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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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21.  アキハバラ@DEEP 《ネタバレ》 
オープニングで@DEEPの面々の職業と年収がタイプされるところが興味深かった。なんて言ってたかなぁ…「ネット社会の肉体労働者」的な形容をしていたけど、確かにその通りですね。この10年ほどで急速に普及したインターネット環境を作っている人たちの労働条件は、ほとんどが苛酷で低賃金です。なので、ナカゴミから超高額の提携オファーを断ったときに、ホントかよと思いました。課金されないソフトで遊ばしてもらったネットの海への恩返し、というような理屈でした。その感覚に実感がないから、よく分からない。自分の乏しい知識では、ネット系のビジネスは媒体や利権を扱わない限り、決して楽にならない。ストーリーの動機部分にケチをつけてますが、彼らの20年後を心配しての意見ってことで…。映画としては面白かったですよ。弱者が団結してデカイ奴にひと泡吹かせるって、楽しめるテーマです。山田優が可愛いです。それが格闘をやってるという設定がよろしい。しかも、そこそこ様になってるし。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-20 00:40:41)
22.  アフタースクール 《ネタバレ》 
前作が良かったので期待しましたが、脚本に力を入れすぎた、というか練りすぎた感じでしょうか。少し分かりにくかったです。2回見ると色んな伏線が張られていることが良く理解できるんだけど、劇場では1回しか観ないものね。(それとも、レンタルで2回観られることを意識して作ってるんだろうか…?) でも、このお話が中学時代の淡い恋心から出発していたというオチは気持ち良かった。同級生だったことが損得なしに動いた動機だとしたら、たとえ卒業から何十年経ても放課後(アフタースクール)は続いている、というのがタイトル込められた意味でしょう。そんな関係を認めたくない奴に大泉洋が力強く押さえを入れました。「学校なんか(がつまらなくても、そんなことは)どうでもいいんだ。お前がつまらない(と感じる)のはお前のせいだ」という台詞は自分には実感ワードでGOODでした。映画の騙し構造よりも強く印象に残っています。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-05-07 16:46:26)(良:3票)
23.  阿弥陀堂だより
病気で死に行く人、若くして死にかけている人、年齢的にいつ死んでもおかしくない人、何百人もの死を看取ってきた人…。それぞれの登場人物にまつわる死が描かれている。この映画は死で満ちている。でも抹香臭くない。不吉な感じもしない。もちろん映画としての演出なんだけど、繰り返し描写される信州の豊かな自然が死を包み込んでいる印象だ。病気にしろ、寿命にしろ、人はいつか死ぬ。そして、人の死生も自然の流れの中にある、ということではないだろうか。都会で暮らしていると、盲目的に死に対する恐怖が先行する。都市環境が死を被い隠し、生のみを強調するからだ。対照的に、自然は生と同時に死をも包含した概念だ。その懐に抱かれれば、都会で暮らすよりは素直に死に向き合える気がする。いずれ自分も死を迎えるときには、自然の多い場所の方が心安らかに逝けるのではないか、などと考えてしまった。冒頭で朗読される「雨ニモマケズ」の一節。「南ニ死ニソウナ人アレバ行ッテコワガラナクテモイイトイヒ」はその死生観を表現していると思う。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-22 23:51:19)
24.  赤い文化住宅の初子 《ネタバレ》 
悲惨な貧乏環境で健気に生きてる女子中学生のお話。優しいんだか冷たいんだか分かりにくい兄貴との兄妹関係だけど、妙にリアリティがあって、映画全体の骨格を支えてます。教師役の坂井真紀の腐り方も抜けてます。ホームレスになった親父は、ちょっと無理矢理作ったキャラだったかな。子供だけの家庭で極貧を描いた映画が少ないからか、特に感動するってシーンがある訳でもないんだけど、たぶん記憶に残る映画になると思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-01-22 03:40:18)
