがあります。 6点(2002-12-18 03:27:51) |
5. 山の郵便配達
絆の強さ優しさを感じる良い映画でした。親子もの弱いんですよ。もう少し抑えた演出で暗い映画なのかなと思っていたのですが、回想シーンの多用、気分を高める音楽の多用、泣き顔の多用で涙を誘おうという演出が以外でした。私としてはもう少し抑えて欲しかったかな。望遠撮影多用によるきれいな風景にもしみじみ感動。多用を多用してみました。 7点(2002-07-25 09:46:54) |
6. 初恋のきた道
学生の頃に自主映画ってる人達がよく作ってた、好きでないジャンルの「女の子映画」をちょっと思い出してしまった。しかし、これは(立松和平風に)凄く美しいねぇ~。ビルもテレビもパソコンもゲームもない環境では人に対する純粋な気持ちが強くなるんだ。自然が、人間本来持つべき気持ちを強くさせるんだねぇ~。 7点(2002-01-17 11:51:49) |
7. グリーン・デスティニー
映像もアクションシーンも、美の匠を追求しています。ワイヤーアクションは最初の頃香港映画で見た頃より慣れてきて違和感がなくなりました。1歩が10歩も許せるように。しかし、やはり映画の要はストーリーですから。ストーリーに芯がない。そこにテコ入れて次回作はもっと良い作品になると期待、いや確信して6点。 6点(2001-10-20 11:47:20) |
8. さらば、わが愛/覇王別姫
中国の文化に興味をもたせる洗練された映画。映像の綺麗さは非のうちどころなし。これぐらい人を愛せると美しさも恐ろしさも近寄りがたい。中国の言葉をこれほど美しく感じる事は無かった。歴史をも美でつつみこんだ壮麗な作品。 9点(2001-10-01 11:31:00) |