1. 魁!!男塾(2007)
作品はハッキリ言ってB級だが、それなりに男塾への愛が感じられる出来。 細かな所にいちいち突っ込んではいけない。 というか真面目に観てはいけない。映画を観るのではない。「男気」を見るのだ。 特筆すべきは照英の富樫っぷり。ハッキリ言って主役を食いまくってた。ファンとしては「油風呂」は鳥肌モンでした。 江田島、鬼ヒゲもイイ。が、赤石のショボさには失笑。 ただし!何より残念なのは虎丸=山田親太郎のありえないミスキャスト。男の欠片も感じられなかった。 まぁしかし予想していたよりは全然楽しめる出来。原作ファンであることが大前提ではあるけれど。 [DVD(邦画)] 5点(2011-02-14 17:59:34) |
2. 3-4X10月
まずやはり目を引くのがタイトル。 僕は「3マイナス4掛ける10月」だと思っていた。 鑑賞後もタイトルの意味だけがさっぱり分からず調べてみたところ、そんなに深い意味は無いのね(笑) 単なる野球のスコアで少しストーリーに引っ掛けてあるぐらい。 北野監督2作目となる本作は、前作のソリッドさからは大きく離れ、後の北野作品の土台となる出来となっている。 死、枯れた笑い、皮肉、沖縄・・・ など「ソナチネ」にかなり通じるものがあるが、個人的には本作の方が好み。 しかしなんなのだろう この初期北野映画の妙な中毒性は。 作品自体の映画としての完成度は一般的に見れば低い部類だろう。 しかしそれ故の「満たされない」独特の雰囲気が、上手く言葉に出来ない感情を僕らに抱かせ、 もう一度観たくなってしまう。 支離滅裂な展開で初めは戸惑いを覚えずにはいられないが、オチで収束される。 この手のオチは個人的にはあまり好きでないやり方なのだが、本作に関してはこの落としかたがベストに思える。 興行収入に恵まれなかったのはむしろ当然と思ってしまう掴み所の無い本作だが、 この感覚を他の映画で味わえるかというと・・。 好き嫌いハッキリ分かれると思う。 好きな人はきっと僕と同じように中毒になってしまっているはず。 前作のファンのことなんか全く考えていないようなぶっ飛び方。 でも色調はやっぱり北野映画。う~ん凄い。 [DVD(邦画)] 7点(2009-12-08 17:34:47)(良:1票) |
3. 座頭市物語
《ネタバレ》 闇夜の斬り合いの場面、市が提灯の灯を重心を下げて 「ふっ」 と消してからの、緊迫感。 個人的にはあの場面がシビれました。 斬り合いが少ないことでかえって作品全体の緊迫感が高まっている。 ストーリーも無駄が無く、ベストな長さ。 これにシビれないヤツは男じゃない。 [DVD(邦画)] 9点(2009-12-03 09:39:27) |
4. THE 有頂天ホテル
「ラヂオの時間」が個人的にツボだっただけに、本作は笑えたけど全体的にすこし雑な感じがした。単純にハッピーになりたい人にはお勧めできるかもしれない。 [地上波(邦画)] 5点(2009-02-02 07:52:01) |
5. 座頭市(2003)
この作品は北野監督も大衆ウケを狙って作ったのだろう。 ポップで非常に観やすい出来で、今までの北野作品には無い、ストレートなエンターテインメント。 タップダンスなど、随所随所に斬新な演出が見られるものの、ちょっと全体的に狙いすぎていて単純に肌に合わなかった。 残念ながら面白みを見出すことは出来なかったが、激シブな勝新座頭市とどうしても比べられてしまうプレッシャーの中、中途半端でなくきちんとオリジナリティを吹き込んだ監督の潔さに4点献上。 [地上波(邦画)] 4点(2009-01-24 07:11:27) |
6. 39 刑法第三十九条
う~ん。森田監督の他の映画は観たことが無いのですが、これは素晴らしいですね。 俳優人の演技、音楽、映像が醸し出す重々しさ・・。 ありがちな「多重人格」という設定ですが、堤真一の演技、凄いです。 邦画サスペンスでは一番好きな映画ですね。 [DVD(邦画)] 9点(2009-01-14 02:21:39) |
7. サイレン FORBIDDEN SIREN
この監督のわざとらしいイタい演出は、もともと個人的に好きになれなかったのだが、まさか本作の監督を務めることになるとは・・・・。 超一級のホラーゲームが、超B級ホラー映画に成り下がってしまった。 ゲーム版(オリジナル)は、私が色々観てきたどんなホラー・サスペンス映画よりも怖いです。 ゲーム版と比較しないとしても、単純にホラー映画としてこの出来は・・・。 [DVD(邦画)] 0点(2009-01-14 02:04:54) |
8. サイレントヒル
《ネタバレ》 ゲームのファンであればあるほど、この映画を観てがっかりしてしまうと思う。 オープニングは本当に良い意味でゲームを再現、音楽もリアルでかなり期待しただけに、その後のただただ強引なバイオレンス・ホラーな展開にがっかり。ゲームの方が数倍恐い。雰囲気を大切にしなければならないホラー・・・静かで重々しい雰囲気がゲームで恐さを引き立たせていたために、映画版の演出は過剰すぎ、盛り込みすぎ、音楽、効果音流しすぎ。あとストーリーですが・・・結局最後まで謎のまま終わるゲーム版に対して(それがかえって色々な想像を掻き立て、恐かった)最後全部語りでバラしちゃうのはいかがかと。それと、もう最期の方はとりあえず派手なラスボスを出しとけみたいな、グダグダでした。期待してしまっただけに、残念。 [映画館(字幕)] 1点(2009-01-09 13:46:19) |