25.  愛の流刑地 《ネタバレ》 
予備知識がなく「失楽園」と同じような内容と思っていたら、なかなかどうして、ちょっと考えさせられました。正面から向き合うと重い映画ですね。 裁判とは起こってしまった事象に対して人が作った法律で量刑を決する手続き。トヨエツも言ってましたが、愛情の質とか深さといったものは法律では類型化できない。二人の間に存在していたものが、裁判の手続き上の言葉に置き換わって行くことに対する違和感。それは説得力がありました。ちなみに、行為中に殺して欲しい云う感覚は理解できないです。自分が男だから? そして忘れちゃいけない長谷川京子。登場シーンは寺島しのぶより見応えがありました。むかつく美人を演じてましたが、あのわざとらしさは演出? 公判中にトヨエツから「あなたは本気で人を好きになったことがないんだ~」ってエライことを言われて黙ってしまいますが、あのシーンが爽快だったと云うことは良い演技をしてたってことですね。えっ、ちがう?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-01-19 05:09:35)
26.  愛と死をみつめて
吉永小百合がほとんど顔の半分を隠して出演。でも、半分でも充分に美しい。とかくアイドル扱いされがちだった吉永小百合が演技者として認められた作品らしい。それだけの見応えがありました。実話の映画化だが、そのモデルが逝去したのが1963年で、映画になったのが1964年というスピードに驚き。余談だが、この映画が撮られた10年後に主人公と同じ病院にひと月ほど入院した経験があって、屋上から見る大阪駅近辺の風景がとても懐かしかった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-04 21:32:36)
27.  アイコ十六歳
たぶん富田靖子を初めて見た映画で、美人じゃないけど等身大の高校生役にはまっていた印象があります。というか、富田靖子はそこが売りだったんですね。最近見ないですね。
[映画館(邦画)] 6点(2008-09-10 12:46:13)
28.  雨あがる
黒澤的な感じはあったと思う。でも、そんなこと目指してどうするのって気もする。胸がすくシーンはあったけど、盛り上がりには欠ける映画だった。
[DVD(邦画)] 6点(2008-09-08 22:36:30)
29.  網走番外地(1965) 《ネタバレ》 
最近になって初めて観ましたが、このタイトルにだけは子供の頃からよく馴染んでいました。内容を知らないくせに「網走」はとんでもなく陰惨な場所をというイメージを持っていて、学生時代に観光で訪れるまでその暗さは尾を引いていました。網走に住む方には迷惑な作品だったのではなかろうか。 内容は昭和の人情ものでした。刑務所に入った主人公は幼少の頃からの出来事を反芻します。これって刑務所本来の機能なのでしょうね。あたり前のことを再認識しました。刑期の長さで房内の序列が決まるようなシナリオにアナクロな可笑しみを覚えました。晩年の健さん映画をたくさん観ている目には、若くてよく喋る健さんが新鮮でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-07 03:23:48)
30.  アンダルシア 女神の報復
インターポールの刑事さんが大学の後輩に似ていて嫌になった。伊藤英明でそんなことを思ったのは初めてだ。なんで本作で、と考えたら顔の骨格に加えてボサボサの髪がそっくりだからだ。なんで嫌になったかと言うと、その後輩はとっても要領が悪く無器用な奴で、随分と迷惑したからだ。自然とあの刑事さんも要領が悪く無器用な奴に見えた。要領が悪く無器用だったよね。本編ですが、個人的には前作の50倍くらい良かったです。黒木メイサさん、映画はしばらくお休みですかね。残念ですな。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-05-15 22:32:00)
31.  悪名(1961) 《ネタバレ》 
