1. ハンターキラー 潜航せよ
いかにも世界警察アメリカ的なご都合主義だけれど、潜水艦映画らしい王道のエンターテイメント。 さらに、救出作戦愚連隊もの、世界を救う007や、サブマリン707的な要素まで。 サービス満点。これで楽しくない訳がない! 鑑賞せよ!! [DVD(吹替)] 7点(2019-10-29 15:21:32) |
2. バーバラと心の巨人
《ネタバレ》 近親者の 死 に対してどう向き合い 残される者として、その喪失をどう昇華するか・・・ それは、映画のモチーフとして 幾多の作品で、繰り返し繰り返し描かれて来た。 STAR WARS におけるオビ・ワンの死・・ この世界の片隅に における晴美の死・・ 本作は、美しい自然描写を背景に 北欧神話の怪物と戦う孤独な少女の姿を描いているが そこには〝1つの死〟が隠されている。 ただ、その死が明らかになった後の展開が 多少お決まり過ぎる感じで・・ちょっと残念だった。 この映画を観た同じ日に観た作品が、偶然にも 同じく死の昇華を描いた「若おかみは小学生!」で 相対的に こちらの評価を低くせざるを得なかった。 いい映画なんですけどね・・ [映画館(字幕)] 6点(2018-10-24 22:29:15) |
3. MEG ザ・モンスター
《ネタバレ》 人食ザメパニックは粗製乱造されて、トンデモ化し、そこがウケるというのが現状かと。 本作は、真向勝負の王道をいくパニック映画。 確かにサイズでは『ジョーズ』を遥かに超える大作(笑 中華資本を導入したVFX映像はスケール感があり、映画館で見るべき巨大感がある。 ただ、『ジョーズ』をはじめ、手本にした映画そのまんまのシーンは・・・ 王道な展開も、意外性に欠ける点で少々もの足りない。 それは過激なシーンが無いことにも言えていて、全年齢対象の映倫G指定が足カセになったか。 正直、人食いザメ映画と言うより「古代生物が現代に蘇ったら?」という 某シリーズと同じ大衆受けを狙ったアドベンチャー映画と呼ぶべきではないかな。 それならば・・・ 未開の深海探査や、一人乗り小型水中高速メカ対古代の巨大モンスターとして お気楽に楽しめる映画でイイんじゃないかな。 個人的に、メカが活躍したので6点+1点サービス(笑 【追記】 海洋ステーションのスポンサー役のレイン・ウィルソンって どこかで見た顔だと思ったら、 MCUを追放された、ジェームズ・ガン監督『スーパー!』主役のオッサンじゃないか! [映画館(字幕)] 7点(2018-09-08 23:01:51) |
4. パシフィック・リム:アップライジング
とにかく、ドラマ展開に燃える要素が少なくて前半はかなり眠たかった。 ストーリーのベースは前半が「使徒化したエヴァンゲリオン」、後半が東映の「グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー 決戦!大海獣」ですよね。 ならば、スクラッパーの活躍もボスボロット的にアマーラに造られるユーモラスなシーンや、アマーラとの再会〜別れとか泣ける絡みがあれば、アマーラを軸に物語がもっとエモーショナルになったはず。 イエーガーもメカ的な驚きが少なくて、あれだけボロボロにやられるなら最後の最後に新兵器を出すとか、新たなイエーガーが現れるとか東映的な衝撃のラストにしても良かったのでは? カイジューは海底の穴から現れるのだから、司令基地は衛星軌道上に置くべきでしょうね。 とは言え、ビジュアル的には資本力を活かした派手なバトルでお腹いっぱいになりました。次回は「泣かせ」と「笑わせ」でドラマを充実させてください・・・また観ますから、よろしく!! [映画館(吹替)] 5点(2018-04-24 19:47:20)(良:1票) |
5. ヴァレリアン 千の惑星の救世主
《ネタバレ》 寺沢武一のコミック『コブラ』を彷彿とさせる人間と多惑星人が共存する未来世界を舞台に、ヤング・ジェームズ・ボンド的な連邦エージェント“ヴァレリアン”と相棒“ローレリーヌ”が文字通りスクリーン狭しと駆け回る!スペースアドベンチャー映画。 ボンド映画を例えに出したのは、ストーリー展開がきっちりと型にはまっていて受け入れ易く、適度なユーモアがあり、結末も期待に違(たが)わないからだ。『フィフスエレメント』での反省点を活かしてだろうか、観客に面白さがちゃんと伝わるストレートな物語となっている。 その副作用で既視感と言うか…どこかで見たようなシーンも多いのだが、ヨーロッパの色鮮やかな絵画を見ているようなVFXのビジュアルが素晴らしい為、細かい欠点など帳消しにしてしまった。 見終わって思ったのは、現ハリウッド娯楽大作的な戦闘や破壊をこれでもかと見せる過激な映画ではなく、賑やかではあるが美しい物語を鮮やかにスクリーンに描きたいというベッソン監督の思い。それが伝わってくる映画だった。 良くも悪くもバンド・デシネ。もう一度 今度はIMAXで観たいな。 2018.10.05 追記 制作費のかけ過ぎで、興行的には惨憺たる結果に終わった今作。 名作とは言いませんが、シリーズ人気に甘んじた某SFシリーズEpisodeVIIIより真っ当な映画だと・・昼間、テレビで気楽に見るには最適な楽しい映画です。 [映画館(吹替)] 8点(2018-04-01 18:09:17)(良:3票) |
