41. 有りがたうさん
《ネタバレ》 清水宏の肩に力の入らない作風に、ぼくもほっとしてます。「よし!今から映画観るぞ」と気構えることなく、ほんじゃ観るか、という感じで観られるので気持ち的に楽です。「たかが映画、されど映画」みたいなスタンスが、ちょっとそこまで、というノリで観られるんですよね。今の映画にもこんなスタンスの作品、欲しいな。でもほのぼのしてる割には、会話の内容の悲惨さと言ったら・・。当時の人はあまり悲壮感持ってなかったのかもね。これくらいの気構えでいいんじゃないかしら?生きるって・・ [DVD(邦画)] 7点(2013-04-21 09:36:11) |
42. 按摩と女
《ネタバレ》 もう清水宏にぞっこん。この頃って、テレビがない頃だったから、こういう軽い気分で映画を観に行く文化ってあったんだろうな、そしてそういう気分にすっと入ってくる映画が多かったんだろうな、と思う。そういう意味で清水宏の世界は実にらく~に観られて、くすっと笑えて、ちょっと寂しい気分になれる。いつから映画が堅苦しくなったんだろう・・ [DVD(邦画)] 7点(2013-04-11 09:18:12) |
43. 熱海殺人事件
《ネタバレ》 あ~これがつかこうへいか・・最初は情の薄い人たちのドタバタの笑いに、これって「笑い」なの?って思ってたけど、これが演劇の醍醐味なんだろうね。演劇の演出を映画に持ってきたから、演劇に不慣れな自分はついていけなかったんだろうと思う。観終わって、つかこうへいの愛も悪くないや!と思っちゃった。でも音楽で感情をたかぶらせたりする演出のできない演劇って愛を情感豊かに描くのは難しそうだね。ラストの「愛と青春の旅立ち」(ルイスゴセットジュニアを仲代さんがやるところ)は、微笑ましい。劇中にもあの映画のタイトルでてくるし・・好きなんだろうね、つかさん・・なんか可笑しいね。 [DVD(邦画)] 7点(2013-03-19 22:33:53) |
44. アフタースクール
《ネタバレ》 やられた!後半は目が離せなかった。でもちょっとおかしい点もあると思うんですけど、それは映画は楽しむもんだ、と思えば、なんて事ないです。でも内田監督はどんでん返しの事ばかり考えているんじゃないですかね。他の職業にはもう就けないでしょう。これからも、こんな作品を創り続けて、日本のアガサクリスティになって欲しい。でも田畑智子ちゃん、きれいになりましたね。「お引越し」で子役を演じ、名作「隠し剣鬼の爪」でチラッとでてきたけど、こんな洗練された女性になったんだ。彼女のその美しさがこの映画の一つのポイントになっていると思います。でも彼女には警官の服装の方が似合っていると思います。 [DVD(邦画)] 7点(2009-02-18 13:41:04)(良:1票) |
45. アウトレイジ 最終章
《ネタバレ》 う~ん、前2作は好きだったが・・ やはり大友の最期は自殺じゃないと思う。 例えば、唯一気を許した女とどこかに消えるとか、或いはその女に殺されるとか、そんなラストであって欲しかった。 おいらは高倉健と違うって言われそう。 う~ん、アウトレイジって、女性出てこないもんね。 川上麻衣子とか出せば良かったのに・・・ でも、そうなるとアウトレイジではなくなっちゃうんだよね~。 無理に最終章、創んなくて良かったんでわ。 [DVD(邦画)] 6点(2018-07-07 22:41:23) |
46. 愛のお荷物
《ネタバレ》 山村聡、三橋達也といった川島監督お気に入りの役者陣で見せる、お笑いドタバタ諷刺劇といったところか。まぁ悩みのない一家だねぇ。いい気なもんだ、と思っちゃう。政治家が主人公だが、決してメッセージは(見事なくらい)何も発せられてない。この頃は、今と違って、人口増加に悩んでた頃なんだね。女性議員が議会で堕胎罪の撤廃を提案するんだから、時代が今とまるで違うのに驚いた。後はもうドタバタ・・。隔世の感あるね。ラストは登場人物の女性がみんなツワリになって終わり、なんて今じゃ考えられない内容。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-30 22:37:53) |