やくざ者が嫌いと言いながら、やっていることがすべてやくざな勝新太郎。女傑の女親分からいずれは名を成すだろうと認められるが、そんなものは「悪名」だと嘆くラストシーンがタイトルに繋がってスッキリと観終わりました。本人は意図せずとも義に篤いやくざ者の鑑のような人格ってところで、立派なアンチヒーローです。田宮二郎も勝新とは違った存在感を発揮していてカッコ良く、このコンビでシリーズ化された理由が分ります。当時、二十歳そこそこの玉緒さんは可愛かったです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-07-27 22:29:31)
32.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
序盤の交通事故から累積して行く不可解が自分には良い具合にサスペンスフルで、それを回収するためのオチも悪くないと思いました。物語に都合の良い記憶の欠落は「昏睡の後は記憶が混乱する」と医者に言わせたことで解決なのでしょう。暗殺集団の兄ちゃんたちのモタモタも、最初は主人公を殺さずに動きを封じることを目的にしていたと考えると説明がつく。辻褄はあっていると思う。でも、主人公が自分が何者かを思い出してからの展開に大きな疑問符が付き最後まで尾を引きました。周到に練った計画の首謀者が、その計画を思い出した途端に阻止する側にまわる理由が分らない。その変心に納得の行く理由があれば相当に高く評価できたが、当たり前のように正義の味方になったのはご都合主義というより不可解です。そこで大きく減点はしたけれど、それでも最後まで退屈しなかった流れは評価します。ダイアン・クルーガーはやっぱり美しい。「あの美人に惚れたから」でも十分な変心理由になるとは思うけど、そんな描写は無かったものね。
[映画館(字幕)] 5点(2011-06-06 23:44:17)(良:2票)
33.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
アキラが試験管標本から蘇り一瞬しか能力を発揮しないストーリーには落胆しました。映画化された際に原作連載は終わっておらず、そちらのアキラの描写が強く印象にあったためです。巨大な力を巡る思惑が交錯し、結局はカタストロフィへと至る。その力が争いを生むヒトの業であると同時に生命力の源として表現したかったようです。だけど破壊表現が際立っていて焦点がボケる。「アキラは生きている」という台詞が浮いてました。原作者が監督する映画ってかなり珍しいことだけど、その才能をもってしても2時間に収めることには無理があった。以下、他に書く場所もないので原作への所懐を。原作は凄い作品だと思う。もともと大友氏は突出した画力を持つ漫画家だったけど、初めてSFの分野に名乗りをあげて日本SF大賞を獲った『童夢』に驚かされた。賞に驚いたのではなく、超能力と心霊の世界をリンクさせたユニークな発想と、さらに彼の写実的画風がそれにマッチしていたことにである。その彼が次に取り組んだ作品が『AKIRA』だった。見応えたっぷりな鉄雄の覚醒でさえ壮大なストーリーのプロローグでしかなく、連載初期から全体の構成が出来上がっていたことが窺える。物語の核はやはり超能力であるが、『AKIRA』では力の解放が「ビッグバン」にリンクしている。アキラや鉄雄の力の根源は、破壊ではなく創生である。その発想は作品を一気に高次元へ押し上げる。その一方で、「健康優良不良少年」と胸を張る金田たち若者のバイタリティが超能力に比肩する能力として描かれる。このバランスが絶妙である。宇宙の創生という深遠な自然科学を持ち込むことでSFとしての純度を保持し、超能力表現でエンタティメントの味付けする。まるで巨大なパズルを組み立てて行くようなドラマ作り。かくも気高く完成度が高い創作物が漫画の世界に存在することに感嘆する。私にとっては『2001年』に並ぶ作品。こんなこと書いてたら、また原作が読みたくなった。
[映画館(邦画)] 5点(2011-04-22 00:35:15)
34.  アルプスの若大将 《ネタバレ》 