6. キングコング: 髑髏島の巨神
テレビスポットの大げさなキャッチコピーそのままに、映画本編も巨大生物バトルてんこ盛り! 堂々とB級・娯楽大作を目指した点で潔く、童心に帰って大いに楽しみました。 映画には日本人が一人登場します。 珍しくちゃんと日本人らしい名前で感心しましたが、何と碇ゲンドウと任天堂の横井軍平が由来らしいです。 演じているのは国際的に有名な日本人ギタリストのMIYAVI。 監督さんは相当なマニアのようで、観ていると色んな映画のオマージュがあって面白いです。 若い映画ファンの人には、これをキッカケに古い作品にも興味を持ってもらえると嬉しいです。 キング・コング(1933年/RKO/白黒) キングコング対ゴジラ(1962年/東宝) キングコングの逆襲(1967年/東宝) フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年/東宝) 地獄の黙示録(1979年/アメリカン・ゾエトロープ) また、「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」など最近の流行で、本編中に以下の挿入歌が流れます。 映画の時代背景も含め、本作のクラシックなスタイルを一層印象づけていると思います。 1. Time Has Come Today / The Chambers Brothers 2. Mat Troi Den / Minh Xuan 3. White Rabbit / Jefferson Airplane 4. Long Cool Woman (In A Black Dress) / The Hollies 5. Down On The Street / The Stooges 6. Paranoid / Black Sabbath 7. Brother / Jorge Ben Jor 8. Bad Moon Rising / Creedence Clearwater Revival 9. Ziggy Stardust / David Bowie 10. Run Through the Jungle / Creedence Clearwater Revival 11. We'll Meet Again / Vera Lynn それと、【エンドクレジットの最後に短い本編が有ります】から、最後まで席は立たないように! [映画館(吹替)] 8点(2017-03-26 13:50:52) |
7. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 いやぁ、夏映画とはかくありなん!童心に返って楽しみました。スピルバーグ印のユニバーサルチャンピオン祭りを。 【超ネタバレです!】 【ラストシーンを書いています。映画を観てから読んで下さい。】 ご存知シリーズ4作目。今回の敵(?)は遺伝子操作が生み出した最強・最悪の大恐竜インドミナレックスだ! 厳重警戒のイスラ・ヌプラル恐竜刑務所から「奴」が脱走!行け!恐竜ランドの守り人僕らのオーウェン!人類の精鋭部隊と頼もしいラプトルチームも一緒だぞ! しかし、敵は悪知恵はたらく大悪獣。言葉巧みにラプトルチームを騙して精鋭部隊は壊滅。銀河のヒーロー絶対絶命の大ピンチ!その時、赤い閃光を手にした赤毛のクレアが天に叫んだ!ゴジ・・・T-Rぇ~X!カモォーーン!!どどどどどどどッ!T-REX出動!地響きたてて大地を疾走する太古の王者!雄叫びとともにキックだ!頭突きだ!噛みつきだ!しかし敵は凶悪ハイブリッド超恐竜。力は互角。いやッそれ以上!王者危うし! シュッ、ズバッ!なんとラプトルが奴に噛みついた!「やっと目が覚めたぜ、旦那。」「遅せ~ぜ手羽先野郎!」「ちッ、」たまらず逃げ出す卑怯者。だが、悪いことはやっぱり出来ない・・・ここは恐竜番長モサ兄貴の庭先。「こっち来やがれチビ!」「ひえ~ご勘弁を~ゴボゴボゴボ・・・」あわれ、不良恐竜の悪だくみは恐竜ランド三大怪・・・恐竜の前に水のあわと消え去ったのであります。 まぁ、あれこれ突っ込みたくなるのはわかるけど1作目からこのシリーズは正統派の「見世物」映画なので、ジュラシック・ワールドの観客と一緒にドキドキしながら逃げ回って、たまにクスッと笑って、最後ほえ~っとプチほんわかして何とな~く人類の教訓っぽいものも感じつつ、あ~面白かった~って楽しんで欲しいな。そう思ってスピも監督も一生懸命、すごい金かけて・・・これ作ったと思う。最高でした・・・まる。 [映画館(吹替)] 8点(2015-08-11 08:30:09)(笑:1票) |