47. 穴(1957)
《ネタバレ》 伝説の女優、京マチ子のチャーミングな魅力でいっぱいだった。 [DVD(邦画)] 6点(2013-05-11 06:08:59) |
48. アウトレイジ(2010)
たけしの映画はセンスがある。それを楽しみに観た。他に何も期待せずに観たので、充分楽しめた。でも非道いシーンを撮りまくって、満足したら、タランティーノのように「キルビル」の後に「イングロリアバスターズ」のような本当に面白い作品を撮ったりするように、バイオレンス以外にも挑戦して欲しい。「ゴッドファーザー」のラストのようなシーンだけで映画一本撮ってしまうことが許される、日本では数少ない映画監督と思うので、バイオレンスは隠し味で、戦争ものとか刑事モノでも撮ってくれるといいなぁと思う。 [DVD(邦画)] 6点(2010-12-03 16:26:17) |
49. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 この国は外国人に冷たいと思わせる導入部、あのバス停の場面は必要だったのだろうか?動物虐待のシーンもあり、なんか荒んだ国だと思わせる。でも、中盤のどんでん返しがこの映画のポイントなのだろうと思う。社会派にどんでん返しは合わないと思う。鑑賞後、そんな感想をもった。瑛太もがんばって演技していた。人の好い役の濱田君も良い味出していた。何かかわいいのだ。原作未読だったが、そういうところもあって、だれる事なく、最後まで観られた。でも心になんか残りそうで、残らなかった。残念。ところで、バスの運転手も警官もあんなんでいいんでしょうか? [DVD(邦画)] 6点(2009-11-11 00:20:49)(良:1票) |
50. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 前半はYOUの演技に目が行って、どういう話か、掴めなかった。後半、やっと静かになって、家族の人間模様が淡々と描かれており、最後、あ~阿部寛演じる次男にも子どもが出来たんだなあということが分かり、何かほっとする。静かな映画でした。 [DVD(邦画)] 6点(2009-01-28 17:59:19) |
51. 青い車
《ネタバレ》 現代の若者が心に傷を持ち、悩んでいる映画は必要だと思います。原作未読なので、詳しくは分からなかったですけど、この映画はそこはあまり描きません。それより、傷ついた若者の周りに吸い寄せられる姉妹に今や大女優の感のある二人をもってきて、そこを描いたように感じました。東京の若者ってこんな感じなんだ、と思いました。ARATAはもてすぎ。羨ましいぞ! [DVD(邦画)] 5点(2011-06-21 03:52:51) |
52. 赤ちょうちん
《ネタバレ》 なんで、思い出を浄化したような曲を、そのイメージを汚すような映画を創ったんだろう。しかも秋吉久美子の演じる女性は最後、精神病んじゃうし。あれは彼女が同棲している青年が酒に酔って浮気したのが分かったからだろうか?そもそも曲の方は二人分かれちゃうし、もっと強い女性に感じられたけどなあ。この映画では中学2年の時にもう家の面倒を見なきゃいけなかった、そんな苦労人の女性すら、あんなになっちゃうんだもんな。そう、この映画はここで終わるべきじゃない。もうちょっと二人のこれからに陽が差し込まれてから終わって欲しかった。(秋吉久美子の体がきれいだった。でも、もう若い頃からこんなシーン撮ったりするから、最近では「透光の樹」みたいな大胆な映画も撮っちゃうんだろうね。この映画では女の子の要素を残して、脱ぎっぷりが良かった。)今度は「神田川」をモチーフにした爽やかな映画が観てみたい。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-12-15 12:15:09) |