今回はアルプスへ。タイトルを見て、勝手に日本アルプスかと思っていたらマッターホルンから始まった。大変失礼をしました。アルプスだけではなく、ウィーンやローマへも足を伸ばし海外旅行気分を味合わせようという趣向に見えるが、羽田空港のお出迎えの団体には笑わしてもらいました。スペースシャトルで帰還したような騒ぎよう。ヨーロッパへ行くことは、当時はそれほど珍しいことだったようです。舞台は東京オリンピックの2年後だけど、まだまだ外国人コンプレックスが根強かったようで、「外人」はまだしも「毛唐」という言葉は久しぶりに聞いた。ストーリーはほぼいつも通り。主人公が星由里子を追いかけて再びヨーロッパへ行くという流れには、明確なプロポーズの意思を感じるけれど、次回作はまた出会いから始まるのね。美人相手に恋愛の最も楽しい頃合を何度も反芻できる主人公はシアワセ者ですな。田中邦衛の免許証を見た白バイ警官の「オマエ、違反だらけだ」と云う台詞は、シリーズものの楽しみと受け取りました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-25 20:48:10)
35.  あしたのジョー2 《ネタバレ》 
そう、この作品は当時同名のTVシリーズが放送されている最中に公開され、前半は再編集、後半はオリジナルという体裁を取った。おそらく、矢吹丈の生死に関して物議を醸していたラストシーンをTVシリーズより先に劇場で見せることにプロモーション的な意味があったのだろう。 そのラストシーンは、ゴロマキ権藤が帽子を取るカットを見て明快な回答がなされたと解釈した記憶があります。 映画自体は再編集の悪い部分がかなり出ていて、原作に親しんだ人ほど残念に思う作りになっています。未見の方には、自分はテレビシリーズの「あしたのジョー2」を強くオススメしたいです。原作に無かったエピソードが追加されたり、理屈が通らなかった部分を当時の時代に合わせて整合し直したりと、本作のエッセンスを損なわずに筋の通った流れに再構築されています。 この物語のテーマはカーロス戦後に丈が紀子と交わした会話に有ります。↓で【コナンが一番】さんが詳述していただいている台詞です。自分も、特に方向性の定まらない焦燥感に駆られた高校生時代などは、白い灰に燃え尽きるジョーの青春に強い憧れを覚えました。打ち込めることがあるか。そして、そこに全霊を注ぎ切れるか、ということです。でも、年齢とともに視点が微妙に変わってきたことも確かです。残された段平や葉子、西や紀子、ドヤ街の子供たちのことを考えると、白い灰になるまで燃え尽きることを手放しに肯定できなくなった自分がいます。矢吹丈は結局、自分本位に生きただけの奴だったのか? 答は出ていません。自分がいい歳のオヤジになっただけかも知れない。ともあれ、ある時期、矢吹丈の生き方が自分のある部分を支えていたのは紛れもない事実です。そして、今の若い世代が、白い灰になるまで何かに打ち込みたいなんて言ったら、私は手放しで応援してあげたい。 点数はこの再編集映画に対しての評価です。原作やTVシリーズが対象なら、迷わず10点を付けます。
[映画館(邦画)] 5点(2009-03-12 03:51:43)(良:1票)
36.  あしたのジョー(1980)
原作やTVシリーズを知る人なら、かなり端折られた印象を覚える力石戦までの再編集もの。でも、そこそこ観られるのは主人公・矢吹丈の魅力に尽きる。何かに束縛されることに強烈な拒否反応を示し、そこから自由を勝ち取るためには、法律を犯すし他者を傷つけることも厭わない。自分にとって純粋と思えるもの(例えばドヤ街の子供たちからの親愛)は素直に受け入れ大切にするが、欺瞞を感じたこと(例えば白木葉子の少年院慰問など)は徹底的に否定する。特に抑圧された状態をリカバーする際に発するエネルギーが凄まじい。ボクシングにのめり込むきっかけも「力石」という抑圧からの解放だったと思える。この主人公の不敵で暴力的でナイーブである種の愛嬌もあるキャラクターが、連載当時からもの凄いパワーを放出していたし、それはこの再編集映画からも感じ取れる。ウルフ金串とのクロスカウンターの打ち合いには子供の頃の熱狂が皮膚感覚として蘇った。今作で描いていない部分なので詳述はしないけど、力石戦後に矢吹丈は変わって行きます。そこで初めて「あしたのジョー」は一人の青年の人生を描き切り、いわゆるスポコン漫画&アニメの金字塔として輝きを放ったと思っています。最終的に肯定できる生き方だったかどうかは別にして、私も間違いなく大きな影響を受けた一人。5点はあくまで再編集ものへの評価です。
[地上波(邦画)] 5点(2009-03-11 12:24:43)
37.  明日への遺言
