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1.  長江哀歌
まず目がいくのは映像の美しさ。ほとんどのシーンが曇り又は雨で、全体的に青白く霞がかかったような感じで非常に美しく、マイナスイオン大放出の癒し系映像となっております。ドラマは前半後半でふたつに別れていますが、殆ど接点もなくただ二本立てといった印象。しかしどちらも描き切ったという印象はなく、何のためにこういう構成にしたのかちょっとよく分かりませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-26 17:14:57)
2.  孔雀 我が家の風景 《ネタバレ》 
言うことやることが無茶苦茶なヒロインに感情移入できなかった時点で既に評価はキツいです。こいつだけがマトモで他の連中がトチ狂ってるって言うならまだしもこれは…。結局、知的障害はあるけど無欲で純粋な長男がいちばん真っ当な人生を送れたっていうのもなんか狙い過ぎでイヤな感じ。ラストの超長回しと、おかんがアヒル(?)を無言で殺すシーンぐらいしか印象に残らず。
[DVD(字幕)] 5点(2008-04-21 22:09:53)
3.  さらば、わが愛/覇王別姫
ただの大河ドラマではなく、20世紀前半~中盤までの中国の移り変わりと密接にリンクしているのがこの映画の特徴ですが、終戦~文革のあたりの展開がやや駆け足気味で分かりにくかったです。とはいえ、3時間クラスの長尺映画ながら特にダレることもなく一気に鑑賞できる秀作だとは思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-05 12:46:30)
4.  天上草原
物語自体には特に意外性もなく、ラストまでバッチリ読めてしまうぐらい非常に単純なお話。それなのに決して期待ハズレ感がないのは、やはりあの圧倒的に美しいモンゴルの大自然のおかげでしょう。まるでNHKのドキュメンタリーでも見ているような淡々とした映像の連続が、シンプル極まりない物語の隙間をいい具合に埋めていき、結果として退屈な話を決して飽きさせない(映像と物語のどちらかが突出した構成ではこうはならなかったのでは?)。一見の価値ありです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-15 20:17:51)
5.  単騎、千里を走る。 《ネタバレ》 
21世紀になっても無口で不器用な健さんが、疎遠になった息子の為に中国で奮闘する感動巨編…なのかもしれないが、正直全然感動できませんでした。健さんが一途で必死なのは分かるんですけど、それを通り越してただのワガママ観光客に見えてしまうんです。一個人の極めて私的な目的達成の為に、ツアー日程を無視して行き先を変更してガイドを連れ回すわ、昼夜を問わず通訳のお姉さんを携帯で呼び出すわ(あんな山奥で携帯使えるのか?)、困ったら金で解決しようとするわ…といった調子でちょっと腑に落ちないです。まさしく高倉健だからこそ「画」になるお話であり、しかし話自体には常に疑問符がつきまとう。そんな印象でした。
[DVD(字幕)] 5点(2008-03-08 21:37:59)
6.  インファナル・アフェア 終極無間 《ネタバレ》 
時間軸をいじくる映画はその繋ぎ方を誤ると一気に面白みが欠ける……この映画はまさにそれの典型では? 過去や未来へ頻繁に場面が切り替わるおかげで、今一体どういうストーリーが展開されているのかが分からなくなり、物語の焦点がぼやけてしまった気がします。また本作は、第一作のヤンとラウ、ウォンとサムといった対立軸が無くなったため、ラウが一人でジタバタしているような印象を受けます。だから最後の展開もイマイチ盛り上がらない…というか、乗り込む前に証拠の中身ぐらいはキチンと確認してからにしましょう。
[DVD(字幕)] 7点(2007-03-12 22:31:50)
7.  インファナル・アフェア 無間序曲
前作と比べると何をやっているのか分かりにくい部分が多かったです。致命的なのはやはり若き日のヤンとラウが前作と繋がらず、かつイマイチ存在感が薄いこと。この辺はよく引き合いに出される『ゴッドファーザーPARTII』と比較しても一目瞭然でしょう(あの映画は過去と現在が見事にハマっていたからこそ面白かったのだから)。あの頃のデ・ニーロのような完璧な役作りは無理でも、せめてもっと似ている役者にやらせるとかしてほしかったです。でもこの作品って実質的には、若き日のヤンとラウの物語というよりは、ウォンとサムの話といった印象ですし、そういう視点で見れば前述したような不満も幾分解消されます。そういや終盤のサムの行動って、どことなく『ゴッドファーザーPARTII』のフランキーのそれと似てるなぁ。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-12 22:25:24)
8.  ゴジラ FINAL WARS
(一応の)最終作として、ゴジラ映画の集大成としてこんな愚作を世に出すなんて、東宝って一体どういう神経をしてるんだろう? 確かにこの映画はいつものゴジラ映画とは違う。ゴジラ映画を思い切りブチ壊している。マンネリ化の一途をたどるゴジラ映画においてこういう試みはアリだと思うし、その姿勢を批判するつもりは全くない。初代ゴジラへの回帰が無理ならいっそお祭りにしたってかまわない。シリアスだろうがギャグだろうが面白かったらそれはそれでいい。しかし、その「いつもと違うゴジラ」が「『デビルマン』みたいなゴジラ」だったらやっぱりダメだろう。あと、一応最後だというのに「ゴジラのテーマ」を使わない無神経さも理解できない。せめて最後にアレが流れてくれたらまだ救われたと思うのだが…。
[映画館(吹替)] 1点(2005-11-04 22:42:48)(良:1票)
9.  グリーン・デスティニー
ワイヤーアクションを駆使して剣を交える戦闘シーンは印象的なんだけど、あまり古代中国の雰囲気とあってない気がする。『マトリックス』のような仮想空間じゃないんだから、ああいう極端な映像にはミュージカルシーンのような違和感を感じました。
[地上波(吹替)] 6点(2005-11-03 16:50:13)
10.  HERO(2002)
戦闘シーンは確かに凄いけど、ここまでワイヤーやCGを使うとかえって安っぽく感じてしまう。最初の槍対決はあの雨の雰囲気とうまくマッチしててなかなかよかったけど、弓矢の雨のシーンはさすがにやり過ぎでしょう。つうかあの動きでどうしてあれだけ大量の矢を防げるんだ? とはいえ、公開当時はまだ『マッハ!!!!!!!!』がなかったので、これはこれでそこそこには楽しめた。中盤で狂ったように笑い続けるチャン・ツィイーがやけに印象的。
[映画館(字幕)] 6点(2005-10-29 00:57:59)
11.  カンフーハッスル
どうしても『少林サッカー』と比較してしまいますが、あれに比べるとやはり面白くなかった。主役のはずのチャウ・シンチーがあまりに影が薄過ぎる。最後の最後までダメキャラで、ラスト10分ぐらいで急に覚醒するなんて、ハリウッドもビックリのご都合主義である。これならシンチーを出さずに最後まで家主夫婦vs斧頭会でもよかったんでは?
[DVD(字幕)] 5点(2005-10-26 23:56:24)
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