お恥ずかしい話だけど、二次大戦当時から軍事施設以外への無差別爆撃は国際法違反という考え方があったのは知らなかった。が、この映画が描きたかったことは戦争犯罪の真偽を問うことではないのでしょう。岡田資中将の潔さ。その一点だけだと思うし、それは伝わってきました。裁判中に、米国側の検事や裁判官が岡田中将の居住いや発言に一目置くような素振りが見られたけど、自分もそんな心境でした。法廷ものとしては異色ですね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-01-13 15:16:44)
38.  アルゼンチンババア 《ネタバレ》 
辛いことから逃げるという行為のやっかいなところは、辛い本人にしかその辛さの中身が分からないこと。シンプルに「逃げるな」と言っても徒労になることが多い。最近は「頑張れ!」とかは逆に相手を追い込むので禁句らしい。だからと言って、役所広司がババアの優しさに逃げ続けることを肯定は出来ないし、娘の立場からは許せるはずもない。そのあたりの事情を、時間の助けも借りながらファジイに解決しようという映画でした。原作は読んでないですが、バイト先の治療院のことや、パン作りのことなど、細かいエピソードの積み重ねにもっと深い意味合いを持たせているんだと思います。でも、ババアというには鈴木京香が若すぎないか? 40歳以上には見えなかったよ。それと、ひげ面で髪が乱れた役所広司がラモス瑠偉に似てるな~と思っていたら最後にアルゼンチンジジイというオチがあって嬉しかった。あっ、ラモスってブラジル出身だっけ…。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-21 23:57:35)(良:1票)
39.  あしたの私のつくり方
難解ということでなく、単に自分が年配なので感情移入するのが難しかった。ちょっと悲しい。自分が学生をやっていた頃はメールも携帯も無かったので、当時にそんなものがあったら自分の対人関係は違ったものになっていたのだろうか、なんてことを想像しながら観てました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2008-08-20 12:03:25)
40.  あゝひめゆりの塔 《ネタバレ》 
沖縄戦の映画です。対馬丸の撃沈、沖縄大空襲などをなぞった後、「ひめゆり」と呼ばれる沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒たちの動員の様子を追いかけます。悲惨な結末を際立たせるため、女生徒たちの健気な側面を過剰に演出しているように見えます。もっと描くべきものがあった気がします。例えば、南風原陸軍病院を撤退する際の青酸入りミルクは、捕虜を許さない軍が動けない重傷者を殺すために飲ませました。重傷者は覚悟して飲んだ訳ではありません。沖縄返還前に製作されたこともあり、資料や証言が現在ほどは充実していなかったのだと思います。 個人的に最も注目していた一点に於いてとんでもない脚色が為されていて、本作は評価できません。それは「解散命令」に関してです。劇中、校長が学徒たちのことを思って軍から「解散を許してもらった」という描写が為されていますが事実は違います。陣地を維持できないと判断した軍が学徒たちを見放したのが「解散命令」です。ほぼ米軍に包囲されている状況で外科壕から放逐された訳で、それは「死ね」と言われたことと同義でした。沖縄県民にとって、災いをもたらしたのは米軍だけは無かったという意味で沖縄戦の悲劇を象徴する出来事ですが、ここは歪めて欲しくなかったです。 余談になりますが、沖縄守備隊の総司令が兵士に降伏を許さなかったこと。ひめゆり学徒に限らずですが、白旗を揚げて投降するような教育を受けていなかったこと。これらが「ひめゆり」の教訓であると思っています。現在、ひめゆりの塔に隣接する平和祈念資料館の展示がこの辺りの実情を分かりやすく見せてくれます。 私はこの作品の舞台となった沖縄本島南部に住んでいます。南国的な解放感に溢れる土地柄ですが、多くの命が散った戦場だった事とのギャップはなかなか整理できません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-08-21 03:10:28)(良:1票)
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